-112話ー 召喚獣 ぺス
今日から、魔法学院に通い出したのだが、
俺がヒーラーの為に、怪我人が死に掛けて居ると、
緊急に呼び出され、行き成り授業をほっぽリ出して連れて行かれた。
本来は放課後に、
ぱぱっと治して呉れたらいいと言う事だったが・・・
其の救護の貢献度で、俺の場合は進級卒業を決めるそうだ。
もう、何の為に勉強するのか分からんわ、
其れより怪我人多くね?
首を折ったと言う、身長2メートルのべん髪の、
髭おやじを助けたのだが、
とんでも無い事に心が乙女だった。
俺は、直ぐに逃走のスキルで逃げ出した。
其の後、クラスで友達に成った、アンザン、ガーターと言う、
安産型の生徒会長に誘われて、生徒会室でお昼ご飯を、
先に来ていた役員たちと一緒に食べるのだった。
俺達は、生徒会の面々と食後のお茶をし乍ら、
「モモちゃん、此のお茶美味しいわね、お弁当もそうなのだけれど、
モモちゃんってもしかして、謎の料理人?」
「本当、凄く美味しいわ、器も素敵だし、もしかしてお金持ち?」
「「アルバイトに雇って下さい!!」」
「無理~」
「「「私達にはお金が無い、其れは、今月の授業料を払ったから、
はっきり言って無一文でっす!えっへん」」」
「いやいや、自慢する事じゃ無いよ~」
「30日で、金貨1枚の授業料は、ハッキリ言って高いですわ」
「と言っても払わないと、授業受けれませんし、こうなったら、
又、ポーション草取りに行って、ポーション作りましょうか?」
「「「すいませんした~!!勘弁して下さい!」」」
「私、先月取りに行った時の、
ゴブリンに齧られたお尻の歯形が、
まだ取れて居ませんよ~」
「私も、夢でうなされるんですよね~」
「私何て、おっぱい齧られたんですよ~」
「そうなの?2人共、怪我してんの?」
「「うん・・・・」」
「こっちにおいで」
「「はい」」
「ヒール、はい治った。」
「「えっ!!」」
と、おっぱいを出して確認するハートと、パンツを脱いで、
お尻を確認するレモン、
「若い乙女が男の前で脱ぐもんじゃあ、有りません!」
「「えっ、別に良いよ~見せて減るもんじゃ無いし、
モモちゃん可愛いから、
見せて上げるよ~食べさせて呉れたし~」」
「まあ、其れは良いとして此れで、
ポーション草取りに行けますね~」
「其れは良いんだ~」
「「「会長は良いですよ~レベル20だし~
ウオターボール使えるから~私達、平民クラスですよ~
レベル2何て、冒険者にも成れないんですから~」」」
「じゃあ、野垂れ死にするしか有りませんね」
「「「いや~野垂れ死には嫌~」」」
「困りましたね~・・・・
所で、モモちゃんと、エレンさんは、
冒険者でしたよね、
良かったらレベルを教えて貰っても良いかしら?」
「ええ構わなくてよ、私くしはレベル35、
ドラゴンスレイヤーですわ」
「「「きゃ~素敵~カッコ良い~憧れます~」」」
「俺は戦闘レベル1、
その辺の酔っ払いのおやじより弱いよ~」
「「「きゃ~モモちゃん、こっち組~、
私達が守ってあげるね~」」」
「教室でも、ちらりと聞きましたが凄いですね、
もし良かったら、私達と同行して頂けると、
嬉しいんですけど?
報酬は、儲けの半分で如何かしら?」
「そうですわね~・・・・・・・・
まあ宜しくてよ、
この際、生徒会を私くしの傘下に置いても良いでしょう。
モモちゃん、宜しくて?」
「んん~まあ良いんじゃね、しかしそう成ると、
護衛が付いて来るだろうな~」
「「「「モモちゃん護衛が居るの~?
