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ー182話ー コンロン領管理奴隷購入 3


モモタロウは厳寒の地、コンロン領を管理して貰う奴隷を、


前回購入した帝都で一番大きな奴隷商と、


足らない人員を帝都で2番目に大きな奴隷商で、


買い足して居た。


此の元冒険者の商店主のパーティーメンバーだった


奴隷商の秘書サクラがバトルジャンキーで有り、


モモタロウの戦闘メイド達が武術を習得して居る事を知り、


我流で強さを求めて居た秘書のサクラは、


是非教えて欲しいと願い出て来た。


此の世界には武術と言う概念は無い、


強く成る為には、


ゼロから鍛え経験を積んで行かなければならない、


サクラは強さを求めて努力して居たが、頭打ちだった。


武術は格闘を学問とし、先人から培われた技術を、


伝える物で、素人であっても型を覚えて実践する事で、


有る程度の強さを担保する事が出来る。


其の型は如何に最短の動作で、


効率よく敵を倒す事が出来るのか研究した物だ。


先人が長い時と努力を積み重ねて、


作り上げ、洗練されても居る。


其れを知ったサクラは武術を身に着けたいと考えた。


モモタロウは快く承諾したのだったが、


次の週には南大陸に、暗黒大陸で交易をする為の物資を、


買い付けに行く予定だった事を商店主に話すと、


商店主は自分も一口噛ませて欲しいと願い出るが、


地下には、致命傷を負った剣闘奴隷達が居る事を話す。


よく清掃された地下室には


商店主の元パーティーメンバー達が、


死を待つばかりの傷付いた


剣闘奴隷達をかいがいしく世話をして居た。


其の姿に感動したモモタロウは皆が見ている前で、


世界でも数人の司教だけしか使えないと言う、


ハイヒールを使って回復させた。



「皆、痛い所や体に不具合は無いですか?」



「は、ハイ大丈夫です。」



「おっぱいが小さくなったです~にゃ~」



《ごち~ん!》



「元から其の大きさうさ~盛るんじゃね~うさ~」



キャットピープル(トラ族)の少女が、


ウオーラビットの少女にゲンコツを落とされて居た。



「剣闘士 聖者様~!」剣闘士



「え~皆さんには此の後、


研修と、一通りの武術訓練をした後、


此処に居ります


エレノワ、スタンダール女子爵様の騎士として、


北の大地のコンロン領に赴任して頂きます。


此の土地は非常に寒く、厳しい土地で有ります、


現在の住民は約2万人、全て寒さに強い獣人の人達です。


其の獣人の領民達の生活を守る為に是非協力して下さい。


尚、給与その他の労務に関する取り決めは


私の相談役でもある大賢者リリーより、


連絡が行くので、良く聞いて置いて下さい」



「剣闘士 ははっ!!


聖者様の盾と剣として忠誠を捧げます!


(にゃ、うさ、ぴょん)」剣闘士



「リリー様って誰?」



「其れはモモちゃんの中にある大賢者様ですわ、


私くしはモモちゃんのパーティーメンバーとして、


リリー様とはお話が出来ますの、


日常の事から、心に抱えた相談事やら、


戦闘迄あらゆる事にこたえて頂けますわ、


お陰で色々あった悩みは全て解決して居りましてよ」



「私もお話してみたい!」



先程カンウを連れて地下に来ていたサクラが、



「マーガレット、私はカンウ様チョウヒ様の弟子と成って


お話を聞く事が出来ました。


凄いお方です。色んな武術の概念を教えて頂きました。


凄く底が深い、型を覚えた後弟子達の精進によって


才能を伸ばしてゆく、体術、剣術、薙刀術、槍術、


全てが素晴らしい、壁を越えられそうです。」



「リリー様はモモタロウ様の中に居る、


いわゆるユニークスキルですよね、


何故カンウ様の弟子に成って


お話が出来る様になったのか?


