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人気者の彼女。  作者: さや
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平成26年7月2日

ふと、俺は何か異変に気づく。

何かがおかしい。いつもと違うクラスの雰囲気。

いつもの授業中ではない、冷たい空気。

なんとなく彼女を見た。

彼女は少し元気がない。

どうしたんだろう……と不安になる。


そして俺はある物を発見した。

それは彼女の机の下に溜まった消しゴムのカス。

《《《彼女はいじめられていた》》》

彼女は授業中に消しゴムのカスを投げられていたのだ。先生は気づいていない。

しかし重たい空気で感じる。

とある女の子の軍団はクスクス笑っている。

彼女は下を向いたまま。

周りの男は口が出せないか見て見ぬ振り。

そんな周りにオレは腹がたった。

授業が終わりすぐイライラしながら

女の子の軍団に声をかけた。

「お前ら、授業中に新田さんに消しゴムのカス投げてただろ、イジメとか許さねーからな」

女の子A「してないよ〜?てかあんた新田と出来てんの?ウケんだけど(笑)ねー?」

女の子の軍団は笑っている。

女の子A「気持ち悪い(笑)あんた新田の事なんも知らないでよく言うよね。あの悪魔の女をかばうとか。あんたそんな奴だったけ?残念だわ、お疲れ様♡」

と言い女の子達はどこかへ言ってしまった。

俺は新田さんに、駆け寄った。

新田さんは今にも泣きそうだった。

周りの空気は冷たい。

こんなクラスだったかな、と俺は感じた。

どんよりした時間が経ち新田さんと放課後に話を聞くことにした。


新田さんは入ってすぐいじめを受けていたらしい。俺はそれに気が付かなかった。こんな俺をつくづく病まされた。どうして早く気づかなかったんだろう……と思いながら新田さんにひたすら謝った。最初は軽く靴隠しなど物隠しだったと言う。


でも次第にエスカレートし外でイジメが行われていた。でも先生に仲良しアピールするために学校でのご飯は一緒に食べ、でもお弁当の中身は汚いモノだったらしい。でも彼女は笑顔で振舞わなきゃいけない……そんな一心から周りにばれないようにしていた。

でも最近、授業中という皆が分かる場面でのイジメになっていった。こうなればクラスの子はイジメに気づく。しかし誰も見て見ぬ振り。皆が敵だと彼女は言っていた。


彼女の話をひと通り聞き、

「明日俺がクラスで皆に言うから安心して!俺はクラスで中心的な立ち位置やと思うし皆聞いてくれると思う。それにイジメを良いと思ってる人なんていないだろうしね!任せろ!夏休みももーすぐだし大丈夫だ」

と彼女を慰めた。

新田さん「ありがとう……」

新田さんは泣きながら俺に言った。

彼女を守ろうと思った。彼女を絶対守ってやると決めた日。

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