表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/201

-91話ー 冒険者エレン 2


何か嵌められた感は否めないが、


俺はエレンさんを風呂場に案内して、新しく湯を入れて、


シャワー、ボディーシャンプー、シャンプー、


リンスの使い方を教えると、



「こんな感じです。エレンさん。って、


何、もう脱いじゃって居るんですか~!」



「えっ、だって、裸に成らないと、お風呂には入れませんわよ?」



「おっと、先に湯に浸かろうとしない!


先ず体を洗ってから、湯に浸かる様にして下さい~!」



「そうですの?お風呂は、湯船でシャボンを使って、体を洗い乍ら、


入る物ですけれど?まあ、この広い浴槽だとシャボンが、


すぐに無くなってってしまいそうですけれど?」



「え~い!今回だけは、俺が、洗います!」



「まあ、そうですのポッ、嬉しいですわ綺麗にして下さいな。


此の変態さん。でもまあ、女の裸を見ても取り乱さないとは、


色々、経験なさって居りますのね」



「・・・・・・・・まあ、色々とね・・・・」



遠い目をするヤマダタカシであった。



「ご苦労なさった様ですわね・・・・」



「・・・・まあね~」



「と、一緒に汚れた服も洗いたいのですけれど、良いかしら?」



「ああ、服は洗濯機で洗濯するから、こっちに出して」



「あらあら、まあまあ、そんなに女の下着が見たいのかしら?


もお、変態さんには困った物ですわね。


はい、ご覧あれ食べてはいけません事よ」



「うぅ~ぐ~で殴りたい!


誰がこんなかぼちゃパンツに、欲情するかよ~!」



「聞き捨て成りませんわね、こんなんでも私くしの様な、


うら若き乙女が、履き古した下着には価値が有りましてよ。


其れこそ、そっちの趣味の殿方にとっては、金貨が飛び交う位には、



もっとも私くしも、気持ち悪いのでそこ迄はして居りませんが、


何でも洗ってしまうと、無価値に成るとか?」



「考えた事有るんだ~・・・・


う~ん・・・・此の世界でも居るのか?そっちの嗜好者が・・・・


良いから、洗濯物持って行くよ!」



「ちょっと待って下さいな、旅の間洗濯もままならず、


沢山、溜まって居たのです」



と、魔法の袋から、かぼちゃパンツをドバドバ~っと出した。



「ほえ~こんなに溜めてたの~20枚は有るよ~此れ、


シャツも3枚程あるけど~」



「仕方無いじゃ~有りませんか。水が貴重で使えないのですから


飲み水だけでも、幾らすると思ってらっしゃるの?」



「いや、俺魔法の水袋だから、魔石無くなる迄使い放題だから」



「えっ!凄いですわね、魔法の水袋なんて、


其れこそ、一部の大貴族しか持っては居りませんのよ、


もお~羨ましいですわ。


人には絶対、言っちゃダメですからね、命を狙われますわよ。


其れほどの価値が有りますから、気を付けて下さいませ」



「は~い、そ~なんですか~」



俺は汚れた服を、脱衣所に有る洗濯機に放り込んで、(皮は別)


自動で、洗濯を始めた。


エレンの出で立ちは、貴族風のシャツとリボンに、



皮のベスト、皮のマキシスカートに男物の、ももひき?


其れに、何か先っちょがピロピロの皮ブーツだ。



「流行かな?此の先っちょピロピロブーツ?


え~っと、着替えだな。


先ず下着は、黒が良いかな?其れと、金髪ロングヘアーを束ねる、


シュシュは5種類くらい有れば良いか?



服は~っと、



J、Kブレザーにミニスカ、ルーズソックスは、何かの罰ゲームかよ~


じゃあスパッツにすっか、後靴下に、機能優先のトレッキングシューズ。


何かローブ着たら、どっかのホグ〇ーツ魔法学校の生徒だね。



其れにプロテクターっと、後はパジャマで良いか。購入っと、


リリーママゾンで買った装備、補強してくれる?」



『オッケーっス。ハイ出来上がり序でに、ダーリンと、そろいのローブっス』



「おお~うん有難うリリー愛してるよ~」



『・・・・うん・・ポッ』



着替えの用意が終わると再び、浴室へ、


エレンさんは何んか、大人しく待って居た。



「やっとですの~待ちくたびれちゃいました。


も~何をやって居たのですか?・・・・


あっれ~もしかして、私くしの下着の匂いを嗅いで居たのですか~?


