表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

創作上のキャラが行う違法行為への嫌悪について~それは現実との混同か?

 たまに話題になる創作上のキャラの違法行為についての是非についてですが、


「創作上の架空の存在がやってることに文句をつけるのはおかしい」

「創作に現実の感覚を持ち込むな」


 というのはまあ分かります。


 実際誰が迷惑かけられたわけでなし、目くじらをたてるようなものでもないのかもしれません。

 しかしその「文句」を一律にそのような言葉で片づけられるのは、何というか個人的に据わりが悪いと思い、それは何故なのか少し考えました。


 そもそも創作上のキャラの違法行為や倫理に欠ける行動がやり玉にあがる場合、対象は主人公やそれに類する立場のキャラが多いのではないでしょうか。

 悪役キャラが悪事を働いているのをわざわざ「この人悪いことやってる!」なんて非難する人はそういないでしょう。


 ……いやいるかも。

 いたとしたらそれはもう私には理解不能な存在なのでどうしようもありません。


 さて、では何故主人公の悪事だけが非難されるのか。

 子供が真似をするから?

 そういう人も居るでしょうが、少なくとも私はそんな理由で強い嫌悪を抱いたことはありません。

 某幼稚園児は元気にいらんことしてげんこつくらってもいいと思います。


 それに主人公にも悪事を非難されないタイプのキャラはいます。

 それこそ敵が軍や警察で、主人公が犯罪者なんて作品も有名どころにはあるし、探せば他にも何人もいるでしょう。

 犯罪者ではない。むしろ警官なのに、ちょっとお世辞にも善人とは言えないし、たまに悪いことやってる主人公だっています。


 ならば何故彼らが非難されないかと言えば「そういうキャラだから」ではないでしょうか。

 悪いことをやっても「ああこのキャラならやるな」と納得されるバックボーンがある。


 ならば悪事を非難されるキャラというのは、悪事を働くようには思えない性格、立場のキャラなのではないでしょうか。


 正義のヒーローが「悪を倒すためなら多少の犠牲は仕方ない」などと言い出しても、そういう非情な所もあるキャラだという描写があれば納得されるでしょう。

 しかしそれまで普通に人的被害にも気を使っていたのに、突然そんなことを言い出したら「なにがあった!?」「いやダメだろ!?」という反応も出てくるかもしれません。


 長々と書きましたが、要するに今風に言えば「解釈違い」なのではないでしょうか。


「そのキャラはそんなことしない」


 そんな反応がたまたま悪事に対することだっただけという場合もあるのではないでしょうか。


 まあ自分で言いだしといて何ですか、その場合お気持ちの問題なので製作者様サイドは別に気にしなくていいと思われます。

 気にするとすればそのキャラの行動が自然に思われるような描写や表現を心がけるくらいでしょうか。


「いやこのキャラはこういうことするんだよ」と公式が言うなら、個人が自分で折り合いをつけて消化する問題でしょう。

 もちろん「どう考えても納得いかねえ!?」となる場合もあるでしょうが。


 以上。

「創作上のキャラのやることを現実と混同するな」という意見に、何か違和感を覚えた人間のまとまりのない感想でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] あけましておめでとうございます。 [気になる点] 問題は、作中の整合性と思います。 もっと言いますと、キャラクターの人物造形・言動に、違和感が感じられてしまうか否か、ではないかと思います。…
[良い点] めっちゃ面白い題材。善きにしろ悪きにしろ主人公の行動に一貫性は重要ですよね。 また、違法行為に我々が抱く嫌悪感について。なぜ違法(または現代で悪徳とされること)なのか考えれば、誰かしらを犠…
[一言] キャラまたは作者が違法行為を行っていると理解している描写があれば気にならないですね。 違法なことを言及せずに、ハッピーエンドだったから問題無しになると納得出来ないですね。 なんか、作者のご都…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