-110話ー 初登校
俺達は北街に有る、
帝都最大の奴隷商で傷付いた獣人奴隷を、
捨て値で買い。
大魔法、リザレクションで、死んだ獣人も含めて、
全員を全回復させて、何とかお化け屋敷に帰って来た。
「皆 ご主人様、お先にお風呂頂きました~」皆
「はい皆、見違える程、綺麗に成りましたね。
では、簡単な食事の用意をしてありますので、食べてから、
解散しましょう!」
「皆 は~い、」皆
「其れでは席に付いて~」
「皆 は~い、」皆
「頂きま~すっ」
「皆 頂きま~すっ!」皆
「モモちゃん、何時の間にテーブルを?」
「大所帯に成ったからね~リリーに作って貰った」
10人掛けのテーブルを後、二つ作って食堂に並べたのだ
此の後、デザートを食べ終わる迄、誰も喋らなかった。
「ヒ ご主人様、私達は下働きで、しかも奴隷で殆どが獣人です。
その様な者が、ご主人様と同席する等と、しかも、
此の様な豪勢な食事を・・・・私達は、余り物で充分です」ヒ
「何言ってんの、皆で食べた方が美味しいじゃん、
ねえ、エレン~」
「はい、賑やかでとても楽しいですわ、
でも、お客様がお出でになった時には、
少し、考えないとですわ」
「獣人が~とか、奴隷が~とか言う客は招かないよ、
まあ、こんな世の中だから、
別々にしなきゃならない時も有るだろうけれど、
其れ以外は、此れで良いんじゃない?
動く必要のある時に動ける者が、
動いてくれれば其れで良いじゃん、
逆に、後ろに立たれて、気遣われたら、
そっちの方が気に成っちゃう、
やっぱり、気軽に美味しい物を食べたいよね」
「ヒ ご主人様が、そう仰るのであればそうなのでしょう。
皆、宜しいですか」ヒ
「皆 は~い、」皆
「あ~眠い、皆、食べ終わった~?」
「皆 は~い、」皆
「では、御馳走様でした~」
「皆 御馳走様でした~」皆
「では、解散!」
「皆 は~い、」皆
俺は、其のまま一っ風呂浴びてから、部屋へ行き、
ベットに潜り込むと、
「あ~見知らぬ天上だ~」
此の後、俺が目覚めた時にはすっかり日が傾いて居た。
「ふぅあ~~良く寝た~」
っと大欠伸をかいて居ると、天上に巨大な蜘蛛が、
「ぎょえ~~っ!」
と、扉が開いて、
「ケ、ラ ご主人様!如何されました?」ケ、ラ
と、ケンタウロスちゃんと、ラミアちゃんが飛び込んで来た。
「あれっ?天井に張り付いて居るのはアラクネちゃん?」
「ア すいません、ご主人様が居無く成って仕舞うのでは無いかと、
心配で、心配で、ずっと見て居ました」ア
「いやいや、居無く成らないから、ね、
だから男の部屋に侵入するのは止めようね、
皆、うら若き乙女なんだから」
「ア、ケ、ラ まあ、うら若き乙女だなんて、もう」ア、ケ、ラ
と、シーツがもぞもぞと、
捲ってみると全裸のダークエルフちゃんが、
「ダ うふん、ご主人様、お早いお目覚めですのね」ダ
「ひょえ~!ダークエルフちゃん、ふ、服は~?」
「ダ ご主人様と、
同衾するのに服着て寝るバカは居りませんわ」ダ
「居りませんわって、凄く、エロイので、服着て下さい。
お願いします。下半身が大変な事に成って居ますので、」
「ダ あら、残念、御奉仕したかったのだけれど」ダ
「ありがと・・・・いえ結構です。
勘弁して下さい。御免なさい。」
「ダ 私の、ご主人様は、硬いのですね、
でも、其処が、良いのかも?」ダ
「硬いのは、俺のあそこです!」
「ダ まず、まずの大きさでしたわよ~」ダ
「見たの~?!」
「ダ 当たり前です。先ず、サイズを確認しておかないと、
相性と言う物が有りますから、今後の生活に影響致しますわ」ダ
「どんな生活~!」
「はあ、取り敢えず、晩御飯の用意しなけりゃ~って」
ベットから出ようと、足を床に降ろすと、ムニュっと、??
