ー172話― 特急ダンジョン 10階層 帰還
特急ダンジョンの10階層目は、
モンスターパレードで始まり、
とんでもない数の魔獣を狩る事と成った。
当然周りに分散して居た魔獣が集まった訳で、
モンスターパレードの魔獣を狩り尽くすと、
周りから魔獣が居なくなってしまった。
10階層の入口から約500キロ圏内に
魔獣が居なくなってしまったが、
マップを持って居るモモタロウはいち早く、
其のことに気付き、最大船速で魔獣の群れへと移動して、
狩りを進めたのだ。
其れが結果的は討伐日数を短縮する事に繋がった。
9階層で14日掛かった討伐日数が休日を入れて、
9日で端迄来る事が出来た。
最終日の終礼時、
「皆さ~ん、今日も一日お疲れ様でした~
今日が10階層攻略の最終日ですが~
1人の死者を出す事も無く、此処迄来れました~
レベリングに付いても、予定以上の結果を叩き出して、
ばらつきは有りますけれど、全員レベル70以上に成って居ま~すっ!!
臨海突破で~す。勇者オッタルと並んだと言って良いでしょう~
いや~やったね~!!」
「皆 おお~~!!生きて帰れるぞ~
バンザ~イ、バンザ~イ、バンザ~イ」
「尚、元々才能の高かった人はレベル100以上の、
神界突破して居る人も多数居られます~
いや~良かったね、300人もの英雄、爆誕で~すっ!!」
「妾はアンジュ、 アンジュ、ルグレスじゃ!
妾も史上最強の女帝と成った。実にめでたい日じゃ、
其処で最強に成った騎士達に褒美を取らすのじゃ~
全員に竜騎士の称号を与える。
帝国の騎士達と、無所属の者達には、法衣貴族では有るが、
騎士爵位を与え年金の支給をする。
更には将軍位を与えて、現場で活躍して貰うのじゃ!!」
「帝国騎士 バンザ~イ、バンザ~イ」帝国騎士
「儂はゴンザレス、ローソンじゃ!
今回の討伐に参加したローソン家の騎士達よ、
皆、貴族家の3男以下の
家を継ぐ事が出来無い者達では有るが、
今回の褒賞として、
ローソン家の騎士達には法衣貴族、
騎士爵位を与えて年金を支給する。
各自の貴族家より独立して、
ローソン家を支えて呉れると有難い。
名誉職では有るが、竜将軍の地位を与える。
1軍を率いる事が出来る様に成れば、
其のまま将軍として着任して貰う様になるだろう。」
「ローソン家騎士 バンザ~イ、バンザ~イ」ローソン家騎士
「モモタロウで~すっメイドの皆には、
今回も大いに活躍して貰ってありがと~!!
お礼に、奴隷から~腹心の部下に成ってね~
お給料もば~んと昇給したいと思いま~すっ!!」
「メイド きゃ~っ!!モモタロウ様~愛してま~すっ!!」メイド
「スタンダール家の従者さん達~ご苦労様ですの~
此れで貧乏生活ともおさらばですわ~
今回の褒賞に~法衣貴族の騎士爵位を皆さんに与えますわ~
普通は帝国の裁可が必要なのですけれど、
既に女帝様の了解を得て居るのでオッケ~ですわ~
年金もバ~ンと付けましてよ~
皆さんには本当にご苦労をお掛け致しましたわ~
心より感謝して居りますのよ~
皆様も家から独立して
お互いにたかられないれ無い様に致しましょう~!!
スタンダール軍の将軍に成って下さいましね~」
「従者 たかられない様に頑張ろ~!!」従者
「う~ん、スタンダール家って・・・・・」
「あっ、そうそう、皆さ~ん
アホ亭主、穴掘って埋めますので協力して下さいまし~」
「従者 了~解~!!」従者
「ズロースさん、従者さん達に支持されてんだ~
旦那さんって・・・
あ~其れと~明日からの日程ですけど~
朝一に階層主を倒してから~
ブレスで一気に新たに沸いた魔獣を殲滅して、
一気に出口に迄行きます。
其の後は同じ事の繰り返しと成りますが、
5階層だけは宝船が在るかも知れないので、
短縮はしますけれど、
一応探索します。此れは女帝様の依頼と成って居ます~
まあ、見つかれば又、儲かっちゃいますね~
今日は又立席パーティーしますので~
お風呂から上がったら、
展望レストランに集合して下さいね~っと
明日の階層主の討伐ですが、
伝説クラスの邪竜で、体長は40メートルに成るそうです。
家に帰り着く迄が遠・・・・ダンジョン探索ですので、
くれぐれも油断して、死なない様にしましょう~
其れでは、解散!!」
翌朝、朝ご飯の後、階層主の所に行き、
連弩と、攻撃魔法を放つと、怒ったでっかいゴ〇ラ・・・
邪竜がブレスで攻撃して来た。
凄い音と、振動であったが、
リリーの強力な防御結界は破る事が出来ない。
10分の攻撃が終わると、
女神~ズが飛び出して、
竜化して大剣を小ストレージから出すと、
いつもの通り左右から切り付けると、
邪竜の首が、ポ~ンと、飛んで行った。
「う~ん、もう慣れちゃったね~」
「クルー ですよね~」クルー
モモタロウの配下のドラゴンレンジャーと、
白の女神様の配下のエルダードラゴン達が飛び出して行き、
遥か彼方に向けて、ブレスを吐くと、エレン号に戻って来た。
直ぐにエレン号に防護結界と空中固定の魔法を掛ける。
強烈な突風がエレン号にも押し寄せるが、
魔法で空中に固定されて居るので、
凄い音がするのだが、エレン号は微動だにしない。
空力特性を考えられて居る防護結界に高熱の突風は、
結界を包み込むように後方に流れて行く。
突風が少しましに成ると、エレン号を発進させる。
熱風の影響が少ない上空10キロ迄上昇すると、
出口に向かって動き出す。
有る程度迄、速度が上がるとモモタロウが
飛行魔法で速度を上げる。
と、1時間程で出口付近に到着した。
『ダーリン、一寸良いっスか?』
『ん?如何したのリリー?』
『いや~今思ったんですが、
階層主倒したら、出口でブレスした方が良くねっ?
