-57話ー 主神フレイヤ様の神託
此処コッサリア神国、
其の聖都コッサリアの女神教大神殿の会議室、
「此方が昨日アニー、フランソワ司教枢機卿が、ご実家である
フランソワ公爵家の母君フランソワ公爵夫人、
司教枢機卿に送られて来た手紙で御座います。
至急との事で、アニタ様の許可を得て、
飛空艇より魔法具にて、送られて来て居ります」
「そして此方が、リニアフレグランス司教近衛聖騎士団長が、
父君である、軍務大臣のフレグランス伯爵、
司教枢機卿に送られて来た手紙で御座います。
此方もアニタ様の許可を得て、
飛空艇より魔法具にて送られて来て居ります」
「其れが、何だと言うのですか?
私達、枢機卿20人委員会を招集する程の事案ですか?」
「そうです。コッサリア神国の最高機関である
20人委員会をわざわざ招集して、
アニーとリニアが実家にあてた個人の手紙を読むなんて、
私達はうわさ好きの近所のおばさんですか~?」
「ま~ま~話は最後迄聞いて下さい。
皆様もご存じの通り此の二人は、
我がコッサリア神国の重鎮であり、
有名な行けず後家でも有る訳で御座いますが、
手紙の内容によりますと、
私ヤマダ、タカシ様を好きに成っちゃいました~でござる
~恋人にして貰っちゃった。ヒャッハ~だ、そうです」
「あら、あら、まあ、まあ、
あの行けず後家のやんちゃな二人がね~
此れは目出たいですわね~」
「んん・・・・うぅむ、目出たいの~」
「はぁ~い、婚期を逃して如何しようかと思って居たのです~
良かったわ~本当にぎりぎりセ~フと言う事で、」
「うん、うん、良かった~でござる。
本当に、嫁からは貴方の教育が悪いからですと
責められるし~本当、助かったでござる。
で、孫は何時見れるのであろうか?明日?
と其れと行けず後家では無く、
行かず後家だから~其処大事だから~ね~でござる」
「そんな報告の為に20人委員会招集したの?
あんた達バカなの?あほなの~?」
「まあ、まあ、先越されて悔しいのは分かるけど
嫉妬しないで上げてね~」
「ちっ!私も行けば良かったわ、」
「プ~ックスクス~いけず後家仲間が減っちゃいましたもんね、
っと、問題はそこでは有りません!」
「皆じゃあどこ!?」皆
「アニー、フランソワ司教枢機卿の手紙にも、
リニア、フレグランス司教近衛聖騎士団長の手紙にも、
アニタ、ボロネーゼ、コッサリア様の
恋人のヤマダ、タカシ様と書いて有るのです」
「えっ!アニタ様の恋人?
あのばばあ何時の間に男なんて作って居たのよ~
150歳よ150歳!
何時大往生しても良い年なのに~悔しいわ~」
「まあ、まあ、落ち着きなさいな~話の続きを」
「はい、問題は此のヤマダ、タカシ成る人物ですが、」
「「うちの娘のお婿さんで~す。でござる」」
「話を聞け~!!此の親ばか~!」
「では、此のヤマダ、タカシ成る人物ですが、」
「「うちの娘のお婿さんで~す。でござる」」
「誰か、此の親ばか摘まみだせ~!」
「皆まあ、まあ、まあ、」皆
「まあ、貴方は、悔しいでしょうけど、
此の親ばかは行き先が決まって
舞い上がって居るだけなので、大目に見て上げなさい」
「皆うん、うん、」皆
「う~~」
「で、話の続きですが、
ヨシュア王国の神殿からの報告で皆様もご存じの通り
此のヤマダ、タカシは三柱の女神を率いて、
10万の悪魔と、悪魔王、魔神を
討伐、殲滅して居ります。
更には此の三柱の女神はヤマダ、タカシの側室であると、
女神の中には、
主神フレイヤ様の娘であらせられるフノス様が居られます。
更に破壊された王都を大魔法にて復興、
そして極大魔法にて、己の身を焼き乍ら、
破壊された王国を再建、
大規模な運河を王国内に縦横無尽に張り巡らして、
水の王国にしてしまったと報告を受けて居ります。
そして二人の手紙から、
ワイバーンに襲われて飛空艇が墜落したのを
救出しワイバーンを殲滅、お肉にして料理し食べたと、
美味しかったそうです。じゅるり
そして、壊れた飛空艇を一晩で改修修理して頂いたと、
それも魔改造だそうです。」
「あら、あら、まあ、まあ、
うちのアニーちゃんの旦那様は凄い、
英雄じゃあ無いの~嬉しいわ~」
「ふふん、うちのリニアも
中々良い男をゲットしたでは無いか
早く孫が見たいでござる」
「英雄?そんなもんじゃ無いわね、大賢者様、
いいえ、大聖者様、いいえ、神様其のものかも?
