表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
175/201

ー175話― スタンダール家自己紹介


モモタロウ達がエレンの姉、ローズが支配する、


スタンダール城に来ると、


何と、エレンの父の婿養子の禿親父と、


ローズの夫である婿養子の借金亭主が謀反を起こして、


エレンのお母さんと妹達を幽閉して、


スタンダール城を乗っ取って居た。


普通、城を枕に抵抗する物なのだが、


何を考えて居るのか、禿親父達は先頭に出て来て、


ローズを挑発したのだ。


結果、臨海突破して居るローズの


情け容赦のない爆裂魔法を浴びて


残り少ない髪の毛1本残す事なく


周りの騎士達を巻き込んで、


木っ端微塵に吹き飛んだのであった。


城に強行突入したローズは関係者から


事情徴収をすぐさま行うと、


其の後首謀者達を捕らえ、全員引きずり出して、


禿親父達をそそのかしていた奴隷商のオークンを


手討ちに、其の後次々に共犯者を手討ちにして行った。


最後に妹のコーチンを手討ちにする所を、


エレンに諭されて、其れは思い留まったのであった。



「さてと、如何致しましょうか?


全員手討ちにしようと思って居りましたが、、


コーチンを助命しましたから、


そんな訳にも行かなくなりましたわね~


先ず、実行犯の捕らえた騎士達は100名全員、


爵位剥奪の上、


犯罪奴隷として鉱山送りに致しますわ。


其の家族家も領地と財産の没収、


爵位剥奪の上、所払いに致しますわ。


妹のコーチンに付いてですが、死んだ方がましだと言われる、


ドーエスー修道院に放り込みますわ、


解放した文官達と騎士達には、


直ぐに現場に復帰する様に伝えなさい。


諸事項に関する手続きを始める様に!」



「従者 了解致しました。御屋形様」従者



「護衛達は混乱して居る者達の鎮静化を!


