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ー170話ー 特急ダンジョン 6階層


1日の完全休養日で、疲れを癒した翌日から


又レベリングの日々が始まる。


結局5日間で、魔獣を約3万匹程狩った。


其の約半数はヒュドラだ。宝船も全部で10隻、手に入ったが、


半分は壊れて居た、がリリーが修復して居る。


3隻がスノーホワイトと同じ、


船体部分が全長50メートルの大型艦だ。


エレン号の様に全長100メートルに及ぶ飛空艇は出なかった。


宝箱も、1日目が27箱に宝船が3隻、2日目が休養日で、


3日目が、32箱に宝船が2隻、


4日目が、宝箱が40箱で、宝船は出なかった。


5日目が宝箱が44箱、宝船が1隻、


6日目が実質5日目なのだが、


最終日には、宝箱が46箱、宝船は4隻手に入った。


ホクホクである。


翌日の早朝、朝ご飯の後、


SSランクの全長20メートルのヒュドラを倒して、


土の女神様と、白の女神様とエルダードラゴン10人が、


人化けを解いて巨大なドラゴンに変身すると、


来た方角に向けて全力のブレスで、とどめを刺していた。


そうして6階層へ、


6階層は奥行き1500キロ、横幅1000キロ、


高さ10キロだ。とにかく広い、



「土の女神様、此の特級ダンジョンは


下に向かうほど広がって居ますが、


いったい何処まで広がって居るんですか?