実は、凄っごいお金持ち?」」」」
「まあ私くし達、お屋敷住まいですし、
当たらずも遠からずって所かしら」
「「「「エレンさん、凄っごい、
私達なんて、学生寮の一番安っすい部屋なんですよ~
今度、遊びに行っても良い?」」」」
「まあ、良いでしょう私くしの配下ですものね、
食事会でも致しましょうか?ビッグバッファローも有るし、
モモちゃん良いですか?」
「「「「モモちゃんの許可は居るんだ~」」」」
「良いよ~でもうちは皆、獣人メイドで其の皆と、
食事、一緒に食べるのが、
うちの決まりだから、其れで良ければ」
「「「「きゃ~もふもふ、ですね~大歓迎です~」」」」
「じゃあ決まりだね、じゃあ休日前に集まろうか?」
「「「「は~い、で、ドレスコードは?」」」」
「んなもん、ね~よ!」
「「「「ほっ」」」」
「で、ポーション草は何時、何処に取りに行きますの?」
「此の娘達、無一文ですので、明日行きましょう」
「明日って、授業は?」
「魔法使いの、実践訓練に成りますので、出席扱いに成りますわ」
「おおらかだね~」
「でも無いんですよ、命を落とす事もしばしばですしね、
明日行く所が、初級ダンジョンですので命懸けですし、
成果を報告しなければ成りませんから、」
「ふ~ん、その辺は、シビアなんだね~初級ダンジョンか、
初めてだよな~で何が出るの?」
「はい、1階層から2階層迄キャタピラーですね、2メートル位の、
芋虫のモンスターで、比較的難易度は低いです。
3階層からキャタピラーの他にゴブリンが出ます。
小さくて、バカで弱いモンスターなのですけれど、
武器を使い、集団で襲って来る厄介なモンスターですね、
捕まったら、女を死ぬ迄犯し続けて、
死ぬ迄子供を産ませ続けますね、
此処がポーション草の採取場所に成ります。
ポーション草に、毛生え薬用の薬草、生え生え草と、
色んな種類のハーブが取れますね、
4階層からは、ゴブリンとオークが出始めます。
此処でも同じ薬草が取れるのですが、此処には、
マンドラゴラが、採取出来るのです。
マンドラゴラの根っこからは、
とても効能の高い精力剤が出来る為に、
ぜひ欲しいのですが、
私程度の魔法使いでは到底手は出せません、
オークもとても性欲が強く繁殖能力も高い、何より、
3メートルを超える巨体で、
群れで行動する厄介なモンスターなのです。
美味しいのですけれど、
それに、残りの3人役立たずですし~」
「「「役立たずで御免なさ~い」」」
「で、ダンジョンって洞窟なの?広いの?狭いの?
其れによって用意する武器が変わるよ」
「はい、1階層2階層は洞窟で、
広さは4メートル四方でしょうか?
3階層4階層は森に成って居て、広大な敷地に成って居ます、
各階層には、其々階層主が存在して居て、
其れを倒さないと下の階層には行けません」
「ふむふむ、普通に武器が使える広さでは有るな、
其れに此の4人、鍛えようかね」
「「「「今、聞き捨て成らない事を言いました?」」」」
「まあ、武器は用意するから、レベリングするよ、
俺はタンクで、結界シールド張れるから、
怪我もしないだろうからね」
「「「「お手柔らかにお願いしますね」」」」
「任せてよ」
「「「「は~い」」」」
「そろそろ昼休みも終わりですわ、
魔法の試射場に向かいましょうか?」
「「は~い」」
「「「私達も教室に戻ります~」」」
と、解散した。
・・・・・・・・
「は~い、皆さん集合しましたか~?」
「皆は~いっ、姉御がまだで~すっ!」皆
「「姉御って誰?」」
「皆は~いっ、姉御は姉御で~すっ!」皆
「「・・・・・・・・」」
「まあ、しょうが無いですね、又、昼飯、かっ喰らって、
寝て居るのでしょうか、まあ良いです。では始めましょう」
「あっ、良いんだ」
「既に魔方陣は準備して有りますので、
そうですね最初は、やかましいネコちゃん、どうぞ!」
「先生~分かりませんにゃ」
「はい、ネコちゃんはバケツを持って立って居なさい」
「は~いにゃ」
此の後、皆挑戦したがネズミに鳥、リス等を召喚して居た。
「は~い次は、エレンさん、どうぞ~」
と、エレンはヘビを召喚した。
「あらあら、まあまあ、しつこい女の定番ですね、
此の召喚獣達は、皆さんの使い魔と成りますので、
召喚した今なら、返品可能ですよ~」
「じゃあ、返品ですわ」
と、ボヨンと煙と共に消えた。
「何か面白い」
「エレンさん、気に入る迄、魔力が尽きる迄召喚しましょうね」
「は~いですわ」
エレンは此の後ミミズ、蝙蝠、ナメクジと
まあ、相次ぐ失敗の末大きなハツカネズミを召喚して、
「まあ、此の子で我慢致しますわ、
魔力ももう少ないですし」
「は~い、女子最後に成りましたが、ネコちゃん、
召喚して見なさい」
「は~い、にゃ」
ネコちゃんは、白猫を召喚して、
「此奴、私より可愛いにゃ腹立つし返品したいけど、
もう魔力が無いから、妥協するにゃ」
「はい、次は男子ね、先ずはエルフ君」
「ふ、ふ、ふ、ふふふふふ・・・・
やっとボクの番が回って来た様だね、
さあ、ボクの前に現れたまえ、バラの王子~」
と、ポンと現れたのが、つるはしを持ったおっさんだった。
「キャンセル!!何でバラの王子が、
つるはしを持ったオッサンなのだ!
