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-67話ー 難民救済6 新拠点バーベキューパーティー


結局、此の日は、もう一泊する事に成った。


まあ、家を建て終わったら、夕方に成って居たと言う事も有るのだが、


物資の搬入も順調で、もう、そんなに急ぐ事も無くなったし、


其れに、新築だし、泊まってみたいよね~ね~。



今日も、俺が晩御飯を作る事にした。


食事は、扉を使えば、食堂から、ブラウニー達が作ったご飯を、


持って来て、食べれば良いのだが、


基本、出先で泊まる様にして居る。当然外食だ。



出先でいない間に何かあっても困るのだ。


と、言う訳で今夜は、皆大好き、バーベキューだ。


今日も白金のタレが大活躍である。奥様達も呼んできて、


屋敷の、中庭でワイ、ワイ、ガヤ、ガヤと楽しんだ。



「タイゼンさん、家の使用人を雇いたいのですが、


難民の人を雇っても良いですか?住み込み食事付きで」



「おお~其れは素晴らしい。何人雇われますか?100人?」



「いや、いや、10人居れば充分に回るでしょう」



「うむ、そうで御座いますな、メイドが7人に、


下男が3人と言う所ですかな、明日にでも募集を掛けましょう」



「はい、宜しくお願いします。後は管理する人が要るな~」



「其れは、私が引き受けましょう。」



「えっ、ミューズさん良いのですか?」



「はい、構いません。私は、この街に骨をうずめる覚悟で、


ネズの街の代官をして居ます。で、小さいですが家を買って


暮らして居りますので、適任でしょう」



「はい、では、宜しくお願いします。給料は、え~っと」



賤貨が、十円で~銅貨が百円、大銅貨が、千円で~


銀貨が、一万円っと、大銀貨が、十万円の~金貨が二十万円だね~



「え~っと、平民の生活費が一日千円位だから~


う~ん分らん、配下のお小遣いが、ひと月金貨一枚だから~


ミューズさんには、配下のお小遣いも合算で、ひと月金貨三枚で、



其れと、使用人は、ひと月、銀貨3枚で、


15日締め切りの、20日支払いでお願いします。


其れとうちはブラックでは有りませんので、


週休二日で、後8月と、年末にはボーナスを、



ミューズさんには、8月には、金貨10枚を、年末には、


金貨11枚を出しますね。使用人の人には8月のボーナスには、


大銀貨一枚。年末に、大銀貨一枚と銀貨一枚出します。



後、8月に一週間の休暇と、年末から新年に掛けて、


一週間の休暇を出しますね、


有給休暇は、働き出してから、三か月後に20日、一年毎に



一日追加していきます。一年で、次の有給が発生したら、


前年の有給が消滅する事としますので、


其れまでに使い切って下さいね~


後大きな病気が発生したら、俺に教えて下さい。


治療しに来ますので、こんな所ですかね~」



・・・・・・・・。



「・・・・あの~ヤマダ様8月って、何ですか?15日って?


20日支払いって?ボーナスって何?


有給休暇?夏季休暇?正月休み?」



「ああ~此の世界、暦が無いんだった~


新年は教会が決めてるんだったわ~大雑把に、


春、雨季、乾季、秋、冬、だったわ~」



『リリー御免、説明してあげて、』



『は~い、了解っス~懇切丁寧に説明するっス~』



『宜しく~』



ミューズさんは此の後、頭を抱えながら、リリーと


話をして居た。ナンマイダ~・・ち~ん



此の後も、わい、わいと、バーベキュウは続いて、


皆のお腹も満ちた頃に、ミューズさんがやって来た。


何か、此の短時間の間に、目の下にクマが出来ていた。


ミューズさんの後ろで、指を折って考え込んで居るレベッカさんが居た。



「ヤマダ様。何とか理解致しました。しかし、


やはりリリー様は凄いですね、正に大賢者様で御座います。」



「でしょう。リリーって凄いんです~」



『ダーリン褒め過ぎっス~そんなに褒めても、


何も出ないっスよ~って、何か出しちゃう~?』



う~ん、俺の配下ってより、リリーの配下じゃね?