もう既に5日では抜けられないですよ?」



「此処の階層からは広さに関しては同じですね、


ずっと1500キロ×1000キロ×10キロが続きますね。


此れが此のダンジョンの限界なのでしょう、


私達であれば、3日で抜けられるのですが、


人族が同じ速度で抜けるのはやはり無理な様ですね、」



「そうですね~10日程見て居た方が良いですね、


狩りをしながらなので、ちょっと此の広さは有り得ないですね~」



「人族って脆弱な上に遅いのですわ~私くしなら


15分で端まで行けますわ~」



「皆~此の階層は滅茶苦茶広いから~前半は5日、


間に休養日を1日挟んで、


後半も5日の予定で討伐を行いま~すっ、


長丁場に成るから気を抜いて、死なない様に頑張りましょう!」



「皆 は~いっ!」皆



「其れでは毎度おなじみのゴブリンと、オークの


殲滅から始めましょう~」



「皆 えいえいお~っ!!」皆



ゴブリンや、オークの数が増えて、数が多い事も有って、


集落の間の距離も長く成って居り、


壊滅させるのに半日を要した。


昼ご飯の後、やっと魔獣狩りが始まった。


此の階層でも、ヒュドラの巣を目指して進み


途中で出会った他の魔獣の群れを潰して行った。


ただし、魔獣のランクが全て、


SランクからSSランクに上がって居り、


体も大きくなり、強く成って居た。


最早、連弩では対応出来ない位に、


SSランクのヒュドラが体長20メートルに、


SSランクのミノタウロスが、体長10メートルに、


SSランクのマンティコアは、15メートルに成り、


おっさん顔が強力に成って居た。


グリフォンも体長8メートルと成り、


ワイバーンは体長15メートルと成って、


最早、飛竜と言って良かった。


其れ以外には新たに猛毒を持つSSランクの巨大な蛇の、


体長25メートルにも成る、


グレートコブラが出現しだした。群れで・・・


全ての魔獣が大きく成った事で、連弩の命中率は上がったが、


如何せん魔獣が固く成った事で、攻撃は通らなく成り、


文字通りのレベリングと成って居り、


殲滅組も、ドラゴン達とポチしか


魔獣を殲滅できなく成って居たが、


此のドラゴン達が元気で連弩攻撃と、


魔法攻撃の後、ヒャッハ~と魔獣を狩って居るのだ。



「女神様達は元気ですね~」



「「其れは元気にも成りますわ~、何時もだと、


魔獣の踊り食いで同じ魔獣ばかり食べるので、


すぐに飽きてしまうのですけれど、


寝るのも地べただし、


今回は討伐後のお風呂と、御馳走が楽しみですし、


美味しいデザートと美味しいお酒が


私くし達を待って居りますのよ~


元気100倍ですわ~」」



「エルダードラゴン うんうん」エルダードラゴン



「ご飯を気に入ってくれて、嬉しいですね~


今日も頑張って美味しいご馳走と、美味しいデザートと、


美味しいお酒をバンバン提供させて貰いますので、


ガンガン行っちゃって下さいね~」



「「お任せなさいな~」」



「エルダードラゴン 頑張りま~すっ!」エルダードラゴン



6階層討伐開始、初日は結局、魔獣を4千匹程狩った。


宝箱も8箱出て来た。怪我人も出ず、


まずまずの初日と言って良いだろう



「皆~お疲れ様でした~終礼を始めま~すっ」



「皆 お疲れ様でした~」皆



「今日の結果ですが~初日にも関わらず~


ゴブリンが37万匹、オークが34万匹でした~


残りは殲滅組により壊滅させて貰いました~」



「皆 お~やれ~やれ~」皆



「魔獣に付きましては、ざっとですが、


約4千匹を狩りました~


其の中には新しく、


SSランクの25メートル級のグレートコブラが


3百匹程狩れて居ります。


本来であればドラゴンより会敵するのが難しく稀で、


幻しの魔獣ですが、何と言う事でしょう~


此の階層からはうじゃうじゃ沸いて居るとの事で~す。


グレートコブラの皮は超高級素材で、大変な高額が予想され、


其の肉は大変美味しいそうです。


其の外の部位も希少で価値が高く、


捨てるところが無いという、ドラゴン並みの素材で、


更にドラゴンよりも希少価値が高いと言われて居ます。


良く知らんけど~


で、今夜の晩御飯はグレートコブラの唐揚げ、


蒸し鳥ならぬ蒸しコブラと、


バンバンジーを予定して居ますので~


美味しく頂きましょう~」



「皆 バンザ~イ、バンザ~イ」皆



「其れと~今日の宝箱は~」



「皆 宝箱は~?」皆



「8箱でした~初日ですので~


きっと、日を追う毎に数は増えて行くと思われます~


残念な事に宝船は有りませんでした~


其れでは何時も通りにふたを開けて行きま~す」



モモタロウは何時も通り宝箱の蓋を開けて行き、


皆が見て居る前で、中身の確認をして行った。


中身は何時もの通りで、小さい宝箱からは宝飾品が出て、


大きな宝箱からは古代金貨や、金の延べ棒、宝剣に王冠、


中には魔剣や勇者が持つような


聖剣なんかも今回は含まれて居た。


其れを見て居た海兵達は今回もお宝ザクザクで、



「皆 バンザ~イ、バンザ~イ」皆



2日目の宝箱は、15箱で、宝船は無しだった。


もしかしたら宝船は5階層にだけ出現するのかも知れ無い、


3日目が、宝箱20箱宝船の出現は無かった。


4日目が、25箱で、5日目が30箱だった。


やはり奥地に行く程、宝箱の出現頻度は高い様だ。


宝船は出て居ない。


6日目は丸1日を休養日に充てて、


7日目が33箱、8日目が50箱、末広がりだった。


9日目が57箱、10日目が60箱、


11日目の最終日には70箱出て来た。


何れも宝船は出てこなかった。


やはり宝船は5階層だけの様だ。


魔獣に付いては1日に約6千匹で、


此れが限界なのだろう。



「明日からは7階層に進みますが、


朝一の階層主は何が出るのですか?」



「はい、階層主はSSランク20メートル級の


サンドワームですね。


そして、7、8、9、10階層は砂漠地帯の成りますね~


熱いですよ~夜はめっちゃ寒いですし~


普通に凍っちゃいますね~


いや~女神様もびっくりだ~


切れ痔だった時は其れはもう、堪えましたよ~


砂漠地帯には、サンドワームの他、


SSランクの15メートル級の


ジャイアントスコーピオンが出ますね~


それはもう、うじゃうじゃと~


7,8,9階層の魔獣は余り変わりませんね~


ただ、昼間の高温と、夜の低温が地味に堪える、


ダンジョン探索者を消耗させる為の階層ですね~


勿論、今迄の階層で出て来た魔獣も普通に出て来ますので、


嫌ですね~皆SSランクですので~」



「此のダンジョン普通に


ダンジョン探索者を殺しに掛かって居ますよね~


有り得ね~わ~女神様は何階層迄潜ったのですか~?」



「はい、2万年位前に1度、神魔大戦の後ですが、


最下層に迄潜って居ますね、


其の頃はまだ50階層位でしたか?


スクルドに尻に大木の杭をぶち込まれて、


此のダンジョンに逃げ込んで、


最下層に100年程隠れて居たんですよ~


其の時からかなりの性悪のダンジョンでしたから、


しょっちゅうSSランクの


魔獣が溢れて居たんですけど~


此れじゃ~人族が此の大陸で


繁栄して行くのは無理じゃね?


