-34話ー オパール、エメラルド
「南 其処な人間のお人、妾達に、名前を付けておくれやす。
ただにとは申しまへん、
妾達二人あんさんのお嫁さんに成って差し上げますよってに、
南と北の力を得れば人間界の統一も容易おすえ~」南
「北 ぼ、ボクは、君のお嫁さんに、な、成りたいんだな、」北
「ご丁寧に有難う御座います。私の名は、新米冒険者の、
ヤマダタカシと申します。
申し入れは大変有難いのですが、お嫁さん候補はもう十分に居ますので、
無用です。しかし、名前は、付けさせて頂きますね。」
「皆 うん、うん、なのじゃ~ですわ~だよ~だぜ~です~」皆
「南 えっ、ただで名付けをしてくれはるのどすか?
何て無欲な、せやけど、其れでは、うちのプライドが、許しまへん。
ヤマダタカシはんと、言わはりましたな~
何とかうちら二人お嫁さんに、いいえ、愛人でも構しまへん
貰ろうておくれやす。」南
「サイズが違うので、無理です、」
「南、北 が~ん!どす~な、なんだな~」南、北
「幾ら、現実的な話をされてもね~身長30CMの女の子とは、
結婚出来ないよね~二人共、喋り方はともかく、すっごい美人なんだけどね~
ミナミの女王は、ダークエルフみたいな超~セクシー系で、キタの女王は
白銀の長い髪に、白銀の瞳で、超~神秘的なんだけどね~
何せ、身長30CM位のイカちゃん人形みたいなんだよね~
パーツは全て揃っているんだけど~残~念!」
『リ マイダーリン、ロリオタのマイダーリン、一寸良いっスか~?』リ
「ロリオタ違うし、おっぱい大好きだし~って、何?リリー」
『リ 既に、キタの女王が、ダーリンの従魔に成っているっス~』リ
「え~ま、まじ?」
「北 ぼ、ボクはタカシ君に付いて行くんだな、ひ、ひもじいのはもう、嫌なんだな、」北
又、飯かよ~俺の存在って?
「皆 ご飯と、スイーツ、なのじゃ~ですわ~だよね~だぜ~です~」皆
「ですよね~」
「ポ ますた~あいしてる~ごはんとおんなしくらい~」ポ
「ぽ、ポチ~お前だけだよ俺の事分かってくれるのは~」
頭の上のポチを撫ぜると、
「ポ え、えへへへへ~」ポ
「じゃ~二人に、名前を付けますか~
銀髪の君は、キタの女王さんでしたよね~」
「北 は、はいそうなんだな~」北
「もお~言葉でも分かる通り、はだかの・・・・」
「北 そ、其れだけは、勘弁して欲しいんだな、ぼ、坊主にはしたく、な、無いんだな、
ランニングシャツは、い、嫌なんだな、お、おっぱいがポロリしちゃうんだな、
配下に、み、見放されるんだな、」北
「じゃ~あ~怪しく煌めく、銀色の瞳の君は~」
「北 ぽっ、な、なんだな、」北
「じゃあ君の名は、オパールね、」
俺の体から、大量の魔力が、オパールへと流れて行く、
もう、この状態にも慣れたよね~出て行った魔力は、直ぐに補充されて行くのが分かる。
「 白髪の君がミナミの女王様だよね~」
「南 わく、わく、そうどす~可愛い名前を付けておくれやす~わく、わく、」南
「ヒョウ柄のスパッツと、飴ちゃんが似合いそうな君は、大阪の・・・・」
「南 しばき回すど~おんどれ~!!」南
両掌でほっぺたをさすりながら、
「しばき回してから、言うのは、止めてね~
透き通った緑色の瞳の君は」
「南 あら、あら、まあ、まあ、どす~」南
「エメラルドね~」
又、俺の体から、大量の魔力が、エメラルドへと流れて行く、
魔力が補充されて、落ち着いてから、
「オパールに、エメラルド名前は気に入ってもらえた?」
「オ、エ は~い、な、なんだな、どすえ~」オ、エ
