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-76話ー 反逆貴族制圧


自転車を購入して一週間が過ぎた。


配下達は、既に自転車で移動する様になり、


補助輪も約8割取れていた。小回りの利く自転車は、



非常に便利で、いちいち馬や、馬車の準備をする必要が無く、


直ぐにストレージから取り出せて、


気軽に、馬車並みの速度で目的地に行ける。



便利グッズなのだ。


日本のお母さんの気持ちが良く分るってもんだ。


しかし、此の世界の文化水準では、


これ程複雑な金属加工の技術は存在しない。


魔法具扱いと、成って居る。



しかし万能では無いのだ。マウンテンバイクでも、


石畳の道や、街道であればそこそこ走れるのだが、


荒れ地や山岳地帯等は、凄く走りずらい、魔獣が出るしね、



一度は、王国中の魔獣を殲滅したのだが、


魔素の濃い所から、徐々に魔獣が湧いて来て居る。


其れに伴って、開店休業中だった冒険者達にも、


依頼が出始めて居る。



一度は壊滅した王都も、徐々に人々が集り出して、


復興してきている。


宰相のジョンさんの話では、約6割位に迄、


回復して来て居ると言う事だ。



軍務大臣のヘンリーさんの話では、


仕事が無く、食い詰めた冒険者が、兵の募集に集まって、


約二千の新兵が確保されたとの事で、訓練の相談をされた。



「タカシ様、新兵も集まりましたが、殆どの者が、


食い詰めた元冒険者なので、基礎体力は問題無いのですが、


如何せん乱暴者が多いのです。



たいして実力も無いのに、俺が一番と考えて居る者が多く、


困って居るのですが、せっかく集まった兵なので、


何とか実力を上げて、態度を改めさせたいのですが、


何か良い方法は、無い物でございましょうか?」



「そうですね~じゃあ、練兵場に道場を作ってみますかね~


其処で、剣道、柔道、空手、槍術を指導しますか?


