表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/201

ー14話ー 商業ギルドマスター ジョディ


「バ う、美味い、何とも食べた事の無い、料理だが、例えようもなく、


美味しい、いろんな国で、色んな料理を食べて来ましたが、


その中でも、最上級に美味しい、何より、体が温まりますね、」バ



「そう言ってもらえると何よりです。


私の国の食べ物で、ラーメンと言います。」



昼の休憩中にラーメンの試食会を行っている。


俺は次のラーメンを作りながら、



「何種類かの味で、5200食、バンジョさんが


商いを終えてから、提供させて頂きます。作り方は、この様に


一杯がどんぶりに、八文目の水を鍋に入れて、沸かします。


沸騰したら、麺を投入して、柔らかくなった所で、


粉末スープを入れて、はい、出来上がり、」



作ったラーメンを、護衛の一人に、手渡す、


こちらの人は、すする、と言う事が、出来ない様で、フォークで、


ハフハフと言いながら、一心不乱で食べている。



「バ しかしこれだけの物を、5200食、ハイと言って、


出される、ヤマダ様は・・・・只者では無いと、思ってはおりましたが、


これ程とは、神の眷属なのでしょうか?



しかし、私には、これだけの物に見合う物を持ち合わせておりません。


如何したものでしょうか?」バ



「今回は、人命救助と言う事で、無報酬で


構いませんよ、」



「バ そう言う訳には、参りません、私も、貧乏な人から


お金を巻き上げる考えは有りませんが、


それなりに、働いてもらうつもりですし、



お金のある人には、しっかりと、費用を頂くつもりなのです、


そうですね~今回のキャラバンの利益全てと言う事で、いかがでしょうか?」バ



ちょい待ち~利益全てって、金貨100枚以上ってやつ~


いくら何でも貰いすぎ~



「いや、それは、いくら何でも、貰いすぎですよ、」



「バ それでは、折半と言う事で、金貨50枚とこの後に


得られる、利益の半分と言う事で、お願いしたいのですが、


この後の利益につきましては、


ヨシュア王国で出会ったらと言う事で、宜しいでしょうか?」バ



「ああ、それならまあ、別に構わないですよ、じゃあ、受け渡しは、


食料を渡した時に、お願いしますね、」



恐らくは、もう、会う事も無いだろうし、



「バ はい、承知致しました。」バ



はい、商談成立、金貨50枚儲かっちゃったよ、


人命救助なんで、無報酬でよかったんだけどね、


人命救助を商売に繋げるあたりなんてつくずく、世知辛い世界だよね~


お金の無い人も、助けるあたりは、人道的なんだけどね~



ラーメンの方は大人気で1ケース30食、すぐに無くなってしまった。


マリーとエメルダが悲しそうな顔をしていたが、



「俺たちは、又今度ね、」



「「マ、エ は~い」」しょんぼり マ、エ



ん~分かりやすい二人だね、


試食会が終わると、そそくさと、出発した。


道中ママゾンで、ネットサーフィンしていると、面白いものを見つけた、



リリー



『はい、ダ・・・マスター何っスか~?』



ダ・・・って、まあ良いか、実はママゾンで、ギター見つけたんだけど、


買っても良い?音楽について、何かスキルって無いかな~



『購入については、御自由にって言うか~是非


弾き語りを聞かせて欲しいっス~メッチャ聴きたいっスよ~


スキルに付いては、料理をクリックしたら、



芸術欄が出るのでそれをクリックしたら、音楽が出るっス~、


マスターの場合料理がレベル10でカンストしているっスから、


当然音楽もレベル10で、カンストしてるっスよ~』



アッ本当だ~、すっげ~な、若い頃からギターの弾き語りは、


していたのだが、なんちゃってコピーだからね~


大学の学園祭で披露した事も有るけど、その程度だよね~



『大丈夫っス~ギターの腕は、リードとサイドを一緒に弾けるレベルっス、


歌声は4オクターブ越えっス、音楽レベル10の力ハンパ無いっス~


プロミュージシャン真っ青っス~惚れ直すっス~


だから、弾き語り聞かせて欲しいっス~



音楽本一緒に買ってくれたら、楽譜をステイタス画面に出せる様に


するっスよ~』



ステイタス画面に楽譜ってとことん、チートだね~、


で、どのギターが良いと思う?



『それはもう、オーチンチンのT-45でしょう~


キングオブザギターっスよ~ってハンドメイドの最高級ギターは


ママゾンで手に入らないですから~



T-45は市販では、最高の物っスよ~後は付属品に、


替えの弦のセットと、歌本っスね~


北こっせつに、オルカ、椅子肖像画、松川ちあき、吉田松陰、井ノ山用水路、


大喰いK2、外島ミュー2、大豆洗い、開演したい、オルス、


昭和を代表する、シンガーばかりっスね~



ハイ全部で大金貨1枚と金貨二枚っス~買って良いっスか?


