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-151話ー 飛空艇到着


モモタロウは30人の奴隷を買い入れると屋敷に戻って、



「エレン、皆を風呂に入れて呉れるかい」



「了解ですわ、キャロライナさん、鬼女族の皆さん、


女の子達を引率して付いて来て下さいな、


お風呂の使い方と、制服を配りますわ」



「「「「はい、エレン様」」」」



「カンシン、買い入れたメイドの


総括管理者はキャロライナと言います。


補佐と警備総括を19才の鬼女族の人にして貰います。


16才と17才の鬼女族の人には警備主任に成って貰います。



鬼女族の下にドワーフの警備6人を付けて、


A班B班に分けて下さい。


其れと、メイドが10人、料理人が3人、下働きが5人、


会計が2人の、総勢30人です。



ドワーフの娘達は皆13才で未成年です。


うちのメイド達の下に付けて色々と教えて上げて下さい」



「承知致しましたご主人様。


春迄およそ4ヵ月、鍛えさせて頂きます」



「宜しくお願いしますね、其れとカンウ、


警備の娘達を鍛えて下さい。


他の娘達も空いた時間に鍛えて下さいね」



「承知しましたご主人様。時間の空いて居る者を使って、


剣術、薙刀術、槍術、空手、拳法、合気道、柔術を教えます。


ローソニア最強の軍隊を作って御覧に入れましょう」



「最強で無くて良いから、屋敷を守るだけで良いから、


其れに軍隊じゃ無いから、警備だから、ねっ」



「ははっ!」



『此れは分かって無いな~鬼女族の3人頑張ってね~


30人が風呂から上がって来た時に、


鬼女3人は名無しだったので、


19才の鬼女にマンゲツ、17才の鬼女にシンゲツ、


16才の鬼女にミカヅキと名付けた。


人族達は名前は其のままで、



ドワーフ達は名前は有ったが


新しい名前が欲しいと言うので名付けた。


何でも、口減らしされた時に


人生が終了したと言う認識らしい。


奴隷として新しく人生をスタートさせるのだと言う。


種族が違うので、ドワーフの気持ちは俺には良く分らない


因みに名付けたら皆レベルが上がった



此の後夕食に成ったが、30人は号泣しながら食べて居た。


翌日からキャロライナ、リバージュ、


ナナは、カンシンとコウメイに付いて、


マンゲツ、シンゲツ、ミカヅキは、カンウに付いて修行だ。


ドワーフ達は其々の職種のメイドに付いて研修が始まった。』



「後は皆に育てて貰おう。餅は餅屋にだねっ」



「お~い、モモ~」



「ちっぱい師匠何っすか~?」



「ちっぱい言うな~帝都からパパとママが到着した。


今ローソニア城で領主に挨拶して居る。


暫くしたら飛空艇が此処に来るから発着場を作ってくれ」



「は~い、発着場ね了解しました~」



「乗組員が皆降りたら、飛空艇の改修を頼むぞ」



「えっ?」



「改修はリリー様に頼んで居るぞ」



「いや、俺初耳なんですけど~、リリー如何なってんの?」



『いや~言うの忘れて居たっス~


改修の図面はもう出来て居るっス、


1日あったら改修出来るっスよ~』



「そういう事は事前に報告してよね~ビックリするじゃん。


リリー様って・・・・」



「色々と相談して居るからのう」



「そうなんだ~まあ、取り敢えず発着場作りますか」



モモタロウは外へ出ると



「ちっぱい師匠、飛空艇の大きさは?」



「ちっぱい・・船体部分の全長は50メートルじゃ、


気球部分は100メートル有るぞ」



「で、でかいな、はい了解」



庭に100メートルX50メートル、


深さ5メートルのプールを、


