ー166話ー 特急ダンジョン 2階層ー2
モモタロウと其の一行は、ローソン侯爵領に
シドニーローソンを盗賊から守る為に
戦死した騎士の遺体をローソン侯爵に届ける依頼を受けて、
ローソン侯爵領にやって来たが、雪で閉ざされて仕舞い、
春の雪解け迄身動きが取れないという状態に陥った。
あれやこれやと色んな事が有り、
引退したローソン侯爵の父、ゴンザレスと義兄弟に成り、
地の女神様と白の女神様にはご飯が美味しいからと、
入り浸られて仕舞い、
ローソン侯爵家の夜会に出席する為にやって来た
エレンの姉のズロース・・・ローズと知り合い、
ゴンザレス爺さんの依頼で、侯爵領の若手騎士100人の、
レベル上げ、其れに乗っかった女帝と、学院長、冒険者ギルド、
の約300人を鍛える為に、
アースドラゴンの里近辺に有る特急ダンジョンにて、
新造大型飛空戦艦エレンに乗り込んで、
広大なフィールドダンジョンの10階層を目指して、
ダンジョン探索をするのだった。
「艦長~此処から約15キロの位置にグリフォンが約200匹、
此方に向かって飛行して居ます~」
「了解、グリホンの群れに向かって進んで下さい。」
「了解!グリフォンに向かって進めます。会敵迄、凡そ7分!」
「皆~グリフォンの群れを見付けました~
会敵迄7分で~す。準備して~グリフォンは素早いから、
上手く当てて下さいね~殲滅組は取り逃がした
グリフォンの殲滅をお願いしま~すっ」
「皆 は~いっ」皆
「艦長~グリフォンと会敵しました~」
「連弩隊、各個撃破開始~!」
飛空戦艦から、短針が飛び交う、
スピードのあるグリフォンに対して、
飛行予測を立てて、其処に弾幕を張るのだが、
グリフォンは頭も良く目も良い、
上手く避けるのだけれど、
其の避けて退避する位置の予測もして居り、
其処にも弾幕を張っている。此方の方が一枚上手だ。
次々に撃墜して行く、」
「Aランクのグリフォンには何とかあてる事が出来ても、
Sランクに成ると、スピードも退避行動も凄く速くなるから、
当てるのは難しいだろうね~固くなるし、
私達のドラゴンブレスでも、
暫く追いかけないと当てられないしね~」
「女神様の凶悪なブレスでもあてるのが難しいんですか?」
「モモタロウ君、凶悪は無いでしょう、
確かに当てたら蒸発しちゃうけど~」
「そう、其処なんですよね~蒸発しちゃったら、
素材が取れないんですよね~魔石迄蒸発しちゃうし~
女神様~ブレス、もっと糸見たいに細く出来ないんですか~?」
「「集中しないといけないからや~っ!面倒臭い~!
だってドラゴンですもの~」」
「じゃ~3時におやつ付けるから~」
「皆 さ~頑張るぞ~!!」皆
何故か皆から返事が返って来た。
暫く駆け引きが続いたが、
余り時間も掛けて居られないので、
「余り時間も掛けて居られないので、女神様お願いします。」
「皆 ぶ~ぶ~」皆
「「ぶ~垂れる前に、ちゃんとあてな!」」
「皆 しゅ~ん」皆
二人の女神様は糸の様に細く収束したブレスで、
次々にグリフォンを撃墜して行く、
此処でポチも参加、
発射から弾着迄殆どタイムラグが無い、
細く圧縮した事で、とんでもないスピードに成って居た。
グリホンの頭に針ほどの穴が開いて行く。
レーザーの糸は高温で、周りを焼いてしまう為に、
致命傷に成って居る。素材の痛みはほぼ無い、
ポチは、短針を発射して居たが・・・・・
「ありゃ~レールガンだねグリフォンの頭が吹き飛んで居るよ~
何方もよけれんよな~」
数分で、飛んで居るグリフォンは居なくなった。
海兵達が口を開けて呆けていた。
此の後も順調に狩りは進んで行く、
連弩隊も、グリフォンがあて難いだけで、
其の外のマンティコアやミノタウロスで戦績を稼いで居た。
「適材適所だね~」
「クルー うんうん、」クルー
お昼ご飯と、3時のおやつの時間を挟んで、
此の日も大漁と成った。
「皆、お疲れ様~今日も大漁で~すっ!
