-102 話ー 学院長
魔法薬の精製失敗で爆発を起こし、薬液を全身に被って、
大火傷を負い虫の息だった、
ポワンと言う魔法学校の女生徒を救ったのだが、
「改めてモモタロウ様、私ルグレス魔法学院、薬学科に籍を置く、
ポワン、グーリー、お腹ペコペコグーリーちゃんって言います。
身長、155センチ体重47キロ金髪ロングの皆大好きDカップ!
彼氏居無い歴15年、モモタロウ様もご存じの通り、
上は金髪下赤毛、
更にあそこはミミズ千匹かも知れない、名器かも?と言う、
ルグレス魔法学院生徒会、会計をしています」
「15才かよ!で、名器かもってなんだよ~!」
「まだ試した事が無いもんですから、
でも、命の恩人のモモタロウ様になら、
やっちゃってくれて良いですよ。
後の責任は取って頂きますけど・・・・ぽっ」
「責任は取って貰うのかよ!命の恩人関係無いよね~」
「まあ、あれぜよ、此の学院9割女子だから、
魔法使いの修行と一緒に婚活して居るぜよ、その方が効率的ぜよ、
其れに、学院に入れる子女は、
政略結婚し無くて良い、余りだしな、
其れと、金持ち貴族の見栄だな、
ポワンの家も名門子爵家で金持ちだ。
其の14女で、他の姉妹は皆、
騎士爵家や何かに政略結婚して居て、
もう政略結婚の必要が無くなって、まあ、余ったってんで、
此処に放り込まれたぜよ、貧乏貴族なら教会行きだな、
まあ、入学金の高い此の魔法学校に入れているだけで、
自慢になるからな、此処一応名門だし、
卒業すれば、帝国魔法院の会員に成れるし、エリートだな」
「私、マドカ先生みたいに、結婚諦めて居ませんから」
「諦めて居ね~!!婚活中ぜよ~!」
「ふん!もう22才の行けず後家じゃ無い、もう諦めたら~」
「何を言うかきさん!
此の魔乳の魅力に取り憑かれる白馬に乗った王子様は、
きっと、きっと、居るのだ~!!」
「白馬の王子って言って居る時点で、先生の頭、
何処かに行って居るんじゃ無いですか~
何か変な薬決めて居るんじゃ無いですか~」
「そんな事は無~い!きっと居る。
白馬の王子様はきっと、居るぜよ~!!」
「「もう、帰っても良いですか~?」」
「あっ、御免なさい。
あそこに有る水晶に触って下さい・・・・ぜよ
魔力測定の魔道具ぜよ」
「「は~いっ」」
エレンが触ると青白く光り輝き、
「ほう~魔力量多いね~其れに、良く鍛えられているわ~ぜよ」
「もう、ぜよ、付けない方が良いんじゃない?」
次に俺が触ると、水晶は、白銀に輝き出した。
「何じゃこりゃ~こんなの初めて見たぜよ~
何ちゅう聖浄な輝きぜよ~おんしゃ~神様か何かがか~!!」
「いえ、ただの鉄の冒険者ですが?」
「まあ良いぜよ、用紙出して」
「「は~い」」
先生は又、エスのハンコをポンポンと、押した。
「此れで、入学に関しての確認が終わったので、
学院長に挨拶に行くぜよ~」
「「「は~い」」」
「所で、ポワンさん何で一緒に返事してんの?」
「だって今離れたら、他の娘に唾付けられるじゃ無いですか。
今の内にしっかりとマーキングして置くんです」
「犬かよ~!!」
「先生方だって油断出来ませんからね、
行き遅ればかりだから、
隙さえ有れば押し倒す機会、狙って居るんですよ、
取り敢えず、既成事実作ってしまえば勝ちですから」
「何か、危険な学校だなおい!色々違う意味で!」
俺達が去った魔法の試射場では、剣の指導教諭のヨハンナが
四つん這いに成ったまま、レベル1に負けた。レベル1に負けた。レベル1に負けた。
レベル1に負けた。レベル1に負けた。レベル1に負けた。と呟いて居た。
俺達は牛乳先生の後をついて、学内を歩いて行く、
すれ違う生徒は女子ばかりで、驚いた。
「牛乳先生、此の学校女子高?男と出会わないんだけど~」
「ああ、男子生徒は皆教室で大人しくして居るぜよ、
目立つ所に出ると、
女子にたかられてしまうからね、って、牛乳先生って?」
