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孤独な星が瞬く時  作者: 愚者x2
18/52

早朝

まだ、空が、

闇に引きずられてる中、

僕は、

ゆっくり目を覚ます。


まるで、

数瞬の間、

時が止まったかのように、

世界は静か、だ。


心地好い。


そして、空が、

闇を突き放すまで、

もう、

いくらもないだろう。


少しづつ、

体内の血が、

指先まで行き渡るかの如く、

世界が動き始める。


一日の中でも、

限られた、

ほんの少しの、

貴重な時間。


これを体感出来る、

僕は、

幸福、

なんだろうな。


しかし、

その幸福も、

長くは、

続かない。


すぐそこまで、

現実が、

迫って来ている。


そして、空が、

闇を退けると共に、

僕は、

現実に引き渡される。


長い一日の始まり。


刹那な幸福の終焉。


The Precious Time...

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