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ー82話ー 聖女アニタ様 帰国 3


此処、コッサリア神国の首都コッサリアに有る神域。


コッサリア大神殿の中心に有る聖女、アニタ邸では、


帰国したアニタと其の一行にヤマダタカシに付いての詰問が行われて居た。



「ね~え、リニアちゃん~如何して若返ったのか、


アロマお姉ちゃんに教えてくれないかしら~?」



「あらあらあら、其れは其れは、フランカお姉さんも知りたいわ~


ねぇえ~教えてよ~悪い様にしないから~ねぇ~ねぇ~」



「お母さん~気持ち悪いからやめてぇ~!」



「ポニーちゃん、お姉さんと言いなさい!」



「嘘は言えないわ~教義にも反して居るし~


おばはんは、おばはんなのよ~!」



「おばはんおほほほほほほほ~~!!」」おばはん



「やめて~!皆でほっぺを引っ張らないで~!」



「おばはんどの口が言ってるのかしら~」」おばはん



「ほめんなさい~ひれいは、ほねえさま~」



「おばはん分かれば良いのよ~」」おばはん



「で、リニアちゃん如何なのかしら~?」



「分からないのでござる。拙者は元から美人なのでござる。


御主人様に可愛がって貰って居たら


更に美人に成って居たのでござる。」



「と言う事は、ヤマダ様にあんな事やこんな事をして貰ったら、


若返るのかしら~?」



「じゃあ~あ~クルーを皆?・・・・


其れは其れで凄いわね~十五歳で千人切りとか?」



「いや~ん、私も切って欲しいわ~」



「二十人委員会は、本当に恐ろしいわね~」



「所でアニタ様、婚約の儀は何時しますか?


国を挙げて盛大に行うにしても、旦那様が居無いとね~


アニーちゃんも居るし、手は抜けませんね~」



「そうでござる。リニアの晴れ舞台が見たいでござる。


孫はまだでござるか?」



「気が早いでござるよ、拙者もまだ一度しか可愛がって貰って無いでござる。


中々順番が回って来ないのでござる」



「リニア、婿殿は一体何人のお嫁さん候補が居るのでござるか?」



「え~っと、一人、二人、三人、四人、五人、・・・・。


一杯でござる~」



「皆五人しか数えられ無いって、せめて、


両手の数にして欲しかった」皆



「リニア、成長したでござる。旅に出る前は、三つしか・・・・


うっうううう・・・・」



「父上、四と、五は、ご主人様に教えて頂いたで、ござる」



「皆・・・・よ、良かったね~」皆



「で、婚約の儀には?ヤマダ様は来て頂けるのですか?」



「う~ん、如何でしょう?実は恋人の中には、


ヨシュア王国の王族の姫?達が一杯居るのです。


私達の先輩ですし・・・・


御存じの通り、ヨシュア王国は婚約の儀どころでは無いのですよ、



私達の滞在中も、婚約の儀に付いては一言も出ませんでした。


私も、神民達に報告をしなければ成らないのですが、


タカシ様は、目立つのがお嫌いな様で・・・・」



「そうですね姫様達も、悪魔にされて蹂躙されて居たと報告を受けて居ますし、


王国自体も、大変な被害が出たと言う報告を聞いて居ます」



「で、其の姫様達の中に、


出戻りの王妹や、国王の母君も含まれて居るのは?


王妹何かは私達と同年代だし、王母なんかに至っては、


もう、おばあちゃんでしょう?



ヤマダ様って、ストライクゾーンが此の大神殿位有るのですか?


庭に穴を掘ってもOKだとか?


