ー191話ー 奴隷購入
戦争を早々に集結させたモモタロウは、
屋敷に帰って、お腹をすかせた女神~ズの口に、
丸々バナナを突っ込んで、厨房に入ると、
お肉の付け液を作り、ママゾンで買った鶏肉を、
ぶつ切りにして、早速漬け込んで、
漬け込んでいる間に、繋ぎ液を作り、
12種類のハーブを使って、
目分量でハーブフラワーと言う唐揚げ粉的な物を作ると、
「本当は確か2時間位漬けて置くらしいんだけれど、
今日はお試しと言う事で、30分で良いや~
まあ其処は調理レベルカンストの俺に掛かれば、
美味しいペンタッキーフライドチキン擬きが、
出来る様な気がする。
まあ、評価の方は皆がしてくれる事だろう、
空いた時間にキャベツを刻んで、
マヨネーズソースであえたサラダを作り、
皮付きのジャガイモを一口大にくし切りして行く、
材料が揃った所で、
大型の圧力なべに4割ほどの油を入れて、
熱し、170度迄温度が上がったら、
繋ぎ液にお肉を潜らせて、
ハーブフラワーを付けて、
適量のお肉を投入、
蓋をして強火で、湯気が出て重りが回りだすのを待つ、
重りが回りだしたら6,7分、
重りがゆっくり回るのをキープして、
火を止める。2,3分待って、
減圧すると油が再沸騰する。スゲ~な、
油って、沸騰するんだ~
エア抜きが完了したら、蓋を開けてお肉を取り出して、
唐揚げ機の油こしに並べて行く、
後は此の繰り返しだ。
良い匂いがするね!
さあどん~どん作って行くよ~
ユキ姫、タロ、ジロ、シロ、
出来たフライドチキンから、
既に並んで居る皆に配ってあげて、
サラダと、ポテトも忘れずにね、
メイド達は飲み物をお願いね、」
「コック、メイド は~いっ!」コック、メイド
一番に並んで居る女神~ズから、
ペンタッキーフライドチキン擬きを配って行く、
こんな時の女神~ズは早い、
目にも止まらぬ速さで並ぶのだ。
正に神速だった。神だけに、
コックとメイド達は、フライドチキンを配り終えると、
見よう見まねで、下ごしらえの手伝いを始めて行く、
「流石だね~凄く手際が良いわ~
人数が多いからね~どんどん行くよ~」
「コック、メイド は~いっ!」コック、メイド
皆のお腹が膨れる迄、厨房の中は戦場であった。
「「美味しいですわ~待った甲斐が有りました。
凄くビールにも合うし、最高ですわ~」」
「うん、凄く美味しいですね~
貴方達、毎日こんな美味しい食事を?」
「「あら、リバイアサンあなた居りましたの?
気付きませんでしたわ~」」
「いや~ご飯が美味しいもんで、居座って居ますよ~」
「「ただ飯は感心しませんわ~、
貴方も何かの役に立ちなさいな」」
「そうだね~暗黒大陸に行くのだろう?」
「「そうですわね~」」
「そうすると大洋を越えて行く訳だから、
私が道案内と、安全を確保しょうじゃ無いか」
「「あら、青いのは大丈夫ですの?
貴女、確か配下だったでしょう?」」
「ああ、此処千年位寝て居るから起きないでしょう」
「「ああ、あの娘寝て居ますの?
寝る娘は育つって言いますけれど、
あの娘、全然育ちませんわね~
何時迄経ってもチビッ娘ですわね~」」
「まあ、そうなんだけどね~」
「美味いのじゃ~カニも良いけれど、
此れはもう止まらんのじゃ~
シャンパンにもよく合うのじゃ~」
「うん、とっても美味しいね、
でも此れだけ油っこいと胸焼けしないのかな?
アンジュちゃん大丈夫?」
「パパ、体に悪そうな物程、美味しそうなのですのよ、
此れはもう、止まりませんわ!」
ママさんもシャンパンをがぶ飲みし乍ら、
フライドチキンをほうばっていた。
皆が満足した頃に、モモタロウと、
コック達とメイド達が、お皿にフライドチキンを盛って、
席について、食べ始める。
「うん美味しい、かなりペンタッキーの味に
近付けたんでは無いだろうか、
フライドチキンには此れ、」
テーブルにコーラを置く、
「人其々だけれど、
俺はフライドチキンにはコーラが一番合うと思う」
「旦那様、私はやっぱりビールが一番だと思います。」
「うんうん、鬼姫はビール派ね、」
「「私達はシャンパンが一番だと思います。」」
「タロとジロはシャンパン派ね、」
「私はシュワシュワのコーラが最高ですね、甘いし~」
「うん、シロは俺と同じコーラ派ね~
皆、其々に好みが有って良い感じだね~
うん、コーラが美味い、」
「モモ様」
「あっはいマドカ先生、」
「戦争で数日学校を休んで居ますが、
事情の有る事ですので、仕方有りませんが、
明日は出席して下さい、
そして、保健室にも顔を出して下さいね、
アカシヤ先生も顔を出して欲しいと言って居ましたよ、
其れに、一学期も残す所後2日ですので、
ちゃんと、終業式には出て下さいね、」
「は~いっ!エレンも良い?」
「は~いですわ~終業式が終わったら、
今度は暗黒大陸ですわ、
金の匂いがプンプンしますわ~」
「まあ、行って見ないと分からないけれどね、
其れと拠点を設けて、ど〇でもドアとかも設置したいしね、
また家を買わないと、」
「もう、城でも建てちゃえば~?」
「目立つからダ~メ~
郊外に敷地面積が広い小さな家でも購入するよ、」
「皆 家の規模は?」皆
「此の家と同じ位?」
「皆 ちっちゃくないよ!」皆
「妾の真似をするで無い!」
「皆 凄っごい豪邸?宮殿です!