庭の一角に作り出した。可動式の桟橋付きだ。



「此の深さだと落ちたら溺れるね~」



ガードレールを設置して、4か所に階段を作った。


此のプールは夏場にプールとして活躍する事に成る。


夜に到着するので、


プールを囲む感じで魔石灯を設置しておいた。



「カンシンそんな訳でちっぱい師匠の


御両親の接待の準備を頼む」



「はい承知致しましたご主人様。で人数は?」



「うむ、50人じゃ」



「女帝様了解致しました。早速準備致しますので、


到着したらお風呂に案内して下さいね」



そう言うとカンシンは、其の儘厨房の方へ消えて行った。


モモタロウが宴会場でまったりとして居ると、


警備から念話が入った。



「ご主人様、空に船が浮いて居ます。


大きいです。怖いです。」



「リュウビそれが飛空艇だよ、プールに誘導してあげて」



「はい承知致しました」



警備のリュウビが魔石灯を持って飛空艇をプールに誘導すると、


飛空艇はプールに着水した。


モモタロウ達が出向かいに行くと、


飛空艇に桟橋が渡されて、


中から近衛と思われる兵士が降りて来て、



左右に並び始めた。其の中に砂漠で会った、


ワンレンのエロイお姉さん


ジュリアナちゃんも混じって居た。



「うんうん、ちゃんとジュリアナ扇子も持って居るね」



ジュリアナちゃんはモモタロウを見るとウィンクして居る。


モモタロウも小さく手を振った。


最後に穏やかな表情の


紳士と淑女が手を繋いで降りて来た。



二人は2列に並んだ近衛騎士の間を歩いて


モモタロウの前へとやって来た。


其処にちっぱい師匠が飛びついて、



「パパ~ママ~良く来たのじゃ、歓迎するのじゃ~」



モモタロウが深く頭を下げると、



「君がモモタロウ君か


何時もうちのアンジュちゃんがお世話に成って居るね、


有難う。君に会うのを楽しみにして居たよ、


ボクはアンジュちゃんのパパのクロイツだ宜しくね」



「私はママのアンナです。宜しくねモモタロウちゃん。


でもアンジュちゃんが一目惚れするのも分かるわね、


可愛い坊やだわ。


ねえ貴方、早く孫が見たいわね」



「な、な、な、何を言って居るのかねママ、


アンジュはまだ15才だよ、成人しているとは言え、


け、け、結婚はまだ早いのでは無いかね」



「あら貴方、私は16の時にアンジュを生んだのですよ」



「其れは・・・・・・・・」



「パパ、ママ、モモはイ〇ポなのじゃ」



「ガハッ!!」



と、血を吐くモモタロウ



「あらあら、まあまあ、其れは大変ね」



「其れでは仕方が無いな『ホッ』」



「貴方、


確か帝室に伝わる秘薬が有ったのではなくて?」



「あれはお前、三日三晩、淫獣の様に成ると言うぞ」



「あらあら、まあまあ、


アンジュちゃんが壊れるかも知れないわね」



『うん、そんな薬、普通に嫌です』



「ささ、体が冷えるといけないので、屋敷の中にどうぞ」



「お風呂がとっても広いのじゃ、皆で入るのじゃ」



「あら、其れは楽しみネッ」



「パパもか?」



「パパは男だからダメなのじゃ」



「ガハッ!」



と血を吐くパパ



「所で飛空艇の中に人は残って居ませんね?」



「ああ、うむ、アンジュちゃんに改修するから,


全員降りる様に言われているからね」



其れを聞いたモモタロウは飛空艇をストレージに回収した。


周りの人達が大きく口を開けて驚いて居た。



女性陣がお風呂に行っている間、


男性陣はフロントでくつろいで居た。



「モモタロウ君、此の屋敷は温かみの有る良い屋敷だな、


全体を木で覆って居るのも良いし、


此の灯りが何とも良いね。


