表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
111/201

-111話ー Sクラスと生徒会


屋敷のメイド達も慣れて来た頃、


俺とエレンは、魔法学院に初登校したのだった。



「其れでは教室に参りましょうか」



「「は~い」」



Sクラスと書かれた札が、掛かって居るドアの前の着くと、



「此処が、貴方達が此れから勉学に励む教室です。


あくまで勉学に励むので有って、エッチを励むのでは有りませんよ」



「いや、分かって居るから、勉強する為に高い金払って来てる訳だし」



「では二人共、入りますよ」



「「は~い」」



ドアを開くと、先生を先頭に、エレン、俺と入って行った。



「うん中々、可愛い男だにゃ~パシリに使うにゃ、


男を従えて箔をつけるにゃ」



「んんま~可愛い、可憐な男の子です事~


エルフの私にぴったりだ事」



「って、お前、男うさ」



「あ~腹減った~ずら~」



「ぐぅ~ぐぅ~すぴぃ~すぴぃ~・・・・・・・・」



先生は、パンパンと手を叩くと、



「はいはい、皆さん静粛に~!


今日は、新しいお友達を紹介します」



「お、お友達って~子供かよ」



「じゃあ、自己紹介してくれる?」



「では私くしから、私くしは、エレノワ、スタンダールと、


申しますわ、冒険者をやって居りますの、


魔法剣士ですわ、此れから宜しくですの」



う~次俺だよ~こんなの苦手だな~



「こんにちょわ~」



「皆あっ、噛んだ!」皆



「俺、モモタロウって言います、ヒーラーです、よろちく」



「皆あっ、又噛んだ!」皆



「二人共、一番後ろに用意して有る、席に付いて」



「先生~一番後ろに有る、ロフトは何ですか~


でっかい机に脚だけ見えて居るんですけど~」



「あ~あれね、気にし無くて良いわ、でも、


覗いたりしたら駄目ですよ~


死にますよ~マジで・・・・・・・・


君達にはまだ説明して居無かったわね、



此のSクラスは特別で、既に帝国魔法使いに成れるレベルの者、


他国の身分の高い人等の特別クラスなのよ」



「要は?」



「御免なさい、教える魔法が有りません、って事かしら~?」



「「金返せ~!!」」



「まあまあ、魔法関係の授業も有りますし、


例えば、召喚魔法とか魔法薬の勉強とか、剣や格闘の授業とか、


読み書き、算術、歴史、経済、戦術、帝王学、貴族社会のルール等、



多岐に渡って勉強しますから、


帝国魔法使いは貴族認定されますので、


このクラスにいる時点で、


既に貴族認定されて居るのですよ、


だから、色々勉強しなくちゃね」



「帝王学・・・・要る?」



「はい、他国の王族も居ますし、


人生、何が有るか分らないでしょ」



「「何で、最初に教えて呉れなかったの?」」



「忘れてました~・・・・てへっ」



「「殴っても良い?~ぐうで」」



「何時までも漫才して無いで、さっさと授業を始めるにゃ!」



「はいはい、さっ席に付きなさい」



「「は~い」」



「エレンが前を歩いて席に向かうと



「にゃっ」



行き成り、エレンの足を引っ掛けようと足が出て来た。


エレンは其のまま、引っ掛けた足を引き摺って後ろ迄、



「にゃ、にゃにをするのにゃ~!」



「あら、御免あそばせ、


足元に糸くずが付いて居るのかと思いましたら、


汚い、ネコの足でしたのね」



「貴様~やる気かにゃん!」



「あら、良い度胸です事、ドラゴンスレイヤーの私達に、


喧嘩を売るのですね死ぬ覚悟は有りまして?」



「お前達、ドラゴンスレイヤーなのかにゃ?」



「ええ、巨大な飛竜を狩りましたわ」



「・・・・ふん、今日は此れ位で勘弁してやるにゃ」



と、ネコちゃんは、すごすごと席に戻って行った。



「ネコちゃん、余り五月蠅くすると、あの方を又怒らせて、


又、照り焼きにされるよ~ぴょん」



「げっ!にゃ」



後ろを見てネコちゃんは、胸をなで降ろして、



「ふん、あんな奴が怖くてネコをやってられるか、にゃん」



と、小声でうそぶいて居た。



「何かネコちゃん、めっちゃ怖がって居るけど、


影の総番長とか?まさかね~」



俺達が席に付くと、ホームルームが始まった。


と、エレンと反対隣の女の子が、



「初めまして、私は生徒会長のアンザン、ガーター、


ネコさんは、何時もあんなんだから気にし無いでね、


私は水属性の魔法使いなの、君は?」



