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満月なんか毎月あるんだけどな



どうやら次の満月は


恋愛の願いを叶えてくれるらしい


誰かが言った嘘


嘘は広まる


信じた人の何人かが本当だったと


偶然を勘違いする


そうやって世界ができている


風が吹いて


カーテンが揺れる


地球が返事をしたように


君も友達と話している


作り話を


本当に信じているのか


嘘だと分かった上で楽しんでいるのか


嘘が本当だったらと願っているのか


僕には分からない


満月の日


僕はバカバカしいと思いながら


夜にカーテンを開けて


窓の外にある月を見る


まんまるな月はどこか神秘的で


神々しくて


本当に願いが叶いそうだった


意味がないと分かっている


あれは誰かの作り話


月に恋愛の願い事なんて


叶うわけないと言い聞かせる


でも


もしかしたら


僕は月を見ながら君を想った


窓を開けて


風が僕の顔を冷やす

読んでいただき、ありがとうございました!

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