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人気者の彼女。  作者: さや
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平成26年7月3日

次の日、学校に着きクラスに入ると俺はトゲトゲしい視線を浴びた。

冷たい空気・・・俺の知るクラスはこんなクラスじゃない。

皆が仲良く、うるさいほど賑わっている。

彼女は独り机に座っていた。

彼女は俯いている。何かを隠しながら。

俺は自分の席に向かう。

机には誹謗中傷な痛々しい落書きがされていた。俺は声が出なかった。

俺は初めていじめを受けたから。笑わせる事が得意だった俺・・・

どうしたらいいかわからない。心が痛い・・・泣きそうになる。

こんなに弱かったかな・・・と。


でも、俺には守りたいものが出来た。俺はその為に強くならないといけない。

彼女が隠していたものはきっと俺と同じ誹謗中傷な落書きだろう。

彼女の元へ行く。彼女は声を殺して涙を浮かべていた。

俺は彼女の机の落書きを雑巾ですぐさま消した。

水性ペンだったのが幸いか・・・。

まあ、きっと先生にばれないようやった奴等は考えただろう。

なんとも心を傷つけたいだけの汚い奴等だ・・・。

誰だかは分からない。

きっとあの女の子の軍団だろうと思ったが、見て見ぬふりするクラスが

もう味方はいないという事を悟った。


それから、俺らはいじめられるようになった。

生理的に汚いもの扱い・・・。


でもお互いの絆は深まっていった。


お互いに支えあい、いつの間にか恋人同士になっていた。

それはとても嬉しい事だった。付き合う事が出来たのだから。

外ではお互い笑顔でデートが出来た。彼女がいれば何でも耐えられた。

だがら別に周りなんてどーでもよかった。

放課後デートはお互いの楽しみ。

その為なら学校のいじめなんてちょろいとも感じた。




時間が過ぎ、いつもの学校。前とは違う黒い学校。

もうすぐ夏休み。

誰にも邪魔されない、幸せな彼女との時間を期待して。



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