表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/201

-58話ー 副艦長サニー


アニタ様ご一行とわい、わい、として居たら、


宮殿の方から乱れた衣服の一人の女性が


よろ、よろと歩き乍らやって来た。



「誰?あの娘、あっ、こけた。」



「あ~あれは、噂の副艦長のサニーですね~如何したのかしら?」



「「はい、朝、発見した時は、酔い潰れて、


便器を抱き締めて寝て居たので、


面白いから、其のまま放置して来たのですが、でござるが、」」



こけて、乱れた衣服がまくれて、ドロワーズが丸出しに、



「全然色っぽく無い~」



ゾンビの様にサニー副艦長は立ち上がると、



「酷いです~気が付いたらタカシ様は、便器に成って居るし~


誰も居無いし~置いてけぼりにされたのかと


思っちゃいましたよ~・・・・あっ、タカシ様・・・・」



サニー副艦長は、乱れた衣服をなおすと、ぱ、ぱっと汚れを払い、


背筋をピンと伸ばすと、



「お早う御座います。タカシ様昨夜は、


セリカ艦長とは如何でしたか?


さあ、次は私の番です。人の居ない所へ参りましょう」



「おお、空気読まない娘、登場だ~」



此の後皆に爆笑された後、セリカ艦長に此れ迄のいきさつを聞いた。



「そ、そんな~私も恋人にして欲しいです~


フレイヤ様の声も聴きたかったです~え~~ん!」



「あっ、そういやあ、一番笑い転げる筈のリリーが、無反応だね~


可笑しいな?いや、おかしい?リリ~・・・・・・・・」



ダーリン・・・・



「どしたの?」



私は、アニタちゃん担当の分割された分体リリーっス~


本体の元祖リリーは現在笑い過ぎて、過呼吸の為、失神中っス~


ほんとにも~困ったもんっス~転げ回って、


大笑いした挙句、白目剥いて、お漏らしして、


気を失うんだから~後片付けするこっちの身にも成って欲しいっス~



「へ~~リリーって笑い過ると気を失うんだ~ほんで、


白目剥いて、お漏らしするんだね~AIなのに~へ~~」



そうっス~何時新しい体を貰っても良い様に


仮想空間内にポリゴン3Dリリーちゃんを作って、


意識を連動させて居るっス~


何時ダーリンに抱かれても良い様に、


日々技の開発にいそしんでいるっス~そんな訳で、


三人にはまだ、分体リリーは付いて居ないッス~



「へ~そうなんだ~聞かなきゃ良かったよ~」



「タカシ様、リリー様は、体を持たないのに凄っごく


人間味が有るのですね、」



「そうなんだよね~本来AIなんだし~状況説明や、


行動判断、とか~


ピンポロパ~ン、レベルが2に成りました~


とかのアナウンスが役割なんだと思うんだけれど、


何か、人格が有るんだよね~


自分は女性の味方だ~とか、一緒に旅がしたい~とか、



抱いて欲しい~とか、怒ると、話ししてくん無いし~


みょ~にオタクがかった趣味とか~中二病だし~


あの飛空艇の魔改造もリリーの趣味なんだよね~


他にも2隻、作って居るし~


面倒くさい事はすっ飛ばすしさ~


何か抜けてるところも多いし~・・・・でもさ、


話して居て飽きないんだよな~楽しいし、」



「タカシ様の正妻ですものね~


私は好きですよAIって何か分かりませんけれど、」



「「「私達も早くリリー様と話がしたいです~でござる~」」」



「で、タカシ様、本題に入りますが、


ぎたーって何ですか?演奏しながら歌うって?


