ー177話ー スタンダール辺境伯領 姉妹の結婚式
7日間掛けてスタンダール辺境伯領の
チート~辺境~開発~は概ね良好で終わった。
後の結果は領民と領主の努力による所だろう。
モモタロウはあくまで、
其のとっ掛かりを作っただけだと思って居る。
此の日の晩御飯の後の飲み会の時に、
「ひつじ、ひつじは居りますの~」
「メ~ェ~ お呼びで御座いますか、お嬢様」
すると、何処からかプルプルし乍ら、
ヒツジと5人の冥途が現れ、
ズロースの前に並んだプルプルし乍ら、
「ブラジャー、パンティ、
ガーターベルト、ショーツを、
新たに開発した地区の代官に致しましたの、
でも皆、代官としての経験が御座いませんの、
其処で、優れた人を雇いたいのですけれど、
其の人選を、もう何時人間を辞めても良い位の経験を持つ
貴方達に妹達の補佐と下働きを集めて頂けないかしら、」
「(プルプル)お任せ下さいお嬢様、人間始めて90年、
やっとお役に立つ時が来ました。
領内の事は熟知して居ります故、
其れはもう熟れ過ぎて木から落ちる程に(プルプル)」
6人はプルプルし乍ら深くお辞儀をすると、
其の場を後にした。一人だけ足が縺れてコケて居たが、
「ズロースさんあの人達大丈夫なんですか?
今にも天に召されそうなんですけど~」
「勿論ですわ、私くし達が食べれ無い時代に、
野草や、木の実、魚、小鳥に、
ザリガニや何かを採って来てくれて、
食べさせて呉れて居たのですわ、
其れこそ、此処は苦みが有るとか、
この部位は食べられるけれど、此処はダメだとか、
色々と教えて呉れたのですわ、
サバイバルの先生でも有りますの、
お給金も出せないのに其れはもう色々と、
お世話に成って居りますのよ、
おじいちゃんと、
おばあちゃんと言って良い存在なのですわ、
其れに領内の事はひつじ達に任せて居れば、
何事も解決致しましたわ、
領内の村人や頼子貴族の事も熟知して居て、
スタンダール辺境伯領の生き字引と言われて居りますの、」
「へ~そうなんですか~何か約一名、
ドジっ娘冥途が居た様な・・・・・」
「モモ様モモ様~」
「はい何でしょうパンティさん?」
「はい、もうパンティですわ、ってそうじゃ無くて~
明後日、ガーターベルトとキャミソールの
結婚式を執り行いますわ。
何故か明日司教様が帝都よりいらっしゃいます。」
「ああ其れね、白の女神様と、
土の女神様が居るからじゃ無いですか~」
「「モモちゃん呼んだ~?!」」
オードブルをパクつき乍ら
グイグイ酒を飲む女神~ズが手を振る。
「此方が白の女神様で、此方が土の女神様ですよ~」
「「宜しくね~」」
上機嫌である。
チャララ~ン~チャララララ~ン
「家族 へへ~~」家族
「ああ、そう言えば自己紹介して居なかったね~
あそこで裸踊りを踊って居る二人と、其の周りに居るのが、
帝都の魔法学院の同級生ですね~
因みにエレンも魔法学院の同級生ですよ~」
「家族 ええ~!帝国一の名門校じゃあ無いですか~」家族
「そして、あのおっぱいが大きい人が担任の教師ですね~」
「家族 で、でかい!」家族
「其の横で酒を煽って居る、
お巡りさんに補導されそうな小さな娘が
学長のハイエルフの~尻の穴学長で~す。」
「尻の穴言うな~!学長の、アナ、ルノアじゃ、宜しくな」
「家族 あ~私くし達と同じですわ~お仲間ですわ~!
其の横でほっぺたにお弁当を付けて、
オードブルをパクついて居る小さな娘は・・・誰?」家族
「パクパクパク・・うん?妾か?
