-33話ー 食事2000食
ピピピピピピピ・・・・・・
『リ あっさですよ~マイダーリン、起っきて下さいな~』リ
「うん、ああ、お早うリリー、あ、頭痛て~う~今朝も二日酔いだよ~って
今朝は、上機嫌だね、」
『リ 昨日は、最高に良かったっス~もう、
胸に、キュンキュン来たっス~PAパワーアンプ仕入れて正解っス~
へたれなダーリンっスけど愛しているっスよ~』リ
「へたれは、余計だよ~あってるけど~」
「う、動けん、凄く、重い、目の前は、真っ暗?何此れ、
いつもと違う~?俺は~うつ伏せだよね~どうなってんの、俺?」
暗闇に、少し目が慣れてくると、何か、目の前は、妖精で、一杯だった。
俺、妖精に埋まってる?下手に動くと、妖精を、潰してしまいそうだ。
「こ、困った、どうしよう、」
『リリー助けて~』
『リ はいっス~こんな時こそ、眷属を使うっス~』リ
『そうだった。俺は、一人じゃ無いんだよね~
ティンク助けて~念話を送ってみる、』
『ティ む、無理なのじゃ~妾も埋まっているのじゃ~』ティ
頭の上から返事が、帰ってきた。
『皆 私も動けない、です~のですわ~んだよね~ぜ~』皆
尻の方から返事が、
「つ、使えん眷属達~」
『ポ ますたーボクがいるよ~まかせて~』ポ
『ぽ、ポチ~ムリしちゃダメだよ~』
『ポうん、わかった~』ポ
ポチは触手を伸ばすと、上の方から、妖精を一人ずつ、摘まみ上げて、
近くの、ソファアにほおり投げて行った。
あっと言う間に、ソファアに妖精の山が出来上がって行く、
やっと動ける様になって、
『ポチ、助かったよ~良い娘、良い娘、』
頭の上の、ポチを撫ぜ乍ら、褒めると、
「ポえ、えへへへへ~ますたーあいしてる~」ポ
「えっ、ポチがしゃべった?何で?」
『リ あっ、其れっすか~皆を捕食して、いますからね~
ポチの持つコピー能力で、声帯をコピーして、しゃべられる様に
成っているっスよ~
ちなみに、人型や、妖精、精霊、ドラゴンにも変身出来るっスよ~
捕食した皆の能力もコピーしているっす~』リ
『す、凄い、でも、何で急に?』
『リ 急にじゃないッス~ティンク、ジュエリー、サファイヤ、ルビー
が狩りに行ったじゃないっスか~
其の時の四人の経験値が、ダーリンや、他の眷属達にも
振り分けられているっスよ~
ちなみに、ポチの現在のレベルは60っス~
マリーがレベル85に、エメルダが、レベル90っス~
勇者や、英雄、越えてるっスよ~』リ
『す、凄い~じゃあ俺は?』
『リ ダーリンは、経験値、爆増えで、レベルは、』リ
『レベルは~?』
『リ 1のままですね~』リ
前のめりで突っ伏す、ヤマダタカシ、
「そんな~」
自分のステイタスを見てみると、経験値以外は、元のままであった。
『リリ~経験値の8が、横に寝てはるんですけど~』
『リ はい、無限大っスね~経験値、幾ら増えても、
もう強くならないからじゃ無いですか~?その代わり、
逃げ足は、宇宙一に成っているっスよ~』リ
「ひ、酷い~」
『リ 其れと~新しい装備、出来たんで、交換して置くっス~
服や、プロテクター、皮や何かには、
ドラゴンの鱗を繊維状にした物を編み込んでみました。
メインの武器には、竜牙刀、芯にドラゴンの牙、其れを、
柔軟性が高く、頑丈な竜骨で、日本刀の様に巻いて、其れを幾重にも重ねて、いるっス~
形も日本刀に習っているっス~
刀の中に、魔方陣を作って、聖剣と、魔剣の、二種類、三属性、で6種類っス~
お宝の中に有った、聖剣と、魔剣が役に立ったっス~
炎属性の聖剣1本と魔剣100本、聖剣は、勇者にしか使えないッス~
なので、1本ッス~
