表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/201

-18話ー 矢文


食堂の中に、にげ・・・入った。外には、強結界を張り、


食堂のドアは結界の外からは、見えなくしている。



「やれやれ、これで一安心、ねえ、二人は何時もこんな、恐ろし気な所で


狩りをしていたの?」



「いえ、普通は、村などの近くに湧いた、モンスターを


狩りますね~、情報はギルドが出してくれるので、


モンスターに合わせた、人員、と装備、をして、後、罠を仕掛ける事が多いです。」



「村等から報酬が出ている所は、ギルドが仲介して、


依頼しますね、」



「モンスターって、湧くの?」



「はい、魔法の元である、魔素は世界中に空気と同じ様に、


有るのですが、まあ、所々に魔素だまりが、有りまして、


特に深い森の奥なんかに、多いですね、そこから、湧きます。」



「ダンジョンなんかは、ダンジョンその物がモンスターで、


中は、魔素が濃くて、普通の人は入れなくて、


ダンジョン専門の鍛えた、探索者がモンスター討伐を行っていますね。


まあ、ダンジョンの中はモンスターだらけですね、」



「ダンジョンがあるんだ~」



「はい、この国には有りませんが、世界中に幾つもありますね、


又、ダンジョンからは、モンスターの素材や、魔石が取れますので、


危険ではありますが、多くの探索者が、命懸けで狩りをしています。


そして、ダンジョン自体は、国が管理していますね、」



「話がそれましたが、この国はダンジョンは在りませんが、


モンスターが湧く深い森が幾つも有ります。


普段は、そこから湧いた、モンスターを狩りますが、


数が少なくなって行くと、



原始の森迄遠征しますね、かなり、リスクは有りますが、


私達は命を削ってモンスターを狩っていました。」



「魔石って?」



「はい、モンスターの核になっている石で、魔素の塊ですね、


魔法薬の素材や、国を守る、魔力砲の魔法に使われることが多いですね、」



「魔石って魔力の塊って事?」



「はい、そうです、タカシ様程の魔力持ちには、


余り関係ないと思いますけど、」



「へ~そうなんだ~まあ、今日は、これ位にして、


歯磨きして、寝ようか~」



「「は~い」」



・・・・・



恐ろしい姿のでかいモンスターの群れに追い掛け回され、おしっこを漏らし、


ウンチを漏らしながら、逃げ回る・・・・俺、


もう駄目だと、思った時、巨大な炎の塊が、


モンスターを全て焼き尽くした。



振り返ると、山のように大きな真っ赤なドラゴンが俺を睨む、


俺はおしっことウンチを全て漏らし尽くし、


その場に、へたり込んだ。


その巨大なドラゴンは足を上げると、そのまま、


俺を踏み潰した。



・・・・・



俺はそこで、目を覚ました。



「お、重い~」



全身冷や汗にまみれた俺の上に全裸のエメルダが、


被さって、抱き付いている。


お前か~おかげで、大、小、全部出し切る、怖い夢を見たじゃ無いか~



「どうしてくれようか~」



エメルダは、幸せそうに、俺に抱き付いている。



幸い、マリーは少し離れた所で、尻を掻きながら


熟睡している様だ。


なれば、悪夢の仕返し有るのみ、



その後、俺に抱き付いて、幸せそうに寝ている、

エメルダの鼻に指を突っ込んでふがふがと言わせてやりました。



「ざまあ!」



ピピピピピピピピ・・・・



マイダーリン、そろそろ夜が明けるっス~



んん、もうそんな時間?スタッフルームはまだ~?



今図面を起こしている所っス~

もう暫く待つっス~



は~い、出来るだけ早くね~



頑張るっス~



ところで、リリーは恋人に別に彼女が居ても良い派?




この世界は一夫多妻が普通っスだから、


ダーリンにいくら愛人がいてもOKっス


元の世界だったら、しばき回している所っスけどね~


私はTPOに合わせた行動が出来るっスよ~



う~ん何か意味が違うようにも思えるのだが?


まっ良いか、



所で話は変わるんだけど、リリー俺達自身に結界を張って


姿が見えない様には出来るの?



出来るっスよ~


一つの結界の中に三人が入れば、お互いは見えるので、


他の二人の姿が見えないよ~何て言う本末転倒な事にはならないッス


ただし、ダーリンを中心に5M以内に集まって欲しいっス、



5M以内だね、OKじゃあ、荒れ地に出たら結界張ってくれるかい?