カンウ様とモモタロウ様は別人でしょ?」



「初めまして商店主殿、カンウで御座います。


私はご主人様の配下で御座います。


それ故にご主人様との魂の繋がりが出来て、


リリー様とお話が出来る様になりました。


サクラ殿とは子弟の関係と成り私との


魂の繋がりが出来ました。


つまりは私を通してご主人様とも繋がった訳で御座います。


12人の武人達よ聞きなさい、


ご主人様と繋がりリリー様の声を聴きましたか?」



「剣闘士 は~いっ!」剣闘士



「私も皆と同じ剣闘奴隷で死ぬのを待って居ましたが、


ご主人様に命を救われて、


リリー様の指示の通り日夜修行の日々を送り、


ご主人様の配下として


恥ずかしくない様に努力して参りました。


命の危険も幾度も有りました。


ドラゴンと戦った事も有ります。


しかし、ご主人様は私達が死ぬ事の無い様に


戦術を組んでくれます。


私達はご主人様の戦術の元、何度も死線を潜り抜けました。


現在私達は、奴隷からエレン様の騎士として、


騎士爵位を賜って居ります。


貴族に成る事が出来たのです。


ご主人様が行ったレベリングの成果で、


メイドを含む私達全ての配下達は全て、


臨界突破して居ます。


私達警備の者は、神界突破して、


英雄オッタル様と同じ土俵に上がる事が出来ました。


アンジュ、ルグレス女帝陛下より


竜騎士の称号も賜りました。


剣闘奴隷として負けて、


致命傷を負い死ぬのを待って居ただけの


哀れなダークエルフがです。


ご主人様と出会い、


命を救われてまだ一年も経ってはいませんが、


一生分の経験を積ませて頂きました。


喜ぶべきは、私達亜人は身体能力が高い事です。


ご主人様の元、頑張れば頑張っただけ強く成れます。


貴方達を馬鹿にする者も居りません、


私達も皆、奴隷だったのですから、


お給金も頂けます。破格ですよ、


何より美味しいご飯をお腹一杯食べる事が出来ます。


もう飢える事は無いでしょう。お酒も頂けます。


毎日が夢の様に楽しいですよ、


しかし、此の事は世間には知られてはいけません、


ご主人様が帝国に住む事が出来なくなる危険が有ります。


今日あった事は皆、他でしゃべる事が無い様に、


くれぐれもお願い致します。


明日からは研修を始めます。


体力を取り戻す事が第一目標と成りますので、


厳しい修行はまだ行いませんので、


屋敷に帰ったら、皆女の子ですので清潔にして、


お腹一杯美味しいご飯を食べて、


早く元気になって下さい以上です。」



「剣闘士 おお~~~!!」剣闘士



「あの~モモタロウ様」



「はい、何でしょうか?商店主さん」



「今、元パーティーメンバー達と相談したのですが、


私達も配下に加えて頂けませんか?」



「リリー如何だろう?」



『良いっスよ~


此れからはエレンの騎士団を設立する事に成るので、


奴隷商は忠誠心の高い者を集めるのに都合が良いっス~


強さは鍛えれば強く成るっス~


忠誠心は先天的な物っス、


鍛えれば高く成ると言う物では無いっス~』



「商店主さんリリーの許可も出ましたので、


オーケイです。此れから宜しくお願いしますね、」



「あの~店はたたんだ方が良いですか?」



「いいえ、奴隷商は続けて下さい。


大怪我を負った戦闘奴隷を集めて貰えませんか?