明るいのに目にとても優しいね」



「はい、魔石灯を使ってはいますが、


白っぽい目に刺さる様な光は使わずに、


暖色に変換して使用して居ます。


自分の家では寛ぎたいですからね」



「うんうん分かるよ、帝城も基本石造りでねえ、


寒々しいのだよ、


実際寒いしね、見た目は豪華なのだけれど、


住むのには適さないかな、


ローソニア宮殿の敷地にも同じような屋敷が建って居たが」



「はい、俺が建てましたけれど」



「おお其れは凄いね、


私の宮殿の敷地にも建てては呉れ無いかね?」



「良いですよ、帝都に帰ったら建てに伺います」



「其れは有り難い、


モモタロウ君には顔パスで宮殿に入れるようにしておこう」



「宜しくお願いします」



「其れと、


帝都から疫病の研究者を10人連れて来て居るから、


研修の方をお願いするね」



「はい、ローソン侯爵からの


研究者が集ったら早速研修会を行いましょう」



「うむ助かるよ、今回の訪問のメインだからね」



「其れ迄は皆さん


自分の家だと思ってゆっくりと過ごして下さい」



「有難う、ゆっくりとさせて頂くよ、


しかし此のお茶美味しいね、


宮廷に出入りして居る商人が


持って来て居る紅茶と同じかね?」



「同じ物だと思います」



「帝室は人の出入りも多くてね、


商人が持って来て呉れた


紅茶セットの紅茶がもう無いんだ。


商人に頼んでは居るのだけれど、


仕入れが遠い国だとかで入って来ないんだよ、



アンナがお茶会が出来ないと困り果てて居てね、


もし良かったら分けては貰えないだろうか?」



「良いですよ、


帰りの飛空艇にお土産と一緒に乗せて置きましょう」



「有難う、アンナの機嫌が良くなるよ」



「師匠の御両親ですから


精一杯の事はさせて頂きますよ」



「しかしモモタロウ君はあれだね、


本当に欲が無いんだね、


此れだけアンジュちゃんに気に入られて居るのだから、


腹臣に成って帝国で権勢をふるう事も出来るのに、


貴族には成らないのかい?」



「貴族待遇で充分です。貴族の義務も無いですし」



「でも、戦争が勃発したら学生でも招集は掛かるよ?」



「其の時はお手伝いしますよ、弟子ですし、


でも、義務の有る貴族には成りませんよ」



「うん、でも宰相辺りが


横からちゃちゃを入れて来そうなんだよね」



「其の時は逃げます。(きっぱり)」



「うん、分かってた。


泣きつく宰相をアンジュちゃんが踏んでいた。


其れに業病の対策が立ち上がった今、


モモタロウ君を失う訳には行かないからね」



「まあ、ローソン侯爵が


後ろ盾に成って呉れると言ってますんで」



「其れに付いては、帝室も後ろ盾になるよ、


可愛いアンジュちゃんの弟子だしね、


業病対策の利権を巡って戦争だってあり得るけれど、


ナムール大河を挟んで


隣接するソリア王国と


シュバイツ帝国辺りが五月蠅いんだろうけれど、



両国が連合しても


ルグレス帝国には遠く及ばないだろうし、


他の隣接国は


山脈や大地溝帯が


横たわって居て攻められ無いしね」



「人族って・・・


何で魔物が跋扈する世界で争うんですかね?


バカなの?死ぬの?」



「ボクもそう思うよ、


帝国ではアンジュちゃんが居るからマシだけれど、


他国には自分の利権の為に


兵士の命を弄ぶ愚か者が多数存在するしね、


アレス王国なんかは


赤の神竜様の怒りに触れて滅んだしね」



「ああルビーね」



「モモタロウ君は赤の神竜様を知って居るのかい?」



「ああ、え~っと、長く原始の森に居ましたから」



「原始の森って?


