表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
130/201

-130話ー 盗賊討伐

「話は分かった。合宿の方は許可しよう」



現在俺達は学院長室で


アナ、ルノア学院長にキャンプ・・・・いや、


合宿の許可を貰いに来ているのだった。


学院長はチョコバナナをほうばり乍ら、



「う~ん、


美味しいぞ~甘くてほっぺたが落ちそうじゃわい」



「落ちそうじゃわいだなんて、何て爺臭い幼女なんだ」



そう、学院長は見た目が幼女のハイエルフなのだ。


仁王立ちしてチョコバナナをパクパク食べ乍ら、



「おい、モモタロウ」



「はい、何で俺?マドカ先生じゃ無いの?」



「何を言って居る。実質上のリーダーはお主であろう?」



「そうなんかな?まあ良いけど、で何ぁに?」



「うむ、条件が一つあるのじゃが、わしも連れてけ、良いな!」



「何ですと~学院は如何すんの?」



「わはははははは・・・・儂はただのお飾りじゃ、


学院の運営は委員会が抜かりなく運営して居る。


何の問題も無い、分ったか」



「はい、はい分かりました~


何だか段々大所帯になって来るよな~」



「そうですわね、


此れも美味しいご飯が作れるモモちゃんの、


性って所でしょうか?」



「まあ、嬉しい様な嬉しく無い様な・・・・」



「ボッチよりはましだと思うべきですわ」



「そうだね、寂しいよりは、賑やかな方が良いか、


お金も一杯有る事だしな~」



「人が集るのもモモちゃんの能力なのですわ」



「ンにゃ事は如何でも良いにゃ、早く帰って、


バーベキューパーティーをするにゃ」



「うんそうだね、じゃ帰ろうか?」



「皆は~い」皆



「あっ、そうそうモモタロウ、


行く前に医務室に寄ってくれるか?」



「あっ、はい分かりました」



医務室によって、数人の怪我人を治療すると、



「アカシヤ先生、俺達此れから又合宿に行くんで、


13日程留守にしますんで、後宜しくお願いしますね~」



「え~~っ又屋外授業ですか~勘弁して下さいよ~


で、何処に行くのですか?」



「はい、ドサン湖の畔で、攻撃魔法の野外訓練です」



「え~っ良いな~あたしも行きたいな~連れてって~


医療班って事で」



「学院の医務室は如何するのじゃ?」



「そんなのほっときゃ良いって~・・・・学院長~!!」



「良いわきゃ無かろうが~!お前減給なっ!」



「ひぃい~~ご勘弁を~!」



「なら、きりきり働くのじゃ!」



「はい~~」



此の後屋敷に帰って、分け前を分配して、


レベルの発表をしたのだが、



「何此れ、俺以外皆金の冒険者級にレベル上がってんじゃん」



「そうですわね~二ヵ月以上、其れこそ無数のC級モンスターの、


ウォーマンティスの討伐をしましたからね~」



「いや、其れにしても俺以外


全員レベル40超えは、やばいでしょ~」



「ふふふふ・・・・・・・私くしなんて、レベル59・・・・


ヒュドラとタイマン張れますわ!」



「エレン様凄いです!」



「何をおっしゃって居ますのカンウ、貴方レベル63でしょう、


人間辞めて居ますわよ」



「てへへへへ・・・・」



「ほう、其れは凄いのう、此処数百年で初めてでは無いかの、


亜人でもレベル60を超えるのは」



「まあ、チョウヒもレベル63ですが、其れも此れも、


ご主人様有っての事で御座います」



「いや、此れは純粋に皆が命懸けで得た実力だから、


思い切り自慢しようよ」



「「ははっ!」」



「いや、二人の言って居る事にも一理ありそうじゃの、


お主が指揮を執ったそうでは無いか、名将と言った所かの」