「はい、ホルスタインばりの巨乳なので」
「うふん、モモタロウ君はおっぱいが好きなんだね、
何時でも揉ましてあげるぜよ、
私の事はマドカと呼んでくれないかい」
「ほんで、嫁にしろですか?」
「こんな魔乳を毎日揉めるぜよ、
一考の価値が有るとは思わ無いかい?」
「・・・・・・・・良いかも?って、アブね~危険だわ~
腰をブンブン、振り乍ら言わないで下さい」
「うふふ・・・・もう少し攻めれば、落ちそうだね」
「男女、逆転しちゃって居るよ~本当にもう
で、何かエレンずいぶん大人しいね?」
「あ、当たり前ですわ、学院長に御挨拶に行くんですよ、
緊張するに決まって居ますわ」
「へっ?学院長って凄い人なの?」
「伝説の魔法使いですわ!ルグレス帝国の、
魔女文化の基礎を作ったと言われて居ますわ。
伝説の魔女。アナ、ルノア様ですわ」
「へっ?アナルの穴?」
「違いますわ、アナ、ルノア様ですわ!」
「だってさ~」
前を歩く牛乳先生は尻をブンブン振り乍ら歩いて居る。
其れを見乍ら、
「あれを見てるとね~」
「「ですよね~」」
城の様に大きい学舎をひたすら歩く事、暫し、
最上階の一番大きな扉の前に行くと、牛乳先生は扉をノックして、
「学院長、新入生を連れて参りました。」
「お入り下さい」
ドアを開けて、
「失礼、致します。」
俺達が入ると、長い背もたれから魔女の帽子が見えて居る。
学院長は、丁度後ろを向いて何かしている様だった。
「学院長って、背が高いんだね~」
「そ、そうですわね。」
「アナル学院長、新入生を連れて来たぜよ」
「アナルって言うな~!!」
ぐるりと椅子が回転して、
5才位の幼女がおやつを食べて居た。
座って居たのでは無く、椅子に立って居た。
俺は、こめかみを押さえて、
「う~ん、こう来たか~」
エレンは、俺の横で、すっ転んで居る。
「な、何ですの~」
「学院長ったら又おやつのつまみ食いをして、
しょうが無いぜよ、おやつの時間迄待て無いがか?」
「おやつの時間って何時?」
「‥‥‥‥そう言えば時間って朝、昼、夕方、
夜位でしたっけ?」
「だから、今食べたって良いじゃんお腹減ったんだから」
「でも、さっきお昼ご飯食べたばかりなんだからもう少し、
我慢して欲しいぜよ!」
「え~と、今の時間は13時過ぎだから、
昼休みが終わる頃かな?
だから、おやつの時間は15時って所だよね、
あと2時間位でおやつだね」
「13時って何?1日を時間で、区切るって事?」
「そうだね~1日は、26時間、で~
ひと月は32日で~1年は14ヶ月だよね~」
「なんじゃ、如何言う事かの?」
俺は、近くに有った羊皮紙に図を書いて、示すと、
「60秒で1分で、60分で1時間、此れは分かるかい嬢ちゃん」
「うむ、分かるが指標は、如何するのじゃ?」
俺は、ストレージから魔法デジタル時計を取り出すと、
「ほい、此れ見て」
「はい、あっ、分かった~此れが秒で、此れが分なんだね、お兄ちゃん」
「うん、偉いね~オシリーちゃん」
「うん?オシリーって何じゃ星座か?」
「うん、幼女にアナルは何かきついし、オブラートに包んで、
オシリーって事で、」
「幼女?まあ良い、アナルよりかはましか、
で、時間迄は分かった。
何故1日26時間で、ひと月が32日で、
1年が14ヵ月なのじゃな?
時間や月日が狂う事は無いのか?」
「うん、ちゃんと割り切れているそうだよ。
1日は、大地が自転して居て、丁度26時間で一周するんだよ」
「何と~空が回って居るのでは無いのか?」
「天動説かよ~!!説明する前に、嬢ちゃん此の世界での、
時間に付いての概念を教えてくれるかな?」
「うむ良いぞ、先ず天上世界は、此の大地を中心に回って居る。
大地は巨大な皿の上に載って居て、神の杖で支えられて居る。
と、言うのが教会の定説では有るな、」
「出ました~教会~!!新しい説が出たら、
異端審問に掛けられるんじゃ無いの?