「一年をその様に区切って居るとは、驚きです。


私達は、教会が一年を季節で区切って居りますが、


確かに、大雑把で、緩いと申せましょう。



教会の暦を決める部門の者は、星の位置と太陽の傾きを、


毎日調べて、この様に、カレンダーの様な表を作って、


種まきの時期や、刈り入れの時期を発表しているそうで御座います」



「一週間は7日で、ひと月に約4週間の、


32日。一年は14か月と成り、448日ですね、」



『リリーカレンダーと、予定表のホワイトボードを


作って、渡してあげて~』



『了解っス~予定を書き込めるカレンダーを渡して置くっス~』



「其れと、使用人等の給金は、普通は日払いに成るので御座います。


私達騎士や兵士や傭兵、冒険者にダンジョン探索者等も日払いです。


言いますと、私達はいつ死ぬか分からないので、


働いた其の日に、渡す訳で御座います」



「じゃあ、日払いにした方が良い?」



「いいえ、その逆で御座います。使用人の給金は、


普通日当は、銅貨3枚が相場で御座いますので、ひと月に、


大銅貨9枚と、銅貨6枚に成る訳で御座いますが、



給金だけでも、相場の三倍、更には、週休二日、それに、


夏場と、年末年始の長期休暇に、有給休暇。


月給制で給金は、銀貨三枚、其の上一年に2回のボーナス。



此れだけの好条件で有れば、やめる者はい無いでしょう。


日払いではなく、月払いと言う事は、次の月も雇って貰えると


言う事でありますので、まず不満は出無いでしょう。



更に、王族の皆様が居られる所では言いにくいので御座いますが、


俸給だけで申しますと、王国から頂戴して居る俸給よりも、


ヤマダ様から頂く給金の方が、遥かに多いので御座います。



王国からは、私の領地に対して便宜を払って頂いて居りますが、


其の事を別にすればと言う事ですが」



「王族私達のタカシ様ですもの、


当然で御座いますわ。えっへん!」王族



「いっ!所で~ヤマダ様、此れは、ヤマダ様の配下として、


聞いて置きたいのですが、王族の皆様と、


どの様な御関係なので御座いますか?」



「王族妻です!」王族



言い切っちゃったよ此の人達!


まあ、でも、悪魔に蹂躙されて、行き場が無くなっちゃったんだよね~


で、纏めて面倒見てるんだけど・・・・俺って、悪人?


皆、楽しそうだし、良い・・・・かな?



「王母様迄~」



「うふふ私も、まだまだ若いですから~タカシ様に~


あんな事や、こんな事をして頂きますのよ~うっふん」



「他の王族私も~!」他の王族



う~ん、何だか楽しそうだね~



「此の事は、国王である私の息子の、


ジョニーの賛同も得て居ります事よ、うっふん」



「他の王族うん、うん」他の王族



王様、許可してるんだ~



「・・・・まあ、其れは良しとして」



あっ、良いんだ~



「外壁の兵舎なので御座いますが、もし宜しければ、


ネズの街の守備兵の兵舎として使わせて頂ければ、


お金を掛けずに、屋敷の防犯が出来ますが、如何でしょう?」



「良いですね、気付きませんでした。お任せします」



「はい、承りました。本当は、代官事務所も移したい所なのですが、


事務所は利便性の高い湖近くで無いと、色々と不味いので、諦めます。


こんな綺麗な屋敷で仕事をしたいのですが・・・・ぐはっ!」



ミューズさんは、この屋敷をかなり、気に入っている様である。



「そうですね、郊外の住宅街の屋敷ですから、利便性も悪いですしね、


まあ、屋敷は、自由にお使い下さい」



「はい、有難う御座います」



バーベキューの後、女性陣には、先に風呂に入って貰った。


男共は、どうせ、酒を飲みながらとなり、長湯に成るからね~



「タカシ様~月が夜の湖に照らし出されて居て、


とても美しかったですわ~」



「女性陣うん、うん、ロマンティックでした~」女性陣



皆、風呂を満喫してくれたようだ。



男連中も此の後風呂に入り、湖に映る月を眺めながら一杯、飲んだ


中々風流だ。ずっと俺の背中に張り付いて護衛をして居たポチも、


今は、湯船に浮かび乍ら一杯、飲んでいる。



「や、ヤマダ様。あれは?メタルスライムでは有りませんか?」



「あ、はい。護衛のポチです」



「「「はあ~」」」



「凄っごく強いですよ~」



「そうで御座いましょうな、マリー殿やエメルダ殿も、


ちょっと、有り得ない様な動きで御座いましたからね~」



「皆、悪魔を討伐したら、一気にレベルが上がりましたからね~


マリーとエメルダもあと少しで、臨界突破しそうだし、


ポチは既に臨界突破して居ますからね~」



「「「はい~!」」」



「臨界突破って、レベル200を超えて居るので御座いますか?」



「うちの家族では、レベル200越えは、七人ですかね~」



「「「七人も~!!真・勇者以上とな~」」」



「力の象徴の女神様が、二柱居ますからね~」



「「「な、何と~」」」



「もう一柱、増えたんですけど~


悪魔討伐後に家族に成ったので、100を少し超えた位ですかね~」



「「「女神様が三柱とな~」」」



「そう言えば、俺達の戦力って、地上最強じゃね?」



「「「いや、いや、普通に最強ですぞ~で、


ヤマダ様はどの程度、お強いので御座いますか?


