ー200話ー ガイア帝国 4
「サザンクロスさん」
「サ はいモモタロウ様、何で御座いましょう?」サ
「少しお聞きしたいのですが、帝都で冒険者登録するのに、
北大陸の冒険者カードは使えないですか?」
「サ 私も帝都の冒険者として登録はしていますが、
その様な話は聞いた事が無いですね。
って北大陸のギルドと、暗黒大陸のギルド自身つながりが無いかと、」サ
「ぺ モモちゃん、其れに付いては私が答えましょう。
前回、暗黒大陸ガイア帝国が北大陸ルグレス帝国に交易に来た時、
アンジュ陛下の父君が皇帝であったのだけれど、
其の時の訪問団の中には、ガイア帝国の中でも特に優秀な冒険者と、
商人が居りました。彼女らはルグレス帝国のギルドの付いての、
存在の意味と、役割について学んで帰りました。
其れまではガイア帝国にはギルドと言う物は存在して居なかったのです。
ですからそれまでは、各個人で冒険者と商人で、売り買いをしていた訳ですけれど、
当然問題が多発する訳です。
彼女らはギルド制度と言うルグレス帝国、
北大陸の物品の流通制度を暗黒大陸に持ち帰り、
制度化して現在に至るようですね、
此の先私達の北大陸と、暗黒大陸は頻繁に飛空艇によって、行き交う事と成るでしょう。
其の為にも、私、冒険者ギルドのグランドマスターとして、
暗黒大陸のギルドマスターと商業ギルドのギルドマスターと会見して、
大まかなギルド会員の取り決めを行います。
此れからは、人、物、金が、大いに流通する事と成るでしょう。
単純に両大陸の流通は2倍とまでは行かないにしても、
大いに発展する事と成るでしょう。
この時に現在使用中の冒険者カードの話も致しましょう。
恐らくは、北大陸と同じ様に滞在報告だけで、活動できる様に成るでしょう。」ぺ
「流石は美人で、ボインのペチカさん、いよっ!
出来るグランドマスターは違うね!」
「ぺ まあ、美人でボインで、天女の様だなんて、
大人をからかってはいけませんよ、今晩如何?」ぺ
「すいません、俺、立ちませんし、本当~すいません。
天女の様とは言ってませんけど~」
「ぺ まあ、其れは残念ね。」ぺ
「所でサザンクロスさん冒険者ギルドのランクは?」
「サ はい、私ですか?お恥ずかしいですが、
私はこんなんですが、四天王の一人で、レベルも51です。
金の冒険者ですよ、大抵の暴漢であれば直ぐ片が付きますよ、
モモタロウ様もご安心下さいね。」サ
「はい、宜しくお願い致しますね。
私の従者達も皆、金の冒険者なので余り負担は掛けないと思いますので、
気楽にお願いしますね、
更に神竜の女神様達は規格外ですので、暴漢は近ずいただけで、
気を失うと思いますので、なんせドラゴンが裸足で逃げ出す強さですから~」
「サ そんなに御強いのですか?」サ
「はい、ブレス一つでここ等一帯火山に成る位には」
「サ ・・・・・・・・・・」サ
「サ 所で、貴女はダークエルフですよね、
モモタロ様の愛人ですか?」サ
「カ いえ、私は配下のカンウと申します。
愛人に成りたいのですが、候補が多すぎて、残念でっす!」
「サ 貴女の様な美人が、女神様にも劣らない様な・・・
配下ですか、因みにレベルは?」サ
「カ はい、此の間の特急ダンジョンのレベル上げで、
100を超えて、神界突破致しました。」カ
「サ 100って、女神様と同じレベルですか?」サ
「カ まさか女神様方にはレベルと言う物は有りませんが、
遠く及びません。強さの次元が違いますよ、
其れに神界突破して居るのは私だけでは有りませんよ、
ご主人様の配下の何人かは神界突破して居ります。
アンジュ陛下も神界突破されましたし、
あそこで走り回って居るドラゴンレンジャー達も、
全てエルダードラゴンで、ご主人様の配下です。」カ
「サ 其れも此れも女神様の影響なのでしょうか?」サ
「カ 其れも有るかも知れませんが、
ご主人様が指揮を執って居るのが一番でしょうね、
特急ダンジョンで300人程レベル上げを行いましたが、
死傷者は誰一人なく、全員臨海突破して竜騎士に成りましたから、」カ
「カンウ褒めすぎ~皆が臨海突破で来たのは、皆が頑張ったからだよ~
俺は皆が疲れない様に場を整えただけだからね~
サザンクロスさんも武術を極めて、特急ダンジョンレベル上げに参加したなら
神界突破出来そうじゃん!」
「サ 武術?何ですか其れ?」サ
「戦いを学問にした物ですね、先人達が長い時間を掛けて、
体術、剣術、弓術、槍術、薙刀術、抜刀術、等々を、
統計化して、型を覚える事で、ある程度の強さを身に付ける物ですよ、」
「サ 私も学びたいです。」サ
「良いですよ、私は戦闘に関してはレベル1で、
その辺の酔っぱらいのおやじより弱いので、
免許皆伝して居るカンウとチョウヒに学ぶと良いでしょう。」
「サ カンウ師匠、チョウヒ師匠、どうか宜しくお願い致します。」サ
「カ、チョ 此方こそ宜しくお願い致します。」カ、チョ
「サ 其れでは早速陛下に留学の許しを貰いに行って来ます。
しばらくお待ちください。」サ
サザンクロスさんはコーヒーを楽しんで居る皇帝に留学の許可を貰いに行くのであった。