めっちゃ目立って居ます!」皆
「そうか~そんなに目立ってるのか~
土魔法で建ててるから、ただなんだけれどね~」
「皆 普通は土魔法で、
屋敷を建てれる人は居ません!」皆
「御免なさい」
「皆 分かれば良いです。」皆
翌日、モモタロウ達は魔法学校に行くと、
保健室に顔を出して、
数人の、怪我をした女子生徒を治療すると、
「「「モモタロウ様~有難う御座いました~
今度、使用済みのパンツを持って来ますね~
キャ~~変態~結婚して~」」」
「いやいや、そんなの貰っても困るし~
此の間も大量に教室の机の上に積まれて居て
大変だったんだからね、
クラスの皆からは変態扱いされるし~
お願いだから、勘弁して下さい。」
女生徒達は話を聞かずに出て行ってしまった。
「モモタロウ君、何時も大変だね~
変態も疲れるだろう~
私の魔乳なら全てを受け止めて上げれるよ、
如何だい?一家に一台役に立つよ。」
「間に合って居ます。
所で夏休みの間ですけれど、
俺達帝国から離れるので、伝えて置きますね、
恐らくはぎりぎりまで、帰って来れないと思いますので、
宜しくお願いしますね。」
「海外旅行か~良いな~連れてって~
新婚旅行と言う事で~旅費はモモタロウ君持ちで、
で、何処に行くの?オーストラリア?ハワイ?」
「金出すの俺かよ!暗黒大陸ですよ、
遊びじゃ無いですよ、交易に行くんだから、」
「う~ん、暗黒大陸か~
新婚旅行で行くところじゃ無いよね~
其処等辺の島にしない?」
「無理です。ちっぱい師匠の計画なんで~」
「あっちゃ~権力者か~逆らえないじゃん、
学長良く了承したね~」
「はい、学長も行くんで~」
「私は~?」
「仕事が有るでしょ~」
「ですよね~付いて行こうとしたら学長怒るし~
お給金の為に働くか~
あっ、怪我人居なく成ったから
今晩ご飯食べに行って良い?」
「はい、良いですよ~」
「有難うモモちゃん愛して居るよ。」
「じゃあ、俺達授業が有るんで、
教室に戻りますね~」
「は~い、又放課後にね~」
「「は~い、」」
モモタロウ達が教室に戻ると、
マドカ先生が来ていた。
「ああ、保健室の用事は終わったのですね、
そしたらモモちゃんとエレンさん席について、
今日は錬金術の実習をしましょう、
では、一番使用頻度が高く、加える魔力量も少なく、
買取金額も良いポーションを作りましょう~
上手く出来れば、
アルバイトに丁度良い稼ぎに成りますよ~
因みに冒険者ギルドの買取価格は、
上質で有れば銀貨1枚に成ります。
有る程度の薬効が見込めれば
大銅貨1枚からに成りますね~
先程配った錬成板にポーション草を
ビーカーに入れて、
水を加えて、熱と魔力を加え乍ら混ぜます。
水の色が透明な青色に成ったら完成ですが、
薬効が強いと色が濃く成り、
最高品質の物は緑色に成ります。
殆どの状態異常は回復しますが、
欠損部は再生されません、
生きてさえ居れば回復すると言う、
超レアなポーションで、
金貨数枚から、数十枚と時価と成りますね、
モモタロウ印のポーションがそうですね、
ってモモちゃん幾つ作ってんの?
えっ?100個、みんな緑色ですね。
此れだけで一生暮らせるお金が手に入りますね、
何?頭の上のメタルスライムのポチちゃんも、
ポーションを作りたいと?
良いですよ、幾らでもポーション草は有りますから、
どんどん作っちゃって下さいね、
えっ?もう出来た、早い!?って、何個?100個、
あれ?此れ赤いんですけど~
奇麗なワインレッドなんですけど~
此れ、ハイポーションなんですけど~
ハイポーションはオークションに成りますね、
金貨千枚以上は確定と成ります。
伝説級のアイテムですから~何せ、
欠損部分生えて来ますから、
生きてさえ居ればあらゆる状態異常なおりますから~
えっ?売り物にはしない?
譲るにしても相手を見てから?