私達としては強力な戦士を集めるよりも、


忠誠心の高い人を強力な戦士に育てたいと考えて居ます。


此処に居るカンウの他に、


神界突破して居る6人の、


将軍に匹敵する騎士も居ますし、


メイド達も臨海突破して居て、


大隊長を任せられる人材も揃って居ますので、


後、其の下に付ける人材ですね、


戦闘職であればレベルも上げやすいでしょうし、


エレンの騎士団の創設には良いかと思って居ます。


今後、コンロン領が帝国での拠点と成りますので、


領地を防衛出来る戦力を確保したいのですよ、」



「承知致しました。


出来るだけ多くの戦闘職の奴隷を集める事にしましょう。


忠誠心で言えば、やはり獣人と成りますが、


やはり、女性の方が揉め事も少なくて良いでしょう。」



「あまり目立つのも良くありませんので、


その辺の匙加減は任せますね、」



「其処は考えが有ります。


人体実験用に死に掛けて居る奴隷を求めて居る


研究者が居るとして置きましょうか?」



「・・・・・マッドサイエンティストモモタロウです。


後、出来るだけ死人は出したくありませんので、


此の商家に転移門を設置しても良いですか?」



「転移門???」



「エルフのお宝の中に転移門が有りまして、


重要な拠点を結んで居ます。


此処から屋敷までは遠いので、


転移門を付ければ直ぐに行き来出来ます。


往来出来る人間を指定出来ますので、


緊急避難も可能ですね、」



「伝説のアーティファクトでは有りませんか~


マーガレット驚いちゃいました~


御伽噺に出て来る様な魔法具ですよ~」



「此の事は内緒にね、」



「勿論です世間に知れたら


其れこそ大騒ぎに成ってしまいますよ~


では、地下に取り付けましょうか」



モモタロウは地下室の目立たない所に


転移門を設置すると、



「カンウ、今日は此処から屋敷に帰るから、


集会所に集めた皆、連れて来てくれる?


後、土魔法が使えるハットリくんに


更地に戻すように言ってくれる?」



「承知致しましたご主人様」



「私もお供致します師匠」



カンウとサクラが出て行った。



「じゃあ、商店主さん買い取った皆を


地下に集めて貰えますか?」



「はい、承知致しました。


後私の事は、マーガレットとお呼び下さいね、」



マーガレットは、地下に居る仲間の一人を連れて、


上に上がって行った。


残りの店員達は血の付いた布と


敷かれて居た筵をかたずけて居る。


カンウから念話で、



『ご主人様』



「は~い、カンウ何~?」



『出る時に聞き忘れて居たのですが、


馬車馬4頭如何致しますか?』



目が泳ぐモモタロウ、



「え~っと~転移門から帰れるかな~?」



『まあ無理をすれば入るとは思いますが、


屋敷に土足で入る事に成りますが?宜しいでのしょうか?』




『助けて~リリエモ~ン!』



『リリエモんって何スかリリエモんって~


まあ良いっス、馬用の上履きを作るっス~


ホイ出来たっス~』



「御免ね~カンウ~馬車はストレージに入れて、


馬は地下に連れてきて~階段大丈夫だよね~?」



『はい、階段の広さはそこそこ有りますので、


担いで参ります。』



「御免ね~帰ったら越後の大吟醸出すからね~」



「「「「「「「ばんざ~いっ!!」」」」」」」



何故か皆から返事が有った。



「何でエレンも?」



「何となくですわ」



マーガレットが地下室に奴隷達を連れて来ると、



「マーガレットさん屋敷に繋がりましたので、


今日は顔見せの食事会を開きますので、


皆さん屋敷にお越し下さい。


食べ放題の飲み放題って事で、」



「了解致しましたわ、


皆直ぐに奴隷達と護衛に食事を与えて頂だい」



「店員 は~いっ!」店員



店員達は直ぐに上に行った。


マーガレットは護衛達に客が来ても


中に入れない様にと指示をして、


地下に戻って来た。


カンウ達が馬を担いで地下に降りて来た頃に、


店員達も地下に戻って来た。



「奴隷たちの様子は如何でしたか?」



「はい皆、大人しく食事を取って居ります。」



「宜しい、モモタロウ様此方の準備は整いました。」



「では屋敷に戻りましょうか?


チョウセン


『はいご主人様、此方は問題ございません、


準備は出来て居ります。』



「有難う、じゃ皆、戻ろうか~」



モモタロウは転移門を開くと、


屋敷に設置して居る門が開いて屋敷側に出ると、


メイド達が並んで、



「メイド ご主人様お帰りなさ~いっ!


