1話
このタイトルは妹と恋がしたいという訳ではなくただ恋がしたいという意味です。わかりづらくてすいません。
「ただいま~」
俺、白石友樹は大学の講義が終わり家に着いてすぐに声を発した。
すると優しくそれでいてどこか甘い声がかえってきた。
「お帰り、兄さん」
この声は俺の自慢の妹である白石水樹。
超可愛いうえに成績は悪いわけでもなく良いわけでもない。それがまた最高に可愛い。
それに水樹いわくクラスでは明るく人気者だったらしい。
俺の知る水樹はかなりの人見知りで友達も多くない方だったがまあいい。
ここまで聞いてもらえばわかると思うが俺は重度のシスコンだ。
俺は水樹の事が大好きだ。
だけどその好きが家族として愛なのかそれとも異性としての好きなのかはまだわからない。
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「ただいま~」
家で洗濯物を取り込んでいると兄さんの声が聞こえた。
私は「お帰り、兄さん」と返した。
私はいわゆるブラコンというものなのだろう。でもわかっている。私の兄さんに対するこの感情好きではなくては家族としての愛だ。
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「水樹~」そういいながら洗濯物を取り込み終わり服をたたんでいる水樹にただいまのハグをした。
「もう、兄さん服たたんでるからやめてよ。それと手を洗ってきて」
「やめてと良いながら嬉しそうな表情をしている水樹が可愛くてたまらない俺はおかしいだろうか?いやおかしくない!」
恥ずかしそうな表情をしながら「本当に兄さんはしかたがないな」と言い水樹は俺に抱きつきかえしてから「早く手を洗ってきて」と言われおとなしく手を洗いにいき戻ってくると水樹はすぐに次の作業に取りかかっていた。
どうやら晩ごはんを作っているようだ。
俺が戻って来たことにきずいた水樹は
「今日は兄さんが好きなカレーだよ。美味しく作るから楽しみに待ってて」と優しい笑顔でそう言われた俺は幸せを噛み締めていた。
ちなみに言うと俺はカレーは別に好きじゃない。水樹がつくるものが好きなんであってカレー事態は別にふつうだ。
とにかく本当に俺は幸せだ。だってあの日からは想像もつかなかったこうして水樹と楽しく過ごすことができるなんて。
あれは俺が小学4年生で水樹が2年生でだったときだ。
その時はまだ俺たちはシスコンでもブラコンでもなくふつうの仲の良い兄妹だっただけど忘れもしないあの土曜日。
父と母が買い物にいき俺と水樹は留守番をしていた。
随分と帰りが遅くどうしたのかと思っていた俺は玄関のガチャという音で父と母が帰ってきたのだと思った。
「おかえり~」といい玄関に行くとそこに立っていたのは母方のおばあちゃんだった。
おばあちゃんはないていた。そして父方のおじいちゃん・おばあちゃんそして母方のおじいちゃんが待つ病院に連れていかれた。
なんで病院?と思いながらついていった場所は霊安室だった。
両親は事故で病院に運ばれる途中に亡くなったらしい。
小学4年と2年だった俺と水樹だが父と母がもう帰って来ないということはすぐにわかった。
水樹は泣きじゃくった。俺は泣いちゃダメだと思った。これ以上水樹を不安にさせちゃいけないと思ったから。
でも俺はまだ10歳でやっと二桁になったばかりの子供だった。どうしても涙を止めることができなかった。その時に思った。母さんたちの代わりに俺が水樹をまもるって。
初めて書いたもので拙く読みづらい様なところも多いと思いますが、読んでいただいて嬉しい限りです。ありがとうございます。