逃げることを前提に
逃げるといういいかたには、不満もあるかもしれないが、いつまでも同じ相手と論戦していられるほど暇な人は少ないだろう。学校や職場の都合で、急に忙しくなることもある。コロナで経済的余裕のない人もいる。不毛な議論に疲れることもある。
自分では、もう十分と思っても、相手にとってはオモチャが消えるのだから、逃げたと思うだろう。それがしゃくなら、忙しくなったと断るのもいいが、自分は十分意見を述べたので、これ以上は見ている人個々の判断にゆだねるとして去るのもいい。相手は、自分勝手な論理を振り回してさっさと逃げたと誹謗中傷するかもしれない。だから、日ごろから、いつかは逃げる時が来ると思って、悔いが残らないようにしよう。
忙しいの基準も、その時に残す優先順位も異なる。場合によっては、忙しいといいながら、あっちの板にはまだいると後ろ指を指されることもあるだろう。なので、状況として忙しいのであって、満足したから抜けるというほうが反感を買いにくいだろう。
これで追ってくるストーカーは、まずいない。相手も暇ではないから、一回は呼び戻そうとするだろうが、反応がなければ、わざわざ探索などしない。
だが、個人的な恨みがある場合は別だ。だから、嫌なやつ、しつこい奴でも、もの笑いにするようなことは日ごろから避けておこう。相手を完膚なきまでに叩くのは気持ちのいいものである。しかし、その代償は大きいこともある。周囲が正当な判断ができる状況になっていれば、それ以上追い詰めるのはやめよう。相手にも自由な発言権はあるのだから。




