-84話ー コッサリア神国 バカンス 2
俺達は、周囲約20キロのバリアリーフに囲まれた無人島に、
上陸した。大きな島で中央には、結構高い山がそびえて居り、
緑に覆われ至る所に川や滝が有り、大きな泉なんかも存在する。
海岸線は、標高差も有って切り立った崖が多いのだが、
美しい遠浅の砂浜等も点在する。
島の周りには、バリアリーフが広がって居り、
天然の防波堤と成って居り、其のサンゴが砂に成った星の砂が、
堆積して砂浜に成った。とても美しい島だった。
砂浜から見える景色は、
海側は180度エメラルドグリーンの、海と、
星の砂で出来た、真っ白な長い海岸線だ。
その背後のロケーションは、
深いジャングルに覆われた緑の山であった。
其処彼処でジャングルからは、土煙が上がって居るのだけれども、
森の奥深くに残ってるモンスターを狩りに行った、
ルビーと、其れに付いて行った妖精女王トリオと、
ドライアドのジュエリーも大暴れして居る。
周辺の海は、
ナーガに変身したアクアマリンが海に向かって雷を飛ばして、
大きな水柱を上げている。
アクアマリンの頭の上で
サファイヤが何やら指示を出している様だ。
サファイヤは、
狩った獲物をせっせと、ストレージに仕舞っている。
俺達のパーティーは、無人島でも、
いかん無くその強さを発揮していた。
ま~王族女子と、
コッサリア神国女子は引きつて居たが・・・・
「ま~尋常な強さでは、有りませんね」
「バーバラおば・・・・お姉様あの、
悪魔の軍団を蹴散らして居たのですから」
「そうですねメアリー、
軍隊がどうのこうのと言うレベルでは無いですね」
「うん、ルビー様のブレス一発で、
ミシュラン王国の兵隊が、
腰を抜かして、敗走したのも頷けますわ」
「そうですねアニタ様。此れを見て、
ヤマダ様にケンカを売ろうなんて国は、無いでしょうね」
「まあ、人化けの状態だからね、あんなもんでしょう」
「へっ?タカシ様、人化けを解いたら如何成るのですか?」
「うん、此の島が無くなって、
海の底に深い井戸が出来るかな?」
「皆・・・・・・・・。」皆
俺は、サファイヤとルビーがモンスターを狩って居る間に、
土魔法で、少し高台に別荘を建てた。
まあ、何時も道理に本拠地と同じ屋敷だが。
この屋敷を拠点に、海水浴を楽しむ予定だ。
砂浜にはビーチパラソルを立てて、チェアーとテーブルを並べて、
ビーチボールや浮き輪、大きなクーラーの中には、
氷と、ドリンクをたっぷりとママゾンで、用意した。
又、其れとは別に何処でも・・・・食堂のドアを繋いで、
ブラウニー達に交代で、
俺達の面倒を見て貰う予定だ。バカンスも兼ねてね。
準備が終わった頃に、サファイヤとルビー達が、
おおむねモンスターを狩り終わって、戻って来た。
「タカシ君、近くに居た、海のモンスターは狩り終わったよ。
流石に、手付かずだよね、珍しいモンスターが一杯狩れたよ」
「ご主人様、皆に危険が無い様に、マリンは頑張りました~」
「うん、サファイヤ有難う。マリン、良い娘、良い娘~」
なで、なで、
「え、えへへへへ~」
「タカシ~俺達もジャングルのモンスター一杯狩ったぜ~」