妾はアンジュ、アンジュルグレス、
ルグレス帝国の女帝じゃ!」
チャララ~ン~チャララララ~ン
無い胸を精一杯張り乍ら、こけそうに成るちっぱい師匠、
「家族 へへ~~っ」家族
「良い良い面を上げよ、無礼講じゃ~楽にするが良い、
宜しくなのじゃ~パクパクパク~」
ほっぺたにお弁当を付けてオードブルをパクついて居る
女帝様には威厳は無かった。
「其の横で今にも爆発しそうな位に、いちゃ付いて居るのが、
ちっぱい師匠のパパさんと、ママさんです。」
「パパで~すっ」
「ママで~すっ」
「「二人合わせてママチャリ~ズで~すっ!」」
最近、漫才にハマっている二人だった。
「家族 はは~~って、
帝国の重要人物ばかりでは無いですか~
モモタロウ様って外国の王子様~?」家族
「違うぞ~モモは帝国内の最強戦力なのじゃ~
其処の女神~ズだけで、大陸が無人の荒野に成るのじゃ~」
「女神 しませんよそんな事、
ご飯が食べれ無く成るじゃ有りませんか、
あっ、でもモモ様が殺される様なことが有ったら、
北大陸沈めるかも~」
「家族 怖ぇ~~大陸沈没ですわ~」家族
「女神~ズの周りに居るのが、
従者のエルダ~ドラゴンさん達7人と」
「エルダー もぐもぐもぐ・・・・・・・うん?」エルダー
「そして、ハイエルフの皆さん10人です~」
「ハイエルフ もぐもぐもぐ・・・・・・・うん?」ハイエルフ
「あちらに居るのが冒険者の星、
帝都冒険者ギルドのグランドマスターと其の一味で~す。」
「ギルマス ズロースさんの預金管理をして居るので、
宜しくお願いしま~すっ!」ギルマス
「家族 何卒宜しなにお願い致しますわ。」家族
「其の横で潰れて寝て居るのが、前ローソン侯爵の、
ゴンザレス、ローソンさん、その隣の二人は、
現ローソン侯爵の娘さんで、長女のシドニー、ローソンさんと、
6女のソフィア、ローソンさんです。」
二人は立ち上がると、カーテシーの挨拶をして、
「ご紹介にあずかりました、シドニー、ローソンと申します。
エレン姉様には何時もお世話に成って居りますわ。
今後とも宜しくお願い致します。」
「家族 此方こそどうぞよろしくお願い致します。」家族
「皆様初めまして、ソフィア、ローソンと申します。
モモタロウ様の妻で御座いますわ。」
バチコーン!!
シドニーに頭を張られるソフィア、
「ソフィア何を馬鹿な事を言って居るんですか!
エレンお姉様を差し置いて、
皆様、申し訳御座いません、
まだまだ教育が必要な様で、」
涙目で、頭を両手ですりすりし乍ら
「だってだって~モモ様に唾を付けられない様に、
一発かましておこうかと思ったのですわ~」
「何処の不良だよ~」
「家族 ・・・・・」家族
「見なさいソフィア
ご家族の皆様が思いっきり
引いて居るでは有りませんか!」
「良しっ!!」
「良しじゃ有りません!本当にもう
皆様本当に申し訳御座いませんでした。
ご不満が御座いましたら
何時でもローソン侯爵家が受けて立ちますわ。」
「受けて立つのかよ!」
「あの~私くしパンティと申しますの、
お二人の後で構いませんので、
お仲間に入れて下さいまし」
「「其れならオッケーですわ~」」
「オッケーなのかよ」
「後は、うちのメイド達と、其々の従者と護衛の騎士達で~すっ」
「メイド達 宜しくお願い致しま~すっ」メイド達
「あそこで走り回って居るドラゴンレンジャー達は、
何故か俺の配下に成ったエルダードラゴン達です。」
「家族 其の戦力だけで
大陸制覇出来るんじゃあ・・・・・」家族
モモタロウの自己紹介が聞こえたのか、
ドラゴンレンジャーが此方に来て、
「愛と正義の、赤ドラレンジャ~!!」
「清く正しく、青ドラレンジャー!!」
「清々しい空気の、緑ドラレンジャー!!」
「お色気たっぷり、桃ドラレンジャ~!!」
「陽気でバカな、黄ドラレンジャ~!!」
「ドラ 悪い奴らは撲殺よ!!」ドラ
ポーズを決めるドラゴンレンジャ~
その後ろでちゅど~ん!!と爆発が・・・・・
「家族 ・・・・・」家族
「すいません。見なかった事にして下さい」
「家族 ・・・・・はい」家族
爆発は黒子の格好をしたエルダードラゴン達が、
手の上に小さな爆裂魔法を炸裂させて居たので、
屋敷に被害は無い、天井は少し焦げたが・・・・・
翌日、帝都から司教が、
50人位の従者と護衛を引き連れてやって来た。
司教は到着後直ぐにモモタロウ屋敷に来訪して、
女神~ズとの会見を申し出て来た。
帝室とは余り仲は良く無いので、女帝は後回しらしい。
女神~ズは、気さくなので直ぐに会見を了承した。
モモタロウ屋敷のロビーに、
女神~ズはソファアにドカッと座って、
紅茶を飲み、お茶請けの丸々バナナをほうばって、
ご機嫌だ。
「白の女神様、土の女神様、初めましてお会い致します。
私くしはルグレス帝国、帝都本部を預からせて頂いて居ります、
女神教司教、リリアン、ソベックと申します。
と祈りを捧げる・・・・・ん~~?
