表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
131/201

-131話ー 盗賊討伐 其の後 1


全速で飛翔する事約十数分、


首の無い骸が転がっている現場に到着した。



「おえっ!何此れ!」



当たりは血の海と成って居り、地獄絵図の様相だった。


其の中心には蹂躙されて居た


10人の女性が固まって、震えて居る。


其の女性達の前には返り血を浴びて赤く染まった、



5メートルは有ろうかと言うオオカミが座って居た。


オオカミはモモタロウを凝視して、



「わふぅ~~」



女性達は全身血に濡れて居るせいであろうか、


ずるりと滑って、ずっこけて居た。


うん、きっと全身血に濡れて居るせいだな!



「ペスかい?」



オオカミに尋ねると、



「わふぅ~~」



<ずべしゃ~~!!>



と、又ずっこける女性達、



「・・・・・・・・う~んペスだ、あっそうだ。


皆さん、今から治療するので、其のまま固まっててね」



俺の声を聴いて、又ブルブルと震え出して、頷くのだった。



「女性・・・・・・・・」女性



「エリアハイヒール!!」



高等治癒魔術を使ったのは、体の状態を蹂躙される前に戻す為だ。


治療を済ますと、皆に立って貰いペスと一緒に洗浄魔法を、


皆、衣服は引き千切られて居り、全裸で有ったので、



ストレージから衣服一式を取り出すと、一人一人に配って行った。


其の頃、ギルマス達が到着した。



「何此れ、酷い惨状ね、おえっ!」



「此れは暫く肉は食べれんな!」



「此れはモモがやったのか?殺し方が美しく無いぞ!