「そうですわ~此方も~珍しい~モンスターが~多かったですわ~」
「妾も狩ったのじゃ~頑張ったのじゃ~
なでなで、して欲しいのじゃ~」
「僕もなんだな~な、なでなで、して欲しいんだな~」
「うちも、頑張りましたえ~」
「「「「私達も~頑張ったの~」」」」
「そうだね~ルビー有難う、良い娘いい娘~」
なでなで、
「えへへへへ~恥ずかしいじゃねえか~」
「ティンク、オパール、エメラルド、ジュエリー有難う~
良い娘~良い娘~」
なで、なで~
「「「「えへへへへ~
(なのじゃ~)(な、なんだな~)(どすえ~)
(ですわ~)」」」」
「大精霊の、レッド、ブルー、グリーン、ホワイトも、
有難う~良い娘、良い娘~」
なで、なで~
「「「「えへへへへ~なの~」」」」
「じゃあ、皆で遊ぼうか~、別荘を建てたから、水着に着替えておいで~」
「皆は~い!」皆
皆、水着に着替えて来ると、
「タカシ様~似合いますか~」
「うん、マリーセパレートの青い水着が眩しいよ~」
「まっ・・ぽっ」
「あの、私はどうですか?」
「うん、エメルダ、黒のビキニで大人の香りがするねっ」
「嬉しいです~ぽっ」
「タカシ君、ぼくは?」
「サファイヤ、黒のセパレートでお淑やかで、良いね~」
「お淑やか・・・・ぽっ・・・・嬉しいな」
「タカシ~俺は、如何かな?」
「ルビーは、真っ赤な、ビキニで、情熱的だよね~」
「そ、そうか?そんなに情熱的か?えへへへへ~」
「「「タカシ~妾達は如何(じゃ~?)(か?な、なんだな)
(どすえ~)」」」
「「「「タカシ様~私達は如何かなの~?」」」」
「ティンクも、オパールも、エメラルドも、レッドも、ブルーも、
グリーンも、ホワイトも、南国の花の様で、可愛いねっ」
「「「「「「「わ~い、わ~い、嬉しい(のじゃ~)(んだな~)
(どすえ~)(のなの~)」」」」」」」
「タカシ様、私、似合ってます~?」
「うん、ジュエリー緑のビキニが、とても可憐だねっ」
「まあ、嬉しいですわ。此のまま縛って欲しいですわ」
「いや、其れは、ちょっと・・・・」
「ますたーぽちはかわいい?」
「当ったり前~!銀色の髪に、銀色の瞳、擬人化したポチ最高~!
水色のフリル付きの水着がとても、キュートだよね~」
「わ~い、わ~い、ますたーにほめてもらったよ~」
「「ぽち、良かったですね」」
「うん!」
「王族タカシ様、私達はどうですか?」王族
「バーバラさん、ビクトリアさん、エリザベスさん、エリーゼさん、
ジャンヌさん、マリアンヌさん、ジュンさん、リーゼさん、ユリアさん達は、
皆、落ち着いた色合いで、大人の人って言う感じで良いですね。
メアリー、リリアン、シャトレーゼ、ミラ、リン、バニラ、
ウィンザーさん、アンネさん、セリーヌさん皆、花が咲いた様に、
華やかで、綺麗ですね」
「王族まっ、嬉しいですわ!」王族
「タカシ様、私はどうでしょう?」
「アニタ様、此れ位清楚で、真っ白なセパレート水着似合う人は、
他にはい無いでしょう」
「まあ、嬉しいぽっ・・・・」
「私は如何ですか?」
「アニー、明るい黄色がひまわりの様で、可愛いねっ」
「有難う御座います。タカシ様」
「ご主人様、拙者は?」
ふんどしにさらし???