もう、モモタロウさんの変態。プ~クスクス~・・・・」



「いや、違うから~エレンさんの着替えの用意してたから、


決っして変な事してないから!」



「へっ?モモタロウ様、女の着替えを持って居るのですか?」



俺をジト目で見乍ら、



「・・・・分りました。ええ良いでしょう。モモタロウ様の、


ご趣味の、着せ替え人形に成りましょう。


ええどんな恥ずかしい、エロイ服でも着こなして見せますわ。



でも、流石に人前に出るのは・・・・もう、此の変態さん。


仕方が有りませんね、


良いですわ、はい分かりました。人前にも出ましょう。


鬼畜な変態さんの為であれば、恥ずかしいのは我慢致しますわ」



何か、ちらっ、ちらっ、と俺を見乍ら、もじ、もじ、する、エレン。



「やっぱりぐ~で殴りたい!


も~!良いから、洗うよ!目を瞑って!」



シャワーで薄汚れた、長い金髪をお湯で洗い流して、


シャンプーで、洗うと、茶色い水が・・・・予想以上に汚れている。



「いや、汚れてるな~こりゃ2度洗いだな」



髪を2度洗いすると、今度はリンスで、良く地肌を揉んで、


暫く放置。その間に体を洗うが、此方も茶色い水が・・・・



「臭いと言うだけあるわ、此方も、2度洗いだね」



「あん・・も、申し訳ないのですわ」



「ハイ出来上がり、下はデリケートだから自分で洗って下さい」



「はい、こうですか?」



「はい、はい、丁寧にね」



「・・・・はいですの・・・・」



体を洗い終わったエレンに、湯船に浸かる様に指示すると、



「じゃあ、俺は此れで、


脱衣所に着替えと、バスタオル置いて有るからね~」



「えっ、変態さんも一緒に入ってくれるのでは無いのですか?」



「俺が入るのは夕方だね、今からは表で日向ぼっこだよ」



「そうですの?あれ?此処は海岸沿いの砂漠では無かったかしら?


