表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/172

26 魔法の実戦

魔物との戦闘シーンがあり、そういう流血、残酷な場面が苦手な方は、読まないようにお願い致します。


昼間はリタと薬草採取。


本来の目的である魔法練習をするのに、いつが良いか考えたのだけど、夜はやっぱり眠いのよね。5歳児だし。だから、早めに寝て、早起きして朝食前のまだ暗い時間に街の外の草原ですることにした。


まだ、陽が昇る前で、魔物もそれなりにいないと試せないから。


実は、あの考えていた魔物を見つける魔法、創ってみたの。まあ、そのまんま『索敵』にしたよ。


もう一つ『探査』っていうのも創ったんだけど。探査は頭に思い浮かべたものがどこら辺にあるかがわかる。目的のものがボンヤリ光る。


だから、薬草なんかはそこら中無数に光るので、それを片っ端から採って行くだけで、楽ちんだ。精霊ちゃん達に教えてもらうよりも効率が良くなった。


索敵は自分に敵意を持っているものがいる方向がわかる。魔物は人間に敵意を持つものがほとんどだから、これで判る。こちらは赤い光が敵の輪郭を縁取るように光る。


「索敵」


右手の方に、赤い輪郭が浮かび上がる。なんかゴブリンぽい小柄な人型。敵意があるのは魔物や盗賊なので、一般人ではないと思う。


盗賊…遭遇したら、殺せる?1人では捕まえるのも難しく、そんな余裕はないと思う。まあ、その時考えよう。今は…。


そちらに近づくと、やはりゴブリン。不潔感満載の生物。暗いけどなんとか判る。不思議と怖くないね。気持ち悪いけど。


「ふうちゃん。ハンマー。」


そう呟くと、ゴブリンが横に吹き飛ばされた。


ヨロヨロと起き上がり、こちらに向かって歩いて来る。


致命傷は与えられなかった。ふむ、これなら人に使えるね。


うーん、じゃあ…


「ふうちゃん、カッター」


あんまり、血は見たくないけど仕方ない。


透明な刃が両腕と首を切り裂く。


うえっ…キモい。


ゴブリンは首の傷が致命傷なのか、そのまま、前に倒れて動かなくなった。


血が流れるのはキモいから、何かいい方法ないかなぁ。


傷口を火で焼いたらいいかも。


でも、火使うと火事になるよね…。


炎の刃で切れば、血が流れないかな?


私の手元に戻って来るのがいいな。ブーメランじゃなくて、コンパクトなやつ。切れ味のいい、フリスビーっぽい丸いの。炎の円刃ってとこかな。


精霊ちゃん達は私の思い浮かべたイメージを感じ取ってくれる。


技名を唱えるとそのイメージ通りの魔法を出してくれる。


複数の精霊達で魔法を創ると威力が上がったりする。


精霊達がどんな事が出来るかはもう、最初にここへ来た時、一通り試してわかっている。


魔物相手には、えんちゃん、ふうちゃんを使う事が多いのは確かなのだけど。


右手の平を上に向けて…


「えんちゃん、ふうちゃん、サークル」


ふうちゃんの創った円刃に、えんちゃんの炎を纏わせる。


手の平の上20センチくらいの所に回転しながら、それが浮かんでいる。


ゴブリンに向かって放つと、一撃でゴブリンの首が飛んだ。血は出なかったけど。


うっわ…キモっ!


そして炎のサークルは回転しながらもう一匹のゴブリンの首を刎ねて私の手の平に戻って来た。


コントロールもバッチリね。


「キャンセル」


サークルが消える。


魔法を消したい時は《キャンセル》にした。


火事にはならなかったから、すいちゃんの出番はなかった。


前世では、スプラッタは凄く苦手だったはずだけど、今は吐く程じゃないのは何故だろう。転生して、この世界の人間になったからかな。


もちろんキモいモノはキモいんだけど、やっぱり慣れるしかないのね。ここは、こんな魔物の世界なのだから。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