「・・・・・・・・。」
「皆・・・・・・・・」皆
「「タカシ様、私達は如何でしょう?」」
「セリカにサニー凄く可愛いよ」
「「嬉しい、有難う御座います」」
「あの~拙者は?」
「・・・・・・・・。」
「20人委員会私達は~?」20人委員会
「はい、皆さん、お綺麗ですね」
「20人委員会私達への返事、雑じゃね?」20人委員会
「そんな事無いですよ」
「タカシ様、私のはいれぐは?」
「はあ、色っぽいですね」
「ふふん、あんたの色気なんてそんなもんよ、アロマ、
さあタカシ様、私の溢れる色気に、跪いても良いのですよ
此の、まいくろびきににひれ伏しなさいな」
「・・・・フランカさん、ケが、はみ出てますヨ」
「お~っほほほほ~フランカ!はみ毛なんて、
百年の恋も冷めてしまいましてよ~で、
タカシ様ははいれぐに首ったけですわ、ね~」
「いやアニー、娘さんが頭抱えて居るんで・・・・」
「「・・・・・・・・」」
「あの~拙者は?」
「ああリニアね、何か、変態が滲み出てて良いんじゃね?」
「嬉しいでござる~ご主人様に褒めて頂いたで御座る~」
「皆・・・・う~ん」皆
「タカシ様、大変ですね、お疲れ様です」
と、トロピカルジュースを手渡してくれるブラウン。
おれは、ジト汗をぬぐって、
「有難うブラウン、水着もそうだけど髪に飾った花が、
ワンポイントで、可愛いねっ、」
「まっ、お上手ですね、でも愛する人に言われると、
嬉しい物ですね、今日はう~んと、サービスさせて頂きますね」
「アリガト」
皆、一しきり返事を聞くと、遊び出した。
ビーチバレーに、水際での水の掛け合い、
リニアを埋めて、スイカ割り、
泳いだり、遊びに夢中で水着が流されたり、
ひとしきり遊んで疲れると、ベンチで寝そべり、フルーツが、
タップリ盛られた、トロピカルジュース、お酒やビールを飲んで、
日焼け止めを塗ったり、ふんどしが流されたりと、気が付けば、
水平線は、真っ赤に染まって居た。
「さあさ~皆さ~ん!バーベキューパーティーの準備が出来ましたよ~
別荘のお庭に集まって下さ~い!」
「皆は~い!!」皆
「ん、ま~美味しいですわ~ブラウン様、
此のお肉は、何のお肉ですの?」
「アロマ様其れは、ルビー様が狩って来た、珍しいモンスターで、
黒毛ミノタウロスの霜降り肉です。
滅多に手に入らない、希少なお肉ですので、
良く味わって、食べて下さいね~」
「そうですの~お口の中で、お肉が溶けて行きますわ~
美味しいですね~其れと此のタレ、最高ですわ~
ビールとの相性も凄く良いですわね~ごく、ごく~プッハ~」
「はい、アバラ白金のタレを使って居ますよ、
焼肉との相性は最高ですよ~」
「アロマ、こっちのお肉も、負けて居りませんわ、
此方は、シーサーペントのお肉でしょうか?
ごく、ごく、プッハ~」
「はい、はみ毛のフランカ様、サファイヤ様が狩って来た、
シーサーペントですね。
此方も白金のタレで、お召し上がり下さいね」
「ブラウン様、此の鳥肉とても、柔らかくで美味しいですね」
「はいアニタ様、其の鳥も珍しいですよ、火の鳥ですね、
鳥肉は、焼き鳥のタレでお召し上がりください。
流石、ルビー様ですね」
「酒も美味いし、
肴も美味いぜ~バーベキューパーティー最高~
パク、パク、うんぐ、うんぐ、ごっくん、プッハ~」
「そうだよね~最高に美味しいよね~ぱく、ぱく、
ごく、ごく、プッハ~うぃ~ひっく」
「拙者、踊りを披露するでござる!ぱぁ~」
「服を脱ぐんじゃ有りません!!恥ずかしい」
「えっ、酒の席と言えば裸踊りでござる。
お盆で見えるか、見えないかのぎりぎりを攻めるのでござる」
「皆どっかの芸人かよ~」皆
「おっぱいは如何するの!」
「手は二本しか無いのでござる。丸見えなのでござる」
「皆あんたは、アホか~!」皆
「アホと言った者がアホなのでござる」
「皆う~ん・・・・」皆
「リニア様裸を見せるのは、タカシ様だけにしないと、
其の内、捨てられますよ」
「アニタ様の言う通りなのでござる。
ご主人様に捨てられるのは、嫌なのでござる。
裸踊りは、止めるのでござる」
「皆ほっ」皆
「女同士で見たく無いですよね~」
「皆うん、うん」皆
皆お腹も膨れて、酒盛りで酔っぱらって居る頃、
別荘の二階のベランダでは、
此の日リリーに選ばれたメアリーが、
タカシと一緒に、夜空を見乍らお酒を飲んで、
「タカシ様、私此の時間が最高に幸せです」
「俺も、メアリーの様な可愛い女の子と一緒に居られるのは、
凄く幸せですよ」
「何か、お話を聞かせて、下さいませんか?」
「そうだね~じゃあ、今夜は、星空が綺麗だし、
天の川鉄道の夜の話でもしようか?」
「はい、お願い致します」
天の川鉄道の夜は、とっぷりと暮れて行くのだった。