やっぱり、レベル300越えとか?」



「えっ、俺ですか?俺はレベル1。最弱ですよ、


其の辺の酔っ払いのオヤジより弱いですよ」



「「「いっ!!うっそぉ~ん」」」



「俺の周りこんなに強い娘ばかりなのに、


俺、強さ要ります~?」



「「「うん、要りませんね!」」」



「ですよね~サファイヤとルビーなんて、軽く、


レベル300越えてるんですよね~もうじき、


400に届きそうだし~力の象徴だし~ちょっと有り得無くない?」



「「「有り得ね~」」」



「ですよね~俺には、何時も、マリーとエメルダとポチが、


護衛に就いてくれて居るんですよ~過剰戦力ですよね~」



「「「過保護~」」」



「ですよね~だから、一人居てくれたら大丈夫って言うんですけど~


残った二人が泣くんですよ、しく、しくと、


其れがつらいんで、何時も護衛を三人にお願いして居るんですけどね」



「「「優し~」」」



「所でヤマダ様、我らもレベルを上げたいので御座いますが」



「うん、良いですね~将来的にも、原始の森防衛の要に成って貰いたいし、


レベル、ブートキャンプしますか。


其の前に、基礎体力を元に戻してから、



体力を鍛えて、格闘術と剣術を鍛えた上で、原始の森で、


修行しますかね~黒龍騎士団と、赤龍騎士団は既に、


武術の習得に向けて、活動を始めて居ますし、



では、明日帰る前に、難民キャンプによって、


道場を建ててから帰ります。


後の詳細、必要資材は、リリーと相談してください。



タイゼンさんのストレージに送りますので、


騎士達は取り敢えず、良く食べて、良く寝て、


良く動く様にして貰って下さい。



肉や、魚なんかも、タイゼンさんのストレージに、送ります。


ストレージの中には時間が流れて居ないので、


痛む事も有りません。新鮮なままです」



『リリー良いかい?』



『了解っス~管理は任せるっス~


最強の白龍騎士に育て上げるっス~』



『もう、めっちゃ、最強にしちゃってね~』



『任せるっス~』



此処は程々では無く、徹底的に鍛えて貰いたいのだ。


民間人を守る為に。


取り敢えずタイゼンさんのストレージに、肉にしたオーク、



ミノタウロス、ヒュドラ、と淡水クジラの肉を数十トンと


淡水巨大マグロに淡水キングカジキ、エンペラーサーモンと


その他の淡水魚を此れも、数十トン種類分けして入れた。



調味料なんかも、大きなレストラン並みに入れた。


此れで、騎士達も、半月もすれば、精強な兵士に戻るだろう。



長風呂から上がると、程よく酔いが回っており、


寝室へ行った。タイゼンさん達も、酔っぱらって居るので、


今夜は泊りだ。



『ダーリン、一寸良いっスか?』



『うん?どうしたのリリー』



『又忙しい日々が続いているんで、疲れで寝込まない様に、


寝る前にリリー特性いや、特製のスタミナドリンクっス。


1本飲めば朝までぎん・・いやぐっすりっス~』



『何かギンギンって言った?』



『ん~?言ってないっス~』



『そうなの?うんじゃあ良いよ~ごくごく~


プッハ~ン~・・・・ファイト~』


『10発~っス~』


「皆~眠くなったんで~先に休むね~」



「皆は~い、おやすみなさい~」皆



「はい、おやすみ~」



『ダーリン、今日はポチを抱っこして寝て欲しいっス~』



『良いよ~ポチおいで~』



『ますた~好き好き大好き愛してる~』



『う~ん、俺もポチの事が大好きだよ~』



此の後ヤマダタカシはポチに捕食されて寝室に連行された。


一服盛られたヤマダタカシの薄れていく意識の中で、



『ダーリン、ポチはもう、立派な、精獣・・もとい、成獣っス~


レベル250のエンペラー、メタルスライムっス~


勇者で、魔王っス~毎日、抱かれたい、抱かれたいって


うるさいっス~だから、観念して、抱かれるっス~


・・・・・・・・・・・』



『ますたーあいしてる~・・・・・』



翌朝、しわしわのミイラの様な俺の姿が其処にあった。


ポチが幸せそうに張り付いて居た。

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