吟遊詩人様の歌う物語では無いのですか?・・・・


私も是非聞きたいです。聞かせて下さい。お願い致します」



「「私達も聞きたいです~でござる~」」



「セリカ艦長とサニー副艦長だけが聞いてたなんて、


何か悔しいです~」



「そうでござる、何か負けた気がするでござる~」



「皆そうだ~そうだ~聞かせて下さ~い」皆



本題って、じゃあ、今迄のは伏線だったの~長すぎるよね~


伏線にしちゃ~長すぎるよね~ね~



「んん~もう、朝ご飯の時間だからね~今日、


昼から会食があるじゃん


今回参加してくれた皆、招待するからさ~


スパリゾートで疲れを取った後に~


大宴会場で会食しようか~


あそこなら、眷属、配下、皆、入れるし~



風呂上がりの~ラフな格好で~気楽に~


酔っぱらえるしね~かくし芸大会とか


しようか~其処で俺もギターの弾き語りするからさ~」



「皆きゃ~きゃ~若返られる~ヒャッハ~」皆



「でも此の事は他言無用でね~」



「皆は~い、墓にまで持って行きま~すっ!」皆



アニタ様と其の一行は、一礼すると、宮殿の方へ戻って行った。


すると、ベンチの下から、ポチが、にゅうっと出て来て、



「ますた~かえろ~」



「あれ?ポチじゃんどうしたんだい?」



「うん、まり~ね~ちゃんと~えめるだね~ちゃんに~


ますた~のごえ~っていってた~」



「そうか~有難う、見守って居てくれたんだね~」



「うん、ますた~を、こ~げきしたら~みなごろし~」



「何気に怖え~よ、ポチ~」



「だって~るび~ね~ちゃんが


やっておしまい~っていってたよ~」



「う~ん、コッサリア神国壊滅するとこだったわ~」



ポチが俺の頭の上にぴょ~んと飛び乗って来た。


何時もの定位置だね~



「うん、やっぱり俺、禿るな~」



と、振り返ると、顔を引きつらせて立って居る女性が居た。



「あれ?サニー副艦長?一緒に戻ったんじゃ無いの?」



「コッサリア神国、壊滅って‥‥あの、その~」



サニー副艦長は、もじ、もじ、し乍ら



「あの~私、まだ返事聞かせて貰って無いんですけど~あの、


私も恋人に・・・・ダメですか?」



「んん?そう言や~そうでしたね~急展開な事が多過ぎて


すっかり忘れてました~」



泣きそうな顔でサニー副艦長は、



「やっぱり、ダメですよね~・・・・」



下を向いてしまった。



「そんな事は無いですよ~サニー副艦長も凄っごく面白かったし、


いじりがいも有りそうだし~」



「判断基準そこ~?でも、嬉しい~」



サニー副艦長はタカシに抱き付くと、キスをして来た。


凄っごいディープなやつだ、糸を引く位に



すると、サニー副艦長は輝きだすと、


宙に舞い天上から、光の粒が降り出して、鐘の音が鳴り、


天使が舞い降りて、サニー副艦長の回りを祝福しながら回って居る。


サニー副艦長は、感極まって大泣きしている。



「う~ん、女の子は皆、此の演出が、好きなのかね~?


皆、大泣きするし~」



祝福タイムが終わると、サニー副艦長はタカシの前に跪き、


祈る様に、手を組みにっこりとほほ笑んで、



「タカシ様、一生、尽くしてまいりますね、」



とタカシに抱き付いて、



「さあ、タカシ様、私を抱いて下さい、


今抱いて、すぐ抱いて、此処で抱いて~」



とタカシを押し倒してしまった。


すると、ポチが、タカシに抱き付いて居る


サニー副艦長の頭を触手で鷲掴みにして引き剥がした。



「だめ~、つぎは、ポチのばん~じゅんばん~」



「ええ~!そんな~」



「いっ、そうなんだ~ポチの番なんだ


~知らんかったわ~で順番って何?


