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遥か遠くに想いを馳せて


凪いだ海のように日々が過ぎていく


何も起こらない


荒波を求めているのではない


氷が溶けるのを待っているのでもない


このままでいい


プランクトンが喜び舞って


アホウドリが噂話をする


クジラは自由気ままに


遠くで船が叫んだ


それを夜空が優しく見守る


いつもと変わらない風景の中に


ペンギンの群れの中で一番美しい彼女と


いつ食べられてもおかしくない魚が


恋に落ちたっていいじゃないか


魚の片思いではない


彼女も僕に惹かれている


理由はない


根拠もない


僕が君に惹かれるように


君が僕に惹かれたらいいなって


海は澄んでいる


透明で


どこまでも どこまでも見える


ずっと先まで 鮮明に


嘘偽りなく


真実だけを写す鏡のように


どこまでも広がる


朝も昼も夕方も夜さえも


視線が合うのは


僕がずっと見ているから


君も僕のことを見ているから


僕の視線に気づいているから


僕と君は住んでいる世界は一緒だけど


見えない壁があるよう


こんなにもはっきり見えているのに

読んでいただき、ありがとうございました!

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