皆、順次お風呂に入って晩御飯を食べたら後は自由時間ですよ~
ゆっくりと疲れを取って明日も頑張りましょう~!」
「皆 えいえい、お~!!」皆
モモタロウは、騎士達のモチベーションを下げない様に、
毎日、日替わりの御馳走を用意している。
作るのはメイド達だが、頑張って居るメイド達には、
飲酒も許可して、おやつを配ったり
宝飾品を送ったりと気配りに余念が無い
今日は食事前にたまたま、
「カンシン今日もご苦労様、今日は真珠のネックレスと、
指輪を送らせて貰うね、」
リリーに準備して貰って居るネックレスを(宝石は一杯有る)
カンシンの首に掛けて指輪を薬指にはめる。
12ミリ以上ある大粒の物だ。
「ご主人様、私のような奴隷に王侯貴族でも手に入らない様な
この様な立派な宝飾品を頂けるなんて、
感激の極みで御座います。有難う御座います。有難う御座います。
私はご主人様の為に何時死んでも悔いは有りません!」
「私は大切なカンシンを決して死なしたり何かしませんよ、
死んでも必ず生き返って貰います。
カンシンが居ないと、寂しいから」
「ご主人様~わ~ん、わ~ん、嬉しいです~抱いて~」
「御免、其れは無理、立ちません。
御免なさい、生まれて来て御免なさい~」
「も、申し訳ありません!
余りの嬉しさに我を忘れて仕舞いました。
でも、1度で良いからご主人様のお情けが欲しいです~」
「コウメイ、今日もご苦労様、」
と、コウメイの首にもネックレスを首に掛けて、
指輪を薬指にはめる。
コウメイはただただ、涙を流し乍ら
「ご主人様、有難う御座います。有難う御座います。」
と体を震わし乍らお礼を言ってくれる。
「明日また頑張ってね!」
「勿論で御座います。誠心誠意お仕えさせて頂きます。」
「カンウ、今日もご苦労様」
カンウの首にも真珠のネックレスを掛けて、
薬指に指輪をはめる。
カンウは白髪、ロングの230歳のエロい盛りの、
ダークエロフだ。とても色っぽい、
頭も凄く良いモモタロウの警備隊の警備隊長の1人だった。
彼女は英雄のジョブを持って居る。
「有難う御座いますご主人様、
私の様な奴隷に似合いますでしょうか?」
「奴隷云々はさて置いて、褐色の肌に白銀の宝石が輝いていて、
カンウ、とても奇麗ですよ。」
カンウは真っ白な歯を見せ、素晴らしい笑顔で、
「ご主人様にそう言って頂ける事が私にとって、
最上の喜びで御座います。明日からも奮闘努力致しますね、」
「はい、宜しくお願いしますね、」
「チョウヒ、今日もご苦労様」
チョウヒの首にも真珠のネックレスを掛けて、
薬指に指輪をはめると、
「えへへへっご主人様、有難うなのにゃ
頭をなぜて欲しいのにゃ」
「チョウヒ~いい娘いい娘~今日も頑張ったね~」
チョウヒはカンウと同じ警備隊長だ。
彼女はキャットピープル、トラ族で、18歳
何と、勇者のジョブを持って居た。現地勇者なのだ。
モモタロウは頭をなぜて、顎の下をこちょこちょすると、
チョウヒは尻尾を振り乍ら、ゴロゴロと喉を鳴らしていた。
其れを離れた所からネコちゃんが羨ましそうに見て居た。
「チョウウンもご苦労様」
チョウウンにも、ネックレスを掛けて指輪をはめた。
「えへへへへへ~嬉しいな~ご主人様~
うさに似合って居るうさ~?」
「うん、とっても可愛いよ~」
チョウウンは20歳のウオーラビットだ。
この娘も警備担当だ。ジョブはバーサーカー
怒らせると非常に怖い。
警備の娘達は元々地下闘技場の剣闘士で、
戦いに敗れて死ぬのを待つばかりの状態の娘達を、
モモタロウが買い取って傷を治した。
チョウヒ等は死んで居たのを
リザレクションで復活させて居る。
死の淵で救われた彼女達の忠誠心は
獣族と言うのを差し引いても非常に高く
命の恩人のモモタロウの配下としても、
又1人の女性としても慕っていた。
そう、彼女達は100年の恋をして居た。
「嬉しいうさ、うさも頭を撫でて欲しいうさ」
「はい、良い娘良い娘~」
なでなで~
「えへへへへへへ~幸せ~うさ~
何時までもこんな日が続くと良いうさ~」
モモタロウは一人一人に言葉を掛け乍ら、
首に真珠のネックレスを掛けて、指輪を薬指にはめて行った。
今では大勢の使用人を使っては居るがこう言う事は
丁寧なモモタロウであった。
皆、薬指の指輪を見つめて、上気して居る。
女の子なのだ。
其れを眺めていたエレンが、
「モモちゃん私くしも欲しいですわ」
「良いよ~一寸待ってね~」
「皆 わ~い!バンザ~イ、」皆
「何で皆~?何で男迄~」
「俺、此の遠征が終わったら、
隣村のベティちゃんと結婚するんだ。
結婚指輪、凄く欲しいです。」
「おいおい~フラグ立てちゃったよ~」
「私くしも欲しいですわ、」
「いやいや、ズロースさん、人妻でしょ~
結婚指輪貰って居るでしょう~」
「縁日で売って居る様な銀の指輪ですわ、
モモちゃんの指輪は王族か上級貴族でも
手にするのは難しい最上級の真珠の指輪ですもの~」
「そうですわね~私くし達ドラゴンでも、
真珠は有りますがこんなに手の込んだ細工の
白金の指輪は持って居ませんわ~
だから頂~戴」
「そうですね~私も欲しいですね~
元、配下達だけにあげるとか無いわ~光物が大好きですから~」
「「だってドラゴンですもの~」」
「5人のエルダー、ドラゴンは今は、
俺の部下ですしね~」
「15 女神様、私達も欲しいです~女の子ですし~
飛空戦艦の操縦して居ますし~今は艦長の部下ですよ~」15
「いやいや、確かにハイエルフの皆さんは、
操船してくれて居ますけど~エルダー、
ドラゴンの皆さんは殲滅組だし~」
「5 いや~欲しい欲しい~よ~」5
「駄々をこね出したよ~」
「妾は砂漠で貰ったけど~皆貰うんなら妾も欲しいのじゃ~」
「私も~砂漠で貰ったのより大きいし~
女の子は何回貰っても嬉しい物なのです~
モモ様のせいで結婚を諦めたので下さ~い!