其れはそうですよね~、
商人の手に渡れば、転売確定ですからね~
莫大な金額に成りますからね~
怖いので、私も黙って居ますね。」
「流石ポチだね~ハイポーションだって~
ポチ印のポーション容器作ろうね~
出来た物は、小ストレージに入れて管理して居てね、」
「はい、モモタロウ君は錬金術も満点ですね。
凄いの一言ですね、妻の私も鼻が高いですね、
えっ?妻はダメ?じゃあ側室の一人って事で、
此処は譲れませんよ、親兄弟に自慢するのですから、」
「いやいや、結婚自体早いのだけれど、
立たないし、金は有るけど自信も無いし、」
「立たない問題は既に解決済みなのですよ、
私達の英知を結集すれば、
解決出来ない問題は無いのですよ、
既にリリー様が解決済みなのです。」
「リリーかよ!私達の英知は何処行った!!
他力本願じゃん!」
「解決できれば良いのです。」
「良いのかよ!」
学校を終えて、屋敷に帰るとマーガレットが
「モモタロウ様、報告が有ります。」
「はい、何でしょう?」
「先ずは、領地経営の補佐を任せられる、
元貴族の優秀な奴隷ですが、
帝都内で見付ける事が出来ませんでした。
継続して探して行きます。
其れ以外、獣人女性のメイドを30人と、
大怪我で死に掛けて居る、
女性剣闘奴隷を15人引き取って、
店に待機させて居りますが、
急ぎませんと、
大怪我をして居る者の中には、
死ぬ可能性が有る者が居ります。」
「はい、分かりました直ぐに向かいましょう。」
「「御主人様此処は私達が行くので、
屋敷でお待ちいただければ」」
「いや、行くよ緊急事態が在るかも知れないからね、
向こうで治療するつもりだけれど、
一応怪我人を運ぶのに、カンウと、チョウヒも
警備を連れて来てくれないかな?」
「「はっ!承知!全員集合~!」」
モモタロウと警備の獣人達はど〇でもドアから、
奴隷商の地下に出ると、
マーガレットに案内して貰い、
大怪我をして居る獣人の
女剣闘奴隷達の元へとやって来た。
「もう何回も見たけれど、慣れないな~」
「はい、内臓が飛び出した者は内蔵を体内に戻してから、
教えて頂いた通りに、縫って有ります。
出血に関しましては、
圧迫止血と言う物を施して居ります。
全員に此の場で応急処置を致しました。
怪我が酷い者にはショック死しない様に、
強い酒で、泥酔させて居ります。」
「はい、分かりました。麻酔が有れば良いのですが、
手に入らないので、皆、良く頑張りました。
直ぐに治療します。
皆を一ヵ所に集めて貰えますか?」
マーガレット達に怪我人達を一ヵ所に集めて貰うと、
「エリアハイヒール!」
床に魔法陣が浮かび上がると、部屋全体に広がり、
大怪我を負った獣人女性の剣闘奴隷達の体が、
淡い青色の光に包まれると、
欠損した腕や足が生えて来た。
抉られた目玉が、耳が、鼻が、
胸が、性器が尻尾が生えて来た。
大きな傷は塞がり、傷跡も残らない、
折られた歯も奇麗に揃うと、虫歯も無く成って居る。
大怪我を負った以前より有った、
怪我や病気迄、完治して居た。
怪我人の応急処置に当たった
マーガレットの配下達も魔法陣に入って居り、
肩こり、冷え性、腰痛、
なんかも奇麗さっぱり治って居た。
一連の治療が完了すると、
怪我人達はモモタロウの元の集まり、
抱き合って泣いて居る。
絶望の淵から救われる女性達の忠誠はとても高い、
元々忠誠心の高い獣人なら、なおさらだ、
「モモタロウ様、うちら、
貴方様の配下に成れて幸せです。
頑張りますので、どうか見捨てず使って下さい。」
「配下の皆さん、
貴女方には重要な仕事が有る訳ですが、
余り重く考えず、
出来る事をやって行きましょう。
ホウレンソウが、徹底して居れば、
大抵の事は出来る人がやって呉れるので、
明日笑って過ごせる様に頑張って行きましょう!」
「配下 はいっ!」配下
こうしてモモタロウは無事、新しい社員を確保して、
屋敷に帰って来た。
ど〇でもドアからぞろぞろと出て来ると、
モモタロウはカンシンに、
「カンシン、又新入社員をメイド30名と、
警備15名の研修をお願い出来るかな?」
「はっ、畏まりました。で、
暗黒大陸に出発するのは何時に成りますか?
今回も、メイド、警備、は全員同行致しますので、
交易中にも、研修を行いたいと思います。」
「ちっぱい師匠如何ですか?何時出発しますか?」
「ちっちゃくないよ!
そうじゃのう、既に出発の準備は出来て居るし、
早く出発して、現地に早く着いてゆっくりする方が、
望ましいのう、
明日の終業式が終わったら出発するかのう、
モモは構わんか?」
「俺は良いですよ~問題の有る人居る~?」
「皆 意義な~し」皆
こうして、翌日終業式が終わったら、
暗黒大陸に出発する事と成った。