-74話ー 難民救済13
ピピピピピピピ・・・・・・・・
『ダーリン~朝っスよ~ぼちぼち明るく成るので起きるっス~』
「んん・・ふぁ~お早う、リリー昨夜も良く飲んだね~
う~ん今日は、誰かの胸に顔を押さえ付けられて、抱き枕にされてるわ~
フレイヤ様かね~」
フレイヤ様の拘束を外すと、回りを見回してみる。
何時も乍ら・・・・
「まあ、全裸で無いだけましか・・な?」
皆、凄い格好で酔い潰れている。
メイド達を含めて・・・・
胸が、露に成って居たり、尻が丸出しだったり、
流石に、パンツは履いて居るのだが、
「殆どがかぼちゃパンツだね~色気無ぇ~」
俺は、何時もの様にぬる、ぬる~っと抜け出すと、
「まあ~あれだ。一っ風呂浴びるかね~」
皆を起こさない様に、風呂場に向かった。
「王様、何時も上手く抜け出して居るよな~
今日は執事さんも居無いね~彼女でも居るのかな~?」
薄暗がりの中、階段を上って行くのだった。
夜明け前の湖をを見乍ら、湯に浸かって居ると、
少し見え始めた湖面が、何だか物悲しい。
が、結構此の様な少し物悲しい雰囲気が、好きだったりする。
何時の間にか、マリーと、エメルダが横に座っている。
今日は珍しくルビーも居たりする。ポチは、俺が目覚める前に、
何処かに行って居る。恐らくは、朝ご飯を作りに行ったのだろう。
マリーとエメルダに体を洗って貰い乍ら、
「タカシ様今日は如何されますか?」
「そうだね~今日は結界張って、再雇用の騎士達と、下働の人達を、
兵舎の前に日が上ったら集めると言って居たから、
騎士達には、白龍騎士の装備と、下働きの人達には、
メイド服を配ろうと思って居るんだけどね、
今回難民キャンプと、出先の拠点を作った事で、
暫くは、俺が出張る必要も無くなるんだけど~ルビー」
「ん~?どうした、タカシ?」
「うん、何時迄も赤龍号の護衛と言う訳にも行かないと思うんだけど、
ルビーの眷属で信頼の出来る人、居無い~?二人、
赤龍号と、赤いバラ号の専任の護衛出来る人」
「うん居無くはね~よ、唯、人化けが出来るとなると、
エルダードラゴンに成る訳だけど、良いか?」
「うん、人間嫌いじゃ無ければオッケ~だよ~」
「じゃあ決まりだな後で、長老に決めさせて此方に送る様に言うから、
俺達が帰り着く迄には、合流出来ると思うぜ」
「此処から竜の谷迄、声が届くの~?」
「ああ、特殊な波長の音波だからな、発信源が強力だから、
世界中の何処に居ても届くぜ、風の魔法も使うし、
もし聞こえなかったとか、言ったら」
「言ったら?」
「ぶん殴る!」
「怖ぇ~恐怖政治でドラゴン達、従えてるよ~此の人~」
「だからよ~来たら、又、名前付けてやってくれるか?」
「オッケ~お安い御用ですよ~」
「いや、いや、エルダードラゴンに名前付けられるの、
タカシだけだし、俺でも無理だし」
俺達は、風呂から上がると、ポチの作った朝ご飯を食べてって、
「美っ味ぁ~もう、俺より上手なんじゃ無いか~?」
起きて来た王族シスターズや、王様も舌づつみを打ち乍ら、
美味しそうに食べてるし、アイーダさんと其の身内や、
代官の、エリーナさん達も、泣き乍ら食べてるしね~
「う~ん、ポチ今日の朝ご飯もとっても美味しいよ~
有難う~」
「えへへへ・・・・ますたーにほめられると、
ぽち、うれし~」
「そうか~ポチ、良い娘、良い娘~」
頭を撫ぜて褒めると、凄っごく喜んで、
人化けして居るのに、体をプルプルと震わせて居る。可愛い。
何時もの、焼き魚と、生卵に、味つけのりと、納豆、に味噌汁。
ポチの凄い所は、それぞれの、素材の旨み成分を余す事無く引き出す事だ。
最早、神技と言えるだろう。
しかも、メイド達にその技術を惜しみ無く、伝授している。偉い!