それらがすんだら、モモ様の屋敷に帰って来なさい」



「従者 はい!」従者



「護衛 はっ!」護衛



「ズロースさん凄げ~な、


水が流れる様に指示しちゃってたよ、


流石は女辺境伯だよね~」



「流石ローズお姉様ですわ、悪役令嬢の鏡ですわ!」



「そこは悪役令嬢なんだ・・・子持ちの」



「娘も無事だった事ですし、


モモ様、私くし達の愛の巣へ参りましょうか」



「ちょっとぉ~お姉様~其れは一体如何言う事ですの~」



「あらパンテ、聞いた通りですわ、


此れから私くしとモモ様のラブラブ伝説が始まるのですわ。」



「パンティさん違いますから~


そんな伝説聞いた事が有りませんから~」



「パンティ言うな~


御姉様~年をお考え下さいな可愛い子供も居りますのよ~」



「何を仰っていますの、


パンティだって年は私と余り変わらないでしょ」



「お姉様~私くしパンテだから、パンティと違うから、


其処大事だから~」



「あら、モモ様の覚えは其の方が良ろしくてよ、


私なんか、ずっとズロースと呼ばれて居りますのよ、


真剣にズロースに改名しようかと考えて居りますのよ、


パンティ何てインパクトの有る名前で羨ましいですわ~」



「そうなのですか~何か良い気がして来ました。」



「なんかちょろいですわね、」



「ちょろいですね、」



「ちょろいですわ、私くしエレノワで良かったですわ~」



「そんな事より、寒いし、屋敷に入りましょう。」



「「「は~いっ!」」」



モモタロウ一行はスタンダール家の屋敷では無く、


スタンダール城の敷地の中に作った、


モモタロウの屋敷へと入って行った。


因みにスタンダール家の屋敷には、


ひつじと、冥途(年寄り)達が屋敷の確認に行って居る。


モモタロウ達が屋敷に入ると、


モモタロウのメイド達が直ぐにお茶の準備をしに


厨房へ向かうと、モモタロウ達と、


捕らわれて居たスタンダール家の家族達は、


玄関から入るとエレンの案内で、靴を脱いで、


ホテルの様に広いロビーのソファーに座り、



「やっと落ち着きましたわね~」



「ええ、そうですね~ズロースさん、」



「モモちゃん姉妹の前でズロース呼びはダメですわ、


長女の威厳が~」



「エレン良いのですわ~もう私くし


ズロースで行きますの、淑女の誉ですわ~


私くし晴れて未亡人に成りましたので、


此れで、堂々とモモ様に纏わり付けますわ」



「堂々と纏わり付くのかよ!!」



「其れは仕方有りませんわね~」



「仕方無いの~?納得する所其処~?」



「モモ様、一生顔や体に残る様な大きな傷を直して頂いて、


本当に有難う御座いますわ。


お礼に今日からモモ様の抱き枕に成りますわ。」



「いいえ、間に合ってま~すっ」



「ご主人様はポチの抱き枕なの~」



「あら~従魔ですの~可愛いですわ~


ポチちゃん私くしパンテと申しますの、


ポチちゃんはモモ様を~抱き枕にするのですね、


では、私くしはモモ様の~抱き枕に成りますので、


ポチちゃんとの競合は有りませんのよ、


ですから、仲良くやって行きましょうね~」



「・・・・・其れなら構わないの、宜しくなの~」



「ポチを懐柔しちゃったよ、凄ぇな」



「貴女がモモタロウさんですね、


パンティの一生残る様な傷を治して下さって、


本当に有難う御座いますわ。


私くし此の娘達の母でコダックと申します。


奴隷商に騙されて謀反を起こしたバカな夫の妻でしたわ。


皆様にご迷惑を掛けて、本当に申し訳御座いませんわ。」



「お母様、泣かないで下さいまし。


禿親父は如何しようも無いバカでしたし、


其の両親も輪を掛けた様なバカでしたもの」



「そうですわ、お母様、


悪いのはバカな禿親父を煽ったオークンですわ。」



「オークンの店と財産は没収いたします。


其の家族は全て死罪、


関係者に付いては犯罪奴隷として鉱山送りとします。」



「そうですわね、


反乱の主犯と成れば厳しい処罰が必要ですわね、」



「ズロースさん、エレン、厳し過ぎない?」



「モモ様、此れは仕方の無い処置ですの、


模倣犯が出ない様にする為には致し方が有りませんの」



「はぁ~見せしめですね」



「はい、後先構わずに悪事を行う愚か者が多いのですわ。」



「得る利益より罰が重いから


割に合わないよと言う事を知らしめる訳ですね、」



「その通りで御座いますわ。」



此の世界の識字率は低く、


一部の裕福層しか学校に通う事も出来ない為、


大人であっても、子供程度の思考しか持てない、


大きな子供の様な者も多い、


裕福な者はこましな知識が有る為に悪党でも、


割に合わない事には手を出さない。


例外の愚か者の貴族の場合は、


子供の頃から甘やかされて、


何でも自分の思い通りに成って居た事も有り、


傲慢と偏見が酷く此方も大きな子供の様になる訳だ。


例え貴族であっても貧乏な者も多く、家族を養えない様な所は、


口減らしの為に娘を修道院に預ける事もざらだ。


貴族家の財政に見合った寄付を行えば、


修道院で、読み書き算盤と、礼儀作法を教えて呉れる、


修道院も信者と労働力を、得る事が出来る為に、


積極的に受け入れて呉れるのだ。


スタンダール家のローズも貧乏では有ったが、


家族が離れ離れに成るのを良しとせず、


苦しくとも、何とかやり繰りして居た。


驚くべきは、ローズの母コダックが


多産系の女性であった事だろう。


裕福な貴族であれば、側室を多く置く事で


10人や20人の子供が居るのはざらではあったが、


コダックはなんと一人で8人もの子供を産んで居る。


修道院に送られるコーチンの下には


もう一人、末妹が居るのだ。名をショートと言って12歳だ。



「モモ様、家族を紹介致しますわ、


私くしが長女のズロースで25歳ですわ、


次女はブラジと申しまして23歳ですわ、


既に騎士爵家に嫁いで居りまして、此処には居りませんの、


三女がモモ様に治療して頂きました、


パンティ21歳の行けず後家で御座いますわ。」



「行けず後家言うな!バカ姉貴!


モモ様、もうパンティで構いませんので、良しなに」



「はい此方こそ、土木魔導士のモモタロウです。


宜しくお願いしますね、パンティさん」



「そして、此方が四女に成ります、」



「ガーターと申しますわ、19歳に成りますの、


モモタロウ様、宜しくお願い致しますわ。


パンティ御姉様を治療して下さって有難う御座います。


でも私くし婚約者が居りますので、


恋人には成れませんので、悪しからず。」



と、カーテシーの挨拶をする。



「要らね~よ!えっと~ガーターベルトさんですね、


宜しくお願い致しますね~」




「ガーターベルトと違うし!」



「此方が五女に成ります、キャミ―ですわ。」



スカートを摘み上げて、カーテシーの挨拶をすると、



「私くし、五女のキャミ―で御座います。


パンティお姉様を治療して下さった上に、


焼失した屋敷や崩れ掛けの城迄立て替えて下さり、


心より感謝致しますわ。


私くし18歳の食べ頃ですの、


婚約者は居りますけれど、


何時結婚出来るかも分かりませんし、


ちゃんと食べさせて呉れるなら、


結婚しても良いですわ、愛人でも構いませんわよ、」



「キャミ―モモちゃんはイ〇ポですのよ、」



「何と!役立たずですの~」



ゲハッ!!



