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対応終了

作者:
掲載日:2026/03/09


「お電話ありがとうございます、こちらは■■■お客さまサポートセンターです」

私の職業はオペレーターだ。

勤務時間中何百本もの電話対応をする、そんな中で近頃毎日電話がかかってくるお客様がいる。

「もしもし?」

いつも最初は無音だ、頭の中でどれぐらい待とうかカウントする。

そろそろ切ろうかと思う頃に始まる

「迎えに来てって言ってたのに、なんでそんなに自由なの?三角の折り目には気をつけて!」

ぶつっ!

頭の中に用意していたマニュアルも吹き飛ぶほど突然切れた。

最初の頃は一方的だった。

「迎えに来てくれても片方だけじゃ意味無いでしょ!何回言ったらわかるの」

「あの……」

ぶつっ!

私はパソコンの中の業務記録に、クレーム処理とカテゴリーしてそっと画面を閉じた。

今日もそろそろかかってくる頃だな、と考えていると、「これで何回目?ふふふ……

片方じゃだめだって」

私は思わず遮るように

「大変申し訳ございません、お客様お電話お掛け間違いではございませんでしょうか?」

と聞くと

「■■■でしょう?それより次の音階は段高いからね」

ぶつっ。

確かに切れたはずなのに、通話時間は伸びている、対応した側であるこちらは先に切れないので、しばらく待ってみると通話時間の表示が切れた。

「もしもし!音階について言ったでしょ!どうしてちゃんと曲げないの!」

「お客様、もう一度繰り返させていただきますね。音階について言った、どうして曲げないということでよかったでしょうか?」

「どうしてそんなことが言えるのっ!」

ぶつっ。

私は対応を終了し、画面を閉じた。





ここまで読んでくださりありがとうございます。

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