-32話ー 南部、北部大森林妖精女王
お昼を少し、回った所で、昼食を取る事にした。
「そろそろ、お昼に、しよっか~、って、妖精達
来なくなったね~」
「マ、エ そう言えばそうですね~」マ、エ
「ティ 昼時じゃからの~妾の、近衛騎士団が、妖精達を
暫く、近づかん様にしてくれておる、」ティ
「へ~そうなんだ、気付かなかったよ~
んで、どの位いんの?」
「ジュ そうですわね~約二千人配置して居りますわ~女王様ですからね~
万全を期して~居りますのよ~必要無いんですけど~」ジュ
「ティ そうじゃの~妾は、森の住人の中で、ほぼ、最強じゃからの~」ティ
「サ えっ、ボクがいるよ~」サ
「ティ お主達は友達だから、又別じゃ、
そうじゃ、紹介しておこう、近衛将軍、おるかの?」ティ
「コ はっ、此処に、控えております。」コ
ぱっと妖精が、現れた。凄い、
「コ ヤマダ様、お初にお目に掛ります。
妖精近衛騎士団、団長、で御座います。以後、お見知りおきを」コ
「ご丁寧に有難う御座います。
私は、新米冒険者、ヤマダタカシと申します。
挨拶代わりと言っては何ですが、お昼を一緒にどうですか?」
「コ 滅相も御座いません、女王様と、食事を同席するなど、
恐れ多い事で御座います。」コ
「ティ 構わんのじゃ、タカシもああ言ってくれておる、
同席するのじゃ」ティ
「コ ははっ、有難いお言葉、承知致しました。」コ
「では、此れを、」
俺は、近衛将軍に、自分の分の弁当一式手渡した。
「ティ タカシはどうするのじゃ?」ティ
「ああ、俺は、唐揚げを、大量に作ってあるから、
其れとご飯だね。」
「皆 妾も、私も、ボクも、俺も、食べたい」皆
俺は、食堂のドアを出すと、俺の分の昼ご飯の用意をして、皆の所へ、
「では、」
「皆 頂きま~す、なのじゃ、ですわ、だよ~だぜ~」皆
「コ な、何ですか~此れは、美味い、美味しすぎる~」コ
泣きながら、弁当をかき込む、近衛将軍
「ティ そうなのじゃ、タカシの作るご飯は、最高~に美味いのじゃ、」ティ
うんうん頷く、精霊カルテット、
「ジュ そうですわね~此れ程の物は~神界にも~無いんじゃ~
無いですかね~」ジュ
「サ うん、此の世の、最高~の贅沢かも知れないよね~」サ
「ル 美味いぜ、美味いぜ、美味いぜ~」ル
「「マ、エ 美味しいです~」」マ、エ
「何か、皆、褒め過ぎ、じゃ~あ、唐揚げも行っちゃう~?」
「皆 は~い、」皆
『リ ダ~リンちょろいっス~』リ
「リリー、まあ、そう言わないでよ、嬉しい物は、嬉しいんだから、
あっそう、そう、狩って来た獲物の中で食べられるのって有る~?」
『リ 繭以外は、全部食べられますね~強い魔物程美味しいっス~
ドラゴンなんかは、神戸牛並みっスね~
唐揚げだと、コカトリスやヒュドラや何かが、おすすめっス~
濃厚で、鶏より美味しいっスよ~』リ
「じゃ~あ~リリー、ヒュドラ捌いてくんない?」
『リ 簡単に言ってくれますね~あんなデカいの、まあ、簡単ですけど~
ホイ、出来上がりっとストレージから、出せるっスよ~
ついでに、コカトリスも捌いておいたっス~』リ
「はやっ!
さっすが~有難う、リリ~又今度、お礼するね~」
『リ 其れなら、莫大な、財産も出来た事だし、ママゾンで、
自由に買い物しても良いっスか~?』リ
「買い物好きのAiって・・・・
良いよ~でも~ギルドで、換金してからね~
其れと~前にも言ったけど、事後報告で良いからしてね~」
『リ は~いっス~お金なら、流通金貨一杯手に入ったんで、問題ないっス~』リ
「そうなの?んじゃOK~」
俺は、お昼を食べ終えて、厨房に入ると、
デザートのバケツプリンの、プリンアラモード、生クリームマシマシを作って、
「はい、エメルダ、約束の、おやつだよ~皆にも配ってあげて~」
「エ はい、承知致しました。マリー、手伝って下さいな、」エ
「マ は~い~皆さ~ん、おやつですよ~トレーを持って、並んで下さ~い」マ
「皆 は~い、なのじゃ~、ですわ~、だぜ~、」皆
「ティ 美味いのじゃ~幸せなのじゃ~どうじゃ、近衛将軍、
タカシの、でざ~とは」ティ
「コ 自分は、生まれて来て幸せであります。まさか、
こ、此の様な日が来ようとは、思いもよりませんでした。
女王様、自分も、タカシ様に身も心も捧げたいと思います。
愛人枠は、空いておるでしょうか?」コ
泣きながら、口の周りをクリームだらけにして、
訴える近衛将軍、
「ティ うん、妾と共にめちゃくちゃにしてもらうのじゃ~」ティ
口の周りを、クリームだらけにして、答える、ティンク
「コ はい!なのであります~で、具体的に、どう無茶苦茶にして
頂くので有りますか?」コ
「ティ タカシをXXXさせて、獅子丸君は立派なのじゃ、だからXXX成ったら、
XXXXに、XXするのじゃ、そしたら、XXXXが、XXXして
XXするのじゃ、分かったかなのじゃ~」ティ
「コ XXXXをXXXさして、XXXXにXXて、XXXXさせるのでありますね~
はい、自分頑張ります。」コ