もしかしたら、オークのメスでもOKなのかしら?」



「愛する旦那様の名誉の為、言って置きますが、


王母様や、王妹様達は皆、とても美人ですよ、


はっきり言って貴方方より遥かにです。


更に、もう行くところが無いと言う事で、お優しい旦那様は、


皆を引き受けたのです」



「おばはんムッキ~!!聞き捨て成りません!」」おばはん



「王母や、王妹達は、若返って居ると言う事で宜しいのですね、


さあ、吐きなさい。ゲロって楽に成んなさい!!」



「「「「企業秘密です!」」」」



「ヨシュア王国の立場は理解しましたが、


其れはヨシュア王国の事情です。


コッサリア神国とは、関係有りません。


コッサリア神国には、コッサリア神国の事情が有ります。



アニタ様には国を挙げて盛大に婚約の儀を行って頂きます。


此れは隣接する他国に対するけん制でも有るので、


ヤマダ様には是が非でも来て頂かねばなりません」



「困りましたね、旦那様のご迷惑に成るのでは・・・・」



「此れは、主神フレイヤ様の祝福を受ける大切な儀式でも有ります」



「フレイヤ様の祝福であれば、既に受けて居るのですが」



「皆へっ?」皆



「タカシ様に恋人関係を申し込んだ時に、体が浮かび上がって、


天より神々しい光と、天使が舞い降りて来ましたよ」



「「「私も~」」」



「拙者なんかは、サービスで鳩まで飛んで居たでござる」



「おばはんキ~ッ、何と~羨ましい~!!」」おばはん



「「だって」」



「「ね~」」



「タカシ様はフレイヤ様の義理の息子様なのですから~」



「おばはんそう言えば、そうでした~!!」」おばはん



「アニタ様、拙者お腹が空いたので、


お昼を食べに行くでござる」



「リニアは全くしょうが無いですね、


では皆さん、私達はお昼ご飯にするので、


後の話は又昼からと言う事で」



「皆如何言う事~??さ~あ?」皆



アニタ様御一行は屋敷の中へと、入って行った。



其の頃食堂の中では、



「ブラウン、今日のお昼ご飯は~?」



「はい旦那様、今日は、焼きそば定食で御座います」



「おっ、良いね~庶民的な所が最高だね~」



「はい、ではお持ち致しますね」



「マリー、エメルダ、何か今日は混んでるね~」



「「はい、賑やかで良いですね」」



『ダーリン、食堂の中は人が増えれば、勝手に広がる様に、


改修して有るっスよ~』



『流石、リリー、仕事が早い!』



『エッヘン当然っス、此れからも人が増えて居くっスからね~』



「うん、焼きそば美味~!焦げた、


焼きそばはソースも美味いが、


削り粉、青のりが良い仕事してるよね~


其れと、紅ショウガがピリッとした酸っぱさで、


食欲をそそるんだよね~



此れはご飯が欲しいよね、


炭水化物に炭水化物なんだけどね、


ご飯を掻っ込むと、う~ん最高~其れと、


焼きそばの上に乗せられた目玉焼きが、又良いよね~」



「タカシ様、ビールが凄く合いますね~」



「うん、うん、ごく、ごく、ごく、


プッハ~もう、最高です~」



「外の天気が良かったらもっと良いんだけど~雨だね~」



「「雨季ですからね~」」



「しょうがないよね~」



「「雨季ですから~」」



「アニタ様が落ち着いたら一足早いバカンスに行こうね~」



「「は~い、楽しみで~す」」



俺達が昼ご飯を楽しんで居ると、一人の女性が俺の前に立ち、


俺に向かって、何か喋っている。



『リリー、何言ってんのか分んないだけど~?』



『は~いダーリン、此れはコッサリア語ですね~


はい、比訳機能オンっと』



「貴方がヤマダタカシ様ですのね私は、コッサリア神国、


二十人委員会が一人、ポニーサワデー枢機卿二十七歳、


独身と申しますの、


此処の食事が気に入りましたわ、だから、



私をお嫁さんに貰って下さらないかしら、


私は凄く役に立ちましてよ、


コッサリア神国では貿易大臣をして居ます。


家の階位も子爵って、ヤマダ様には興味は無いか、


兎に角、私は出来る女です。」



「いや、お嫁さん候補はもう、お腹いっぱいです。


お話の前に、取り敢えず口の周りのチョコ、拭きましょうか」



と、おしぼりを渡すと、ポニーは真っ赤に成って、


口の周りを拭いて居た。


と、ポニーの後ろから、黒い影が、


ポニーの口を押えて、引き摺って行った。



「むぐ~、むぐ~」



「ヤマダタカシ様、御免なさいね~ポニーは、


悪い娘では無いのですけれど、


少し、しょっぱい娘でして、直球しか投げれなくて・・・・」



「え~っと、其れで、貴方は?」



「此れは申し遅れましたね、


私はアニー、フランソワの母で、アロマと申します。


一人寝が寂しい、未亡人ですの・・・・」



う~ん、困った人達なのか~



「アニーのお母さんですか、此れは申し遅れました。


俺はヤマダタカシ、鉄の冒険者です。


ま~その~取り敢えず、口の周りのチョコ拭きましょうか?」



とブラウンからおしぼりを貰って、手渡すと、


アロマさんは、真っ赤に成って、口の周りを拭いて、



「・・・・此れは、お恥ずかし所を、お見せしちゃいましたね、


此処の食事と、食後のデザートが余りに美味しい物ですから、つい、


あっ、其処の方、ちょこさんでーのお代わりを」



「は~い」



と、急に立ち上がった女性が一人、此方にやって来た。



「ちょっと、アロマ何故貴方が此処に居るのですか?」



「此れはアニタ様、クルーに混ざって、


後を付けて来たのですよ。


アニタ様、お口の周りチョコだらけですよ」



アニタにも、おしぼりをブラウンに貰って渡した。


ブラウンは、おしぼりを10個程テーブルに置いて行った。


ま~何度も呼ばれて面倒臭いよね、俺でもそうする。


アニタも真っ赤に成って、口の周りを拭いて居た。



「でも、ドアは関係の無い者は通さない筈。


タカシ様ドアの通過条件はどうなって居るのでしょう?」



「え~っと~俺の関係者とその配下。だね~」



「私達はアニタ様の直近の配下ですので、通れたのですね、


あのドアはセキュリテイも万全なのですね、凄いですわ!