と言う事が分かりまして、フレイヤから


年に一度ダンジョンの魔獣を間引いて、


魔素を薄める様にする事を条件に許して・・・


和解したのです。因みにお尻は治してくれませんでしたよ、


フレイヤって、鬼畜ですよね~」



「・・・・・フレイヤ様治してくれなかったんだ~」



「因みに砂漠での狩りですが、


ジャイアントスコーピオンも、


サンドワームも普段は砂の中に居ますので、


隠れている所にブレスでの面攻撃で、


砂漠の温度を上げて表面に出て来た所で


殴り倒して居ましたね、」



「ですよね~普段は餌を狩る時にしか


余り表面に出て来ないんですよね~暑いし~


其れで、素材とか取れるんですかね~?」



「其れはグランドマスターの私が説明しますね、


ジャイアントスコーピオンですが、


硬い殻に覆われて居るのですが、


殻は冒険者の防具に使える高級素材です。


肉はカニの様な味で高級品ですね、


毒は薬の素材に成りますね、


15メートル級ともなれば、魔石も大きくて、


大変に貴重と言えるでしょう。


余り捨てるところは無く、砂漠でしか狩る事が出来ないので、


SSランクと言う位には強いし又、


砂の中から攻撃して来るので、見付ける事自体困難ですし、


珍しい魔獣で取引価格も高いですね、


サンドワームですが、SSクラスに成ると、


皮もぶ厚いですが、頑丈なので、高値です。


肉も此のクラスに成りますと高級食材と成りますね~


見た目はあれですが、牙も素材としては優秀ですね、


何と言っても魔石が大きくて、高価な物と成ります。


普通に、15メートルのジャイアントスコーピオンとか、


20メートルのサンドワームとか、


人族には狩れませんから、人族なんて餌にしか成りませんね、


素材何て出て来ませんよ、」



「ですよね~」



翌朝、朝ご飯の後、


階層主のサンドワームを狩りに出掛けた。


サンドワームは土の中に潜って居り、


外からは分からないが、


ステイタス画面のマップにはしっかりと写って居り、


其処をドラゴンブレスで、地中を熱っして、


地表に逃げて来た所を連弩隊が攻撃したが、


短針は刺さって居るのだけれど、


分厚い皮の為に殆ど攻撃が効いて居ない。


両女神様が、艦から飛び出すと、


左右から太い胴体を、


左右から青龍偃月刀で真っ二つにして居た。



「普通に瞬殺ですね~」



「エルダー だってドラゴンですもの~」エルダー



「ですよね~」



モモタロウ一行は倒したサンドワームの後ろに有った、


岩山の洞窟から7階層に降りて行った。


洞窟を抜けると見渡す限りの砂漠が広がって居た。


洞窟の外は熱風が吹いて居り、


一言で言うと暑い。


モモタロウはエレン号をストレージから出すと、


洞窟の出口付近に横付けした。


エレン号は地面に直接触れる事は無く、少し浮いている。


乗組員は足を砂地に着ける事無く、全員乗り込んだ。


そう、砂の中はサンドワームで一杯だった。


とにかくうじゃうじゃ居たのだ。


事前にリリーからの注意喚起が有った為、


誰一人砂地に足を踏み入れる者は居なかった。


サンドワームには目が無いので、


振動などを感知する感覚器官や、匂いには敏感なのだ。



『リリー何かサンドワームで一杯だね~暑いし~』



『そうっスね~一杯居るっスね~


砂漠の表面は照り返しも有って、


56度は有るっスね~でも、エレン号は結界で、


適温には保たれて居るっスけど


日差しの有る所は暑く成って居るっス~』



モモタロウは艦橋に行くと、



「高度50メートルに迄上昇」



「了解、高度50メートルに迄上昇、維持します。」



「全艦戦闘配備!殲滅組待機、連弩隊攻撃準備」



「艦長、連弩隊攻撃準備完了」



「そんじゃ始めますか、」



モモタロウは艦橋を出ると、急ぎ船体部の屋上に向かい、


有り余って居るゴブリンの死体を砂漠にばら撒いた。


その数、数百、



「んじゃあドラゴンの皆さんサンドワームの


あぶり出しをお願いします。」



「ドラゴン 了解~」ドラゴン



両女神様を含めて、


ドラゴン達は面に広がる様にブレスを吐いた。


周囲一帯の砂漠は撒き餌のゴブリンを焼き乍ら、


表面温度がどんどん上昇して行く、


少し時間を置いて砂漠の中も温度が上昇して行く、


10分程ブレスで砂漠を焼いて居ると、


水中から潜水艦が水面に出て来る様に、


砂が持ち上がり、サンドワームが飛び出してきた。でかい!


30メートル近く有るのでは無いだろうか?



「連弩隊、攻撃開始!」



合図と共に短針が右舷、左舷から飛び交い、


サンドワームに向けて飛んで行く、


次々とサンドワームが飛び出して来る。


乱戦状態になるが、其処のに又新たなゴブリンの死体を、


100体程撒き餌としてばら撒く、


サンドワームは興奮状態と成り、ゴブリンを貪りだして、


熱いためか砂の中に逃げ無い、一通り連弩攻撃を行うと、



「殲滅組、殲滅開始!」


今度はドラゴンブレスを細く絞ったレーザーを、


両女神様、女神様よりは遥かに劣るがエルダードラゴン達も


レーザーを放ちだす。


今回の攻撃はレーザーを使って胴体を切断して行く。


サンドワームには口は有っても急所である頭が無いのだ。


胴体を切断されたサンドワームは、暫くじたばたと暴れた後、


モモタロウのストレージに自動回収されて行く。


高位魔法使い達は高出力魔法で、


次々とサンドワームを薙ぎ払って行く。


ポチは自分で制作した短針を高出力で射出して居た。


レールガンの様に射出された短針は


サンドワームに大穴を開けて、胴体をちぎって居た。


1時間ほどの攻防で、約300匹以上のサンドワームを


狩る事が出来た。此の狩りに慣れて行けば、


時間は短縮されるであろう。上々言うと言うべきか、


何時もは最初にゴブリンとオークを狩るので有るが、


如何やらゴブリンと、オーク等の撒き餌的な魔物は、


マップを見る限り、


点在するオアシスに群れを作っている様だ。



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