「ネ ん、にゃ~ご主人様起きたのにゃ~」ネ
ベットの足元で、ネコ娘ちゃんが丸く成って寝ていた。
其のおっぱいを、踏んでしまった。
「ネコ娘ちゃん、何やってんの?」
「ネ 此処に居れば、ご主人様の安全を確保出来るにゃあ」ネ
「君らの仕事は、屋敷の警備で有って、俺の護衛じゃ無いからね、
で、屋敷の警備は、どうなってんの?」
「皆 あれっ」皆
と窓の外を見て見ると、テラスの手すりに、翼人ちゃんが、とまって、
庭をウサギちゃんが、飛び跳ねて居た。
「ウサギちゃん元気だね~」
「警備 ラビット族は年中発情して居るので、
ああして、体を動かす事で発散するそうです。」警備
「そうなの?」
「警備 嘘です。」警備
≪ずで~~ん!!≫
思い切りすっ転んでしまった。
「警備 でも、エッチと同じ位、
動き回るのが好きだそうですよ。」警備
「でも、エッチは好きなんだ~
は~~っ、はいはい、皆、外に出て俺の許可無く、
部屋に侵入するのは禁止だよ。一人上手も出来ないよ~
此れでも俺、ドラゴンの攻撃の1発や2発は、
防御出来る強力な結界シールドを、
常に張って居るからね、
事が起きてからでも充分間に合うから、
大丈夫、良いね」
「警備 一人上手とは、勿体無い、私を使って下さい!」警備
「乙女がそんな事言っちゃダメ~」
「警備 は~い、ぶ~ぶ~」警備
厨房に降りて行くと、既に4人が入って居り、
お湯を沸かす準備をしたり、
ご飯を炊いたりと、準備をしてくれて居た。
「皆は、調理が出来るのかな~?」
「メ はい、私達は貴族家で、料理を担当して居ました。
その他、掃除、洗濯、夜の御奉仕、何でもオーケーで御座います」メ
「要は、料理も出来ると言う事ね。
じゃあ、今夜は、何を作ろうかね~初めての夜だし、
パ~っと、豪華で美味しい物、う~ん、夜も冷えて来たし~
今夜は豪華なお肉で、すき焼きでもするかね~
先ずは、ママゾンで、鉄鍋を、30人だから、一つ、4人で、
8個だね、後はドラゴンの一番いい所と、リリー」
『リ は~い、ダーリンなんスか~』リ
「うん、今日は新人の歓迎すき焼きパーティーするから~
ドラゴンの一番いい所、スライスして呉れる~」
『リ 何キロ程スライスするっスか~』リ
「うん在庫も考えて、ド~ンと300キロ~」
『リ 了解したっス~はい出来たっス』リ
「有難う、ほんでっとママゾンで
必要な物をっと、白菜にシラタキ、
ネギに、豆腐、シイタケ、糸こんにゃく、
卵は豪勢に帝王卵を沢山。
冷えたビールに、
日本酒が良いねビールはちょっと贅沢な、
弁天ビールっと、
日本酒は越後のアルプス観梅の、大吟醸を、
デザートは、そうだね~あっさりとした、
マンゴープリンにするか、
それにアイスを乗せてみようかな~、
じゃあ、野菜を洗ってくれるかな?」
「メ は~いって、ご主人様、
今、ドラゴンの肉って言いませんでしたか?」メ
「言ったよ~凄っごく、
柔らかくてコクが有って美味しいんだよ~」
「メ そんなの、
食べた事も見た事すら無いです~」メ
「まあ、普通は狩る事、
出来ないからね~楽しみにしてて」
「メ は~い」メ
洗い終わった野菜を、大皿にきれいに並べて行き、
割り下のお徳用ボトルを用意して、料理酒に大吟醸を用意して、
お肉を並べて、牛脂ならぬ、竜脂だ。
「さて準備出来たね~後は、リリー」
『リ 何スか~?』リ
「一口魔同コンロ8個作って呉れる~?」
『リ は~いっス~っほいっと』リ
「有難う~愛してるよ~」
『リ もう、ダーリンったら~ぽっ』リ
意外とちょろいリリーだった。
「じゃ~皆~準備して~」
「メ は~い」メ
「皆が準備している間に、買ったマンゴウプリンに、
濃厚バニラアイスを添えてっと、此れを冷やして出来上がり」
準備が出来たら魔同コンロの上に、鉄鍋を置いて、
竜脂を溶かして行き、肉を焼き、其の上から大吟醸を、
鉄鍋からジュワ~っという音と、アルコールが飛ぶ匂いがして、
「う~ん食欲をそそるね~」
先ずは肉を焼いて、割り下を注ぐ、煮えて来たら、
豆腐、糸こんにゃく、太ネギ、シイタケ、
シラタキ、白菜と入れて行く、
其れを6回繰り返している間に、
ご飯と卵と、ビールの準備をして貰い。
すき焼きがたけた良い匂いがして、
「皆~ビールは、行き渡ったかな~」
「皆 は~い」皆
「じゃ~皆の門出を祝して~乾杯~!!」
「皆 かんぱ~い!!」皆
此の後、誰も喋る事無く唯々無言で、食べて飲むのだった。
其の、咀嚼音と飲む音だけが、食堂に響いて居るのだった。怖い。
俺は割り下の補充と、卵の補充を配って回った。
無言の状態は、デザートを食べ終わる迄続いたのだった。
「皆 美味しかった~
幸せ~・・・・もう死んでも良いかも?」皆
「いや、今日来たお祝いだから来た早々に死なないでね!