どこでも・・・・空間転移のドアなんて、初めて見ましたわ。



物語の中だけの物だと思って居たのですけれど、


うちのアニーちゃんの旦那様は凄い方なのですね、私も、


惚れてしまいましたわ」



すると、また一人立ち上がって、



「お母様!?」



「だってほら~私って~まだ若いし~、ね~」



う~ん、微妙である。



「私決めましたわ、アニタ様!」



「何?」



「たった今アニタ様の配下を辞めて、ヤマダ様の配下に成りますわ!


ヤマダ様不束者ですが、幾、久しく、宜しくお願いしますね~


私はコッサリア神国では、産業大臣をして居りますので、


南大陸との貿易でお役に立てますよ、


更にヤマダ様が寂しい夜にも、役に立ちますよ」



「「アロマ~(お母様~)何言って居るのですか~!」」



「あらヤマダ様は、アニタ様の旦那様なのだし~


当然、ヤマダ様の配下に成るって事は、


アニタ様の配下でも有ると言う事ですよ~理にかなって居るでしょ~」



「20人委員会じゃあ~私達も~(わし達も~)」20人委員会



アニタ様は、立ったまま突っ伏して居る。


コッサリア神国の、最高機関である20人委員会が、


俺の配下に加わった。う~ん、良いのか其れで、



言うだけ言うと、アロマは俺の横に座って、


チョコサンデーをほうばり始めた。



更に一人のおばさ・・・・歳・・・・女性が此方にやって来て、


先ずおしぼりで、口の周りを拭くと、



「ヤマダ様、お初にお目に掛りますね、


私はポニー、サワデーの母でフランカと申します。


此処で大切なお話が一つ。



実は此度、御婚約されたアニタ様は、御存じの通り、


コッサリア神国の教皇でありますの、まあ、国家元首ですね、


御婚約を神民に報告する義務が御座います。



他国のけん制の為にも、出来るだけ派手にです。


国家の威信が掛かって居る訳ですの、


で、ヤマダ様にも御協力頂きたいのですが、



ヤマダ様は目立つのがお嫌いだと、聞き及んで居りますが、


どの程度であれば御協力頂けるのか、お教え願いますか?



勿論、私達20人委員会は、ヤマダ様の配下で御座いますれば、


ヤマダ様の納得の行く落とし処を模索致しますので、


アニタ様の神民の為にも、何卒御協力のほどを」



「う~ん、俺はどうも、面倒臭いのが苦手でして・・・・


皆~婚約式したい人~!」



「側室候補は~い!!」側室候補



「どうして~?はい、バーバラちゃん」



「はいタカシ様、ヨシュア王国は此の有様で、尚且つ、


私達は悪魔に蹂躙されて居ります。


婚約の儀など思いもよりません、が、


私達も女、フレイヤ様や多くの人に祝福されたいとも、


願って居ります。


又、他国であれば、私達を知らぬ者も多いはず、


で、あれば目立たぬ様に、お側に置いて頂きたいと・・・・」



「他の皆は?」



「側室候補其のとぉ~り~」側室候補



何処のピアノ買取だよ!



「後、そうだね~俺喋らないからね、其れで良いなら、


其れと俺、根性無しだからあんまり派手だと、


いざと成ったら逃げ出すかもしれないよ、俺15歳だし、


後の事はリリーと、アニタ様と相談して決めてね」



「リリー様とは、今、頭の中で挨拶をなされた方ですか?」



「そう俺のブレーン、まあ、正妻と言った所かな?」



「そうなので御座いますか?既に正妻が居られたと言う事ですね、


で、何方に?声はするのですが?」



「リリーに姿は無いよ~ま~そうだね~


精神体だと思うのが一番近いかな~?」



「実態を持って居られないのですか?」



「そう、そして全ての配下、従魔、恋人、


側室候補、眷属を束ねて居るんだよね」



「其れは凄い!」



「だから皆も相談事や、悩みが有ったら、


リリーに聞くと良いよ、的確に答えてくれるから」



「20人委員会は~い」20人委員会



「で、結婚の儀は準備も御座いますので、


一月後と言う事で如何でしょう?」



「じゃあ、そう言う事で」



コッサリア神国での、婚約式が決まってしまった。


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