教官は黒竜騎士団、団長のイワンさんと配下の騎士にお願いして、



確かサファイヤやルビー、マリーとエメルダに習って居たと思うので、


そこそこ、使える様に成って居ると思いますし、


武道で己を鍛錬すれば、其処らへんの兵隊なんか、



相手にならなく成りますよ、其れに、


武の道は、礼に始まって礼に終わると言う位に、


礼儀作法に厳しいので、態度も良く成る事請け合いですね」



「其れは良い!早速準備いたしましょう。


イワンには死なない程度に、鍛える様にと」



「・・・・まあ、程々にね」



「はい!お任せ下さい、最強の王国兵に育てます。」



う~返事が、リリーみたいだ。



「影響されてるな~」



「タカシ様、少し宜しいですか?」



「はい?何でしょうジョンさん」



「はい、実は先頃、悪魔教に加担した貴族の事なので御座いますが」



「確か、大逆罪でお家は御取り潰し、連座の罪で家族は勿論、


下働きの者迄犯罪奴隷落ちで、一族に付いては、


一親等の者は、お家御取り潰しの上、全員犯罪奴隷落ちで、


死罪は直接加担した者だけでしたね」



「はい、其の通りです。既に捕らえた加担者に付いては、


王都の外壁の外の刑場にて、公開処刑を行い、晒して居ります。


更には、王都内の連座の罪の該当者は、投獄して居ります。



そして、王都外の連座の罪の者の大部分が投降して来たのですが、


その者達が今日、王都に到着するのですが・・・・」



「と言う事は、一部の貴族は領地に立て籠もったのですね、?」



「はい、其のとうりで御座います」



「立て籠もった貴族たちはどおなるの?」



「はい、王命に従わぬ者のとして、


反逆罪でその場で打ち取る事に成ります」



「其の家族は?」



「本来であれば死罪なのですが、タカシ様の口添えも有り、


犯罪奴隷に留めますが、人権ははく奪されます。


投降者に付いては、潔しと言う事で、奴隷に落ちる迄は、


人権は保たれますが・・・・」



「女、子供、老人迄もですか?」



「残念ですが・・・・討伐を地方の大貴族が行うので、


敵対貴族であった場合、酷い事に成るでしょう」



「う~ん、戦に成れば、兵隊だけで無く、


農民や平民にも被害が及ぶのでは?」



「無いとは申せません。


略奪、強姦、殺人が頻発する恐れが有ります」



う~ん、困りましたね~少ない兵隊の数が更に減少して、


更に王国民迄減るとか、無いわ~



「其れで、立て籠もった貴族達で、城持ちの貴族は居ますか?」



「いいえ、其れは居りませんが、


領地の屋敷に立て籠もって居りますが、砦化して居るようです」



「数は?」



「はい、王国全体の領地持ち貴族が、


大貴族を含めて323家有りますが、


其の内、悪魔に滅ぼされた貴族は126家、


王国貴族の約半分が滅びました。


貴族は他家に嫁に出したり、入り婿に出したりで、



他家との繋がりが強いのです。


どの家も誰かしらの犠牲者が出て居ます。


その怒りは物凄く、加担者やその家族を憎んで居ります。



それ故、加担者の家族の殆どが報復を恐れて、


直ぐに投降したのですが・・・・


54家は直ぐに投降し、立て籠もったのが13家です。


残った貴族は130家以前の半分にも満たないのです」



「城持ちの大貴族は居無いっと、残ったのは、


頼子の小貴族ですね」



「そうです」



「籠城の首謀者は若い当主ですか?」



「良くお分かりですね」



「まあ、大体そんなもんでしょう。


討伐依頼は?」



「被害も大きそうなので、まだ説得を続けて居ります」



「じゃあ、赤竜号と、黒竜騎士団から、騎士を百人貸して頂けますか?