あの、アニタ様が一目惚れするのも分かるわね~
私もお嫁に貰って欲しいわ!」
「皆まあ、頑張んなさい~無理だと思うけど~」皆
「あんたら~しばくわよ~!」・・・・
此処王宮庭園ではセリカ艦長を探しに来ていた
乗組員達にヤマダ、タカシは
皆大好きチョコバナナとチョコイチゴのクレープと、
ペットボトルのDOSVのコーヒーを配って、
モーニングコーヒーを飲み乍らクレープをほうばって居た。
「美味いでござる、美味いでござる、
幾らでも食べられるでござる。
幸せの味でござる~
此れで行けず後家ともおさらばでござる~で~
群れのリーダーのタカシ殿・・・・
ご主人様~拙者は何時可愛がって貰えるのでござるか?」
「リニア~あんた、直球過ぎ~
本当に欲望に忠実なんだから~・・・・で
あんな事やこんな事は何時して貰えるのですか?
複数プレイもOKですよ~」
「アニー様、リニア様、
私の方が先に恋人にして頂いたのだから、
私の方が先ですよ、私ノーマルだし、
此ればかりは、譲れません!あら、此のお菓子
凄っごく美味しいわ、ぱくぱく、ごっくん、
飲み物も美味しい、」
「ぱくぱくぱく、ごっくん、本当に凄っごく美味しいですね、
ぱくぱく、私が一番最初に恋人にして頂きました。
私が一番です。ごっくん」
「お菓子を飛ばすな~
飲み込んでから言いなさい、飲み込んでから~」
「ごくごく、プッハ~で、タカシ様、
此のお菓子は誰がお作りに成ったの?」
「俺と料理の弟子のポチだよ、食べやすいから、
一杯作り置きしてんだ。お代わりも有るよ」
「皆恋人にして~お代わり!」皆
船員の人達と合わせたら20人位居るのだが、一斉に告られた。
「何で、アニタ様達迄、もう恋人に成ったじゃないか~」
「「「「つい、反射で~」」」」
「私の国にはこんなに美味しいお菓子が無いものですから、
此処数十年は大神殿から出て居ませんでしたけど、
其れ迄は色々よその国にも行きましたが、
こんなに美味しい料理や、お菓子を食べた事が有りません、
特に私は、甘い物に目が無いのですが、
どんな高級なお菓子も此の国と
タカシ様が出されたお菓子の足元にも及びません」
船員一同うんうん、と大きく頷いている。
「えっそうなの?家じゃ毎食後のデザートや、
おやつの時間に出してるし、
ブラウニー、の弟子も居るよ~
王様に頼まれて、昨日は、晩餐会の手伝いしてるし~」
「皆恋人にして~!」皆
「こんなに沢山は無理~って、
面白そうだから副艦長とは話してみたいけど~」
「あっ、忘れて居ました。所でタカシ様、何で王宮に居るのですか?
数日前は、原始の森の宮殿でふせっておられたはずですが?」
「ああ、今頃其れね~目の前の屋敷有るじゃない
其処、俺の屋敷で~俺の拠点と繋がってんの」
「「「「な、なんですと~!」」」」
「「「じゃあお風呂に入りたい~」」」
「えっ、じゃあ私も、タカシ様とお風呂に入りたい~」
「食いつく所そこ~!」
「えっ、こほん、タカシ様は回復魔法、土魔法の他に、
超レアな、空間魔法も使えるのですか?」
「えっ、空間魔法?何それ美味しいの?
アニタ様、アニーちゃん、ござる君、
お風呂行く時に扉、通ったでしょう」
「「はい、通りましたね~」」
「先生分からないでござる~」
「ござる君は立ってなさ~い」
「う、うぅ~ご褒美でござる」
「う~ん、ぶれないね~
あの扉、亜空間に作って有る銭湯に繋がってんの、
他にも食堂が有るんだけど~
予備の扉を作って銭湯や、食堂を通して此処の屋敷にも
繋げて有るんだよね~分かった~?」
「「は、はい、何となくですが~」」
「拙者は、チンプンカンプンでござる」
「はい、ござるくん、バケツを持って立ってなさ~い」
「うぅ~~もっと罰を与えて欲しいでござるぅ~~」
「俺も詳しい事は分からないので、
そお言うもんだと思って居て下さいね~
詳しくはリリーに聞いてね~
懇切丁寧に教えてくれると思うんで~」
「「「「は~いタカシ先生~」」」」
「では、もしかしたら、
コッサリア神国の大神殿に繋ぐ事も出来るのでは?