「女神~ズ ん~~?」女神~ズ
「皆 ん~~?」皆
何故かリリアンはマッチョポーズを取り始めたのだ。
胸や腰を見る限り出る所は出て、
へっこむ所はへっこんで居るので、女性なのだろうが、
身長は尋常では無く、2メートル以上は有るだろうか、
赤いダボダボの司教服を着て居るので分から無いが、
肩や胸の所はぱんぱんだ。
「こう来たか~腹筋、8個位に割れてんじゃね?」
「「リリアン~宜しくね~」」
「私くし白の女神ですわ~」
「私、土の女神だよ~宜しくね~
私達の友達のエレンの姉妹の
結婚式だからパ~っとやっちゃってね~」
「委細承知いたして居ります。
所で式は何処で行いますか?帝都?」
「ニュースタンダール城に礼拝堂が付いて居るので、
其処で行いますわ。」
「見せて頂いても?」
「勿論ですわ、ご案内いたしますわ。」
屋敷から歩いて一行はぞろぞろと城に。向かった
城の中の入ると、
「中々に見事な城で御座いますな、
特に彫像が美しい、」
城内の回廊には、彫像や、甲冑が並べられて居た。
「ああ、それね~彫像は全て
ドラゴンの骨で出来て居ますからね~」
「はい~!?そんな事聞いた事が無いですよ~
マジですか~?」
「・・マジです。」
回廊を抜けて礼拝堂に入ると、
更に司教が驚愕する。
正面には大きなフレイヤの神像が有り、
本人にそっくりだ、
其の上に美しいステンドグラスのバラ窓が有った。
女神フレイヤの周りには、
フレイヤが愛用して居た猫車と、ママチャリが有り、
フレイヤの前にビビった様子の女神フノスが居り、
フレイヤがフノスの肩を両手で、がっちり掴んで居る。
フレイヤの周りには12人の バルキュリア
10人の顔は同じ様な顔だけれど、
二人の顔はヤマダタカシの時に
何時も見て居た顔だった。
一人は左手に納豆ご飯、
右手にお箸を持ち高々と手を上げて居た。
もう一人は杭を小脇に抱え振り回そうとして居る。
「うん、スクルドだね、」
更に其の前に5人の女神像が、
一人は10人のバルキュリア達と同じ顔だが、
4人は、サファイヤ、ルビー、白の女神、土の女神だった。
ルビーと土の女神は何故か四つん這いに成り
尻を持ち上げて、尻にはしっかりと杭が刺さって居た。
其の像を見た土の女神はしっかりと、
尻を両手で抑えて居るのだった。
「しっかし~そっくりだね~フィギュアみたいだわ~
其の手の愛好者に高く売れるんじゃね?」
司教は泣き乍ら、
「素晴らしい~!!感動致しました~!
