ー194話ー 出発2日目
出発2日目の今日は女神~ズも我儘を言う事も無く、
順調に飛距離を稼いで居た。
女神~ズは船に設置している25mプールで遊んで居る。
まあ、要するにプールサイドで、食っちゃ寝して居る訳である。
此処艦橋では、
「カンシン、女神~ズは大人しくして居る?」
「カ はい艦長、昨日の一言が効いたようで、
艦長に貰ったおこずかいで、食っちゃ寝して大人しく、
バカンスを楽しんで居る様です。
特に青の女神様は、飲み食いして居る以外は、
ずっとプールで潜水して居ます。凄いスピードです。」カ
「息継ぎ位しろよな~
まあ、お昼ご飯を食べた後にでも、一度顔を出しておくね。」
「カ はい、其れが良いですね、
ほっといて、拗ねられると面倒臭いので、」カ
「師 所でモモよ、」師
「はい、何ですかちっぱい師匠」
「師 ちぱくないよ~言い忘れて居ったのじゃが、
出発前にコッサリア神国の女教皇、聖女アニタからなんじゃが、
天然痘予防の研究機関から、連絡が行たっようでの、
コッサリア神国からも研究費の一部を負担すると言ってきて居るのじゃ、
其れに伴って、発案者のモモに面会を求めて来て居るのじゃ、」師
「えっ、研究は極秘じゃ無かったっけ?」
「師 勿論極秘なのじゃが、研究者の殆どが女神教の聖職者なのでな、
当然、本国に報告が上がる訳じゃ、
天然痘自体が、世界の業病の一つであるからの~
女神教も本腰を入れたので有ろうな、
特に此処の所、女教皇のアニタはフットワークが軽くてのう、
一時期は老衰で、明日をも知れぬ命と噂されて居ったのじゃがな~
此処数十年位神域から出んかったし、
それが、恋人が出来てからはそれもう、
精力的に活動して居るそうじゃ、」師
ま、まずい、嫁が来る!
「俺は合わないぞ~!」
「師 ん~?何でじゃ?」師
「いや~何でしょうかね~黙秘権を行使する!」
「師 困ったのじゃ、金を出すと迄言って来て居るし、
余り無下にも出来んのじゃよ、モモよ、会って呉れんかの~?」師
「無理ですよ~俺、帝国から逃げます!
逃げ足は、宇宙一早いので悪しからず。」
「師 其れはダメ~!そお言う事であれば
何とか会わずに済むように誤魔化すかの~
今モモに逃げられては困るからの~」師
「ちっぱい師匠お願いしますね~
其れと、帝都に押し掛けられても困るので、
暫くはコンロン領に身を潜めます。
コンロン領の城にも、何処でも・・・転移門設置して居るので、
何時でも帰って来れるし~」
「師 転移門か~・・・・・ん~?
モモよ、暗黒大陸、ガイア帝国から、
北大陸のルグレス帝国迄繋げられるか?」師
「勿論、其の積りですが、
又事故物件買って屋敷を建てて拠点にするつもりですよ~
事故物件なら、格安で購入出来るでしょうから~」
「師 其れは良いのじゃ~
其処を拠点にして、交易が出来るのじゃ~」師
「いや、そんな事出発する前から考えて居ましたけど~?
ちっぱい師匠、今気が付いたの?」
「師 ちっぱくないよ~・・・・・
何か良い方法が無いかずっと考えて居ったのじゃ」師
此れは今気が付いたな?
「交易するのにいちいち船をしつらえて、
何日も掛けて行きかうより、
マジックバック持って、何処でも・・・
転移門で行き交う方がはるかに楽ですよね~
白の女神様や、俺みたいに飛行魔法を何時も使える訳じゃないし~
普通で飛んだら、何週間も掛かるよね~
転移門って、費用対効果が抜群だよね~」
「師 費用対効果?なんじゃ其れは?」師
「んん~交易にどれだけの費用が掛かるのかって話、
金貨1枚の交易に費用を金貨10枚は掛けられないでしょ」
「師 其れはそうなのじゃが・・・
お主の其の知識は凄いのう、流石は賢者だのう~」師
昼ご飯を食べた後、
プールサイドでトロピカルドリンクを飲みながら、
つまみを食べて居る女神~ズに、
「女神様達~楽しんでくれて居ますか~」
「女神~ズ は~いっ!」女神~ズ
「何か足りないものは有りますか~?」
「女神~ズ おこずかい~!」女神~ズ
「金貨10枚づつ渡したのもう使ったのかよ」
モモタロウは金貨をもう10枚づつ出すと、
女神達の首からぶら下げたがま口に入れて行くのだった。
因みに金貨1枚当たり日本円で、20万円位で有る。
此の女神達午前中だけで、200万円使った計算だ。
因みに銭貨は10円で、銅貨が100円大銅貨が、1000円で、
銀貨が1万円位、流通の主流通貨だ、大銀貨は10万円位で、
金貨に至っては20万円ほどで、
主に商人や、領主、国家、後冒険者位で使われる位で、
一般人は見る事すら余り無いのだ。
因みに一般的な家庭での年間収入は金貨1枚程度である。
「余り無駄使いしない様にね~」
「女神~ズ は~いっ!」女神~ズ
「う~ん返事だけは良いんだよね~
本当に分かってんのかね~」
「女神~ズ 分かりませ~ん」女神~ズ
すって~ん!!
「まあ、むちゃぶりされるよかましか~」
其の時、一条の光が差し込み、
《 み~つけた~ 》
「えっ!!」
モモタロウの眼前に人型の光が現れた。
光はやがて、女性の姿へと、
モモタロウの目の前に主神フレイヤが現れたのだった。