ー196話ー 出発2日目 3
モモタロウは義母である主神フレイヤに身バレして、
暗黒大陸に向かう途中にとっつかまってしまった。
フレイヤに暗黒大陸に向かう途中だと告げると、
面白いからと付いて行く事に成ったのだった。
『カンシン、俺の部屋をフレイヤ様に使って頂くから用意しててくれる?』
『カ はい、ご主人様承知致しました。』カ
『お付きの女神様も来るかもしれないから、
準備だけはしておいてね、
因みに俺は空いて居る部屋で良いからね、』
『カ 申し訳ございません。ゲストルームに付いては、
既に埋まって居りますが、誰かに高級士官用の部屋に移って貰う様に致しますので、
そちらをお使い下さい。』カ
『其れは使って居る人に悪いからいいや、俺が高級士官用の部屋に移るからね、
何なら士官用の部屋でも良いし、カプセルホテルでも良いよ、』
『カ 私達クルーも士官用の部屋を使わせて頂いて居りますが、
詰まって居ますのは、部屋数の少ないゲストルームだけで御座いますので、
高級士官用の部屋なんかは半分も使われて居りませんので、
申し訳御座いません。』
『ん、良いよ~ゲストには楽しんで貰いたいからね~
企画はちっぱい師匠でも俺達の船だからね~
俺達が持て成す側だからね~俺が一番動きやすいし~
後は宜しくね~』
『カ ハッ承知致しました。』カ
「フレイヤ姉、お付きのスクルド様は今回は如何したのですか?
危険だから鎖で繋いだの?」
「フ スクルド達ですか?タ・・・モモちゃんを見付けて直ぐに来たので、
連れて来て居ませんわ。
まあ、居ない事に気付いたら、すぐ追いかけて来るでしょうけれど、」フ
「フレイヤ姉、出来たら従者は他の人が良いんですけれど、
他の女神様達が怖がってしまいますので。」
「フ そうですね~確か土の女神は杭を打たれて居ますね~
スクルドは情け容赦無いですからね~
口も悪いし・・・良いでしょう。
今回は別の者に従者をさせましょう。
誰が良いですかね~・・・・・
其れではブリュンヒルドと、ヒルドをよぼうかしら、
ブリュンヒルド、ヒルドおいでませ~」
目の前に光の塊が二つ現れて、
人型に一人はお茶碗と箸を持ち、もう一人はトイレの最中の様だ。
トイレの女性は、
「トイレ~」と叫んで、走り去ってしまった。
もう一人は、お代わりとお茶碗を前に出して居た。
「ブ フレイヤ様酷いです。私ご飯の最中ですよ~」ブ
「フ 我慢なさい、夜ご飯は豪華な物が出ますから、」フ
モモタロウはブリュンヒルドの口にまるまるバナナ突っ込むと、
「御免ね~晩御飯は豪華にするからね~」
「ブ もぐもぐ、はい我慢します。もう1本!」ブ
「フ あら美味しそう、私にも頂けるかしら、」
モモタロウはフレイヤ様の口にもまるまるバナナを突っ込むのだった。
20分程たってから、ヒルドが艦橋に現れた。
「此れは、大きい方だね~」
「皆 大きい方ですね~」皆
「ヒ フレイヤ様~酷いです~半分出かかって居たんですよ~」ヒ
「皆 やっぱり~」皆
「フ まあそれは良いから二人とも自己紹介をしなさいな、」フ
「其れは良いんだ~」
「ブ ご紹介にあずかりました、わたくしはブリュンヒルドとい申します。
ヴァルキュリアでは、中隊長をして居りますわ。
モモ様、晩御飯を楽しみにしています。」
「真っ白な超巨大宇宙戦艦?此れはご丁寧に、
俺はモモタロウともうします。
鉄の冒険者です。お見知りおきを、」
「ヒ わたくしは、ヒルドと申しますわ。
ヴァルキュリアでは、わたくしも中隊長をしています。」ヒ
「土木魔導士のモモタロウです。ヒルド様歓迎しますね。
トイレは如何でしたか?」
真っ赤に成ったヒルドは、
「ヒ とっても使いやすかったです。お尻も奇麗に洗ってくれて、
でも、女としてとっても大事な物を無くした様な気がします。
モモ様、責任は取って下さいね。
子供は3人は欲しいですわ。・・・貴方・・・
きゃ~言ってしまいましたわ。」ヒ
「エ モモちゃんはイ〇ポですのよ~」エ
「ヒ な、何ですと~!
使い物に成らないじゃ無いですか~」ヒ
「ぐはっ!」血を吐くモモタロウだった。
7人(柱、)の女神様はモモタロウに金貨10枚入った、
がま口のおこずかいを首からぶら下げて、
支給された水着を着て、プールサイドで、寛ぐのだった。
「師 モモよ、女神様の扱いが凄く上手いのじゃが、
何か秘訣でも有るのか?」師
「女神様達は凄い力が有りますから、敵対する者は悪魔位です。
競争が全くない訳では無いにしろほぼ有りません。
我が道を行く者ですね、
金持ち喧嘩せずと言いますが、全く其の通りで、
基本的に皆おおらかで、優しいです。
スクルド様は別ですが、気遣いを忘れず真心で接して居れば、
何時も味方に成って呉れますよ。」
「師 流石は賢者だのう、
気遣いを忘れず、真心でかいや、勉強になったぞ、」師
夜ご飯の間二人の従者女神達は泣き乍ら晩御飯を食べるのだった。
食後のデザートは、誰も声を発せず食器の鳴る音だけが響いて居た。怖い、
デザートも食べ終わると、宴会の始まりだ。
何時も道理にネコとウサギが場を盛り上げてくれる。
フレイヤ様も、お付きの二人も、水の女神様も、白の女神様も、
緑の女神様もリバイヤさんも大爆笑している。
2日目の夜はこうしてふけて行くのだった。
翌日、昼過ぎにエレン号は北大陸としては初めて暗黒大陸に到着した。
「カ 艦長、暗黒大陸に到着致しました。」カ
「んじゃあ、遊弋し乍ら此のまま待機、
ちっぱい師匠如何しますか?」
「師 うむ、モモと妾とジュリアナ、ケイトで、
帝都まで飛んで、入国の許可を皇帝に貰いに行くのじゃ、
許可も無く侵入なんかしたら、其れこそ戦争に成ってしまうのじゃ、
許可が出ぬ場合は、許可を出して呉れる他国へと向かうとしよう。
例え友好国だとしても、不利な条件で交易する必要は無いからのう、」師
「モモ、ジュリアナ は~いっ」モモ、ジュリアナ
3人はガイア帝国、帝都ガイアに向けて飛び立った。
モモタロウ達は初めての来訪であったが、
メニュウ画面の地図を見乍ら飛んで行くのであった。
飛ぶ事数時間、3人は帝都ガイアに到着したのである。
地上に舞い降りた3人は、市壁門の順番の列に並んだ。
数時間並んだうえで、
入門審査にて、門兵に北大陸の、
ルグレス帝国女帝アンジュ、ルグレスで有る事を伝え、
今回飛空艇での交易にやって来たと伝えるのであった。
門兵は、取り急ぎ帝城へ、報告に向かうのであった。