「エ せやけど、うちら二人いっぺんに名付けして、平気やなんて、
とんでもない、魔力持ちどすな~」エ
「オ す、凄いんだな、一生、つ、付いて行くんだな、」オ
「ティ そうなのじゃ~タカシは凄いのじゃ~妾達三人、
タカシに無茶苦茶にしてもらうのじゃ~」ティ
「オ、エ あら、まあ、ポッ、な、なんだな、どすえ~」オ、エ
「エ タカシはんの御供をしたいんどすけど、うちら二人共
国に問題を抱えて居りましてな~離れられまへんのどす~」エ
「オ そ、そうなんだな、何処かに、きょ、拠点を、つ、作って欲しいんだな、」オ
「ティ 其れなら、此処から徒歩で、二日位の所に、湖が有るのじゃ~」ティ
「ジュ そうですわね~あそこなら~景色も良いですし~
お魚も~美味しいですわ~」ジュ
「サ そうだよね~アッシリ湖を越えたら、ヨシュア王国迄、
二日の道程だよね~」サ
「ル 拠点にするなら、最適だぜ~」ル
『リリー』
『リ はい、何スか?マイダーリン、』リ
『何か、拠点作ってくれって言ってんだけど~作れる?』
『リ ああ、其れなら、マリーの宿屋を改造した物が有るっス~
後、緑の大精霊の土魔法と、ダーリンの魔力が有れば、国家建設も出来るっス~』リ
『いや、いや、国家とか要らないから、後が、面倒そうだし~
宿屋、魔改造~?』
『リ ・・・・・・まあ、時間があったんで・・・・
まあ、原形は残っていないッス~』リ
『まあ、程々にね~』
『リ は~いっス~』リ
「OK~建物は出来ているらしいから~着いたら設置しようか~
其れじゃ風呂に入ってから、出発しますか~」
「皆 は~い、なのじゃ~な、なんだな~どすえ~ですわ~だよ~だぜ~」皆
此の後風呂に入った。
またまた何時もの展開に参ってしまった事には、触れずにおこう、
「うん、何か、体が軽い、皆の肌も、つや、つやだ~俺、本当に何されてるの~?
じゃ~あ~出発するよ~」
「皆 は~い、なのじゃ~な、なんだな~どすえ~ですわ~だよ~だぜ~」皆
俺は、食堂のドアをストレージに仕舞うと、仲間と一緒に森の中の小径を歩き始めた。
旅は順調に進み、二日後の夕方には、アッシリ湖に辿り着いた。
何此れ、対岸が見えないんですけど~
「リリーどうなってんの此れ?」
『リ はいっス~マイダーリン、アッシリ湖は、エストア大河が低地に流れ込んで出来た
北大陸でも五番目に大きな湖で面積は、日本の四国に相当するっス~
原始の森に囲まれているので、人の手は、全く入っていないッス~
現在位置は、其のアッシリ湖から、
エストア大河に水が流れ込んでいる手前位っスね~』リ
「何か、水平線が見えるんですけど~?」
『リ エストア大河の中流域に成るっスけど~ここら辺は、
対岸まで、10キロ程ですかね~?
大地は、丸いので、4~5キロ先位しか見えないっス~
今は、春で雪解け水の為、水量は多いっスよ~』リ
「へ~そうなんだ、全然分らん、何か、超でっかい、湖らしい、
じゃあ、今日は此処で野営して、明日、拠点の、設置しようか~?」
「皆 は~い、なのじゃ~な、なんだな~どすえ~ですわ~だよ~だぜ~」皆
俺は、食堂のドアを出して、皆と一緒に、中へ入って行った。
「じゃあ、風呂に入って汗を流してから、晩御飯にしようか~?」
「皆 は~い、なのじゃ~な、なんだな~どすえ~ですわ~だよ~だぜ~」皆
またまた、ひと悶着した後、何故か、スッキリとした、俺と、
肌つや、つやの皆と風呂から出ると、
『あ~そう、そう、リリー』
『リ あ~はい、はい、何スか~マイダ~リン、』リ
『銭湯の薬湯だけど~出た後ストレージに取っておけない~?