サニー副艦長、御免ね~順番って何か分からないけど我慢してね~


因みに、、リリーは今、笑い過ぎて、白目剥いて、お漏らしして、


気絶してるらしいんだよね~順番って何か聞きたいんだけど、


所で、皆の所に戻らなくて良いの~?」



「はい、私がばっくれるのはいつもの事なんで、てへっ


でも、タカシ様から納得いく返事も頂いたので、


皆の所へ戻りますねっ」



もう一度タカシに抱き付くとディープなキスをして


、口から引いて居る糸をじゅるりと飲み込むと、



「今日は、此れ位で勘弁してあげるわ」



と、呟いて、立ち去って行った。



タカシは近くに有った木の幹に片手を付くと、は~~っと


大きな溜息をつくと、



「つ、つかれた~~」



と言って屋敷に入って行った。


其のままポチと、食堂へ行くと、眷属、配下が揃っており・・・・


爆笑で迎えられた。み、皆見てたのね・・・・ぐっすん



「タカシ~最高に面白かったのじゃ~妾も混ぜて欲しかったぞよ~」



「そうだよね~コッサリアの人達とは上手くやって行けそうだよね~」



「おう、中々面白れ~連中だぜ、」



「ああ、あの、聖女アニタ様が私のお姉様に~


憧れの人だったのでとても嬉しいです~」



「そうですな、コッサリア神国とは良い関係が築けそうですな、」



「眷属、配下うん、うん、」眷属、配下



「あれ?王様アニタ様ご一行の接待はしなくて良いんですか?」



「はっはっは~気を使わせても何で御座いますので、


部下に丸投げして来ましたよ~」



其れで良いのか王様~


俺は、マリーとエメルダが座る席に付くと、



「「タカシ様、お早う御座います~」」



「うん、お早う、マリー、エメルダ」



厨房からブラウニーのブラウンが朝食を持ってやって来て、



「タカシ様お早う御座います。


今朝の朝食は、焼き魚定食で御座います~」



「お早う、ブラウン美味しそうだね~あっ、そうそう、


今日の会食だけど、


スパリゾートの大宴会場でアニタ様ご一行の皆さん、


招待したからさ~お願い出来る~?」



「はい、承知致しました。王陛下とも打ち合わせを致しまして、


用意致しますので後は、


お任せくださいな、だ・ん・な・さ・ま・きゃっ言っちゃった~」



顔を赤くして、走って厨房に戻るブラウン



「う~ん、新妻モード?」



今日の焼き魚は、アクアマリンが、アッシリ湖で捕って来た


グレートサーモンの切り身を焼いた、焼き魚に、


納豆に生卵、おかずのりに、


味噌汁と言う、朝定食だ。最近の俺のマイブームだね、



食後、美味しいマロンケーキを頂いて、コーヒーを飲みながら、



「あっ、そうそう、リリ~もう気が付いた~?」



・・・・はいっス~申し訳ないっス~・・・・



「うん?何やら落ち込んでいる御様子だね~如何したの?」



はいっス~ダーリンをおっぽいといて気を失うなんて、


恥ずかしいっス~防御結界は張って有るものの、


防御以上の攻撃を受けたらダーリンを死なせてしまう所っス~



「う~ん?そんな敵現れたら、


他のリリーが知らせてくれるよね~?あっれ~?


もしかして、白目剥いて、


お漏らしして失神したのがショックだったとか~AIなのに~」



・・・・・・・・ダ~リン・・・一・辺・・死んで見る~~・・・・



「・・・・御免なさい・・・・」



ショックだったんだ~



「ところで、赤龍号と、黒龍号だけど~もう出来てんの?」



はいっス~完成せているっスよ~後は試運転するだけっス~



「じゃあ、後で、見せて貰って良い?ちょっと見てみたいんですけど~」



と、王様が、俺の横にすっ飛んできて、うる、うるした目で、・・・・



王様、可愛く無いから気持ち悪いから、勘弁して~



「タカシ殿・・・・わしも見たい~」



「はい、はい、分かりましたから、王様~顔が近い、顔が、


所で王様、赤龍号と、黒龍号、どっちが良いですか?」



「そりゃ~渋いく・・・・」



「妃、姫、赤で!!ぎろっ!」妃、姫、



「びく~っ!・・・・赤で、ぐすん・・・・」



「・・・・王様、がんば~・・・・」



朝食の後、王様は、炊き出しと、衣料品の配布を、


弟の、宰相ジョン公爵に丸投げした。良いのか~其れで~



「くすん、わしも見たいのに~・・・・く・や・し・い・で・すっ」



「ジョンさん時間の空いた時ゆっくりと、遊覧飛行でもしましょうね~


一泊二日で、ジョンさんのご家族だけでねっ」



「ま、まじ~?あ、兄上、明日、明後日は、休みを頂きますぞ~」



「妻、娘きゃ~きゃ~貴方~お父様~ステキ~!頑張って~!」妻、娘、



「おうさ~!」



「・・・・・・・・うら、いや、良いであろう、此れ迄も良く働いてくれておるし、


許可・・い・た・す・・・・ぐっは~」



血を吐き、四つん這いに成りながら、王様は、小さな声で・



「わしも、妃とろまんてぃっくな夜を過ごしたかった


・・・・ぐっは~」



「此のおっさんはほっといて拠点へ行きますか~後、


ジョンさん宜しく~」



「おう、タカシ殿お任せ有れ!」



ジョンさん張り切り過ぎ~



食堂の隅っこでは、



「うんま~、うんま~なんやねん、むっちゃ美味いやんけ~


ね~フレイヤ様~」



納豆ご飯で口の中を粘々にし乍ら、糸を引く納豆を飛ばし


御飯をかき込むスクルド、



「もう少し落ち着いてお食べなさいスクルド、見っとも無いですよ、


うん、とても美味しいですね、」



と納豆ご飯で、口の中を粘々にし乍ら、咀嚼して居る主神フレイヤ様、



「威厳が~女神の威厳が~・・・・もぐもぐ、でも、本当、美味しいわ~


しかし~威厳が~」



女神の威厳と食欲の狭間で葛藤を繰り返し乍ら、口の周りを糸を引く納豆を付けて、


納豆ご飯をほうばるヒルドだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