「ジュ そうですわ~タカシ様の獅子丸君をXXXして、私を吊るして、
動けない私を、蝋燭と、お尻で、いたぶって、
獅子丸君を、私の、XXXにXXXX,ぐりぐりと、
XXXX私を、XXXXにするのですわ~」ジュ
ひそ、ひそ、ひそ、ひそ・・・・・・・・
円陣を組んで、悪巧みをする、妖精軍団、
「君達悪巧みするのは良いけど、口の周りのクリームは拭こうね。」
皆が、おやつを食べている間に、揚げ物機の能力一杯に、
唐揚げをあげていく、
皆が、おやつを食べ終わった頃を見計らって、
「ティンク~近衛騎士の皆呼んであげて~、
唐揚げと、ビール、振舞うから~」
「ティ え~二千人もおるのじゃぞ~」ティ
「狩りにも参加しているんだよね~なら、お礼しなくちゃね~」
「ティ ん~そうか、良し、近衛将軍、騎士隊を呼んで来るのじゃ~」ティ
「コ はっ、皆も喜ぶ事でしょう、早速呼んで来るで有ります。」コ
と、すっと消える近衛将軍、凄げ~な、
「マリーと、エメルダは、生ビールを注いで、他の皆は、騎士達に
食事を配ってね~」
「皆 は~い、」皆
『リリー、悪いけど、ジョッキと、皿、足ん無いから、作ってくれる~?』
『リ は~い、了解っス~ほい、出来たっス~』リ
『はやっ、有難う~リリー』
『リまあ、妻の務めっス~』リ
『うん、助かるよ~』
後は、タルタルソースをママゾンで、大人買いして、
既に、表で、並んで待っている、騎士達に、大皿に乗せた唐揚げと
生ビールを配ってもらった。フォークの代わりに、爪楊枝だ。
俺はどんどん、唐揚げを揚げて行く、出来上がった、
大皿の唐揚げと生ビールが表に行くたびに、大歓声が沸き起こっている。
どの位、経っただろうか、500キロ程唐揚げを揚げたのでは無いだろうか?
ようやく落ち着いたので、表を覗いて見ると、
妖精で一杯だった。楽しそうに、皆歓談しながら飲んでいる。
生ビールの注ぎ方をマリーとエメルダに教えて貰ったのか、
皆自分で注いでいる。マリーとエメルダもいつの間にか、他の皆と
騎士に交じって飲んでいる。良し、良し、楽しそうだね、
「生ビールも無くならないんだよね~流石、神器、」
俺も、生ビールを注いで、ヒュドラの唐揚げを一口、
「美味っ、何此れ、美味っ」
リリーの言っていた通り、鶏に近い味で、味が濃いのだ。
タルタルソースにも良く合う、
次にコカトリスの唐揚げを一口、
「此れも、凄く美味い、ヒュドラより少し、まろやかな味だな、
俺は、こっちの方が好きかも?」
生ビールをグイっと、
「クゥ~っ美味いビールにも最高に合うね~」
此れはいかん、箸が止まらん、生ビールもグイグイ行ってしまう、
「う~い、ひっく、う~ん~酔っちゃった~?俺、酔っちゃった~?
此れだけ旨いと~酒も進むよね~ひっく」
俺が表に出ると、
「ティ あっ、タカシなのじゃ~ひっく」ティ
「サ タカシ君~先に飲んでるよ~ひっく」サ
「ル ひっく、タカシ~俺の為に、ラブソング~歌っておくれよ~ひっく、」ル
「ジュ 私も弾き語りが聞きたいですわ~ひっく、」ジュ
「マ、エ 私も弾き語りが聞きたいです~ひっく、」マ、エ
「コ ひっく、タカシ様は吟遊詩人なのでありますか~?
ひっく、弾き語りとは、どの様な、歌なのでありますか~?ひっく、
聞いてみたいのであります。ひっく、」コ
「は~い、良いよ~ひっく、」
『リダーリン、ひっく、弾き語りをするなら、此れを使って下さいッス~ひっく、
ストレージから、PAパワーアンプと、マイクと、マイクスタンドが飛び出した。
もう、既に、セッティング済みっス~スイッチも入っているっス~ひっく、
後は、歌うだけっス~ひっく、』リ
俺は、ギターを取り出すと、
「皆~いっくよ~ひっく~」
「大勢、おお~、やんや、やんや~、きゃ~きゃ~すけべ~」大勢、
アコースティックギターの音が、響き始めると、一斉に静かに、
美しいメロディーが、流れ出す。
初恋の切ない歌に妖精達は、涙して、青春の希望と、夢、挫折、の苦しみ、
明日への希望の歌、皆が、頑張れと、手拍子を送ってくれる。
PAが、ギターの音と、俺の歌声を引き立ててくれる。
カンストしている、俺の音楽レベルがそれに答える。
一曲終えるごとに、割れる様な、拍手が巻き起こる。初めての楽曲への感動、
次々に紡がれる、物語に、森の中の野外ステージは、最高潮へと、
俺達の、飲み会は次のステージへと続いて行く、
場所は変わって、
「北 ほ、本当に此処に来るのかな?なんだな~お、お腹が減ったんだな~
お、おにぎりが、食べたいんだな~」北
「南 うっさいわい、此処に森が開けた広場が有るんやさかい、
此処が野営地に来まっとんがな、アホたれ、名前が欲し無いんか、」南
「北 ぼ、ぼくは、名前が欲しいんだな、」北
「南 ほんなら、じっと我慢しとけ、ぼけなす、」南
「北 な、何か向こうの方が、賑やかなんだな、良い匂いも流れて来るんだな、
も、もうすぐ、よ、夜明けなんだな、」北
「南 ・・・・・・」南
春とは言え、高原の夜は冷えるのである。
ヒョ~~ゥ~~・・・・・