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どこか遠くへ

作者: 佐々木 龍

友達がやっと大人になり

半年ほど経った頃

行ってしまったんだ遠くへ

赤い大地へと


彼は今土壁の家の中で

残酷な太陽の視線を避けて暮らしてる

きっと元気でいてくれるさ

そう

思わなきゃ

そう

思わなくては


いけないんだ

なあ

裸の人はもういないんだよ

なあ

大地はどこもかしこも踏み荒らされてる

なあ

君の価値は一時間千百円にも満たないって知ってるかい

なあ

裸の人たちの

値段なんか

聞きたくないだろうけど

教えてやろう

彼らはもう

生きてはいけないだろう

そして君が

求めてる

物語の泉はもう枯れ果てて

何もかも

もう

……


もう

やめようか……こんな話は


冒険はもうおしまいだよ

青い鳥はいない

げんじつというなの戦場へ

戻るしかないソルジャー

少年よさらば

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― 新着の感想 ―
[良い点] >戻るしかないソルジャー 少年よさらば またまた…胸…打たれました…(泣) いい… とっても… 深く…突き刺さります…。 価値… 人が…築いた…社会…と呼ぶ…幻想…
[良い点] いくつか通してみたんですが、つまるところ、佐々木龍さんの詩の世界というのはブルースなんだなあと思いましたね。自分の感じる心象世界の重いところをこれでもか、これでもか、という風に表現するとい…
2021/04/28 06:03 退会済み
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