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反論の機会を与えない
ジャッジ者はあくまで物言わぬ聴衆だ。いつまでも同じ後論を振舞わす相手には、最終奥義として、
「あなたの言いたいことはわかった。わたしはあなたの間違いを指摘しつづけた。自分の正しさを確信できた。わたしはあなたの教師ではないので説得しつづける理由はない。ありがとう。」
と言って、さっさと切り上げることをお勧めする。ここで最も重要な点は、最後に感謝の言葉を忘れないことだ。これで、聴衆はあなたが善人だと思う。そして、相手を独りよがりのわがままな人間だと思うだろう。
だから、頭のいい相手なら、もやは
「残念だ、ありがとう。」
という感謝の言葉以外いえない。『残念だ』はせめてもの抵抗であるが、日本文化では言わないほうが美しいが、米語のような海外の異文化では礼儀として言うところもある。