吐血するモモタロウ、



「姉妹 え~っ役立たずですの~」姉妹



ゴバッ!!



又、吐血するモモタロウ、



「でもまあ此の際だから、立たない位は我慢致しますわ、


でも、ちゃんと食べさせて下さいね、


もう、ひもじいのだけは勘弁して下さい。」



「キャミソールさん、ひもじい経験して居るんだ~


宜しくね~今日はお腹一杯美味しいご飯食べようね~」



「キャミソール、今回の遠征で大儲け致しましたの、


婚約して居る二人は、結婚式を上げますので、


其の積りで準備しなさい!」



「ズロースお姉様!結婚式は良いのですが、


使い回しのウェディングドレスは如何しますの?


1着しか有りませんわよ?」



「お金なら有ります。豪華なやつを作りますわ!フンス!」



「ああ、ズロースさん


ウェディングドレスならリリーに作って貰いましょう。


構わないかいリリー?」



『勿論、構わないっス~仲間のエレンの姉妹達っス~


最強のウェディングドレスを作るっス~


現在の流行を調べるのに1日待って欲しいっス~』



「だそうですよ、ズロースさん」



ローズはモモタロウの仲間に成って居るので、


リリーの声が聞こえて居る。



「リリー様、有難う御座いますわ!


えっ、はい、はい、では宜しくお願い致しますわ。


モモ様、リリー様がお祝いの品も


一式揃えて呉れると仰っていますわ。」



「うん聞いてた。流石はリリーだよね~」



「ズロースお姉様、リリー様って何方ですの~?」



「モモ様の中に居られるブレーン、


大賢者様ですのよ、


パンティも領地の管理に頑張って居れば、


お話しする機会も有るでしょう、


私くしはエレンの姉特権で、


モモ様とのパスが繋がって居りますので、


リリー様にアドバイスを頂いて居りますのよ」



「エレンの姉特権なんだ~」



「モモ様~私くしもモモ様の妻特権で、


リリー様とお話がしたいですわ~」



「妻は要りません!」



「其処何とか~」



「無理!」



「仕方が有りませんわ、では、


愛人、配下と言う事で、あっ、繋がりましたわ~」



「繋がるのかよ~」



『ダーリン、スタンダール領が


此れからの本拠地に成るので、


パンティを配下に加える事で、


本拠地の維持管理をして貰うっス~』



「は~い了解しました~」



「ではモモ様続きを、6女のエレンはご存じですね、


7女が幽閉致しましたチンコーです。


末の妹が8女のシューツですわ」



カーテシーの挨拶を挨拶をして、



「モモ様、お姉様達が色々とご迷惑を掛けて、


本当に申し訳御座いませんの、


末娘のシューツで御座いますわ、


以後お見知りおきを、」



「う~ん絶対、狙って名前つけて居るよね~


なんちゅう禿親父だ・・・


はい、此方こそ宜しくお願いしますね~


ショーツさんはしっかりして居ますね~


お幾つですか~?」



「ショーツじゃ無くシューツです。


其処、大事なので、


12歳に成りますが、


女性に年を聞くものでは有りませんよ」



「・・・・・御免なさい」



「・・・・・最後に母のコダックですわ~」



「モモ様、色々申し訳御座いません、


私くし、コダックと申しますわ、永遠の17歳ですのよ~」



「いやいや、25歳の娘が居る時点でおかしいでしょ~


はいコダクさんですね~


8人も娘を産むのは大変だったでしょう。お疲れ様です。」



「いえいえ、此れも血筋ですから、


モモタロウ様も如何ですか?


まだまだ此れから一杯産めますよ?」



「いや、間に合って居ますので~


エレン、皆を大浴場に案内と、使い方の説明して呉れる?」



「了解致しましたわ、お母様、皆様此方においで下さいな、


お風呂の案内と、使い方の説明致を致しますわ」



「家族 は~いっ!」家族



長い幽閉生活で汚れと疲れが溜まって居た家族達は、


風呂と聞いて、大喜びでエレンに付いて行った。入浴後、



「モモ様~」



「如何しました、パンティさん?」



「凄いお風呂でしたわ~


泳げるお風呂が有るのにびっくり致しましたわ~


此処に永住しても構わないかしら?」



「いやいや、スタンダール家の屋敷にも


同じ設備が付いて居ますから、其れより食事にしましょう。


大宴会場に行きましょうか」



「家族 は~いっ!」家族



此の後、屋敷の大宴会場で食事が始まると、


スタンダール家の家族達は全員泣き乍ご飯を食べるのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