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麻宮のナイフが深々と私の右脚に刺さっていた。
麻宮が私の脚から、ナイフを抜いた。
傷口から血が流れだす。
刺された場所が燃えるように熱い。
「痛い! 痛い!」
私は叫んだ。
「それで、もう動けませんね」
麻宮が言った。
ナイフを持ったまま、小野の死体のそばに転がっていた石を拾い上げる。
「あなたが誰かは知りませんが、僕には時間が無い。あなたを殺した後で、外に出る方法を探さないといけないから」
「ま、待ってくれ! 麻宮くん、待ってくれ!」
私は激痛に耐え、必死で叫んだ。
「君と私は仲間なんだ! 同類なんだよ!」
麻宮の両眼はまるで、ガラス玉のように何の感情も映してはいなかった。
彼の中では、もう私は死んでいて、自分がどうやってこの坑道から脱出するかに考えが及んでいるのだろう。
「頼む! 私の話を聞いてくれ!」
私の声は麻宮に届かない。
彼の決意は揺らがない。
麻宮が石を振り上げ。
私の頭に振り下ろした。
坑道内の暗闇とは違う本物の闇、完全なる暗闇が私に訪れた。
おわり
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
大感謝でございます。
怖い感じになったと思います←手前味噌(笑)