責任取ってお嫁さんにして下さ~い!!」
「御免なさい~今から配りますので~
皆、並んで下さ~い」
「皆 は~い」皆
モモタロウが手渡そうとすると、
「ネックレスを首に掛けて指輪は薬指にはめて、
優しい一言を言って下さい」
「えらい注文を付けられたよ~」
「皆 だって女の子ですもの~」皆
何故か男性騎士にまで言われた。
流石に男性騎士達には手渡しだが、
女性騎士にはネックレスを首に掛けて、
指輪を薬指にはめて行った。
すると女性騎士に抱き着かれて
「結婚して~」と言われる」モモタロウだった。
モモタロウ~爆発して仕舞え~!!
此の後、士官と一般兵とに分かれて、
士官は此のまま展望レストランに、
一般兵は気球内の食堂に分かれて行った。
展望レストランも広く作られては居るが、
流石に300人を1度に食事させる事は出来ないので、
2手に分て居る。食事は同じなのだが、
此の日も晩御飯の後、何時も道理の飲み会に成った。
真珠のネックレスと、
指輪を貰って女性達はホクホクだった。
現代の様に真珠は養殖されておらず、
自然の物だけだ。
海の軌跡と言われて居て、滅多にお目に掛かれる物では無い。
ダンジョンで、稀に宝箱から出る位で、
12ミリを超える様な真円の粒の揃った真珠に成れば、
城が領地付きで買える位の値打ちに成る。
其れが此のパーティーでは、
最上級な物がポンポンと飛び出す。
当然、帝室、侯爵、伯爵のかん口令が敷かれる事に成る。
まあ、モモタロウがこんなに真珠を持って居るのは、
海水浴の時の取り置きが大量に有る為なのだけれど、
翌日も、魔獣狩りに精を出すモモタロウ、
予定道理り3日間で大量の魔獣を狩って数を減らした。
「女神様、此れ位数が減れば合格ですかね~?」
「そうですね~ダンジョンですので、
全滅とかは有りませんからね、
こんなもんですね、
明日は3階層に向かいましょうか?」
「うん、私くしも其れで構いませんわ」
「じゃあ明日は、階層主を倒して、3階層に行きますか~」
「「は~いっ」」
翌朝、朝ご飯を食べた後にワイバーンを見つけて、
まだ朝一で寝て居る所を奇襲する事にすると、
ワイバーンをハリネズミの様にして倒したのだ。
ワイバーンも、台座の様な岩山で寝て居た所を
明日に〇かって撃ての様にそこいら中、穴だらけだ。
ワイバーンを倒した後に台座の所に全員降りて、
飛空戦艦をストレージに仕舞うと、
隊列を作って、台座に有るトンネルを通って3階層に出た。
3階層も1,2階層と同じで入口の周りにはゴブリンと、
オークの大規模集落幾つも混在していた。
今回もゴブリンと、オークの殲滅から始める。
もう既にゴブリンとオークの在庫は100万を超えていたが、
更に在庫が増えた。オークの場合食肉と成るので、
幾ら在庫しても良かったが、トンカツ食べ放題?
ゴブリンは、小指の先位の魔石しか取れないし、
肉も不味くて食べる事など出来ない。
モンスター寄せの撒き餌に使う位しか使い道は無かった。
「皆~今日はAランクのワイバーンも出現するので、
油断せずに気合を入れて死なない様に狩りましょう~」
「皆 は~いっ!」皆
こうして3階層の狩りが始まった。