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暗闇  作者: もんじろう
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 天を仰いで見せる。


 依頼の件がなければ、一言も話したいと思わない私の嫌いなタイプの人間だ。


「奥様は大原さんが居ない昼間の時間帯、水曜日と金曜日に、ある男性と密かに逢っています」


 私は首を傾げた。


 そもそも妻が浮気をしているのではと探偵まで雇っておいて、こう言うのもおかしな話だが、私の家には家政婦が2人居て、彼女たちの目を盗んで妻が外出するというのは、かなり難しいのではと思っていたからだ。


 浮気を疑いだしてから私は留守中に妻がどうしているかを家政婦2人に何度も訊ねているが、外出はおろか買い物にさえ出ていないという答えが返ってきた。


 せいぜい散歩に出るぐらいだという。


 これは家政婦が妻に懐柔されて、私に嘘を言っているということなのか?


「どこで逢っていると思いますか?」


 中田が訊いた。


 さすがに笑ってはいないが、私は彼の口調や態度に腹が立ってきた。


 こちらがどんな気持ちで、この依頼をしているか、まるで理解していない。

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