綺麗に焼き払うのが吉なのじゃ!」



「いやいや、俺じゃ無いから!俺は戦闘レベル1だから、


ペスが綺麗さっぱり討ち果たした物だから!ねっ、ペス~」



「わん!」



「はい?」



ペスは元の子犬に戻って居た。



「ギルマス達ふぅ~~ん?」ギルマス達



「まあそれはともかくとして、


女の子達の治療は終わったから、


服の着付けを手伝ってあげて」



「ギルマス達は~い!」ギルマス達



「とその間に俺は、戦死した騎士達の回収をと」



遺体が硬直する前に綺麗に形を整えて、


丁寧に一人づつストレージに回収して行き、


野党の骸は無造作にストレージに放り込んで行った。


人数が多いからね、


着替えが済んだ女の子達に、


ペットボトルの紅茶を配って飲んでもらった。



紅茶を飲み終えた女の子達は、緊張の糸が切れたのか、


皆、大声で泣き始めた。


ギルマス達は其れをなだめるのに手いっぱいの様だ。


其れで、やっと落ち着いた女の子達に、



ギルマス達は、早速事情聴取を始めて居た。流石だね、


そうこうして居る内に、先発隊が到着して、


辺りの警戒に当たって貰い、


日が傾く頃には、後衛部隊が到着した。



「ああ、もう日が沈むね~今日は大変だったわ~」



「そうですわね、私くし達が到着した時には


綺麗に片ずいて居りましたけれど、


早々に決着が付いたんですの?」



「いやね~ペスが怒って


馬車から飛び出して行ったじゃない~」



「そうですわね~」



「やっちゃったみたいなんだよね~」



「みたいとは?」



「うん、此処で大暴れして


野党を皆殺しにしちゃったんだよね~」



「はい?ペスちゃんってそんなに強かったのですか?」



「ああ、うんまあね」



「どの位ですの?」



「ドラゴンとタイマン張れる位?」



「・・・・あの小さな体で?」



「此処に着いた時には5メートル位はあったね~」



「そうですの」



「うん?驚かないの?」



「はい、モモちゃんが


そう言うのならそうなのでしょう、


メイド達からも崇拝されて居ましたからね」



「俺を信用してくれて居るんだ~」



「はい、私くし人生掛けて居ますからね」



「うん、有難うエレン」



「そう思うのでしたら、たまには可愛がって下さいな」



「其れは~・・・・」



「良いのですよ、其の気に成ればと言う事ですわ。


何時でもカムオンですのよ」



「うん・・・・」



「あっ!モモちゃん此処に居たのね、大体わかったわよ、


あいつら只の盗賊団じゃ無かったみたいね、


隣の国からやって来た傭兵集団だって、



何でも、ウォーマンティスの噂を聞き付けて、


帝国に雇って貰うつもりで来てたみたい。


でもウォーマンティスの討伐が終わっちゃって居て、



仕事も無いってんで、盗賊やってたみたいだわ


何でも帝都から少し外れると監視も緩かった様で


暴れていたみたいね、


其れを聞いたちっぱい師匠が急に怒りだしてね、


宰相ぶん殴るって飛び出して行ったのだけれど、


何だったのかしら?」



「さあ?何だったんでしょうね」



「其れとあの娘達だけれど、


侯爵家から伯爵家への輿入れだそうで、


お嬢様が盗賊に蹂躙されちゃって


もう、お嫁に行けないから、


暫くモモちゃん家に厄介に成りたいってさ~



何でも、回りの女騎士や侍女達も


公爵家の頼子の貴族子女だって~


よっ、モモちゃんモテモテだね~」



「いや、モテモテは良いけど、


うちはメイドの獣人と


上手くやって行けない人はお断りですよ」



「其れは大丈夫でしょう、皆敬虔な女神教の信徒だそうよ。


女神教は、人種差別を禁止して居て女神教には、


神竜様も入って居るからね~」



「其れなら良いですよ~部屋は一杯空いて居ますからね~


家賃は取らないですよ~」



「いや、そう言って貰えると助かるよ、


此のままだとあの娘達皆、


教会に放り込まれるからね~其れにモモちゃんの事、


白馬の王子様だと思い込んで居る様なんだよね~」



「白馬って、俺は冒険者なんですが~」



「まあ、モモちゃんたらモテます事」



「ふぅ~~で、


グランドマスターのペチカさんが何で頼んで来るの?」



「う~ん、実はお嬢様に泣いて頼まれちゃってさ~


目をハートにされて~


私もモモちゃんに厄介になっている以上断れなくってさ~


いや~お嬢様喜ぶよ~女騎士もさ~もう、


メロメロで困ったよ~」



「で、相手の伯爵家のお婿さんは?良いの?恋人だよね~」



「ああ其れね、親同士の取り決めでまだ会った事も無いそうだよ、


あの娘長女だそうだけれど、


私がダメだったら次女が行くんじゃ無いかって~


お婿さんも長男で御家を継ぐそうだから、自分は勘当されて、


次女が長女扱いに成るんだって~良く分んないよね~」



「全くその娘には責任無いのに酷い話だよね~


だから貴族は嫌なんだよね~


ふぅ~~取り敢えず夜営の用意でもするかね~」



と、3台の壊れた馬車と、


盗賊の馬車1台をストレージに入れて、



「リリー修理と、改造をお願い出来る~」



『は~い、了解っス~』



「何時も有難う愛して居るよ~」



『リ ・・・・うん』リ



何故かもじもじし出す、エレンと、ペチカさん



「エ、ぺ んん、もう、愛してるよ~だなんて・・・・ぽっ」エ、ぺ



其の後、砦風仮住い改をストレージから道の脇に取り出して、



「皆~今日は此処で夜営をするよ~馬車と、


盗賊から回収した馬を厩に繋いで~」



「皆 は~いっ!」皆



仮住い改に入ると、



「は~い、皆お疲れ様~


女の子達~お風呂に入っておいで~」



「女子 は~いっ」女子



「と、その間に俺は晩御飯の準備っと、


今日は何にするかね~皆良く動いたし~


うん、豚バラ炒めにするか~」



オーク肉のバラと、その他の具材と調味料を、


ママゾンで購入、其れと食後のデザート用のバニラアイスと、


生クリーム、チョコ、ウエハース、フレーク、サクランボと、



ウルトラドライとちょっと贅沢な弁天ビール、


酎ハイ各種、ウイスキー


を購入、忘れちゃいけない越後の大吟醸~


準備が出来た所で、先ずは、ササニシキでご飯を炊いて、



お酒を冷やして、調理の開始、


人数が多いのでどれも大量と成る。


女の子達が風呂から上がって来た。


男連中が風呂に入っている間に女の子に手伝って貰い準備、



皆がそろった所で、



「頂きま~すっ」



「皆 頂きま~すっ!」皆