「いや、学院長其れは褒め過ぎですよ、お肉食べます~?」



「いや、そんな事は無いぞ、モモよお前はよく頑張った。


で、此のちびっこは誰じゃ?」



「あっ、ちっぱい師匠、此方は魔法学院の学院長の、


アナルノアナ学院長です」



「ちっぱい言うな!」



「アナルノアナ言うな!」



「そうか、そなたがシリノアナ学院長か、


確かハイエルフであったの」



「シリノアナ言うな!で、此の幼女は誰なのか?」



「はい、俺の師匠のちっぱい師匠です。ケツノアナ学院長」



「ケツノアナいうな!で名前は?」



「・・・・・・・・何だっけ?ちっ、ぱいさん?」



「ちっぱい言うなバカ者!妾はアンジュじゃ、憶えて置け」



「はい、ちっぱい師匠」



「・・・・・・・・」



「アンジュ・・・・どこかで聞いた様な?」



「さあ、さあ肉が焼けて来たよ~食べよう~!」



「は~いっ」



「・・・・まあ良いか食べようっと」



と、空からグランドマスターのペチカさんが帰って来た。



「モモちゃ~んただいま~


バーベキューパーティーをして居るの?


儲かったみたいね、良かったわ~」



「はい、お陰様で皆にも大金を分配出来て、


レベルも上がったので、


お祝いですね!パーッとやって居ます」



「うん、おめでとう~じゃあ着替えて来るわね~」



此の後、ギルマス達が次々に帰って来た。


楽しく雑談し乍らバーベキューと


お酒を飲んで居たのだが、



「「「「ええ~っ!明日からキャンプに行く~


其れも13日間~!」」」」



「ええ、そうです。ですから姉様後宜しくね~」



「「「「モモちゃん如何言う事~?」」」」



「はい、ずっと忙しかったので、骨休みにドサン湖で、


キャンプをして、攻撃魔法の訓練をします」



「「「「私達も骨休めした~い!!」」」」



「ギルドは如何すんの~?」



「「「「こんな時の為に、部下が居るのよ~」」」」



「姉様、私はもう引き継ぎ済まして居ますわ」



「「「「エニー憶えてらっしゃい!」」」」



「ヒィエ~ッ!」



「藪を突いちゃったよ」



「モモちゃん」



「はい、ペチカさん」



「私達も連れてって、今すぐ引き継ぎ済まして来るから~」



「ああ、はい、良いですよ~」



「おいモモ、キャンプって何じゃ?」



「はい、ちっぱい師匠、ドサン湖でキャンプして、


美味しい魚を一杯食べて、ゆっくりしようかと」



「ちっぱい・・・・何?美味い魚が居るのか?


はい、何でも5メートル位のオニマスと言うモンスターが、


凄く美味いらしいですよ、森が深いので、


猪や熊や鹿なんかも美味いらしいです」



「よしっ!妾も行くぞ!」



「えっ、良いの?謎の仕事は?」



「そんなもん、やってられっか~~!!」



「じゃあ、まあ参加って事で」



「モモタロウ様」



「はい、アモンさんも参加ですか?」



「はい、私はモモタロウ様の


護衛を言いつかって居ますので、


是非、参加させて下さい。


決して美味しい魚が食べたいだとか、


猪や熊や鹿の新鮮な肉が食べたいだとか、



美味しいお酒が飲みたいだとか、


たまにはゆっくり休みたいだとか、


そんな事を考えて居る訳では有りませんから」



「で、本音は?」



「え~ん、食べたい、飲みたい、休みたいよ~!」



「と、言う訳で参加っと」



「では、番兵に伝えて来ますので、で、護衛の兵は?」



「皆レベル40以上ですが、いると思います?」



「ですよね~では」



「メイドご主人様~私達も行きたいです~


しく、しく、しく、しく」メイド



「は~い分かりました~」



「メイドわ~い!ご主人様大好き~」メイド



「う~ん、馬車2台で足りるかな~?


