-36話ー原始の森拠点建設、果樹園、桜並木造営
「ア 旦那様、何でも、言いつけて下さい」ア
「其れじゃ~アクアマリン、今夜魚料理にするから、
美味しい魚、色々取って来てくれるかい?」
「ア はい、旦那様、一杯、捕って来ますね、」ア
「今から、対岸に渡って、拠点を作るから、そっちに持って来てくれる?
其れと、ストレージに、アクアマリン用のボックス作ってあるから、
捕れた魚は、種類別に収納してね、
ボックスに、マリンの分のお弁当入れておくから、お昼に成ったら、
休憩して、其の時に食べてね、
後、分からない事が有れば、リリーに相談すると良いよ、頼めるかいリリー」
『リ は~い、マイダーリン、宜しくね~アクアマリンちゃん、』リ
『ア はい、リリー様、宜しくお願いします。』ア
「今夜は、美味しい魚料理、一杯作るからね、マリンも楽しみにしていてね、」
「ア わ、私も良いのですか?」ア
「勿論、」
「ル 美味い、魚、一杯頼むぜ、ちん毛のマリン、俺の名はルビーだぜ、」ル
サファイヤの後ろに隠れている俺の後ろに隠れる、マリン、
「ア は、はい、頑張ります、ルビーお姉様。だから、殺さないでね、」ア
「ル おう、そんな事したら、タカシに嫌われてしまうからな、」ル
「ティ そうなのじゃ、美味しい魚、一杯頼むのじゃ、ちん毛のマリン、
妾は、ティンカーベルなのじゃ~宜しくなのじゃ~」ティ
「ジュ そうですわ~今夜が、楽しみですわ~ちん毛のマリンさん、
私は、ジュエリー宜しくお願いするのですわ~」ジュ
「サ そうだね~美味しい、魚が、楽しみだよね~宜しく頼むよ、
ちん毛のマリン君、ボクは、サファイア、宜しくね~」サ
「ポ ちんげのマリンねえちゃん、おいしいおさかな、いっぱい、たべた~い
ぼく、ポチ~」ポ
「オ ぼ、ボクは、美味しい、さ、魚が楽しみなんだな、
ぼ、ボクは、お、オパールなんだな、ちん毛のマリン、よ、宜しくなんだな、」オ
「エ そうどすな~魚料理やて、焼くか、煮るかしか無いのどす~
生臭いのが、普通なのどすが~どう料理しはるんか、楽しみどすな~
うちは、エメラルド、よろしゅうに、ちん毛のマリンはん、」エ
「エ ちん毛のマリン様。無理はしないで下さいね、私は、エメルダ、
宜しくお願い致します。」エ
「マ あの~其の二つ名は余りにも可愛そうなのでは?」マ
「ル マリ~お前、名前似てるから嫌なんじゃねえのか?」ル
「ん?ちん毛のマリー?・・・・プッ、語呂、合ってんじゃね?」
「マ た、タカシ様、其れは止めて、」マ
「ル そんじゃ~よ~XX毛のマリー?プッ、良いじゃんか~」ル
「マ いや~其れだけは、勘弁して~!
はあ、はあ、はあ、
私は、マリーです、宜しくお願い致します。マリンちゃん、」マ
「マ はい、お姉様達、ちん毛のマリンで構わないので、殺さないでね、
では、旦那様、漁に行って来ます。」マ
アクアマリンは湖に飛び込むと姿を消した。
「じゃあ、湖を渡ろうか?ルビー悪いけど、お願いするね、」
「ル おう、お願いされたぜ、」ル
ルビーは、バッとメイド服を脱ぎ、ミニ赤竜の姿に成ると、ググ~ンと、
体長50M程の大きさに成り、頭を地面に付けて
「ル さあ、乗んな、」ル
「皆 はいです、」皆
俺の両脇を支えて、マリーとエメルダがジャンプして、
ルビーの頭の上に飛び乗った。凄い、
俺は其のまま、ルビーの頭のとげに、しっかりと、しがみついた。
ルビーは、ジャンプすると其のまま、大空に向かって飛び始めた。
上空から、地上を見渡すと、辺りの、地形が良く分った。が、既に俺の腰は抜けている。
「たっか~こっわ~」
10分も掛からずに、対岸に辿り着いた。怖かった~
でも、ちびる程では無かったので、良しとしよう、マリーと、エメルダに降ろして貰うと、
暫く、地べたに座り込んだ、
「ルビー有難う、助かったよ~」
「ル おう、別に大した事じゃあ無いぜ~タカシ~それにしても、
本当に根性無しなのな、」ル
「だって、怖い物は、怖いんだからしょうが無いじゃ無い~」
「ル まっ、良いけどよ、」ル
『リリー』
『リ は~い、マイダーリン、』リ
『家、何処に建ようか~?』
『リ そうスっね~少し高台に成っている所が良いっスね~
あっ、あそこの高台良いんじゃ無いっスか~え~っと~調べて見ると~
此処100年で、あそこ迄、水が行った事は無い様っス~』リ
『へえ~そんな事迄分かるんだ~凄げ~』
『リ 伊達にユグドラシルと繋がっている訳では無いと言う事っス~』リ
『凄げぇな、ユグドラシル、』
湖から、500Ⅿ位の高台に、家を建てる事にした。
『リ ティンカーベルちゃん、緑の大精霊少しお借りするっス~』リ
「ティ おお、分かったのじゃ、頑張るのじゃぞ、緑の大精霊、」ティ
緑の大精霊は、大きく頷くと、タカシの腕の中に大喜びで、飛び込んで来た。