人族が居て良い場所では無いんだけど?」



「はあ、師匠が大賢者で、


妖精女王とも面識が有りましたから」



「ああ、聞いた事が有りますね、


何でも3大妖精女王様やドライアド様、


黒の神竜様に赤の神竜様に名付けをして、


妻にしたとか、


創造神であらせられるフレイヤ様の


お嬢様を妻にしたとか、



数万の悪魔に攻められて


滅びる寸前のヨシュア王国を救って、


王女達を妻にしたとか、


弱ったヨシュア王国に攻め入ったミシュラン王国の兵を,


赤の神竜様が討伐したとか、



コッサリア神国の女教皇様が一目惚れして,


モーレツなアタックの末に妻に成ったとか、


アレス王国の難民を救って領地に迎え入れたとか、


歴史上最大の救世主だとか、


コッサリア神国で突然行方不明に成ったとか、


神話級の噂話を色々聞いて居ますよ。



今、帝国でも演劇が大流行ですよ、


モモタロウ君の師匠だったのですか、


物凄い師匠ですね、


名は確かヤマダ、タカシ様でしたか」



「そんな演劇が有るんだ~いや、そうじゃ無くて、


私の師匠は人前に出るのが苦手で、


そんな有名な人では有りません。


名前は~・・・・・・・・そうポチ、


大賢者ポチって言うんです~」



「ほう?ポチ様と言うのですか、


聞いた事が無いお名前ですね」



「でしょ~師匠は人見知りでして、


人前に出るのを嫌がりますので、


名前は全く売れて居無いんですよ~


は・は・は・ははははは・・・・


『ポチ御免』」



師匠のパパとあれこれと話をして居ると


女性陣が上がって来た。



「パパ~見て見て~お肌がつるっつるですわ~


あのしおさうな、宮廷にも是非欲しいですわ~」



「おお~ママ、肌もつるつるだけれど、


髪も艶々だね~」



「そうなの~しゃんぷーにりんす、


最後にへあぱっくと言う物をしてもらったのよ~


そうしたら髪がサラサラ艶々に成ったの~


最後にぱっくと言う物をしたら、


ほっぺがプルンプルンなの~


気に成って居た小皺が無く成ったのよ~」



「おう、初めて見た時の様に美しいな~


天使の様だよママ~」



「うっふん、パパったらもう、しょうが無いわね、


今夜は楽しみにしていて頂戴!


エレンさんに色々教わったから」



恥ずかしそうにちっぱい師匠が、



「すまんモモ、ママが張っちゃけた」



「良いんですよ師匠、パパさん引き釣って居るし」



女性の付き人が鏡の前から離れず、


何時迄も自分の姿を見て居た。


女性陣の後に男性陣が風呂に入った。


モモタロウとパパさんは露天風呂で一杯やり乍ら、



「ぷっは~っ、此れは天国だね~


何とも詫び寂を感じながら飲む酒、


雪が舞って居るのに温かい温泉に浸かってゆっくりする。


で、モモタロウ君、此方の御仁は?」



「はいパパさん、先代領主のゴンザレスさんです」



「何度かご挨拶をした事が有りますが、


若い頃ですので、


元領主のゴンザレスで御座います。上皇陛下」



「此れはご丁寧に、アンジュの父のクロイツです。


今回の訪問は夜会の時迄、


非公式なので敬称は不要ですよ」



「ゴンザレスさんは暫く逗留されて居ますので、


ちょくちょく顔を見掛ると思いますので


宜しくお願いしますね」



「此方こそ、しかし此処の酒は美味いですね」



「神竜様の龍泉酒ですからな、


私も此の美味さに此処から離れられ無く成り申した」



「竜泉酒もそうですが、此の日本酒と言う酒、味が深い。


何時も飲んで居る葡萄酒やミード、


エールとは天と地ほどの差が有りますね」



「陛下にはお分かりに成りますか、流石で御座います。


ではゆっくりと、


時の流れと季節の移り変わりを楽しみましょう」



「そうですな、言葉は不要ですな」



男3人うっとりと風景を眺めて、温泉酒を楽しむのであった。

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