防衛サイド
赤スケ視点です
俺は赤スケ、名前はまだない。この赤スケというのもマスターが呼ぶ愛称の様なものだ
「カタカタ、カタカタ」
スケルトン達が目の無い目で私をじっと見つめている、どうやら物思いに耽り過ぎていたらしい
「あぁ、すまない今は戦闘中だったな」
マスターがこの私を信頼してダンジョンを任してくれたのだ。敵には悪夢を見てもらわなくてはなるまい、ついつい手に力が入ってしまう、彼らも武器の素振りなどをしてやる気にあふれている様だ
「カタカタカタカタ!」
「そうか……お前たちもマスターの役に立ちたいか」
マスターは心の広い方だ……我々モンスターと言うのは本来記憶も何も無くマスターへの忠誠心だけを持って生まれてくる、あのドラゴン女や私の様に高ランクだと記憶と人格がある様だが彼らの様な低ランクモンスターは使い潰してもなんの心も痛まない捨て駒だ。それなのにマスターは死なせたく無いと武器やスキルを配給してくれた。だからだろうか? マスターは彼らに慕われている
ーービリッ! 瞬間、体に刺激が走る
「誰かが入り口に仕掛けた俺の血を超えたな」
しかも単独じゃない、複数だ
「しかし、おかしい? なぜ敵は30体もいるんだ奴もマスターと同じだけしか20000DPしかもらってないはずだ……まさか全部隊を投入してきたわけではあるまい」
「ズルでもしてるのかも?」
バルの言う通り、確かにその可能性は高い、こちらの正直で純粋そうなガバノと違いゲイルとやらは外面は良いが腹に何を隠しているかわからないやつだったからな、まぁ……団体のお客様達に聞けばわかるだろう
ぞろぞろと一体の一際大きなゴーレムに率いれられたロックゴーレム達が最奥の間、つまりコアルームに入ってくる
「お前舐めているのか? コアルームまで侵入者を入れるなんて敵の俺が言うことでは無いがいかれているとしか思えんぞ」
俺は静かに瞑目するーー確かに、狂気の沙汰かもしれないな、だが! これは俺の覚悟の結果だ
「要は勝てばそんなものはなんの意味も無い」
「ーーほざけ!」
ゴーレム達がその巨大な拳を当てまいと迫ってくるが例えどんなに強力な一撃だろうと当たらなければ全く意味が無いのである
「撃てぇぇぇー」
手を振り下ろすと、後ろにいるスケルトン達が剣や魔法を使うのでは無く何かを投擲する
ーーそれは地面に当たった瞬間、爆発した
ボコーン、ボコーンとゴーレムの表面が吹き飛んでいく、しかもそれがまるで雨の様に降り注ぐのだ。ゴーレム達はまた一体、また一体と機能を停止させていく
最後に残ったのは足が吹き飛び腕は半分から捻じ曲がった満身創痍のリーダー格だけだった
「これは悪夢だ……今、何が起きたんだ? その爆発する物体は一体なんなんだ!」
「これはマスターの武器、爆刀 火燐の特殊効果、無機物の爆破能力だ」
流石はSSランク武器と言ったところで爆破の威力は下手な下級魔法よりもある、よってBランク以下のモンスターでも格上殺しを実現できるわけだ
「我々のマスターは喧嘩を売る相手を間違えたのかもしれんな……だがな薄々気づいてるかもしれんがこちらはズルをしている。そちら側がそれに気付けなかった以上この勝負が終わるまでは一切の援軍は期待できない、つまり最後に笑うのは我々という訳だ」
「言いたいことはそれだけか? なら死ね」
そのまま、コアを握り潰すと完全に機能を停止する
「ねえ……さっきの話をどうおもう?」
あの暴力ドラゴン女の結婚がかかっているのだ。何が、相手だろうと大丈夫だろう
「俺たちに出来ることはただ一つ祈ることだけだ」
「そうだね、兄貴は勝つよね」
ガイウス側の攻撃要員は全滅し、後は防衛を残すのみとなった
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