何か色々役に立ちそうなんだよね~
簡易のポーションに成らないかな~?』
『リ そうっスね~薬湯のお湯っスけど~ポーション処か、ハイポーションと
エリクサーの間位の効き目っスよ~
今までそんな事無かったっスけど~体の一部欠損した、瀕死の状態で、
薬湯に入れば、欠損部生えて元に戻って、
元気はつらつっス~年も、若返るっス~
そんなんで、ちゃんと、取ってあるっス~薬湯って表示してあるっス~』リ
『流石、リリー卒が無いね~あっぱれ~』
『リ まあ、妻の仕事っスね~』リ
「さて、今夜は、何食べようかな~?
魚が取れれば、寿司パーティーでもするんだけどね~明日は、
大分働かないといけないし、スタミナが付くのが良いね~
って事で、餃子に、天津炒飯に、蒸し鶏、でも作るかね~」
ママゾンで、冷凍餃子を一人三人前として、14人だから、42人前購入して、
蒸し鶏には、コカトリスの肉を捌いた物があったっけ、後は、天津炒飯の具材は、有るっと、
良し、準備完了、
『リリー餃子焼き器作れない~?』
『リ は~い、マイダーリン、はい、作ったっス~ミスリル製っス~
ついでに竜牙包丁各種と、マグロ包丁も、作ったっス~
切れ過ぎるんで、注意するっスよ~』リ
「すげ~な、リリーいつも、有難う、」
『リ いえ、いえ、妻の務めっス~』リ
餃子焼き器は、一度焼いてから、洗って、準備OKっと
コカトリスのブロック肉は、竜牙包丁で、蒸し鶏サイズにって、
メッチャ切れるわ~まな板ごと切てしまいそうだわ~注意しなきゃ~
「油で切れ味が、悪くなるなんて事は無さそうだわ~」
では、早速、蒸し器用の
お湯を沸かして、餃子焼き器を温めて、その間に、天津炒飯のアンを作って、と
餃子焼き器が温まったら、綺麗に、餃子を並べて、焼き目が付くまで焼いて、
焼き目が付いたら、水を投入一気に蒸しあげる。
お湯が沸いた所に、蒸し器を乗せて、
コカトリスの肉を並べて、蒸し焼きに、強火で、ご飯と、挽肉、
で炒飯を作り始める。何時も道理、炒飯の素使用だ。
後、天津炒飯用の卵を焼いて、炒飯に乗せて、アンを掛けて出来上がり、
次々に焼き、蒸し上がった物をむしって皿に乗せ、冷めない様に、
ストレージに、
「さあ、どんどん作って行くよ~」
全部、作った所で、既に並んで、待っている皆のワゴンに、
出来上がった、皿を乗せて行く、
「後は、各自サラダバーと、ドリンクバーでサラダと飲み物を、
用意してね~」
皆が準備している間に、デザートだ。今日は中華なので、
杏仁豆腐だ。大盛り用の器にママゾンで買った出来合いの物を盛って、冷蔵庫で
冷やす。皆も準備出来た様だ。
俺と、ポチの分は、マリーとエメルダが用意してくれている。
俺が席に付くと、
「皆 頂きま~す」皆
出来立ての餃子をタレに付けて、パクリ、うん美味い、
次にゴマダレの掛かった蒸し鶏をきゅうりと一緒にパクリうん、
此れも凄く美味しい、そして、天津炒飯にアンを付けて、パクリうん、
「幸せの、味だね~」
オパールと、エメラルドは泣き乍ら食べている。
他の皆も、無言で、必死に食べている。中々良い感じだ。
夕食の後の、デザートも皆、必死で、食べていた。皆の目が怖かった。
皆のお腹が膨れたら、今度は、又、酒盛りが、始まった。お摘まみを
食べ乍ら、スロージャズを聞いて、窓から見える景色は星空だ。
明日は、拠点を作る作業が有るので、潰れる前に俺は、寝る事にした。
何か、久し振りだね、
「其れじゃ~皆~お休み~」
「皆 は~い、お休みなさ~い、
なのじゃ~な、なんだな~どすえ~ですわ~だよ~だぜ~」皆