日本の料理は、此の世界では大変なご馳走なのだ。
日本人の俺が美味しいと、思える料理は、例え、
主神のフレイヤ様であっても魅了する一品と成り得るのだ。
たとえ其れがごく、有り触れた焼き魚定食であっても、だ。
「ポチちゃんの作る朝ご飯定食は、最高だね~
越後のフルーティーな冷酒に良く合うね~
あっ、スクルド、口の中が粘々ですよ」
「美味ぇ~美味ぇ~納豆お代わり~!」
「フレイヤ様~朝からのお酒は御控え下さい~
スクルド~見っとも無い食べ方はお止めなさ~い!
女神の威厳が~威厳が~
あっ、ご飯お代わりお願いします。」
フレイヤ様達も王族の皆も、箸の使い方がとても上手に成って居る。
王様なんかは、MYお箸を持って居たりする。
「私達女神は、食事を取る必要は無いのですけどね、
食べると、消化して出す事に成るし、
嗜好品としても、余程でない限り食べませんよ。分かるでしょう?
タカシちゃんが提供する食事やお酒は、禁欲を凌駕してしまいます。
美味しい。唯、その一言ですね。
う〇ちとか気にして居る場合では無いのですよ、
タカシちゃんにウォ〇ュレット買って貰ったし~
タカシちゃん愛してるよ~」ー主神談ー
普通に物欲溢れる女神様だった。
ブラウン達が、
焼き立てのアップルパイをデザートに持って来て呉れたので、
デザートに舌づつみを打ち乍ら、
「皆~今日の予定は食後に、難民キャンプに行って、
再雇用された騎士達には、新装備を、下働きの人達には、
制服を配りま~す。
其の後、飛空艇でアレス王国側の税関倉庫に物資の搬入。
其れが完了したら、王都に帰還しま~す。
質問のある人は~?」
「は~い、ヤマダ様~」
「はい、エリーナちゃん」
「はい、ヤマダ様の屋敷の管理は如何しますか?
宜しければ私が、下宿して管理致しますが?
其れと、街の守備兵の宿舎に提供して頂けるのであれば、
防犯もばっちりですよ~」
「「「私も下宿したいで~す」」」
「あっ、忘れてました~では、エリーナちゃん、ミーナちゃん、
ビトンちゃん、アイリスちゃん、四人で、打ち合わせして、
仲良く管理して下さいね~、分からない事が有れば、
リリーに相談して下さいね~」
「「「「は~い!」」」」
「その他質問は有りますか~?」
「は~い!」
「はい、アイーダちゃん、」
「ちゃん??私は、タカシ様の配下なのですが、
その~夜のご奉仕の必要は有りますでしょうか?
有れば有るでで嬉しいのですが、其の~
出来れば主人の喪が明けてからにして頂ければ有難いいのですが」
「恋人達永遠に必要ありません!
ずっと操を立てて、居て下さい。私達全員、
リリー様のお言葉を心待ちにして居ます。
其れを差し置いて、三十過ぎの年増が厚かましい!」恋人達
と、六十過ぎの王母様と、王妹様が仰って居ます。
う~ん、女性は怖いよな、一夫多妻の世界でもルールが有るのかな?
「まあ、飛び切りの美人さんですが、必要無いですよ、
俺の周りの女性達も、充分に綺麗だしね」
「恋人達うん、うん」恋人達
「いえ、そう言う訳では、タカシ様の事ですが、
惚れない女が存在するのでしょうか?」
「其れは良い質問ね、居無い事も無いんじゃ無いかしら。
でも、余程の変人ですね、私達の世界で生きて来た者にとって、
タカシちゃんが提供してくれる食事は、
主神である私でも酔ってしまいます。美味しいお酒もあるしね、
他の女神達も同様でしょう、
フノスが居無ければ、とうに、奪って居ます。
しかしタカシちゃんは私達に、
分け隔て無くその食事を提供してくれる。
更に、其のレシピすら隠そうとせずに教えてくれる。
タカシちゃんを奪う必要が無い訳ですね。
でも、其れだけでは有りませんね、
十万にも及ぶ悪魔の軍団を殲滅させた。其の知略。
神の軍団、
ヴァルキュリア達を送り込まなければ成らない事態でしたが、
最悪の事態は回避されました。
送り込んで居たなら、世界の一割は灰燼に帰したでしょう。
彼女らは、脳筋・・・・力が強大過ぎるのです」
今、脳筋って言ったよね~言ったよね~
「タカシちゃんの其の知力、そして何より私に優しい。
此の間、SH-5と言う別世界の化粧品を頂きました。