魔剣は魔力さえ有れば、誰でも使えるので、100本っス~
茎に銘を入れてあるっス~
炎属性の聖剣には、竜牙聖剣リリー聖炎、魔剣には、竜牙魔剣リリー爆炎っス~
雷属性では、竜牙聖剣リリー神雷、竜牙魔剣リリー轟雷っス~
此れも、聖剣、1本と、魔剣、100本作ったっス~
後、氷属性の竜牙聖剣リリー神凍嵐、竜牙魔剣、爆氷嵐っス~
此れも、聖剣、1本と、魔剣、100本作ったっス~
多い様に思えますが、世界中で、たった此れだけの、限定生産っス~
超レアアイテムっス~
そして、此れとは別に脇差し、各100本作ってあるっス~ダーリンは、
脇差、装備するっス~マリーには、魔剣、爆氷嵐を装備してもらうっス~
エメルダには、魔剣、轟雷を装備してもらうっス~
ジュエリーには、竜牙魔戦斧を、三種類持って居て貰うっス~
サファイヤとルビーには、魔手甲を三種類ナックル付きで、装備して貰うっス~
ティンクには、竜骨と、賢者の石で出来た魔法の、ステッキを、
ダーリンにも竜骨と、賢者の石で出来た魔法の杖を装備して貰うっス~
ポチには、竜鱗と竜骨と竜牙を捕食して貰って居るので、
触手の先に強力な、刃を作り出して攻撃出来るよう、
計画中っス~』リ
『何それ、見てみたい、って、短い期間で良く其れだけの物作れたよね~
リリー凄い、』
『リ 褒めて、もっと、褒めてっス~』リ
『いよっ、リリ~世界一!
所で、此の娘達素っ裸なんだけど、どうしようか?
素っ裸の俺が言うのも何だけど、』
『リ そうっスね~其れじゃ~メイド服の赤備えって事で、
ホイ出来た。せ~の~ドンっと
はい、下着から、上着迄、トパーズアゲハと、オパールアゲハの
絹糸と、竜鱗の繊維で編み上げて、真っ赤に染めた、メイド服っス~』リ
山の様に積まれた服を見ながら、自分の服を着て、他の娘達の
着替えを出すと
「はい、はい、皆~朝だよ~起きて、起きて~
はい、皆~服を着ましょうね~
マリーとエメルダは妖精騎士団の皆の着付けを手伝ってあげて~」
「「マ、エ ふぅあ~は~いっつ承りました~」」マ、エ
俺は、其のまま、厨房へ、
「さて、この大人数の朝ご飯だね~何にしようか~?」
「ポ ますた~ポチもてつだう~」ポ
おおっ、銀色の妖精が飛んで居る
「凄げ~な、ポチなんか、カッコ良い~」
俺は、ママゾンで、フランスパンとソーセージとマスタードを購入すると、
「リリー此れ2000個つくれる~?」
『リ はい2000個っスね~ソーセージの素材は、ワイバーンが最適っス~
・・・・・チ~ン!ハイ出来たっス~』リ
「スゲ~なじゃあポチ手伝ってくれる?
ソーセージ焼いて行ってくれるかい?」
「ポ は~い」ポ
スゲ~ポチ、触手を器用に使って、三ヵ所同時に作業して居るよ~
俺は出来たソーセージを、縦に切り目を入れたフランスパンに、
バターを塗り、レタスを挟んで、ソーセージを挟んで、トマトケチャップに、
マスタードを塗って、ハイ出来上がり、
タカシ特製ジャンボホットドッグの完成だ。
此れを2000食、ポチの助けを借りながら作って行った。
「マリーとエメルダ~悪いけど、出来上がったホットドッグ
騎士達に配って行ってくれる~」
「マ、エ は~い、承りました。」マ、エ
「皆さ~ん、朝ご飯を配りま~す。」
「マ、エ 1列に並んで下さいな~」マ、エ
2000人の行列は、中々に凄いね~食堂からはみ出して、外へ続いている。
騎士達は、自分の何倍もある大きな、ホットドッグを、受け取ると、
外に出て、泣き乍ら、ほうばっている。
騎士の皆にホットドッグを配っていると、
「南 くぅおうら~お前ら~早う~夜営場所に来んか~い!!