「あっ、始めまして、俺はモモタロウ、回復術師です。


エレンと、二人でパーティーを組んで居て、


ヒーラーとタンクをやって居ます」



「モモタロウ君か~冒険者なんだね~かっこ良いな、


私と、お友達に成って呉れない?」



「い、良いですよ」



「嬉しいな~後で二人共、学院を案内するね」



「宜しくですわ、アンザンさん、私くし、


アタッカーですの」



「はい、宜しくね、エレンさん」



アンザンさんのお尻は、実にアンザン、ガータで、有った。



「皆さん今日は、召喚術に付いてのお勉強をします。


45ページを開いて下さい」



≪バ~~ン!!≫



と、勢いよく扉を開くと、



「ダ~リン、浮気は〇さないっちゃ~!」



「ら・・・・ヨハンナ先生、何事ですか?騒がしい」



「だ~・・・・モモタロウ、直ぐに来るっちゃ~


生徒が死に掛けてるっちゃ~」



「はいはい、分かりました~勉強出来ね~」



俺とエレンは、ヨハンナ先生に闘技場に連れて行かれると、


其処は、世紀末だった。



「モヒカン、革ジャンの筋肉もりもりが一杯だ~


ケン〇ロウにに、やられる、やられキャラが、ひでぶ~だ~


で、全員が、何で女性なんだよ~・・帰りたい・・・・」



「私くしもですわ」



「モモタロウ、こいつだっちゃ~」



「何か首の位置が可笑しく無い?」



身長2メートルは越えるべん髪大男が、首を90度に曲げて、


横たわって居た。



「あっ、もう死んでるね、サヨナラ~」



「ロン様を助けて、私の一番大事な物を上げるから」



と、モヒカン、筋肉もりもりお姉さん軍団がにじり寄って来た。



「怖い~!はい、分かりました。先生~首をもとの位置に!」



「わかったっちゃ!」



「ひぃ~怖いよ~ヒール~」



べん髪筋肉ダルマの体が、輝き出して、



「ぶっはっ!」



と息を吹き返し、気付いた。



「げほっ、げほっ、あたしは、如何したのかしら?」



「モヒカン軍団ロン様~良かった~」モヒカン軍団



「先生~誰?此の人、怖いよ~」



「ああ、此奴は、ロン、モルヒネ、モルヒネ侯爵家の3男だっちゃ


此のバカ、ビックバッファロー持ち込んで、


急に格闘始めて、吹き飛ばされたっちゃっ



落ち方が悪くて、首の骨を骨折したっちゃ


やばかったっちゃ、親衛騎士隊、隊長のモルヒネ侯爵の息子、


死なせる所だったっちゃ、危うくクビに成る所だったっちゃ



モモタロウのお陰だっちゃ、侯爵に無礼打ちされる所だったっちゃ


お礼に、モモタロウのお嫁に成るっちゃ」



「又かよ、要らねえよ全くもう、何て、学院なんだよ」



「モモちゃん、あの牛は?」



「あれが、ビックバッファロー?デカいな、牛と言うより、


ゾウじゃね?」



「モンスターですからね~凶暴ですわ」



「何で、そんなもん持ち込むんだよ~」



エレンはすっとその場から牛の方へと駆けて行くと、牛の突きを、


かわして、下から上へと、抜刀一閃、居合抜きで切り上げた。


ほんの数舜、動きが止まった牛の首がずれる様に落ちた。


刀に付いた血を振り払うと、


ビックバッファローをストレージに仕舞った。



「皆お~~っ!パチパチパチパチ~」皆



エレンが、此方に戻って来ると、



「エレン、流石レベル35だね~で、


牛を仕舞ったのは何で?」



「当たり前ですわ、此の牛とても美味しいんですの、


今夜は、此の牛で焼肉パーティーですわ~」



「今月苦しいから、お肉、少し分けて欲しいっちゃ、」



先生にお肉を10キロ程分けてあげたら、凄く喜んで居た。



「さあ、モモちゃん、教室に帰りましょう」



「ちょっとお待ちになって~」



「牛なら返しませんわよ」



「貴方では無いわ、貴方の後ろに隠れた殿方、


そう貴方、見付けましたわ、


私の白馬の王子様。此れは、運命の出会いですのね」



「で、ロンさん、何で又あんなモンスターと、素手で?」



「はい、お恥ずかしいのだけれど、ビッグバッファローで、


筋トレしていたら小石で躓いてしまいまして、


体勢を崩した所で、吹き飛ばされてしまい、あのような姿に」



「いや、恥ずかしいのはあんたの頭だろ?色んな意味で、


モンスターで、筋トレって何?死ぬの?で、其の立派な髭は?


孫居るんじゃね~?其れに、モヒカン軍団は?」



「あら私、今年18歳ですのよ、少し恥ずかしいのだけれど、


此の頭は、我が家の伝統で御座いますわ、


此の愛らしい娘達は、侍女ですわ。


で、モモ様、子供は何人欲しいですか?


