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4治癒師の登録

 

「では、私が治癒師ギルドまでご案内いたしますね。」


 にこやかにそう言う白ローブの女性。美しい。もう、聖女はこの人でいいんではないかと思うよ。


「はい。お願いいたしますぅ。」


 すぐ近くなので案内なしでも良かったんだけど、色々わからない事だらけなので、お願いしてみた。


 治癒師ギルドの中に入るとちゃんと受付があり、白ローブのほぼ聖女(本当に聖女だったらごめん)の女性が受付の女性に何かを伝えると、水晶玉と申し込み用紙の様なものなのか、薄い謎金属で出来ているカードを渡されてそれに名前だけを書き、片手に水晶玉もう片方に謎カードを持つと魔力を流すように言われた。


 水晶玉と謎カードを繋ぐ様にイメージして魔力を流すと…両方ともまばゆい金色の光を放ち始め…


 白ローブの女性と受付の女性が目を見開いてる。


 …これ、ヤバいやつ?あんまり目立つと私が生きてる事が知られちゃうかもしれない。今更どうしようもないのだけれども。


 2人の女性達が何も言わず呆然としていたので色々と不安になる。


「すいません。なにかダメだったのでしょうか?治癒師の適性がないとか?」


「い…いいえ。だ、だめなどころか、かつてない程凄い魔力量と治癒力でございます。」


 灰色をしていた謎カードは金色のカードに変化していた。


「普通一般的に多いのは、回復属性の緑のカードです。そして水属性の青、聖属性の銀色となります。サイタニ様の金色と言うのは大変に珍しく、女神の加護がある貴重なカードなのです。本当に素晴らしいですわ!」


 と、興奮しながら白ローブ(名前わからないし面倒なので、白ローブで)が自分のカードを懐から出して見せてくれた。銀色のカードだった。


「これで魔力の確認と登録は終わりました。」


 …名前と魔力とかだけでいいの…?大丈夫かなぁ。


「お仕事をご希望の場合、このカードを提示すれば、ギルドでお仕事斡旋もできますし、どこででも治癒行為を行うことができます。」


 冒険者ギルドの依頼受けるのとあんまり変わらないのかも。まだ行ってないからよく知らんけどね。


「金色のカードをお持ちの方なら、高報酬のお仕事を優先的にご紹介させていただいております。主に王族、貴族の方々からの依頼ですね。」


 え。それはヤダ。出来れば遠慮させていただきたい。関わりたくないので。


「カードを失くされると再登録となり、金貨1枚が必要です。失くさないようにお気をつけ下さい。魔力登録してありますので、他人が使用すればすぐにわかります。悪用の心配はありません。」


 うん。もうここから速攻で離脱したい。身分証手に入れたから、ミッションコンプです。


 そして、次は靴屋を探さねば。


 実は、足元、ピンクのモコモコソックスに足首まである茶色のスエードっぽいルームシューズなのである。冷え性の私には部屋の中でも必需品で、召喚された時裸足じゃなかったのはラッキーだった。王城の中では問題なかったが、流石に街中歩きには限界だった。


 お気に入りだったのに。所詮はスリッパ、ボロボロになってしまった。


「すいません。履物のお店がどこにあるか教えてもらえますか?」


 白ローブさん達に靴屋の場所を教えてもらい、すぐに治癒師ギルドを脱出した。



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