北の~お前も何か言うたらんかいって、何、並んどんねん!」南
「北 ぼ、ボクはお腹が減ったんだな、お、美味しそうなんだな」北
「マ、エ はい、はい、横入りはダメですよ、ちゃんと、
並んで、並んで、」マ、エ
「南 わ、分かったがな~はい、並んだで~此れでええんか~?」南
「マ、エ は~い、では、順番が来るまで、待って居て下さいね~」マ、エ
「北、南 は~い、なんだな、やがな~」北、南
俺は、お客さんの直ぐ前に並んでいる、ティンクとジュエリーに、
「ティンクとジュエリー悪いけど~お客さん達に、
ドリンクバーとサラダバーの使い方教えてあげてくれる~」
「「ティ、ジュ は~い、なのじゃ~ですわ~」ティ、ジュ
「お客さん達~ごめんね~今手が離せなくて~」
「北、南 うん、ま~、良いんだな、良えわ~」北、南
ホットドッグを2000人分作り終えたら、今度は、
食後のデザートだ、早く、数を作るのに、良いのは~?
「う~ん、チョコバナナが良いかな~」
「皆 さんせ~」皆
「と言う事で、マリーとエメルダとポチ引き続き
お手伝い宜しくね~」
「マ、エ、ポ は~い、」マ、エ、ポ
俺は、手早くクレープ生地のタネを作ると焼いて行く、
焼けた生地に切った、バナナと生クリーム、チョコを乗せて、畳む
この動作をポチに見せて、
「どう?ポチ出来そうかい?」
「ポ ますた~ボク、のせて、たたみたい~」ポ
「OK~じゃ~どんどん焼いて行くよ~マリーとエメルダは、引き続き
皆に配って行ってくれるかい~?」
「マ、エ は~い、」マ、エ
「は~い皆さ~んデザートを配りま~す。」
「マ、エ 一列に並んで下さ~い」マ、エ
超音速で、列が出来た。凄い
「北 こ、今度は、い、一番なんだな、」北
「ティ わ、妾が、二番とは、中々やるでは無いか、北の」ティ
「南 う、うちが、三番やなんて、屈辱やわ~」南
「ジュ あら、あら、まあ、まあ~順番なんて~重要じゃあ~
有りませんわよ~」ジュ
「サ そう、そうだよね~重要なのは~」サ
「ル 早く食べて、早くお代わりの列に並ぶ事だぜ~」ル
「コ じ、自分は今、モーレツに感動して居るので有ります。
タカシ様のデザートを二日続けて食べられるなんて、
我が人生に一点の悔い無しなのであります~
自分もお代わりして良いでしょうか?」コ
「ティ 勿論、良いに決まっておる。頑張るのじゃぞ」ティ
「コ はい、なので有ります」コ
クレープは、大変だった。作っても、作っても、
列が減らないのだ、皆、食べた尻からお代わりの列に並んで行くのだった。
甘味恐るべし
埒が明かないので、ティンクに途中、打ち切って貰った。
妖精の皆は、幸せの涙を流していた。
俺達4人は、遅い朝ご飯、とデザートを食べ終えて、
皆それぞれに、飲み物を飲みながら、窓の外の風景をと、店内に流れる
スロージャズを楽しんでいた。
「北 ぼ、ボクは幸せなんだな、は、初めてなんだな、
お、お腹も、心も満たされて居るんだな、」北
「南 そうどすな~ほんに、心落ち着いて穏やかどすな~
窓の外の風景もそうどすけど~
音楽が又、宜しおすな~あっ、鳥が飛んではりますわ~」南
な、何か南の女王様、言葉遣い変わっていませんか~?
「ティ そうなのじゃ、此れがタカシの能力なのじゃ。
この他に、大きな温泉も有るから、くつろいで行くと良いのじゃ、」ティ
「北 そ、其れは、た、楽しみなんだな」北
「南 宜しおすな~ほんなら、ゆっくりさせて貰いまひょか~
あ~紅茶が美味しおす~な~って
違~う~!!」南