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147 冒険者パーティ組んだよ

お読みいただきありがとうございます

 アレスト様が倒れ、私が慌てて王都へ送り返し1ヵ月程が経った。


 今日私は魔の森ダンジョンに来ている。


 魔の森ダンジョン前領軍訓練所は、まだ本格運用にはこぎつけていないが、もう既にスタンピードといわれる、魔物がダンジョン外に溢れ出てくる現象が止まったのは確認されているので、後はダンジョン内に踏み込み、西の砂漠ダンジョンの様に整備するだけだ。


 またそれが難しいらしいけれど。


 この魔の森ダンジョンの階層開拓は、私が責任を持ってやるつもりなのだ。


 それにしても…。


 かの麗しの王子様は、私が確かに王都へ送ったはずなのに…何故かな…ここにいる。


 冒険者ギルドでパーティの手続きを済ませて…ここにいる…嬉しいけど。


 パーティメンバーは、私、兄様、エリー、アレスト様とベルクリフ様…そして第二王子ブレスト様?


 何で第二王子までここに来ているのかと問われれば…私にも全くわからない!


 大丈夫か…我が国の王族は?


 この第二王子、先日必死に魔の森ダンジョン町を造っていた私の前に現れて…剣を抜いた!


「俺と勝負しろっ!」


 って、いきなりわけわからん。


 こんな幼気な8歳の美少女に突然物騒な剣を向けるだなんて、頭おかしいよね?


 彼はアレスト様と違って、魔法も使えないし、精霊魔法士の私に剣で挑んで来るなんて。


 しかも、私は合わせてあげたくても、剣なんて使えないんだもの、そもそも手合わせなんて無理なのよ。


 一緒にいた兄様がすぐに私の前に立って、私を背中に庇ってくれた…かっこいい!


 でも、流石の兄様も王子に剣を向けたら、どんなに第二王子が悪くても、王家に対しての謀反だと取られかねない。


 でも、このままだと、大好きな兄様も剣を抜かざるを得なくて、罪人にされてしまいそう。


「兄様、私、勝負を受けます。大丈夫です。だって…私、遠距離攻撃専門ですもの。うふふ…傷つけずに気絶させたら…終わりでしょう?そういうの得意ですから。」


 …ここは剣じゃないけど、私が一瞬で終わらせてしまった方がいいかな…雷ちゃんの『ショック』で。


 私が相手したら、気が済むんでしょう?


 そして、私は進み出て向かい合い…瞬殺。


 いやいや…殺してないけど!


 彼は一太刀も浴びせる事もなく、電撃に崩れ落ちたよ。


 気絶してるだけで怪我なんてしてないけど、すぐさま私の回復魔法で治療後邸に運ばれ、意識を取り戻すとおとなしくなってたけど、「まだまだ修行が足りなかった」とかなんとか言って、私の冒険者パーティに入れてくれと言ってきた…なんかズレてる。


 当然、王族の頼みなので断れないのよね。


 まあ、父様云く、第二王子は身体を鍛えるのが趣味だという事なので、適当にダンジョンで戦ってレベル上げたら、王都に強制送還すれば良いと思う。


 そして、再びディラントに訪れたアレスト様と共に私のパーティに参加している。


 …アレスト様は次期国王を辞すと言ってるから、まさかのこの第二王子がこの国の未来の国王だなんて…ちょっと心配だよ。


 まだ、第三王子がいるらしいから、最悪、その子が賢王になってくれるといいのだけれどね。


 本当は順当に堅実そうな第一王子のアレスト様がこの国を継いでくれたら、安心なんだけど…。


 かと言って、私がアレスト様との婚約解消したら、また他の貴族からの求婚でトラブりそうだし…アレスト様、優しいし、あの麗しいお姿が見られなくなるのはちょっとだけ残念な気持ちになるんだもん。(至近距離は緊張するので、電柱(この世界には無いけど)とかの陰から見つめるのがベスト!ストーカーじゃないよ!)


 第二王子もアレスト様に似てるんだけど、なんか、こう、雰囲気が違うと言うか、ガサツ?…ああ、脳筋で王様と言うより騎士団長の方が似合いそうな感じだわ。


 そしてアレスト様に対しての様にトキメかないわ…ガキ大将っぽいし。


 アレスト様と結婚してもいいとは思うけど、私には王妃なんて、絶対無理。


 やはり、次期国王は第三王子押しね!会ったこと無いけど!


皆様、感想、ブックマーク、評価ありがとうございます。

とても励みになってます。

これからも、暇つぶしにお読みいただけたら幸いです。

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