俺が討伐に向かいましょう」



「しかし、聖者であるタカシ様に殺人の依頼など・・・・」



「誰も死なせないですよ。捕縛した後に引き渡しますので、


王国の法で、裁いて下さい


唯、家族や下働きの者は、


首謀者に逆らえないのだろうから、穏便にね!」



「はい、其れは心得ました。」



「お~い!サファイヤ~マリン~今回は一緒に来て~」



「タカシ~俺は?」



「滅ぼす訳じゃ無いから、今回はルビーはお休みだよ~」



「しゃね~な~分かったぜ」



「ん、お利口さんだね、」



「へへ~」



「じゃあ、早速始めますか~」



「「は~い」」



「お~い!イワン~黒竜騎士百人集めて来てくれ~!」



「はっ!桟橋に集合させます」



「うむ、宜しく頼む」



「はっ!」



俺達は朝食後、直ぐに桟橋から、黒竜号、赤竜号の二隻で


立て籠もり貴族の討伐に向かった。


到着した貴族屋敷は、柵を張り巡らして、砦化されて居た。



「こりゃ討伐軍出しても、死傷者が出るな~


マリンちゃん死なない程度に、


電撃で動けない様にしちゃって~」



「は~いご主人様~・・えいっ!」



≪どっこ~ん!!パリパリパリ~シュウ~≫



「は~い、完了~黒竜騎士の皆~


全員捕縛して来て~其れと、説得に来ている兵隊呼んで来て~」



飛空艇が着陸すると、直ぐに黒竜騎士団が降りて行き、


二人は警備隊を呼びに行き、他の者は、


電撃で気を失って居る兵隊と、貴族の捕縛に向かった。


敵兵力が三十人と言う事も有り、約10分で制圧が完了した。



早速貴族たちは飛空艇の気球部分に100室有る、


カプセルホテルに、両手、両足を縛って放り込まれた。監禁だ。


当然トイレとかには行けない。垂れ流しと成る。



「死ぬよか良いよね~」



警備隊が来たので、



「俺達は王都から派遣された討伐隊です。


貴族達は王都に連行するので、


屋敷の管理と、捉えた兵隊と


下働きの者の投獄及び管理をお願いします。


後の事は追って沙汰しますので、お願いしますね」



と、宰相直々の命令書を渡した。


警備隊は口をあんぐりと明けて驚いて居たが、



「承知致しました。しかし、


此の者達は村から徴兵された民兵なのですが・・・・」



「まあ、反逆者に組したのですから、


御とがめ無しとは行かないでしょうが、


情状酌量の余地有りですね


罰が決定する迄は、監禁して置いて下さい」



「はっ!承知致しました!」



「では、次に向かわねばなりませんので、


此れにて失礼致します」



日暮れ前には、全員捕縛して王都に帰還した。


桟橋には既に兵隊が待機して居たので、貴族達を引き渡した。


13人の首謀者は、他の貴族とは別に連行されて行き、


残りの貴族達は仮設の獄舎に連行されて行った。



「百人隊長、あの13人はどうなるのですか?」



「はい、反逆罪で、明日の夜明けと共に処刑されます」



うぇ~裁判とか無いんだ~



「他の貴族達は?」



「はい、投降して来た貴族達とは別の牢獄に投獄されます。


罪も投降して来た貴族よりも重く成りますので、


投降貴族も、犯罪奴隷に落とされますが、



親戚等が買い受ける事も可能です。


が罪を、重ねた者には適用されません。


男は鉱山奴隷に、女、子供はプランテーション送りか、


鉱山労働者用の売春婦にされます」



「ひ、酷い・・・・」



「唯の奴隷であれば、まだ人権は有りますが、


犯罪奴隷には人権は有りません。


買い手が有れば、


買った者の所有物と成り殺されても文句は言えないのです」



此の世界は本当に人に優しく無い。


俺は百人隊長に礼を言うと、屋敷に戻って、


一っ風呂浴びてから、


食堂に行くと既に皆、晩御飯を食べて居た。


俺は、食事中のジョンさんの所へ行き、



「ジョンさん、お食事中の所申し訳無いのですが、少し良いですか?」



「此れはタカシ様、ささ、どうぞどうぞ、


で、話と言うのは?」



「実は、捕らえらて居る貴族や、下働きの者達なのですが、


優秀な者達を買い受ける事は可能でしょうか?」



「ふ~む、中にはタカシ様の地位を利用しようとする者も


居ると思われるので御座いますが?」



「其れは大丈夫、フーちゃん連れて行くし、


リリーの意見も聞きますので」



「ふむ、確かに、人は神の前では嘘は話せませんから、


其れに、リリー様の見識であれば・・・・


問題無いでしょう。ただし、


親戚の者に買われる者に付きましては


譲ってやって下さいますか?」



「当然ですね、


しかし、親戚に買われるのが嫌だと言う人に付いては」



「そうですな、其の者は買ってやって下さいませ、


それと此れは勝手なお願いなのですが、


悪魔に成って死んだ四男のジョゼフなので御座いますが、



17に成る娘と、35歳の妻が居りまして、


もし宜しければで御座いますが、犯罪奴隷として、


買い取って頂けないでしょうか?



実は、王族は連座の罪の適用外なのですが、


ジョゼフは、王族であり乍ら、実行犯の主犯である事が


判明して居り、その家族を無罪放免にする事が出来ません。



余りにも被害が大きすぎて、民が納得し無いで在あろうと言う事で、


家族から下働きの者迄、犯罪奴隷に落とさざるを得ない事に成ったのです」



「スケープゴートに成ったのですね」



「しかも民衆の目が有る為に買い取る事もまま成らないのです」



「良いですよ~他の貴族に借りを作る訳にも行きませんものね~」



「有難う御座います。


可愛い姪が他の大貴族の玩具に成らずに済みます~


しかし如何致しますか、?二千人近く要るのですが」



「い~っそんなに居るのですか~?


ま~仕方ないです。明日から面談して行きましょう」



まあ、良いでしょう、避難民救助作戦も俺の手を離れたし、


新領地でも人が居るし、


出来たら読み書き、そろばんの出来る人材や、


代官を任せられる人材も欲しいんだよね~真面目な人で、



識字率の低い世界では真面目で、見識の高い人材って、


貴重なんだよね~居無いかもだけれど~


貴族の子弟は、見栄で教養付けるから、期待しちゃうよね~



俺は、フーちゃんの所へ行くと、



「フーちゃん、明日から犯罪奴隷の中から人材発掘に行くから


付き合ってくれる~?」



「はいっ、タカシ様とデートですか、嬉しいです~ポッ」



う~ん、何か勘違いしている様だけど、



「まっ、良いか~」

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