きゃっ言っちゃったわ、恥ずかし~」



俺は、スキル逃走を使って全速力で逃げた。



「あ~モモ様~お待ちになって~」



「あ~ばよ~・・待つかよ~待ったら死ぬきっと、死ぬ」



俺は教室に逃げ帰った。



「あら、モモタロウ君お早いお帰りだね、


エレノワ君はまだかい?」



「はい、もう暫くしたら戻ると思います」



「ふむ、トイレか、まあ良いだろう。席に付きなさい」



「は~い」



暫くして、エレンが、帰って来た。



「モモちゃん、酷いですわ、先に逃げ出すんですもの」



「御免、エレンでも、もしあのモヒカン筋肉ダルマがエレンに、


あんな事言って、迫って来たら如何する?」



「・・・・脱兎の様に逃げますわ」



「ですよね~」



此の後、召喚魔術の講義をうけて、



≪か~ん、か~ん、か~ん≫



「はい鐘が鳴りましたね、午後の授業は召喚魔法の、


実地練習を致しましょう、


鐘がなりましたら魔法訓練場に集合する様に」



「皆は~い」皆



「モモタロウさん、エレノワさん、お昼は、


何処で食べるのですか?」



「エレンで良いわ」



「じゃあ私も、アンザンで」



「じゃあ俺もモモで」



「私くし達は、お弁当ですので中庭にでも行きますわ」



「もし宜しかったら、生徒会室で食べませんか?」



「良いですわよ」



「じゃあ決まりですね、一緒に参りましょう」



「モモちゃん行きますわよ」



「は~い」



「ちっ、此れだから人間にゃあ」



「ネコちゃん、又、博打ですって文無しなのぴょん?」



「しゃらくせいにゃ!おい、カツアゲに行くにゃ」



「まあ、乱暴ですわね、此れだから獣人は嫌われるのですわ」



「五月蠅せ~にゃん、オカマエルフは黙って置くにゃ~」



生徒会室に入ると、3人の女の子が突っ伏して居た。



「「「会長~お腹減ったよ~何か食べさせて~」」」



「貴方達は、又、文無しなの?良いわ、


私のお弁当を分けて上げるわ」



「「「さっすが、会長~男前~!」」」



と、3人が起き上がり、



「「「あっ!」」」



「命の恩人」



「美味しいお菓子のお客さん」



「美味しいご飯のお客さん」



「散々な憶え方だなおい!」



「まあ、間違っては居無いですわ」



「貴方達、モモちゃんと、エレンさんを知って居るの?」



「知って居るも何もこの前話したじゃ無いですか~」




「ああ、大火傷を負った所を助けて貰い、お礼に毛を見せたって言う?」



「言い方!」



「はい」



「貴方は、お風呂にお湯を入れたら、


美味しいお菓子をくれたって言う?」



「はい~」



「貴方は確か、自分の料理をバカにされたと勘違いして、


文句を言いに行ったら、逆に美味しい御馳走を、


食べさせて貰ったって言う?」



「はい」



3人共、目をキラキラさせて、



「「「その節は、有難う御座いました~」」」



「いいえ、お粗末様、弁当沢山有るから、皆も食べる?」



「「「「「は~い!」」」」」



「何で、エレンも混ざるの?」



「まあ、沢山有る唐揚げにするか、其れとコンソメスープと、


ポテトサラダだね、デザートはチョコパにするか~」



と大皿に入った唐揚げと、コンソメスープの寸胴と、おひつに、


お茶碗と、箸に、スプーンにフォークに、スープカップに


コップに、麦茶に、ポテトサラダの大皿と、取分け用小皿を出すと、



大きい長机も一杯だ。ご飯をよそってスープを入れて、


塩コショウとタルタルソースとマヨネーズと、


サラダドレッシングを、準備したら、



「各自、小皿に取り分けてね~じゃん、食べようか」



「「「「頂きま~す」」」」



「「頂きますって?」」



「はい、会長~命を頂きますって、意味らしいですよ~」



「其れは、良い言葉ですね、では私も」



「「頂きます」」



「んん~美味しいですわ~でも此れは、ビールが欲しく成りますわ~」



「「「「ビールって、何ですか~?」」」」



「まあ、良く冷えたエールの様な飲み物で、


エールより遥かに美味しいのど越しですの」



「「「「飲みたいで~すっ!」」」」



「学校だからダメです~


生徒会の役員がそんな事言っちゃダメでしょ」



「「「「「ええ~ぶ~ぶ~」」」」」



「はい、ぶ~ぶ~言わない、午後の授業が始まっちゃうよ」



「「「「「は~い」」」」」



此の後、デザートを食べ終わる迄、


誰一人喋る事無く食べて居た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