何時も通り食べている間は皆、凄く静かだ。


流石に酷い目にあった10人は食が進まない様だが、


ご飯は食べて居るっと、其の時ドアがバ~ンと開き、



「師 何故妾が帰って来る迄待ってくれぬのだ~!!」師



「あっ、ちっぱい師匠お帰り~さあ、空いている所に座って~」



「師 ちっぱい言うな~うむ、まあ良いじゃろう」師



と、ちっぱい師匠が座った所で、


ストレージから用意してあったご飯を出して、



「さあ、おあがりよ!」



「師 うむ、まあ良い、頂きますのじゃ」師



と、機嫌を直して食べ始めるのであった。


晩御飯も進み、宴会に成った頃、



「子女 あの・・・・モモタロウ様・・・・


皆の命を救って下すって、


本当に有難う御座いました。皆を代表を致しまして、


心からお礼を申し上げます。」子女



「ああ、良いですって、其れより行くの遅く成って御免ね~


もっと早く気付いて居れば、


護衛の騎士達も助けられたかも知れなかったのに」



「子女 其のお言葉を頂ければ


騎士達も浮かばれる事で御座いましょう。


グランドマスターのペチカ様にお聞き致しました。


50キロも彼方にいる所で、私達の異変に気付いて、



直ぐに行動を起こして下さり、助けに来て頂いたとか、


まるで、一陣の風の様であったと、本当に有難う御座いました」子女



と、泣きながらお礼を述べた。



「まあゆっくりとで良いですから、心を癒して下さいね。


体の方は、既に襲われる前の状態に戻して有るので、


あんなに怖い思いをしたのだから、中々大変ですが、


時が解決するでしょう。」



「子女 えっ?元に?私達は孕む覚悟をして居たので御座いますが」子女



と、女騎士と思しき女の子が自分のパンツの中に手を突っ込んで、



「女騎士 あっ!本当だ有るわ!」女騎士



「女の子 え~っ!マジ!」女の子



他の娘達も確認し出した。



「あの~あんな風に確認しないと分からない物なの?」



「子女 はい・・・・私も後で確認したいと思います。」子女



「あ~分からないんだ~自分の体なのに~」



「シ 申し遅れました。私くしは、シドニーローソンと申します。


ローソン侯爵家の長女で、今年17才に成りました。


帝都のとある伯爵家へ輿入れする途中に襲われて、



貞操を失いました。此の事は、次の街に付きましたら、


相手先の御家と、我が家の父に報告をし勘当して頂きます様に、


お願いをするつもりで御座います」シ



「何で勘当に成るの?」



「シ はい、家名を汚さない為にで御座います。」シ



「体も元に戻ったし、無かった事には出来ないの?」



「シ はい、かならず何処かからか情報は洩れるもので御座いますし、


何より、私自身が其れを許さないので御座います。」シ



「侍女達 私くし達も実家に報告を入れ、勘当して頂きます。


シドニーお嬢様だけに責任を負わせる訳には参りません。」侍女達



「ふ~ん、そんなもんかね~まあ良いか、皆さん、


此れから俺の屋敷で暮らす訳ですが、


うちのメイドは殆どが獣人なので、


其れが気に入らない人は居ますか?」



「皆 モフモフ、サイコ~」皆



「まあ、部屋数だけは有りますので、


家賃無し食事ただで、自由に過ごして下さい。


後、基本皆で助け合って生活するので協力して下さい。」



「皆 は~いっ!」皆



「じゃあ、カンシン後頼んで良いかい?」



「カ はい、承知致しました。ご主人様」カ



「あっと、そうだね~メイドに成るんだったらお給料出すから、


カンシンに相談してね」



「皆 は~いっ!」皆



「と、其れから女騎士の人こっちに来てくれる?


新しい装備渡すから」



「女騎士 はっ!」女騎士



と、真っ赤な竜の鱗で出来たフルプレイトメイルと、


インナー、竜鱗剣のセットを渡した。



「女騎士 こんな美しい装備を頂けるので有りますか!」女騎士



と、温泉浴衣を脱ぎ捨てると、早速着替え始めた。


中々良いからだをして居る。



「むふふふふ・・・・痛った~」



エレンにつねられた。



「悪い事はして居無いのに酷い!」



「エ 鼻の下が延びて居ますわよ!」エ



「御免なさい」



「エ 見るなら私くしの体にしなさい!」エ



「えっ!だって見飽きたよ~」



「エ まだ一度も可愛がってくれても居無いのに酷いですわ~」エ



「皆から刺さる様な視線が~」



「皆 千年殺しはするのに、まだして居無いんだ、


酷い奴だよね~」皆



「皆 きっと見抜きして居るんだわ、鬼畜ね!」皆



「皆 エレンさん可哀そう~きっと毎晩悶々として居るんだわ、


放置プレイね!」皆



<鬼畜~鬼畜~鬼畜~鬼畜~>



クラスメイトの女子達が腕を振り乍ら小声で


鬼畜コールをし出した。



「御免なさい~」



と、土下座するモモタロウだった。



「シ モモタロウ様って、本当に愛されて居るんですね」シ



「女騎士 やっぱり白馬の王子さまですっ!」女騎士



「きっとそんな事は無いと思うよ~」



「シ いえ、あの空を飛ぶ姿は私には英雄に見えましたわ!」シ



「女騎士 うんうん、古の物語に出て来る騎士様の様でした!」女騎士



「いやいや、騎士に騎士様と呼ばれても~」



「女騎士 いいえ、私達は私兵の騎士ですから、


聖騎士様とは全然違うのです!」女騎士



「ふむ、レベル15と、レベル13か~強くなりたい?」



「女騎士 はい勿論、あのような屈辱は2度としたく無いです」女騎士



「う~ん、厳しいよ?」



「女騎士 はい、くっころです」女騎士



「じゃあうちの屋敷、道場が有るから鍛えて上げるよ」



「女騎士 はい宜しくお願いします。


先生!道場って何か分かりませんが」女騎士



「いや、教えるのは俺じゃ無くって、カンウ頼んだ!」



「カ はっ!承知!」カ



「女騎士 私達はモモタロウ様に教えて欲しいのですが?」女騎士



「えっ!ダメだよ~俺、攻撃レベル1だし~


其の辺の酔っ払いのオッサンより弱いし~」



「女騎士 ええ~マジですか~!」女騎士



「マジです!」



「女騎士 カンウ様宜しくお願い致します!」女騎士



「カ はい、此方こそ宜しくお願い致します!」カ



「変わり身早っ!カンウ死なない程度に鍛えて上げて、」



「カ はいご主人様、承知致しました。」カ



皆にも酒が回り、各々の身の上話を聞く事に成るモモタロウであった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