って思ったんスけど~』
『・・・・・そうですね~御免なさい』
『分かれば良いっス』
って事で出口でブレスする事にしたモモタロウだった。
出口から9階層の階層主の所に行くと、
邪竜が寝て居た。邪竜の後頭部が射線に入って居たので、
女神~ズが細くしたレーザーブレスで延髄を貫いた。
邪竜は起きる事無く昇天した。
「皆 ナム~」皆
其の後、エレン号で一路9階層の出口へ、
1時間掛からなかった。
とんとん拍子で階層を上がって行き5階層で、
階層主を倒してからまだ時間に余裕が有ったので、
ヒュドラだけを倒して行った。
2か所ヒュドラの群れを殲滅した所で、
帰還1日目の予定を終えて、上空10キロで、夜営をして、
翌朝からも、ヒュドラの群れだけを狩って行った。
ヒュドラの群れだけを狩ったので、効率が上がり、
ポップしたばかりで、来た時よりも数も少なく、
3日で出口に辿り着いた。
「皆~お疲れ様~!終礼を始めま~すっ!」
「皆 は~いっ!」皆
「今日で、此の階層は終わりで~すっ!
明日の朝一で此の階層に
ドラゴンブレスでとどめを刺したら、
4階層の階層主を倒してから、
其のまま出口に向かいま~すっ、
上手く行けば明日中にダンジョンから、
抜ける事が出来るかもしれません。
ダンジョンを抜けたら、
其の夜は地竜の里で一泊、
翌日には帰途に就く予定です。」
「皆 バンザ~イ、バンザ~イ」皆
「で、今日の結果ですが~宝箱が~」
「皆 宝箱が~?」皆
「12箱でした~そして~宝船が2隻でした~
いや~儲かっちゃったね~」
「皆 バンザ~イ、バンザ~イ」皆
「5階層での宝箱の合計が~67箱に成りました~
宝船は合計で7隻、いや~大儲けだね~」
「皆 バンザ~イ、バンザ~イ、バンザ~イ」皆
「じゃ~今日も宝箱を開けて行くよ~」
「皆 わ~い!!」皆
今日も今日とて、一つづつ宝箱を皆の前で、
開けて行く行くモモタロウだった。
「今日で5階層は終わりだから、
立席パーティーをするよ~皆お風呂から出て来たら、
展望レストランに集まってね~ ハイ解散!!」
「皆 ハ~イ!」皆
翌日、日も落ちて暗くなってから
モモタロウ達一行は特急ダンジョンの
地上の入口から出て来た。
全員整然と並んで行進して居る。
誰しもが、喜びで顔が綻びて居た。
モモタロウがエレン号をストレージから出すと、
全員整然と乗り込んで行く。
「艦長、全員の乗り込みを確認しました。」
「地竜の里に帰還の先ぶれを、」
「はいご主人様、
此の赤ドラゴンレンジャーが参ります。」
「・・・・・う、うん頼んだよ、
赤ドラゴンレンジャー」
「はっ!」
赤ドラゴンレンジャーは船から飛び出すと、
背中に蝙蝠の羽を出して、飛んで行った。
因みに彼女は赤髪、赤い瞳、
ボンキュッボンのナイスバデイの美人さんだ。
なのに何故か、ゴレ〇ジャーにハマって居る。
モモタロウの配下なので、
リリーが流して居るビデオを毎日視聴して居る訳だ。
何か琴線に響いたらしい・・・・・
「上空50メートルに迄上昇、目標、地竜の里上空。」
「上空50メートルに迄上昇、微速前進ヨ~ソロ~」
「目標、地竜の里、ヨ~ソロ~」
エレン号はゆっくりと地竜の里目指した。
地竜の里近くで、
3人の羽を生やした女性がエレン号に乗り込んで来た。
暫くすると、艦橋のドアが開いて、
3人の女性が入って来た。
「土の女神様、ご無沙汰して居りました。
此方が新しく長に成るエルダードラゴンです。」
「土の女神様、粉骨砕身努力して参りますので、
何卒宜しくお願い致します。」
「うむ、頼むぞ」
「で、私はたった今から女神様の従者に成りますので、
幾久しく宜しくお願い致します。モモタロウ様」
スっ転ぶ女神~ズ
「「な,何でやねん!」」
「あら嫌ですわ女神様、女神様の従者であれば、
モモタロウ様のお側に居られるでは有りませんか」
「モモタロウ ・・・・・・・・・」モモタロウ
「モモちゃんえらい好かれちゃいましたわね。
もう、側室に貰えば?」
「エレン~俺立たないから駄目だよ~」
「立たぬなら、妾が添え木をしてやるのじゃ~
字余り・・・」
「添え木って~優しくして~って、
五、七、五じゃ無いし~」
「やっぱり、立たないのですか~でも大丈夫!