いや~、今の話は無かった事で~えへへへへ~
俺の妄想って事で~」
「何を言って居るのじゃお主、此の国では教会より、
帝国魔法院の方が権威は上じゃ、
何より新しい説が出れば、教会に、
一矢報えるでは無いか、話を続けるのじゃ、お兄ちゃん。」
「何か、ばばあ臭い幼女だな~まあ良いか、
じゃあ一つづつ解決して行こうか、先ずは大地は丸い!」
「下に居る者が落ちるのでは無いか?」
「出たよ~下の者が落ちる説~」
俺は、ストレージからリンゴを取り出すと床に落として、
「オシリーちゃん、リンゴ落ちたろう?」
リンゴを拾ってシャクっと齧り、オシリーちゃんに渡すと
羊皮紙に大きな円を描いて、小さなリンゴを上と、下、両方を、
地面に落とした絵を描いて、
「ほらね、こんな風に中心に向かって落ちる事を、
ニュートンの万有引力と言うんだよ、」
「ほう、理に適って居るな、万有引力か?
しかし、大地は回って居るのじゃろう?振り飛ばされたりはしないのか?」
「はい、振り飛ばす力より、引力の方が大きいのです。
此れで1日に付いての疑問は取れましたか?」
「うむ」
「では、次は1年ですね。」
俺は、又、羊皮紙に大きな太陽と、コメ粒位の大地を描くと、
更に大地の起動円を描いて、
「こうして大地は、太陽の周りを1周して居るのですよ、
月と言うのは、1週の周期を14で区切った物ですね」
「太陽、でかくね?」
「そう、太陽はとてつも無くデカいのです。しか~し!
余んまりにも遠くに有るので、あの様に見えるのです。」
「お~って事は、此の大地は物凄いスピードで、
太陽の周りを回って居る事に成るけれど、
振り落とされ無いの?」
「はい、良い質問ですね、答えはこうです。
馬や、馬車に乗ると、最初は振り落とされそうに成るけれど、
走り出すと安定しますよね、此れを間性の法則と言います。」
「うむ、分かったのじゃ、でこの表と時計とやら貰えるのか?」
「良いですよ~」
「表に付いては、此方で装飾を入れて作ろう、
時計を、取り敢えず100個用意しては呉れぬか?
儲けは山分けで如何じゃ?」
「良いっスよ、
何方にしろ俺には販売ルート無いですから」
「お主、良く分って居るでは無いか、
此れは確実に儲かるぞ~わ~っはっはっはっ~」
「わ~っはっはっはっ・・・・お代官様も悪人で御座いますな~」
「越後屋~お主も悪よな~わ~っはっはっはっ・・・・」
「で、学院長~何の話をして居たがか~?」
「ま~お前は気にせんで良いよ、
モモタロウ、君とは良い関係に成りそうだよ、
如何だ、婿に来んか?」
「いや、逮捕されるから遠慮して置きます。」
「逮捕?まあ良いさ、此れ、学界に発表するからな、」
「俺は、出ませんよ。」
「構わんよ、名前は使うがな、
此れで他のハイエルフに自慢出来るな」
「ハイエルフ?」
「何だ、知らなかったのか?私は世界に100人しか居ない、
ハイエルフの一人だよ」
「ふ~ん、ハイエルフって幼児だったんだ~」
「私達は、長生きでそして知識欲が深くてな、
長らく良い知識を得られなかったが、
今日は目から鱗だったぞ、
大変勉強に成った。モモタロウ」
「はい?」
「期待して居るぞ!そして、
カレンダーと言う図の、此の日から登校せよ、」
「は、はあ、あっ其れと~此処の制服、
もうちょっとましに成らない?」
「如何言う事かね?」
「黒のワンピースに黒のローブ、
黒の魔法使いの帽子何て若さが腐れるよ?」
「で、如何したいのじゃ?」
「オシリーちゃんちょっとこっちに来なさい」
「セクハラか~セクハラなんだな~此の幼女趣味の変態!」
「此れあげるから」
と、ストレージからチョコバナナを出すと、
「「「「は~い(ですわ)(ぜよ~)」」」」
皆来た。リリーに頼んで、
ブレザースカート、ハイソックスに革靴、
ローブ用の女子高生セットと、
リクルートスーツ、女教師セクシーセットを出すと、
皆、きゃーきゃーと言い乍ら着替えた。
下着もセットに含まれて居るので、
当然、全裸に成って着替えたのだが、
「うん、思った通り皆、脱ぐのに躊躇が無いわ~
牛乳先生は眼福だね~魔乳は迫力が違うわ~」
オシリーちゃんは、特に気に入った様で、
「お~い!秘書~!今すぐに、此れを制服にするのだ~
衣装屋を呼んで来い、今すぐ~!!」
「は~い~わかりました~」
此の日、ルグレス魔法学院の制服が変わった。教師も含めて、