あっ、其れと新しい馬車改造しとかなくちゃリリー頼める~?」



『了解っス~回収~改造~コピー、ハイ出来上がりっス~


車体を2台厩舎に入れて置いたっス~1台は、


ケンタウロスのリュウビに引いて貰うと良いっス~』



「えっ、リュウビ1人じゃきつく無い?」



『ご主人様、大丈夫で御座います』



『リュウビはレベル54っス地竜並の力持ちっス、


全く問題無いっス』



『リリー様有難う御座います。ご主人様のお役に立ちたいです』



『リュウビ良く言ったっス。流石私達の眷属っス』



「ええ娘や~其れじゃ、リュウビお願いするね」



『はい!お願いされました!』



バーベキューパーティーは夜遅くまで、賑やかに行われた。



「おいモモタロウその銀色の毛並みの子犬は何じゃ?」



「はい学院長、俺の従魔のペスですが?」




「いや、儂にはフェンリル様に見えるのじゃが?」



「フェンリル?何其れ美味しいの?ペス学院長に挨拶して」



「わん!」



ペスは学院長の前まで行くと、学院長の足におしっこを掛けた。



「ほう、中々躾が良い様じゃの」



「はははは・・・・メイドの皆が甘やかす様で」



「メイドは皆、獣人だったの」



「はいそうですが」



「獣人にとって、フェンリルは神に属する故仕方が無いか、


しかし、お主ちゃんと躾けなくてはいかんぞ」



「はははは・・・・中々忙しくって、ペスおいで」



「わん!」



「ペス、お座り」



学院長の尻を触るペス。



「お触りかよ~」



「お手」



両前足で万歳をするペス。



「お手上げかよ~」



「お代わり」



茶碗を出すペス(箸を咥えている)



「・・・・・・・・」



中々甘やかさせられて居る様である。



「リリー如何なってんの?」



『獣人の娘達はペスには逆らえない様っス』



「いかんな~此れは、ペス飯抜き!!」



「きゃ~ん!!」



お腹を見せて、服従のポーズを決めるペス。



「可愛い!それじゃあ、


今回だけは見逃すからちゃんと、眷属の言う事を聞く事、


良いね!」



「わん!」



「ほう、一瞬にしてフェンリル様を従えるとは・・・・


モモタロウお主は何者じゃ?」



「はい~?只のヒーラーですが?」



「そうじゃったの~まあ良いか?」



翌朝、朝ご飯を食べた後、


屋敷を護衛の兵隊に任せると、


俺達は馬車3台で出発した。


目的地はお魚の美味しいドサン湖だ。


此れから三日間馬車での旅が始まったのであった。



馬車の旅はのんびりして居て良い、


馬車も板バネ式のショックを取り付けて有り、


座席にもバネで、振動を吸収する作りで、


最初に乗った馬車とは乗り心地は雲泥の差が有る。



車体の材質も、竜骨を加工した物なので、軽くて頑丈だ。


車輪にゴムを巻いて居る事で、ごつごつと言う振動も少ない、



「モモちゃん此の馬車本当に振動が少ないね~楽だわ~」



「ええペチカさん、色々と工夫して有るんでね」



「へえ~流石は大賢者様のお弟子さんね、


此れを商売にすれば大儲けが出来るんじゃ無い?」



「面倒臭いですし良いですよ、


魔法で加工しないといけないし、


自分の分だけですね・・・・・・・・」



「ん?モモちゃん如何したのかしら?」



「あっ、いえ何でも無いですよ~


ちょっと嫌な物が見えたのでね、


おい、カンウ今見えてるよね」



「はいご主人様、全員戦闘態勢に入りました」



「距離は?50キロ先か、全速でも2時間は掛かるか、


リリー詳しい状況を!」



『はいっス野党は約百二十人、


大規模っス!既に3台の馬車が襲われて居て、


壊滅して居るっスね』



「えっ、まだ10人生きているけれど?」



『恐らく生きて居るのは女性で、


蹂躙されている真っ最中の様ですっス


死者は、四十人と言う所っス結構大きな戦闘をしたようっス』



「う~ん、戦闘で気が高まっている所に女か、


時間が遅れれば殺されてしまうな、くそっ!」



「モモちゃん如何したの?」



「はい、50キロ程先でキャラバンでしょうか、


野党に襲われて、全滅して居ます。


今は生き残った女性を蹂躙して居る所の様です」



馬車の中に戦慄が走る!


