二話
誤字脱字が多いかも知れませんが読んでもらえたら嬉しいです
俺はいつもの目覚ましの音で目を覚ました。頭の痛みは消えていれ。なんとなく左手を見てみる。
「……やっぱり…夢じゃないのか……」
昨日シルエが言っていた“契約”は嘘ではないみたいだ。それにしても、一体“契約”とはなんなのだろう?“契約”の条件は?目的は?
そういえばシルエはどこにいったんだ?
ふとベットの中を見るとやはりシルエがいた。
またかよ!!
今回はもう一人いた。妹の夕華だ。右側に夕華左側にシルエが抱き着いていて、まさに両手に花………じゃなくて身動きがとれない。
「………どうしよう…」
そんな時にシルエが目を覚ました。
「あっ、おはようございます!」
「おはよう、とりあえず抱き着くのやめてくれるか?」
「あっ、す、スイマセン!」
シルエは慌てて抱き着くのをやめた。
「もぉ〜!うるさいなぁ!!」
今度は、夕華が目を覚ました。「おまえも抱き着くのやめろ」
「ダ〜メ!まだ昨日の事許してないんだから!!」
「顔面殴ったじゃねぇか!」
「家出るまで離さない!」
「はぁ、もういいや。もうあきらめる」
「それでよろしい!」
「腹減ったから、おれは起きるぞ」
「うん」
「はい」
俺は、右腕に抱き着いた夕華を引きずりながら、キッチンへむかった。シルエは、朝食を作るとうるさかったから手伝ってもらうことにした。手伝いといってもパンを焼いて、林檎を切るくらいだが、今日は目玉焼きも作ることにした。
「シルエ、冷蔵庫からタマゴとってくれ!」
「はい、どうぞ!」
シルエは笑顔でタマゴを渡した。俺はその笑顔に見とれてしまった。
やっぱり…かわいいな……
「蒼君?どうかしましたか?」
「……いや、なんでもない」
「ならいいです!」
「なんかさ……俺らこうしてると夫婦みたいだな」
「えっ!?」
「ダメだよ!お兄ちゃんの奥さんは私なんだから」
こいつの事忘れてたな
「でもこの光景みたらどっちかっていったら、俺とシルエが夫婦で夕は、その子供だな!なぁ、シルエ」
「えっ?あ、そ、そうですね!」
よく見るとシルエの顔は、真っ赤になっていた。
「あっ!!蒼君!目玉焼きが…」
「目玉焼きが?」
「焦げてます!」
「えっ!?あー!!」
やっとできた目玉焼きは炭のように真っ黒だった。
「ごめんな、俺のせいで……」
「大丈夫ですよ!失敗は誰にでもありますから」
「私は焦げてないやつ食べるー」
「そういえば、二人はなんで俺のベットで寝てたんだ?」
「私は、気絶した蒼君の看病してたら、つい……」
「私はその監視だよ♪」
「あのー蒼君」
「なんだ?」
「学校は今日お休みなんですか?」
「あぁ学校ね………学校!?やばっ!今何時だ!?9時!?完全に遅刻だ!夕華も急げ!」
「えぇー、もう休もーよぉー」
「ダメだ!!早く家に戻って着替えてこい!」
「はーい」
夕華はぶつぶつ言いながらやっと俺の腕から離れていった。
「シルエはどうする?学校にくるか?」
「私はここにいます。」
「そうか、わかった。留守番頼むな!」
「はい!」
「行ってきます」
「行ってらっしゃい♪」俺は、シルエに見送られて、送りだしてくれる人がいる新鮮さとどこか照れ臭い感情を噛み締めながら家を後にした。