タカシの腕の中で、のの字を書きながら、タカシを見つめて、ポッと赤くなる、
「宜しくお願いするね~緑の大精霊君」
小さな胸をどんと、叩いて答える、緑の大精霊、
『リ ダーリン、緑の大精霊は、
土魔法を使えないダーリンの魔法の触媒に、成ってもらうっス~
パレスの図面は、もう出来上がっているっス~
後は、クリエートガーデンパレスと、唱えて、
魔力を緑の大精霊に流して貰えれば、OKっス~』リ
「OK~じゃあ、クリエートガーデンパレス」
其のまま、緑の大精霊に、魔力を流し込むと、緑の大精霊が、悶えだした。
光輝く緑の大精霊、俺達を中心に魔方陣が、現れて広がって行く、
魔方陣の中で、土砂が、盛り上がったり、下がったり、
何やら、大変なことに成っている。湖の方から、石畳が、高台に伸びてゆき、
階段を作ると、甲子園程の敷地が生まれて、日本庭園やら、庭がきやらが出来て行く、
敷地のほぼ真ん中あたりに、白い大理石の、小さな、宮殿が、現れた。凄い、
此の世界では、とても貴重な、ガラスが、ふんだんに使われている。
正に、白亜の宮殿だ。三階建ての宮殿は、元が、宿屋、何てとても想像出来ない、
全てが、早回しの映像の様に流れて行く、
『リリ~此れ、元宿屋?』
『リ ぺろぺろ~っス~』リ
俺達は、石畳を拠点に向かって、歩いて行った。
敷地内に入ると立派な噴水と庭がきが、出迎えてくれる。ヨーロッパ等で、
良く見る貴族の庭園の様だ。
玄関を、通り過ぎて、裏へ回ると、日本庭園に出た。中には、池が作ってあり、
まだ、魚は居ない様だが、鹿威しが、良い感じを醸し出している。
その向こう側に、露天風呂も見える。
水は、何キロか先に有る、高台の、湖に流れ込んでいる川から、
ローマ水道を作って引いて居るのだと、その、高低差を使って、水圧を確保している。
電気は、ローマ水道に使っている水車から、作っているそうだ。凄ぇな。
水は、人の手が入っていない、川から取って居るのでとても綺麗で、
当然、飲める。人工物については、モンスターによる破壊が心配されるのだが、
モンスター除けの、結界柱、成る物を付けているそうな、
魔石を、動力にした物で、リリー謹製だ。
大概のモンスターは、びびって、入って来ないと言う、
玄関に戻って観音扉のドアを開けて、中へ入ると、広いエントランスホールに出た。
何か、旅館って感じだね、此処で、履き物を脱いで、スリッパに履き替える。
ここらは、日本風だ。下駄を置いていたりする。
その先は、ま~ホテルのロビーだね~広いわ~此れで、カウンターが有れば、
正にホテルだね、リリーの話では、此処が居間なのだそうだ。
2階吹き抜けで、天井が高いわ、2階へ向かう階段が左右対称で、弧を描いている。
居間を過ぎて、廊下に入り、進むと、、左に、宴会場、右が、食堂その奥に厨房が有る。
更に奥へ向かって行くと、大浴場と、露天風呂がある。一階は、ざっとこんなもんだ。
二階、三階が居室に成っていて、俺は、三階なのだそうだ。各居室は十畳以上あり
既に、家具も揃っている。三階の俺の部屋は、三つの部屋から成っていて、
執務室、書斎、寝室だ。むっちゃ広い、ベットもめっちゃ大きい
一通り見学が終わると、皆、居間に集まって、誰が、何処の部屋にするかで、話し合っている。
部屋割が終わると、次に屋敷の管理についてだ。
維持管理は、ティンクが、ブラウニー(家妖精)10人連れて来てくれる事に成った。
警備には、サファイアと、ルビーが配下のエルダードラゴンを一人ずつ連れて来てくれるそうだ。
後、オパールと、エメラルドは、此処に、大使館を置いて、その大使館に拠点を移して、
此処から、キタ、ミナミの、森の管理を行うそうだ。どちらも、腹心のドライアドを、
一人ずつ、常駐させるそうだ。
この後、ママゾンで、桃の苗木と、柿の苗木と、栗の苗木と、
幸水なしの苗木と、リンゴの苗木を各10本、
デラウエアと巨峰の苗木を各5本、
拠点の周りに果樹園を作って植えた。
そして、湖の方角にソメイヨシノの苗木を50本購入して植えたのだった。
「ジュ タカシ様~何を~つくってらっしゃるの~?」ジュ
「ああ、ジュエリー、果樹園と、花見が出来るように、
桜を植えて見たんだけどね~」
「ジュ まぁ~見てみたいですわ~」ジュ
「桃クリ3年、柿8年って言って長い期間が必要なんだよね~」
「ジュ 大丈夫ですわよ~えいっ!」ジュ
ジュエリーの体が輝きだし、
苗木たちは映像の早送りの様にぐんぐんと成長し、
やがて美味しそうな実を付けていき、桜がさきみだれた。
「スゲ~なドライアド! 明日花見でもしようか?」
「ジュ まあ~奇麗な花ですわ~ 楽しみにしております。
花見って何か分からないですけど~」ジュ
この後、屋敷に戻って、夕食の準備に取り掛かる事にした。
『リリ~』
『リ はい何スか~?