納得行かない!もう1回だ~」
次にシャベルを持ったモヒカンおやじが現れて、その次が、
酒樽に抱き付いて居る筋肉ドワーフが、現れた。
「う~ん、魔力が、もう残り少ない。次がダメなら、
次回に持ち越そう!」
最後に妖精が現れて、
「何だよ~今回はバカエルフの使い魔かよ~使えね~
やり直しを要求する~!」
「何かバカにされて居る気がしないでも無いが、
まあ、此の辺で妥協して置こうじゃ無いか」
「てめ~セクハラすんなよ!」
「ふん、ボクは女に興味は無いのさ」
「・・・・・・・・」
「ま、まあ今回の最高ランクの使い魔だね、性格はどうあれ、
精霊は、Sクラスの使い魔だからね、
流石エルフと言って置こう・・・・」
「あの~次はボクだね?」
と、ひらひらのシャツに、ミニスカートを着た、
女の子が出て来た。
「えっ?今は男子が召喚する番だよね~」
「ああ、モモタロウ君此の娘は、ホビット族の王子だよ」
「いっっ!!でも、女子のブレザーにミニスカですよ、
パンツ見えそうですよ~」
「ああ、此の娘はいわゆる男の娘なんだよね」
「何ですと~~!!本当に魔法使いって言う奴は~変態ばっかりかよ~!」
「あ、あのモモタロウ君、ボク、オカマじゃ無いよ、
何時も筋肉ムキムキに憧れて、訓練しょうとするんだけれど、
姉様達に無理やり訓練出来ない様にされたり、
こんな服を着せられているんだ。本当は筋肉ムキムキで、
革ジャン来て、胸に7つの傷跡を入れたいんだ。
だから召喚するのは、バトル系のドラゴンとかが良いね」
「此奴も世紀末だった~!!」
と、男の娘が召喚すると、幸せの青い鳥が現れた・・・・
「はい、次、モモタロウ君どうぞ~!」
「は~い、っとドン!」
魔方陣が、輝き出して、ドッカ~~ン!!!
と言う大音響が響いて、
「大当たり~!我を引いたのは、おのれか~!!」
っと巨大な真っ赤な飛竜が呼び出して来た。
飛竜は地響きがする様な大きな声で、
「さあ、答えよ我に何をのぞ・・・・」
「チェ~ン~ジ!!」
ボンと、飛竜が消えた。
「モモタロウ君~、飛竜だよ~真っ赤な飛竜だよ~巨大な飛竜だよ~
あれ、バハムートだよ~神話クラスじゃん何でキャンセルなの~?」
「えっ、だって食費重さみそうじゃん!」
「考える所、其処~!!」
此の後、ガルーダ、ベヒモス、イフリート、
が出て来たが、全て、
「チェ~ン~ジ!!」
マドカ先生が、
「世紀の瞬間が~、世紀の瞬間が~」
と、泣いて居た。
最後に白銀の子犬が現れて、
「あら此の子犬、可愛いですわ!」
「じゃ、食費も余んまり掛からなそうだし、此奴にするか~
え~っと、お前の名前は、ペスね」
「わん、わん」
ペスの体が輝き出して、ペスのステイタスが画面に現れた。
名前、ペス、レベル200、聖獣フェンリル。
た・・・・モモタロウの使い魔。
「「・・・・う~ん?・・・・」」
「ペス、お手!」
「わん」
と、お手をするペス。中々可愛い。
「神話級の使い魔が~神話級の使い魔が~犬に変わった~」
と、泣いて居る泣いて居るマドカ先生のお尻に噛みつくペス。
「「か、可愛い」」
此の後、使い魔との契約をして、
「あっ、モモタロウ君、君は契約終わって居るから」
「へっ?」
「名前を付けたろう?君の場合、其の時点で契約完了だ。
何で召喚獣に名付けして干乾びないのかは、謎なんだが・・・・
所で、モモタロウ君一つお願いが有るのだが」
「何でしょう?マドカ先生」
「済まないのだが、お尻に齧り付いて居る此の子を、
取っては貰えないだろうか?
エロいお尻で齧り付きたいのは分かるのだが、痛いのでな」
「はあ、分かりました」
と、ペスをマドカ先生から引き剥がして、
ヒールを掛けた後、
お詫びに、今日倒したビッグバッファローの、
お肉を10キロ渡すと、
「おお~!有難う!実は、私も今月は苦しくてな、
如何した物かと悩んで居たんだよ、此れは本当に助かるよ、
お礼に私をお嫁に如何だね、単位をあげるよ?」
「要らね~単位の基準が分らん」
齧られたお尻を撫で乍らマドカ先生は、
「本日の授業は此れ迄、ホームルームは無しとします。
私は此の後用務員室で寝込みますので、
後は、勝手にして下さい。
其れでは、解散!!」
「皆先生~さいなら~!」皆
教室では、姉御が其のまま、ずっと昼寝をして居た。
やっと、初登校の授業が、終わったのだった。