OKっス~



皆を起こさない様に、厨房に行った。



「さて今朝は何を作るかね、早く出発して、


出来るだけ、距離を稼ぎたいしね、簡単なもので済ますかね~」



ベーコンを焼いて、スクランブルエッグを作り、


トーストを焼いて、出来上がり、三人とも良く食べるので、


ボリュームを持たせて有るのは愛情だね、


ハイ出来上がり、



背中に張り付いている背後霊のマリーとエメルダに



「マリー、エメルダ、悪いけど、配膳を頼めるかい?」



「「はい、承知致しました。」」



「後、サラダと果物とスープと飲み物もお願いしますね、


俺はホットコーヒーで」



「「はい、了解致しました。」」



配膳を二人に頼んで、食後のデザート、今日はイチゴパフェにした。


4人分作ると、冷蔵庫に、


厨房から、顔を出して、



「皆~顔を洗ってから、朝食にするから、


全員集合~」



「「は~い」」



俺達は顔を洗ってから席に着き



「「「いただきま~す。」」」



うん、今日のご飯も美味しい、三人とも


幸せ福笑い顔で食べてくれている。 うん、満足だ。



さっき迄、少し鼻を触っていたエメルダも


幸せそうに食べている。よしよし、



食事が終わり、デザートを食べ始めると、


二人は顔の並びがなんか変に、        


マリーは、目の位置がぐいちに、鼻も何か変な方を向いている。


エメルダはピカソ顔に、ポチはトロトロに溶けている。



「新しい能力?」



ま、幸せそうなので、良し、



食後食休みもそこそこに、出発した。俺を中心に結界を張っているので、


距離が在ればモンスターも、俺達に気付く事はまず無く、結構、楽に


荒れ地を進んで行った。



「タカシ様の結界は凄いです。


見える距離に何度かモンスターに遭遇しましたが、


全く気付かれていません、普通ではあり得ない事です。」



「うんうん、」



「えっ、そうなの?」



「モンスターも野生の生物です、非常に敏感で


勘も鋭いのですが、まるで、気付いていません、


私達が空気にでも成ったかの様ですね。」



「うんうん、」



「そうなの?何か凄いね~」



「「いやいや、タカシ様の能力なんですから、」」



「まあ、普通の生活で使う事は無いからね~」



「「それもそうですね、」」



俺はマップを見ながら、安全な、進路を導き出して、


先頭のマリーに指示しながら進んでいる。


途中、長城の物見の兵が通り過ぎた。



「マリー、エメルダ、今物見の兵が通り過ぎたよ、」



「うまく矢文を見付けてくれると良いですね、」



「うんうん、」



「そうだね~」



俺達は更に進んで行く、


俺達が、ゼオ砦を通り過ぎて、暫く行った所で、


物見の兵達が、矢文の所に着いた。



「あっ、物見の兵が矢文の所に着いたよ、


あっ、二手に分かれた。一方はノル砦へ、


もう一方はゼオ砦をへ、動きが早くなった。


矢文を見つけた様だね、」



「「うんうん、」」



「これで俺たちが出来る事は果たしたね、


後は、両砦の指揮官次第だね。」



「はい、でも両砦とも、バカな指示は出さないでしょう、


砦はモンスターと戦う最前線です。


自分や部下の命が掛かっている以上、愚かな指示は


出せませんね、部下に殺されちゃいますから、」



「うんうん、」



「えっ、殺されちゃうの?」



「当たり前です。バカな指揮官を殺したところで、


モンスターと戦って戦死したと報告すれば済む話ですから、


別に王都から監視官が来る訳でも無いですし、」



「うんうん、」



「そうなの?異世界こぇ~兵隊の命、やっす~」



ゼオ砦から、ガハ砦に向かう荒れ地でこちらの方にも変化が、


あれほど罠を張っていたモンスターが、突然いなくなった。



マップを見ても、ゼオ砦からヨシュア王国に向かって行く精霊街道や


原始の森の浅い部分には、ほぼモンスターがいなくなっている。



「あ~れれ~この先モンスターがいないよ~」



「「へっ?」」



「「「何でかね~?」」」



「あっ物見の兵が、ノル砦に着いたよ」



「「うんうん、」」



「あっ、ノル砦から偵察の兵が5人?・・・かな、


原始の森に向かって進みだした。一人ずつ間隔を開けて、物陰に


隠れながら進んでいるね~」



「「うんうん、」」



「あっ、先頭の一人がモンスターの待ち伏せに掛った。


あっモンスターに捕まったよ~何か原始の森から、


だ~っとモンスターが出て来たよ、」



「「はらはら、」」



「あっ、他の偵察の兵が一目散に砦の方へ逃げ出した。」



「「はらはら、」」



「あっ、又一人捕まったよ~」



「「はらはら」」



「あっ砦から矢が放たれた。」



「「えっ!何でそこ迄分かるのですか?」」



「ん~何か、矢って文字がモンスター目掛けて、飛んでるから?」



「タカシ様ですね~」



「タカシ様ですものね~」



「あっ他の兵は何とか砦に逃げ込んだ、モンスターも


二人を連行して、森に向かっている。


矢の放たれた所に10匹程モンスターの死骸が・・・」



「「ほっ」」



「・・・・・・じゃあ、お昼にしますか?」



「「は~い」」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