凄っごくお肌がプリプリに成って、
すべすべで、気に入って居ます。
此れは、神界で調べたのですが、別世界の化粧品は凄く良いと、
とある天使達の言質を取って居ます。
私も此れと、あれと、其方のセットをぜひ欲しいのです。
更に此の、シャルルの5番と言う香油、と、
ドン、ペイのスパークリングワインと言うやつと、
カミのXOと、越後の、フルーティーな清酒が欲しいの~」
と、フレイヤ様がなよって来た。
「はい、はい、了解しました。本拠地に帰ったら、
準備して呼びますから、待って居て下さい」
「きゃ~言って見るもんだわ~!きっとですよ、
嘘付いたら針千本ですよ、」
「ああ~女神の威厳が~女神の威厳が~」
「さあ貴方達、神界に帰るわよ~
タカシちゃん早く、
本拠地に帰って来てね~、来てね~来てね~」
フレイヤ様と、其の一行が神界に帰って行った。
「ふ~、やれやれ、台風みたいな神様だわ~」
「皆私達も欲しい!!」皆
「・・・・・・・・」
アイーダさんは圧倒されて居た。
「はい、はい、そうなる事は、分かって居ましたよ、
ヒュドラの死骸を売ったので、お金も有るからね、
配下全員に送るから、本拠地に着く迄、待って居てね~」
「配下は~い!キャ~キャ~」配下
念話でも返事が有ったりして、全員此のやり取りを
聞いて居た様だ。一体、幾ら掛る事やら・・・・
此の後、拠点の結界を張りに行き、
難民キャンプに向かった。
騎士達を全員集めて装備を配って行った。
龍の骨で作られた鎧には、
リリーが白百合の紋章を刻んで居り、大変喜ばれた。
何せ騎士全員が、女性なのだから。
何か亡くなった伯爵の趣味なのだそうだ。まあ良いけど、
今回も全員、目の前で着替えて居た。
此の世界の女性は、本当に、裸を見られるのが平気な様だ。
「さて、皆さん、此の装備は、此処での任務が終わった後に、
危険な原始の森の守備をして貰うために強力な装備と成って居ます。
働き次第では、王国正騎士に成れる道も開かれるので、
いっそうの努力と、活躍を期待します。
≪お、おおおお・・・・・!!≫
アイーダさんにも赤龍装備に着替えて貰って、
騎士達を鼓舞して貰っている。
モチベーションは大事だからね~
「じゃあ、次に、下働きの皆さ~ん屋敷に行くので、
付いて来て下さ~い」
「下働きは~い!」下働き
屋敷に付くと、全員に、メイド服、下着、靴、ジャージ、
のセットを配って行く、一人づつ配って居るのは、リリーに目算で、
寸法を測って貰い、服を出すためだ。鎧もそうなのだが、
此処でも又、その場で、着替え始めると、
「タカシ様、タカシ様、」
「何ですか?サラさん」
「はい、メイド達の下着がやけに色っぽいのですが?」
「ああ、セットの下着ですね、あれで普通ですが?」
「いや、私もあんな、下着が欲しいです。
ドロワーズでは若さが腐れてしまいます」
「いや、正騎士セットの中にも下着が入って居ますよ、
真っ赤な、エロイ奴が」
「「「「「直ぐ確かめてみます~」」」」」
何か、アイーダさんや、代官のエリーナさん副代官のミーナさん、
騎士団副官のレミーさんが、屋敷に飛び込んで行った。
暫くすると五人が、ニコニコし乍ら戻って来た。
「タカシ様有りました。凄いですね此の下着
付け方はリリー様に聞きました。赤くて可愛いです。
此のがーたーべると、とかいう下着は半端なくエロイのですが」
「そうですね、俺ごときでは皆さんの様に
綺麗な方がガーターベルトを装備したら、秒殺されるでしょうね」
「「「「「そうですか、う、うふふふ・・・・」」」」」
後、メイドの配置や、その他の事は、アイーダさん達に任せて、
港へ此処で、アニタ様御一行は王都へ、
赤龍号は、アレス王国側に物資を搬入後王都へ向かった。
「やれやれ、補給物資も潤沢だし、後は、
週一位のサイクルで賄えそうだし、
俺は、一段落かね~明日から、
自転車の準備でもするかね~」
「タカシ様」
「自転車って何ですか?」
「マリー、エメルダ、其れは、明日のお楽しみだね~」
「「はい、楽しみにして居ます」」
にっこり笑う二人、うん、良い笑顔だ。