お願いだから~」
「皆 は~いっ・・・・てへっ」皆
此の後も飲み会は続いて、
「あれっ?殆どの娘、酔い潰れてるけど、
今夜の警備は?」
すると、アラクネちゃんが、
「ア 私、アルコール耐性が有るんで、夜警、私がしますので」ア
「御免ね、じゃあお願いするね、ってアラクネちゃんは、
酔わないの?」
「ア いえ、コーヒー飲んだら酔います。昨夜も、天上から、
何度か落ちました」ア
「そおいや、昨晩はホットコーヒーを配ったんだっけ、
御免ね~知らなかったからさ~」
「ア いえ、私も昨日迄知りませんでした。
コーヒーって無いし」ア
「そうなんだ~アラクネちゃん一人で大丈夫?」
「ア はい、私、夜行性ですし糸を張って、
侵入者を感知するので、
基本、動きませんから、何かあったら、
ご主人様に知らせに行きますから
ご主人様の近くに居ます。」ア
「部屋の天井に張り付くのは止めてね」
「ア は~い」ア
此の日は遅くまで、飲んで語り明かして、皆、食堂で雑魚寝で、
翌朝、取り敢えずお風呂に入って貰う事から始めて、
秘書、姉が、全員の指揮を執って、
秘書妹がメイドの指揮を、ダークエルフちゃんが警備の指揮を、
ワーウルフちゃん3人と、鬼女娘ちゃん一人を、俺が料理を教えて、
庭師のドワーフちゃん3人が、庭の手入れを、
残りのドワーフちゃん2人が、
下働きとして、馬の世話なんかをしてくれた。
何と言っても、皆が、
楽しそうに働いてくれて居るのが一番、嬉しかった。
冒険者ギルドにも、もう1度怪我人の治療に行き、
俺も、エレンも、下働きの皆も屋敷の生活に慣れて来た頃、
いよいよ、今日が魔法学院の初の登校日だ。
朝の7時に最初の鐘が鳴った。
「じゃあ、皆、学校に行って来るね~」
「皆さん、留守中宜しくお願い致しますわ~」
「皆 は~い、ご主人様、お嬢様行ってらっしゃいませ!」皆
「「は~いっ、行って来ま~す」」
15分程度の徒歩での登校だ。朝の陽ざしを受けて、
道に有る商店や、カフェ等から、賑やかな笑い声が聞こえて来る。
何だか、ドキドキする、初めて高校に登校した時の事を思い出す。
「エレン~え~っと、先ず職員室に行くんだよな~」
「エ そんなの私くしに聞かれても分かりませんわ、
兎に角、最初に事務室に行って如何するのか聞きますわよ」エ
「は~い」
俺達は登校すると、最初に事務室に行って、
「「お早うございま~すっ今日から登校する様に、言われたのですが」」
「オ はい、お早う御座います。では、職員室に御案内致しますので、
付いて来て下さい」オ
「「は~い、お局様~」」
「オ お局様言うな!其れもハモって~」オ
俺達は、お局様の後を付いて行って、職員室に入ると、
「オ マドカ先生」オ
「マ あら、お局様」マ
「オ お局様言うな、って先日の途中入学の生徒です。」オ
「マ Sクラスの?ま~待って居たわ~この前は、有難う!
お陰でクビに成らずに済んだわ~切りセーフでした。
其れと、見て見て~この教師の制服~
可愛いでしょ~スカートの丈
ギリギリ迄短くしたのよ~、大変だったわ~
ほら見て座って居ると、ちらりと黒パンが見えるでしょ~
此処、大事だからね、あからさまだと悪い女だと思われるじゃない?
セクシーな女のぎりぎりを攻めた訳なのよ~
苦労したわ~婚活諦めたお局様、楽そうで羨ましいわ~」マ
「J・Kかよ!!何となく行き遅れて居る理由が分かりました。」
「エ アウト~!ですわ~セクシーとは、
見えそうで、見えない事を指すのですわ、
見えて居る時点で唯の痴女ですわ。
男は、見えそうで見えない、でも、如何しても見たい!
その欲望には、勝てない生き物ですのよ、
其処を上手く突いて、見せて上げるから婚約しなさいと、
上手く、誘導で来た者だけが結婚を勝ち取るのですわ!」エ
「あ~あ、先生泣かせちゃったよ~
まあまあ、お局様居ますから、大丈夫ですから」
「マ じゃあ、結婚して呉れる~?」マ
「無理!!」
「オ 貴方方とことん失礼ですね、
私も此の制服、とことん研究して、
中の下着に勝機有りと、付いて居たパンツを、調べて、
ガーターベルトと、パンツを黒の総レースに致しました。
これぞ勝負パンツ、先月のお給料を全て注ぎ込み、
本当の勝負をして居ます。今月のご飯は、
全て、買い置きの物で済まして居ます。
何と、此のパンツ中が透けるのです。毛が見える究極の、
勝負パンツですの!!」オ
「いや、先にパンツを見てくれる人を探そうよ、
其処迄に行く事が大変なんだから、
何か、目的と、行動が違ってるから
此れじゃあ、何時まで経っても、お局様だから」
「オ じゃあ如何したら良いの?お嫁に貰って呉れる~?」オ
「無理~!!」
こうして、登校初日が始まった。大丈夫か~!!