お客様ようこそおいで下さいました~」メイド



「うん、ご苦労様~カンウ馬を厩に」



「承知致しました。」



ごえい4人は馬車馬を連れて厩へと向かった。



「カンシン、コウメイ、皆を大浴場に連れて行って説明してあげて、


今男性は入って居ないよね?」



「はい現在の入浴時間は女性用で御座いますので、


女性は入浴して居る者も居りますが、宜しいですか?」



「はい了解、チョウセン有難う、」



「いえ、その様な(ぽっ)」



大浴場から出て、食事会が始まると、


奴隷商のマーガレット達に皆を紹介して行く、



「此方の二人は光の女神様と~土の女神様です。」



チャララ~ンチャララララ~ン!



「奴隷商、奴隷 へへ~!!!」奴隷商、奴隷



「「宜しくね~仲良くしてね~」」



「奴隷商、奴隷 へへ~!!!」奴隷商、奴隷



「ほんで、此方が~私のちっぱい師匠で~」



「ちっぱく何てないやい!


妾はアンジュ、アンジュ、ルグレスじゃ、


ルグレス帝国、女帝じゃ!」



無い胸を張るちっぱい師匠、


チャララ~ンチャララララ~ン!



「奴隷商、奴隷 へへ~!!!」奴隷商、奴隷



「畏まるでない、お忍びじゃ今夜は無礼講じゃ~!」



「奴隷商、奴隷 へへ~!!!」奴隷商、奴隷



「ほんで、此方がローソン侯爵家、


先代侯爵のゴンザレス、ローソンさん」



「奴隷商、奴隷 へへ~!!!」奴隷商、奴隷



「モモタロウ殿とは義兄弟じゃ、


何かあったら相談すると良い、


モモタロウ殿の後ろ盾でも有るからのう、」



「奴隷商、奴隷 へへ~!!!」奴隷商、奴隷



「ゴンザレスさんの横に居るのが、シドニーローソンさん、


ローソン侯爵家の長女で~すっ」



「奴隷商、奴隷 へへ~!!!」奴隷商、奴隷



「私くしも、モモタロウ様のメイドの一人ですのよ、


皆さん仲良くして下さいましね~」



「奴隷商、奴隷 へへ~!!!」奴隷商、奴隷



「ほんで、其の横に居るのがローソン家6女の


ソフィア、ローソンさんです~」



「奴隷商、奴隷 へへ~!!!」奴隷商、奴隷



「私くしモモタロウ様の妻ですのよ~


宜しくですわ~」



《ごちん!!》



シドニーにゲンコツを落とされるソフィア



「貴女はもう、何度言ったら分かるのですか!


一番はエレン様ですよ本当にもう!」



「だってだって~やっぱり


一発かましておかないと心配なんですもの~」



「何処の世界のヤンキーなんだよ~


で、此方がエレンのお姉さんのズロースさん、


スタンダール女侯爵さんですよ~」



「奴隷商、奴隷 へへ~!!!」奴隷商、奴隷



「まだ昇爵したばかりですのよ~


モモ様とは同じパーティーですの~


宜しくお願い致しますわ~」



「「因みに私達も同じパーティーだよ~」」



「奴隷商、奴隷 女神様と同じパーティー??」奴隷商、奴隷



「エレンは知って居るよね~


エレンも同じパーティーだよ~ざっくりと紹介したから、


同じメイドや警備達とは個別に挨拶してね~


奴隷の皆は初心者用の若葉マークを付けて行動してね~


カンシン、奴隷達の研修宜しくね~」



「はい、承りました。皆さん総括のカンシンです。


各自専門の部署にて、研修を明日から開始しますので、


今日の所はしっかりと食べて英気を養って下さいね、」



「奴隷商、奴隷 へへ~!!!」奴隷商、奴隷



「何か奴隷商迄返事して居るし~


さあ皆、食べて食べて~今日はドラゴンの厚切りステーキだよ~


お酒もたっぷり用意してあるからね~


そうそう、カンウはい此れ、」



モモタロウはママゾンで買って置いた


越後の大吟醸の一升瓶を5本手渡した。



「ご主人様有難う御座います。」



「「「「「「「有難うございま~すっ」」」」」」」



此の日新しい仲間がまた増えた。


皆の歓迎を受けながら


奴隷商達や奴隷達は大泣きし乍らご飯を食べるのだった。


明日からの希望に胸を膨らませ乍ら、


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