良いっスか?・・・・アッ!買っちゃいました~』



まあ、ラーメンで儲かるし良いかなって、


主の許可なしで商品を購入する、AIって・・・・



『ペロペロ~』



『ダ・・・マスター弾き語りが聴きたいっス


~今すぐ聴きたいっス~』



目立つからダ~メ~馬車隊から離れてからね~



『は~いっス~、しょんぼり』



マリー、エメルダと同じリアクションかよ、



後長城超えの時の為に、一つ良い物を見つけた。


アップスライダー《2段梯子》の6Ⅿの物だ、これで、楽々


長城超えが出来るだろう、



最初は脆い、日干し煉瓦と聞いていたので、たくさんナイフを


購入して、日干し煉瓦の隙間に差し込んで、


階段を作って最後に登る、降りる、者がナイフを回収するつもりだったが、



アップスライダー《2段梯子》があれば、


手間なく長城を昇り降りできるのだ、



「購入っと、」



これで準備完了、後は、モンスターを避けながら、ヨシュア王国に


向かうだけだ、


そうこうしている内に、日暮れ近くに、


ジオンの街の市壁門の外壁に辿り着いた。



すぐさま、バンジョさんが門番に到着の報告をすると、暫くして、


空の幌馬車が10台やって来た。先頭の馬車に乗った


紳士風の男と何やら、相談している様だ。



それと同時進行でギルドに使いに出した者が何やら、


恰幅の良い中年女性と戻って来た。



バンジョさんと紳士風の男との商談がまとまった様で、


お金の入った袋を受け取っている。


紳士風の男とその従者は素早く幌馬車の馬を繋ぎ替え、市壁内に


消えて行った。



俺はバンジョさんに、



「馬は交換しないのですか?」



と聞くと、バンジョさんは、



「バ はい、馬は命綱なので、手持ちの物は


絶対に手放しません、


今回のキャラバンの商いは金貨140枚になりましたので、


70枚がヤマダ様の取り分です。」バ



金貨70枚を俺の見ている前で数えて皮袋に入れて


手渡してくれた。



俺もその場でママゾンから、5200食の袋ラーメンと、


片手鍋20個と、丼130個、フォーク130本と、2L入りの水6本入りを


20ケースと、オマケで、簡易食品のカロリーパワーを1300個付けた。



俺たちのやり取りを見ていた、恰幅の良い中年女性が


こちらに、やって来て、



「ジョ バンジョ、ノル砦の正面の原始の森がやばいって、


本当かい?」ジョ



「バ ああ、ジョディ、信頼の置ける筋からの情報さ、俺たちは、


準備が出来次第、砦間の補給路を伝って、ヨシュア王国に逃げるつもりだ、


国王が冒険者を捕まえて、兵隊にしていると言う噂は


本当だったよ、もうこの国はお終いさ、」バ



「ジョ そうか、あの噂は本当だったんだね、冒険者が居なくなれば、


森のモンスターを狩るものが居なくなる。


そうなりゃ、森からモンスターが溢れるのは道理さね、


うちも、早速店じまいだね、人は後何人運べるかい?」ジョ



「バ 客が40人乗っている、皆ヨシュア王国に行きたい者ばかりだ。


使用人が15人居るから、客は後75人って所だ、


全部で130人、食料も20日分確保してある。」バ



「ジョ うちも、馬車14台出すよ、客は140人、ここにも、


王国から逃げたい者が溢れているんだ、使用人は御者を入れて、ギルドの職員全員、


40人だね、全部で180人、金は出す。なんとかしな!」ジョ



「バ 全部で310人の大所帯か、くそっ!食料が足りねー、


俺の見積もっている2倍以上じゃねーか!」バ



「ジョ 困ったね~此処も食料難で市壁の横の大穴に餓死者が


山積みなんだよ、」ジョ



その話を聞いた俺は、ママゾンからもう7200食の


袋ラーメンと、片手鍋30個と、丼180個、水、40ケースと、フォーク180本、


カロリーパワーを、1800個購入して、ストレージから出して、



ジョディと言う女性に



「これで人数分、これで食料に付いては問題無いでしょう、


これを差し上げますので役立てて下さい。」



「ジョ マジかい!助かるけど無料はいただけないね、


当然人助けが目的だけどね、タダと言う訳ではないのさ、


金の無い物は、働いて、金の有る者には見合った料金を頂く、


当たり前の話さ、



おいギルドへ行って金貨500枚取っておいで、


これが180人の命の値段だ!


安いか高いかは自分で判断しな!」ジョ



女性の後ろに居た、他の職員が小走りで市壁内へ消えて行った。



「ジョ 少し待ってくれるかい、今ギルドに使いをやったから、


自己紹介がまだだったね、


私はジオンの街の商人ギルドの、ギルドマスターのジョディだ、


宜しく頼むよ、」ジョ



「これはご丁寧に、私は新米冒険者のヤマダタカシと申します。」



「ジョ ヤマダさんお若い様だけど、いくつだい、」ジョ



「はい、15歳です、」



「ジョ 15歳は成人だが、とても、その様には、見えないね、その落ち着き、


思慮深さ、穏やかな物腰、私らと同年代の様だな、」ジョ



「ぎく~っっ‼」



ギルマスの言葉に俺は、にっこりと、笑顔を返すのみだ。



暫くして、使いが返って来た。皮袋をギルマスに渡して、


何やら、耳打ちをしている、



にっこりと、ギルマスが笑うと、皮袋の中身を


積み上げた、ケースの上へ出した。


大金貨100枚だ。



「ジョ 金貨で500枚はかさばるので、大金貨にさせて貰ったよ、


改めて、これでこの、食料を分けてくれるかい?」ジョ



「はい、喜んで、」



「ジョ 商談成立だね、」ジョ



皮袋を受け取ると、俺たちは、握手した、


俺はギルマスの隣で事の成り行きを見守っていた、バンジョさんに、



「バンジョさん色々とお世話になりました。」



「バ 何をおっしゃいます、世話に成ったのは


私の方ですよ、この先もどうぞご無事で旅をされますように、」バ



「それではこれで、失礼します。」



俺たちはバンジョさんとギルマスに頭を下げると、


長城へ向かう参道を目指して、あるきだした。


既に日はとっぷりと暮れ、夜のとばりが降りていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