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54 貴族爵位

お読みいただきありがとうございます!

 

 無事に自分の部屋に転移した。と思ったら…誰か私の部屋にいる!


「フィア…ここにも居ない。一体何処に行ってしまったんだ…?」


 こちらに背を向けて、呟きながら扉の取っ手に手を掛けて出て行く感じでいた。


「アル兄様…?」


 あ。思わず声を掛けてしまった!ここは黙ってやり過ごせば良かったのに。


「えっ!?フィア?」


 兄様は、ばっと振り向いて私を見てびっくりしたけど、すぐに笑顔になった。…ちょっとだけ怖いと思ったのは何故だろう。


「フィアっ!良かった…。さっきは部屋に…居なかったよな?」


 私を抱きしめながら、そう聞いてくる兄様。迷ったけど、正直に言う事にした。だって、私嘘つくの昔から下手だし、嫌だもの。面倒くさいし。


 こんな黒尽くめの格好で部屋にいたら、そもそもおかしいもんね。


 だから、兄様にも私が転移できる事とか、神聖魔法、空間魔法、精霊魔法が使える事を話した。


「だから、アル兄様心配しないでね!」


 と笑顔で言ったのに…。


「フィア…ダメだ。邸の外は出たら危険なんだ。これからは俺がついてく。勝手に行くな。」


 ええー…私のこれからの計画が…。


 だけど、外出する事を反対されなかったんだから、良しとしておこう。


 …わかりました。兄様も連れて行きますよ?誰かと一緒に転移できるのはリタで立証済みだし。ついでにエリーも誘っちゃうかな。だけど、良いんですか?あなた領主見習いですよね?うん、無理でしょ。私はヒマだけど、兄様には暇などない気がします。


 あ。リタで思い出した!王都の伯爵家の事聞かなくちゃ。


 昼食の時聞いてみたが、武闘派(のうきん)の父様、兄様は詳しくなかった。でも、母様は元公爵令嬢だったのもあり、色々と教えてくれた。


 王族、公爵、3侯爵、5伯爵、8の子爵、10の男爵、危険な地域を守る腕自慢の辺境伯爵があり、その他、準子爵、準男爵、名誉男爵などは無数にあるそうです。


 跡を継げなかった子供には準爵位を与えて、取り敢えず貴族ですよってな風に平民とは区別するらしい。それで、優秀で、功績を挙げ認められた人は爵位を上げてもらえるんだ。もちろん入れ替えでね。厳しそう。


 その5つの伯爵家の中に、リタのお家があるのかもしれない。


 母様の情報網では、4、5年前に行方不明になった噂があったのはラーダント伯爵家のお嬢様だったらしいが、当時2〜3歳くらいだから、今は私と同じ8歳くらい。


 他の行方不明者は男爵家、子爵家とか。


 …違う。連れて行かれたのは伯爵家。だけどリタは既に11歳のはず。だって、3年前初めて会った時、8歳だって…。ああ…鑑定、なんでしとかなかったんだよ、私は!確かに初めて会った時、小さな体格だと思ったけど、それは栄養不足で成長不良だったんだと思ってたのよ。もしかして、私と同じ歳だったから、同じくらいの体格だったのかも。そう考えたらすんなり納得出来る。


 だけど、それが判った所で会いには行けないと釘を刺された…何故?と母様に聞くと、普通、貴族の令嬢は10歳の学校に通う年齢までは、『アナタみたいに』ふらふらと外に出る事は無くて、親戚同士とかでない限り面識はない。所謂、深窓の令嬢。したがって、会いに行っても門前払いとなると言われた。


 わかってるわよ…そんな『アナタみたいに』の所強調しなくてもさ。やっぱ、バレてたー。


 だけど、これからもふらふらと外出はしますよ。そこは、諦めてね…てへっ。



ブックマーク数とか、評価ポイントが増えるとこんなに嬉しいんですね。とっても励みになってます。

なるべく毎日更新頑張ってますが、月末に近づくにつれて仕事が忙しくなってくると、少し遅れちゃうかもしれませんがお許しくださいませ。

これからも、暇つぶしにお読み頂けると幸いです。

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