皆さんがダンジョンに潜って居る間に、
作りました。森中の薬草と、魔物の素材を集めて、
古代エルフ最強の媚薬を、
此れを一口飲めば100歳越えのプルプル老人でも、
超人ハルクですよ~元気ハルク~!です。
帝国に有る秘薬など鼻くそですよ~
ひと月は性獣の様に女を求めます~
古代エルフの知恵の結晶です~」
「古代エルフの知恵って~・・・・・」
『古代エルフの知恵の結晶っスか~』
『えっ?リリー知ってんの?』
『当たり前っス~一回作ったっス~
作ってから分かったんㇲが・・・・・
ちんこ爆発する危険が有るっス~』
『やめて~ちんこ爆発はいや~!
洒落に成らないよ~』
「ほう~帝国の秘薬が鼻くそか~
何かリリー殿がちんこ爆発すると言って居ったぞ~」
「「何か面白そう~」」
「女神様~茶化さないで~」
「ああ其れは、容量、用法、を間違えると、
最悪ちんこが爆発しますけれど、薄めて使うと、
丁度ひと月位性獣の様に成りますよ~」
「うん、如何位薄めれば良いのじゃ?」
「はい、此処に有る精力爆裂ポーションは、
原液を100倍に薄めた物ですよ~
因みに原液だとちんこ爆発しますね~」
「良し分かったのじゃ、売ってくれ」
「何が分かったんだよ~」
「私くしも買いますわ~もう、お金も有りますし、
私くし無茶苦茶にされても構いませんわ~」
「あの~私くしも欲しいかもです~」
「100人にあげても大丈~夫~
並んで下さいな~一人1本ですからね~
作る為の材料集めに凄く時間が掛かるのですよ~」
「因みに何で、そんなに結果が分かるのじゃ?
人体実験でも致したのかの~?」
「人体実験なんて、とんでも無い、
女神様に食材にされます~
オークをひっ捕まえて来て確かめたのですよ~
オークはひと月の間、腰を振りっぱなしでした~
私達エルダードラゴンは寿命が有りませんので、
長い時間を掛けて実験出来るんですよ~
ゴブリンで試しても同じ結果が得られました。
マッドサイエンティスト、エルダードラゴンです~」
「オークとゴブリンって俺と同等なの~?」
『100倍に薄める・・・・・
其れは考えて居なかったっス~
検証してみよ~200倍・・・あっ!』
『リリー如何したの?』
『ひっひっふ~っス大発見っス~
此れは使えるっス~』
『・・・・・怖いです~』
元地竜の里の長は皆と仲良くして貰う事を条件に、
一人に1本ずつ配って行った。」
「パパ あ~私の大切なアンジュちゃんが壊されてしまう~」パパ
パパさん以外の艦橋に居る女性全てが貰って居た。
人妻のエレンの姉ちゃんやママさんも貰って居た。
後日、リリーが200倍に薄めると
4時間程度で効果が切れると、女性専用の業務連絡をして居た。
此の後、終礼で、
「皆~お疲れ様~ダンジョン攻略は今日で全ての日程が、
完了しました~何とか死者を出す事も無く、
全員無事で帰れた事を大変嬉しく思います~
本番の宴会は明日屋敷に帰ってからしますが、
今日も立席パーティーをします。
明日朝ご飯を食べた後、屋敷に帰還しますが、
何度も言って居りますが、
屋敷に帰り着く迄が遠・・・・・ダンジョン攻略ですので、
くれぐれも油断して、
怪我等をする事の無いようにしましょう。
お風呂に入った後に又
展望レストランに集合して下さい以上。解散!」
「皆 は~いっ!」皆
此の後皆、生きて帰れた事を喜び合い、
金持ちに成れた事や、
希望に満ちた将来の事等を語り合って行くのだった。
女神~ズは楽しそうに
ご馳走をほう張り乍ら、お酒を楽しみ、
他の船員達も、好きな物を飲み食いし、
ドラゴンレンジャー達が所狭しと走り回り、
新しい地竜の里の長と、
土の女神様の従者に成ったエルダードラゴン達は、
泣き乍ご飯をほう張り、お酒を飲み、
ネコとウサギは裸踊りをして居た。
翌日モモタロウ一行は、地竜の里を出発して、
一路モモタロウ屋敷に帰還するのだった。