今、ママゾンの商品見ていて忙しんスけど~』リ
何やっているんだよAI・・・・・
『寿司カウンターつくれない~?』
『リ ああ、良いっスよ~・・・ホイ出来た。
ドリンクバーの横に置くっス~椅子も、5脚付けて置くっス~』リ
『何時も有難う、リリー助かるよ~』
俺は、白木の、カウンター、ショウケース付き、を綺麗に、拭いて、準備してから、
酢飯をを作って、冷めない様にストレージへ、茶碗蒸しを作って、
熱々のまま、ストレージへ仕舞った。赤だしの準備をしてから、
ママゾンを開いて、今日は、日本酒の、大吟醸を東北産で、見繕ってみた。
冷酒が旨い物、熱燗が旨い物、フルーティーなもの物等だ。
準備が整うと、皆を連れて、ひと風呂浴びてから、出て来ると、
丁度、アクアマリンが、漁を終えて、帰って来た。
「ア だ、旦那様、拠点、もう出来たのですか?」ア
目をきょろきょろさせている。
「お疲れ様マリン、リリーがストレージ内に作ってあったからね~
で漁はどうだった?」
「ア はい、旦那様、一杯獲れました。」ア
「其れは良かった。マリーとエメルダ、悪いけど、マリンを
お風呂に入れて来てあげて、」
「マ、エ は~い、承りました。」マ、エ
『リリー獲って来た魚、どんな感じ?』
『リ は~いっス~マイダーリン、中々良い感じっス~大きな湖なだけあって
種類も豊富っス~キングサーモンに、
鯛に近い物、ブリに近い物、マグロみたいな魚に、
海老に、貝に、カニっスね~皆大きいっス~
水が奇麗だからっスか寄生虫も居なくって、生食もOKな物が多いっス~
早速、魚は、三枚におろして、各部に分けるっス~ホイ出来た。
粗もちゃんと取ってあるっス~』リ
『OK~じゃあ、赤味噌と白出しで作った赤だしからだね~』
白出しは、昆布、鰹節等の魚介類の旨味が凝縮されていて、
出し汁にはすごく便利だ。ストレージから、
粗を取り出して、赤だしの中へ投入、煮えた所で、お椀に注いで、
「ポチ~悪いけど、赤だし皆に配ってくれる~」
「ポ あい~」ポ
ポチは触手を器用に伸ばして、赤だしを皆に配った。
「あっ、こりゃ良いや~じゃあ、ポチ手伝ってくれる~?
食べ乍らでいいからね~」
「ポ あい~」ポ
赤だしは、好評で、皆、無言で、もりもり食べている。
ドラゴン組は骨ごとゴリゴリ食べている凄い、
次は、茶碗蒸しだ、此れも、茶碗事食べてしまいそうな勢いである。
其の後寿司を握った。
「な~にほんの100キロ程ですよ・・・・」
特に日本酒が人気で、魚によく合うと、あっと言う間に、無くなって、
ママゾンで、追加したのだった。
皆のお腹が満たされて、最後に良く冷えた、完熟メロンを出すと、
歓声が上がった事は言うまでも無い。
食事の後は、船盛りを肴に酒盛りタイムだ。
今日も良く働いたので、先に寝ることにした。
「皆~お休み~」
「皆 は~い、お休み~なのじゃ~ですわ~だぜ~です~
な、なんだな~どすえ~」皆
「は~い、おやすみ~」