フレイヤ様、フノス様、二人のバルキュリア様、
赤の女神様、黒の女神様、白の女神様、緑の女神様が、
写実的で実に良い、更には上のステンドグラス、
光が差し込めば更に幻想的に、荘厳と成るでしょう。
此れはもうコッサリア神殿の
礼拝堂を凌駕して居ります。
ローズ女辺境伯様!頂~戴!」
「無理!」
「ですよね~誰がお作りに?」
「企業秘密です!」
「ですよね~此の美しい白は、
先程の竜骨で御座いますね、
此れは金銭で如何こうとは成らない一品で御座いますね。
良い~仕事して居ますね~」
「そうですの~有難う御座いますわ~」
翌日、結婚式が二組合同で行われる事に成った。
親族一同は、城の礼拝堂で行われた
結婚の義に参加して居た。
一番の上座は勿論、女神~ズで、
其の前には女帝、両脇にパパさんとママさんだ。
更に其の両脇を、
女神~ズの護衛を含めて護衛が並んで居る。
そして、司教と従者が並び、
其の前には、リリーの作った、
オパールアゲハと、トパーズアゲハに
リバイアサンの抜け殻の繊維で作った白銀の生地に、
虹色の光沢に包まれた美しいウエディングドレスと、
結婚相手が貧乏騎士爵家と言う事で、
一緒に作ったスーツを着て居る。
モモタロウは親族では無いので、
礼拝堂での結婚の義には参加して居ない。
ズロースさんとエレンには
参加して欲しいと言う要望を何度も聞かされたのだが、
余り目立ちたく無いモモタロウが固辞した訳だ。
モモタロウは前庭での立食パーティーで、
ちょろちょろして居た。
目立つ所にはモモタロウが建てた
祝儀用のあずま屋が有り、
先ず帝室からの祝儀で、
金貨、ワイバーンの外套(モモタロウ作)
グリホンの毛皮のコート(モモタロウ作)
宝石各種(モモタロウ作)
小型10人乗り飛空艇(モモタロウ作)
キングサイズフレンチベット寝具付き(ママゾン)
帝都ではやりのドレス10着
二つ目の祝儀用のあずま屋には、
ローソン侯爵家より、
ヒュドラの皮の外套、
金貨、マンティコアの毛皮のコート(モモタロウ作)
グリホンの毛皮の絨毯(モモタロウ作)
魔石多数、
ミノタウロスの毛皮の敷物(モモタロウ作)
ヒュドラの骨の紅茶セット、食器一式、(モモタロウ作)
三つ目の祝儀用のあづま屋には、
スタンダール家と、エレンと、
モモタロウが連名で祝儀を出す事にした。 金貨、
竜骨剣英雄級、竜鱗メイル英雄級、竜骨青龍偃月刀英雄級、
オパールアゲハとトパーズアゲハと
赤竜の鱗の繊維で作った赤いドレス、
オパールアゲハと、トパーズアゲハと
黒竜の繊維で作った黒いドレス、
オパールアゲハと、トパーズアゲハと
リバイアサンの抜け殻の繊維で作った白銀のドレス、
大粒の真珠のネックレス、
1カラットのブリリアンカットの指輪、
0.5カラットの白金の男性用指輪、
白金に金のラインが入ったエンゲージリング、ペア
低反発マットレス、ダブル、と枕、
オパールアゲハと、トパーズアゲハのパジャマ、
そ聖堂化粧品1式、
紅茶セット1式、
魔法の袋、時間無効付き等々、
其々のあずま屋には、当然警備が付いて居るが、
其れ以外にもモモタロウの防御結界が張られて居り、
安全対策が施されて居た。
やがて礼拝堂の鐘が鳴り、
暫くすると幸せそうな二つのカップルが現れる。
花嫁がブーケトスをすると、
若い女性が、ワラワラと集まる。
「さてさて、誰がブーケを勝ち取るのかね~」
今日一日騒いだ後、
新婚の二組はモモタロウ達と一緒にエレン号で、
帝都に新婚旅行に向かう予定だ。
ちっぱい師匠とパパさんママさん達も
スノーホワイト号で向かう予定に成って居る。
此のめでたい日に、メイド達が心を込めて作った、
美味しい料理を堪能し乍ら美味しいお酒と共に、
食べて飲んで過ぎて行くのであった。