ぱくぱくぱく、ごっくん、タカシ様、お代わり」
「アニタ様、其れは無理です、
大昔に大神フレイヤ様が張られた神聖結界が有ります。
どんな魔法も弾いてしまいます。
ぱくぱく、ごっくん、タカシ様お代わり、」
「アニー殿、神聖結界とは何でござるか?
ぱくぱく、ごっくん、ご主人様お代わりでござる」
「リニア、あんた、バカなのあほなの?神聖結界とはねえ、
大昔、悪魔との戦いで傷ついた
勇者オッタル様を守るために、フレイヤ様が大神殿に舞い降りて、
如何なる悪魔、モンスターも寄せ付けず、
如何なる攻撃魔法も弾き返す永遠に途切れる事の無い、
強力な結界を張られたのよ
結界の中は神気で溢れて居て、
致命傷を負って居た勇者オッタル様は一晩で回復されて、
フレイヤ様と結ばれるのよ~こんなの、子供でも知って居る話よ、
あんた、本当に司教なの?有り得無いんですけど~
頭の中に詰まって居るのは、筋肉なのね、そうなのね~
ぱくぱく、ごっくん
タカシ様、お代わり~飲み物もお願いしま~す~」
「せっ、拙者は剣一筋で、
此の剣の腕だけで上り詰めて参った故、
自慢では御座らんが、頭の中は、空っぽでござる。
だから此度、恋人にして頂いた故、
エッチな技を一杯覚えるでござる。
ぱくぱく、ごっくん
ご主人様、お代わり~飲み物もお願いしま~す~でござる」
「うぅ~ん俺も知らんかったわ~じゃあ、あ~
一回フレイヤ様に聞いてみようか~?
恐らく見てると思うんだよね~あの人~」
俺は少しうつむき加減に、もじもじし乍ら天上に向かって、
「あの、フレイヤ姉ちゃん、食堂のドア、大神殿に付けても良い?」
と甘え口調で言うと、
天上より、光の粒が舞い始めて、
透き通った美しい声が舞い降りて来た。
「良いよ~ござる君、凄っごい面白かったし~
お腹抱えて笑い転げちゃったよ~最高~
あっ、で、私もその扉欲しいから頂戴ね~
一緒に~お菓子と~飲み物もね~
皆、美味しそうに食べてるのを見てたら
欲しく成っちゃった~宜しく~」
「は~い、フレイヤちゃん~了解しました~」
フレイヤ様は、やはり、気さくな女神様だった。
俺はその場で食堂と、銭湯の予備のドアとクレープ10食に、
唐揚げ、10キロ
ママゾンで、DOSVのコーヒーを一箱、
のど越しスッキリのビール一箱と、
ちょっとお高いコニャックとワインと、
トンポリのシャンパンをおまけに付けて、
ストレージから出すと、
瞬間、待ちわびて居た様にパッと消えてしまった。
すると、又、天上より透き通った美しい声が舞い降りて来た。
「あっ、オマケも付けてくれたんだね~
愛して居るよ~タカシちゃん~どう?今晩?」
「いや、いや、死ぬのは嫌だから~
其れよかフレイヤ姉ちゃん、ビールとワインとシャンパンは
良く冷やしてから飲んで下さいね~唐揚げによく合いますから~
コニャックは氷を入れて、
強かったら水で割ってもOK~ですから~」
「あいよ~無く成ったら又頼むね~」
「は~いじゃあ、又~んん・・・・?」
皆、尻もちを付いて口をあんぐりさせて居る。
「皆どうしたの?」
「「「「た、タカシ様~
フレイヤ様と直接お話しなさって居たのですか~?でござる」」」」
「うん、そうだけど~気さくな女神様だろ~で何?」
「普通、女神フレイヤ様とは聖女を通して神託を頂きます。
もしくは、配下の女神様や、
眷属の方に神託を頂くかなのです。
私の様に夢でお話をうかがえるのはとても稀ですので、
此処に居る皆、
生まれて初めて、フレイヤ様の生の神託のお声を聴いたのです」
全員が大きく頷いている。
「へ~そうなんだ~でもあれだよ~俺、
従魔のフ~ちゃんの主だから~
なんかフレイヤ様の義理の息子に成るらしいんだけど
~普通じゃね?」
「皆そうでした~」皆