此処、凄く快適なんですけれど?」



「ああ、結界に覆われているからね、


結界の外からは見えないから、安心して養生して下さい」



「結界魔法・・・・モモタロウ様は凄い魔法使いなのですね」



「別に凄くは無いさ、俺はヒーラーだからね、


攻撃はレベル1で、その辺の酔っ払いのオッサンより弱いしね」



「ならなおの事、私くしとパーティーを組まなくてはね、


私くし攻撃は出来るのですが、守りが今いちでして、


攻撃魔法は貴重ですのよ、ま~治癒魔法の方が貴重なのですけれど」



「えっ、そうなの?」



「はい、ヒーラーは殆どの人が、教会の管轄の人でして、


冒険者は、とても貴重なんですよ。


どんなパーティでも怪我人は出るので、一々ポーションに頼って居ては、



幾らお金が有っても足りませんわ。其れにポーションは高いですし、


モモタロウ様位の実力が有れば、


金級の冒険者パーティーでも誘いが来ますわ」



「へ~そうなの?で、エレンさんは何級?木?」



「あら、失礼ね私くしは昨日も言いましたが、銀ですわ、


攻撃魔法が使える時点で銀なのですけれど、銀だと、


ギルドの強制クエストが有るので、強制されない様に、


鉄で止めて居りましたら、


護衛のクエストが銀級からしか出来なくて、


仕方なく銀級に上がりましたの、


冒険者ギルドもよく考えていますよね~



私は魔法学校に行きますし、


冒険者で身を立てたい訳では有りませんから、


強制クエストはしたくは無いのですけれど、


背に腹は代えられないですよね~


キャラバンの護衛になる為と、


香辛料を仕入れる資金も欲しかったので、


銀級に上がったのですわ。


私の目標は徹頭徹尾、


女帝様の様な大魔法使いになる事ですからね。」



「ふ~ん、女帝様って強いの?」



「其れはもうお強いですわ、北大陸で唯一のA級範囲攻撃魔法の、


ファイヤーストームの使い手ですわ。皇帝の一族は、


皆魔力の多い、魔法使いの一族なのですけれど、


数百年に、一度大魔法使いが現れて居りますのよ。



女帝の一族なのですが、2代前の女帝様は、


お子様が1人しかいらっしゃらなくて、男子でしたの。


女帝様が亡くなられて、後を御継ぎに成られたのですが、


男子であるが故に魔力も弱く、ご苦労な差って居たそうですわ。



先代皇帝様はとても愛妻家で、子煩悩と言う方で


お妃様との間に出来た皇女様を溺愛なさって居たそうですわ。



其の授かった我が子が、


有り得ない様な魔力を有して居たそうですわ。


皇帝様は其の事を凄く喜ばれて、


その皇女様が成人、成された時に直ぐに皇帝位を、


お譲りなされて、若くしてさっさと隠居されましたの」



「良く其れで、国が滅びないね~?」



「家臣団がとても忠誠心が高く優秀で、問題無いらしいですわ」



「へ~そんな国も有るんだ~」



「ルグレス帝国はとても裕福ですからね、まあ金持ち喧嘩せずですわ。


所でモモタロウ様は、冒険者カードか、身分証はお持ちですの?


此れから先、ナイロン大河を渡って、ソリア王国へ入って参りますが、


ソリア王国は砂漠の国ですので、身分証明は必要有りませんが、



更に海沿いを歩いて行きましたら、


コーラル王国に辿り着きます。此処は海洋貿易の国ですが、


身分証が必要に成ります。コーラル王国を縦断して、



ナムール大河に向かい、其処から船でルグレス帝国へ行き、


河上のアン湖に行って、


其処から陸路で帝都を目指す事に成りますわ。


まあ途中、ラクダが手に入れば、


120~130日と言う所でしょうか?


徒歩ですと半年以上は掛かるでしょう」



「は~約3ヵ月か~身分証も冒険者カードも無いけど~」



「3ヶ月??フ~ン、じゃあ~コーラル王国に入る前に、


冒険者カードを作りましょうか」



「は~い、じゃあ、ごゆっくり~」



「はい、有難う御座いますわ」



おれは、風呂場から出ると、表に行った。



「もう、モモちゃんたら、こんな良い女の裸を見ても、


其の気に成らないなんて・・・・でも、可愛い、男の子だわ・・・・」



・・・・・・・・



俺が表で、日光浴して居ると、素っ裸のエレンさんが来て、



「モモちゃ~ん、着方が分かりませんわ~着付けて下さいな~」



「あ~はいはい、じゃあ、脱衣所に行って」



「は~い、ですわ」



俺が脱衣所に行くと、



「待って居ましたわ、初めて見る物ばかりで、何が何やら」



「はい、はい、分かったから、」



其の後、着付けた。



「まあ黒ですか、こんなパンツが有るのですね、中々エロイですね、


此れは、ほう頭から被って、胸に付けるのですか、此れも良い感じですね、


はあ、ちゅーぶとっぷと言うのですか、どちらも体の線が出てエロイですわ。



此れは?ぱじゃまと言うのですか、此れなら着方が分かりますわ、


と、モモちゃんが、外で寝そべって飲んで居たのは?」



「良く見てるね~あれは、トロピカルドリンクだよ。


って、誰がモモちゃんだよ!」



「あら、モモちゃんはお嫌?じゃあ、変態さんで良い?それとも、


鬼畜様が良いかしら?で、私くしも飲みたいですわ」



「・・・・・モモちゃんで良いです。


あれはお酒だから体が治る迄、ダ~メ」



「ブゥ~ブゥ~」



ストレージからフルーツ牛乳を出すと、



「此れにしときなさい」



「は~い」



栓を開けて手渡すと、



「有難う御座いますですわ、ゴキュゴキュゴキュゴキュ~


プッハ~美味ぇ~!


あら、地が出て仕舞いましたわ御免あそばせ」



「はい飲んだら、髪を乾かして寝る様に」



「は~い、でも一人寝は寂しいですわ、


隣に来て、お話を聞かせて欲しいですわ」



「余計に寝れなく成るでしょう。ちゃんと寝て、


早く治して、旅が出来る様にして下さい」



「は~い其れでは、モモちゃんの言う通りに致しますわ。


お休みなさいませ」



「はい、お休み・・・・ん?素直だね」



エレンさんは、やっと部屋に戻って行った。



「あれ、本当に全治一週間?」



『体力ゲージ殆ど残ってい無いっスけど?


コケて、頭打ったら死ぬレベルっス』



「カラ元気なのかね?」



『それとも、単なるバカっスかね?』



「両方じゃね?」



俺は、洗い終わった洗濯物を持って、表へ行くのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