ペスの銀色の毛が逆立ち青い目が、赤く燃え上がる。


馬車から飛び出したペスは風の様に前方へ消えて行った。



「此れから敵に攻め込むので、足の遅い者は、


後から援軍として合流して下さい!


リュウビこっちに来てくれるか!」



『はい、承知致しました』



モモタロウはケンタウロスのリュウビに跨ると、



「全員整列~!足の速い者は今すぐに準備!


野党の群れに切り込む!


足の遅い者は第二陣として援軍として後から来てくれ!


良いか!事は一刻を争う準備出来次第に出発する!」



皆が、装備を身に着けると、



「第一軍出発~!!」



カンウ、チョウヒ、チョウウン、バタイ、


リュウビ、シュウユ、ハットリ、


鬼族のユキヒメ、ワーウルフが4名、ラビットピープルが、9名、


空を飛べるギルマス、師匠の6名が先発隊として、出発した。



後衛が、足の遅いドワーフが5名と、其の他の者達だ。


馬も有るのだが、馬では遅いので後衛とした。


先発隊の28名は馬よりも早いのだ。



風のような速さで、先発隊は進んだ、



『作戦はこうだ。


野党共は蹂躙して居る女性を当然人質とするだろうから、


空からの奇襲で、女性の周りを先ず電撃制圧する。


其の後俺達が野党の主力を殲滅して、後衛が到着したら、


残党狩りを行う、此れで行く!何か意見は?』



「メイド了解致しました!」メイド



『俺達は俺以外全員レベル40以上の強者だ!


負ける気はしないが、決して油断はするな!そして、


野党は生け捕る必要は無い皆殺しで良い!


変な仏心は破滅を呼ぶ!良いな!』



「メイド了解致しました!」メイド



其の頃、襲われているキャラバンは、


護衛の男の騎士達は皆殺しにされ居て、


女騎士や、貴族風の少女や其の次女と思われる女性達10人は、


百を超える野党の群れに蹂躙され阿鼻叫喚の世界と成って居た。



「へへへへ・・・・


こりゃあ当たりだぜ~婚礼のキャラバンの様だぜ~


良いか~おめえら~蹂躙すやるのは良いが、


傷を付けるんじゃね~ぞ!


身代金を取った後に


奴隷商に売っぱらうんだからな~!」



「野党へ~いっ!」野党



「こりゃ良いぜ~ウォーマンティスの討伐に参加しようと、


此の国まで来たが、討伐終わってやがって、


如何しようかと思って居たがよ~


帝都郊外は、ゆるゆるじゃね~かやりたい放題だぜ~


此れで、暫くは女にも困らね~うぇへへへへ~」



其処に一陣の風が吹き寄せて、リーダーと思しき男の首が、


ポロリと地面に落ちた。



「野党いっ!・・・・・・・・」野党



次に女性を蹂躙して居る男達の首が


次々に女性の体の上に落ちて行く、


首の無くなった体からは大量の血飛沫が


女性の体を真っ赤に染め上げて行った。


数秒後、百を超えるの野党たちは目に見えない何者かに、



首を飛ばされて行く、野党はパニックになり逃げようとするが、


目に見えない其の何かは其れを許さない。


大きな円を描くように、外側から首を切り飛ばして行く。



辺りには血のコンパスに描かれた様に血飛沫が舞って居た。


女性達は、恐ろしさの余り声も出ずに、失禁して居る。


逃げる事が出来ないと分かった野党達はその場に立ち尽くして、



只自分の犯した罪に恐れおののき、すくんだ足は既に動かずに、


失禁し、脱糞し、只、己の首が飛ばされるの待つのみだった。


目に見えない疾風は、情け容赦無く


野党にその怒りをぶちまけるのだった。



暫くすると、女性を守ろうと戦死した騎士達、


野党に蹂躙されて、


身も心もズタズタにされた女性達以外の者全てが、


首の無い骸と成って転がって居た。



「こりゃいかん!!女の子達の心が壊れてしまう!


皆、すまんが先に行く!」



「メイド了解致しました!」メイド



モモタロウは、リュウビから飛び上がると、其のまま全速力で、


現場に向かうのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